どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。 作:スーさんFDP
溜まっていたネタを放出しようと思って投稿しました。
今回はマコトと先生がメインです。
今作のマコトは大分乙女思考で、エデン条約の際に色々あって、今作の様な状態になりました。
こんなマコト様があっても良いはずだ!
それはそれとして、ギャグメイン回となっています。
後、気が付いたらUAが一万を超えていました。
これも皆様のおかげです。
これからもブルアカドラゴンを宜しくお願いします。
それではどうぞ!
「・・・・・先生が狙撃されて、もう一週間か・・・」
そうどこか悲観するかのように呟くのは、外回りで1人、各所に根回しに奔走していたゲヘナ学園生徒会長の羽沼マコトであった。
先程、マコトが呟いた言葉の通り、先生が撃たれたのは一週間前に起きた出来事・・・・
普段通りにシャーレの執務室で仕事をしていた先生が狙撃されたのだ。
シャーレのデスクは窓際で、ガラスはもちろん特殊な素材を使っていたのだが、それ様に対応した特殊な弾頭を使ったのか、ガラスを貫通して先生が狙撃されたとのこと。
そして、先生は生死不明・・・どこかの病院で生きているのか、それとも死んでいるのか・・・
その情報が流れた途端、キヴォトスは大混乱の渦に飲まれ、各学園はそれぞれの力を使い、躍起に先生の行方を追う者もいれば、先生を殺そうとした連中に報復しようと躍起になるものと、分かれていった。
そんな中、マコトはすっかり静まりかえってしまったゲヘナ学園で、何とか先生の無事を信じ、学園を建て直す為に各所を回っていた。
最初は先生の無事と報復を考えていたヒナ率いるゲヘナ風紀委員であったが、一向に情報が手に入らず、先生の生死も分からず、次第に曇りがちりばめ、現在はすっかり活動しなくなってしまった。
他の部活動もいつもなら問題を起こしまくるのに、皆ショックでなのか、誰も暴れようとはしなかった。
「まったく・・・空崎ヒナめ・・・このマコト様に全部丸投げして、勝手に暴れて倒れるとは・・・先生との約束が無ければ・・・ええい、イブキもイロハも塞ぎ込んでしまうし・・・はあ・・・」
そういつもの様にとはいかず、疲れ果てた様に溜息を吐く。
彼女も少なからず・・・否、わりと重めで先生のことを想っている。
しかし、周りの悲惨具合とプライドからか、正気は保てていた。
それも時間の問題でありそうなのは、本人もわかっているつもりだ。
「はあ・・・送迎の車も出せん状況とは・・・仕方ないタクシーでも拾うか・・・」
普段は使わないが、今回ばかりはしょうが無いと思い、近場の車道にてタクシーを拾うことにした。
「お、来たな・・・何か紺色・・・というか何か変に派手な様な・・・まあいいか・・・」
マコトの前に止まったのは紺色の旧型のタクシーで、派手なステッカーが張っていたりととてもタクシーと呼べるような物では無かった。
「すまない。ゲヘナ学園まで頼む。」
“・・・わかりました。”
乗り込んだマコトは行き先を伝えると、運転手は静かに愛想も無く答えた。
「(愛想が悪いな、この運転手・・・ん?この声は・・・は?)」
返事に対し、何か思うところがあったマコト助手席のボード上のにある免許証を見る。
そこに書かれていた名前は「鈴木太一」とマコトが知る由も無いありふれた名前だったが、問題は顔写真だ。
マスクとサングラスで思いっきり証明写真として意味がなっていない写真だったが、隠し切れていない雰囲気と髪型から、マコトがよく知る人物が脳内に浮かび上がる。
「って!!何してるんだ先生――――!!!!」
“・・・お客様・・・私は先生という者ではありません。それにシャーレの先生は今、銃撃されて行方不明とか・・・”
「いやいやいやいや!!!このマコト様の慧眼とか関係無しに誰でも分かるわ!!」
“・・・何故バレた・・・”
観念したかのように鈴木こと先生は掛けていたサングラスとマスクを外す。
「いや、むしろ何故バレないと思ったんだ・・・というか、その・・・元気そうでその・・・」
先生の様子に安心したのか、マコトは言葉が詰まる。
“今は運転中で後ろを向くことが出来ない・・・だが、急に姿を眩まして済まなかったな・・・”
「ツッ・・・そうだっ!先生、身体の方は大丈夫なのか!?」
マコトはそう叫んで、運転席の方に乗り上げ、先生の身体を確認する。
“お、おい。落ち着け・・・俺の身体は無事だ。最近ハマっているトマトスムージーを飲んでいたら、むせてしまって、狙撃された弾はそのままスムージーを貫通しただけだ・・・。”
「・・・・・・・・いや、どういうことだ?」
先生の言っている言葉は分かるが、それでも頭に?が浮かんでしまうマコト。
“とりあえず、今はシャーレネットワークを使って、ワカモ達に俺を襲撃した奴らを調べて貰っている。今のところ分かっていることは連中がカイザーの元社員で、怨恨で俺を狙撃したところぐらいだ。”
「・・・カイザーコーポ―レーションか・・・」
「言っておくが、ゲヘナからは何もしなくて良い。他の学園にもサオリ達が口止めに言っている所だ。」
「・・・だがっ・・・」
「マコト・・・報復なんて考えるな・・・この件は俺に任せて「いやだ!!」・・・マコト・・・“
先生の言葉を遮り、マコトから悲痛な叫びが聞こえる。
バックミラーで後ろを確認すると、マコトの深くかぶっている軍帽の下から、水滴・・・涙がギュッと握りしめている拳に落ちているところが映る。
「う、みんな・・・心配だったんだぞ・・・イブキもイロハ達も先生の行方が分からなくなって、体調を崩して・・・風紀委員の奴らも、おかしくなってしまうし・・・学園での暴動が、どんどん収まってしまって・・・いつものゲヘナじゃなくなっていくし・・・ううっ!」
“マコト・・・フッ、良いツラするようになったじゃないか・・・”
マコトの成長に先生は思わず笑みを溢す。
その時だった・・・走っていたタクシーの後ろから猛烈なスピードを出して近づいてくる車両がクラクションを鳴らしながら、近づいてきた。
「な、なんだ!?まさか、カイザーからの刺客か!?」
“いや・・・どうやら俺の客みたいだ。
クラクションを鳴らしてきた後ろのスポーツタイプの車は先生のタクシーの後ろに着くと、ハザードを点滅させる。
“マコト、シートベルトはしっかりしているな?”
「はあ?もちろんしているが・・・?」
“レースの時間だ”
先生がそう呟くと、アクセルを全開にしたタクシーがものすごい勢いで加速し始める。
そして後ろに着いてきたスポーツカーも同じようにエンジンを唸らせて追従していく。
「ギャアアア!!!!いきなりどうした先生!!」
“撃たれてから、身を隠してタクシー運転手をしていたら、走り屋の縄張りに入ったみてえでな。ここ数日、首都高でプライドをかけたレースをしていたのさ!!”
先生はそう言いながら、巧みにハンドル捌きを見せつつ、コーナーをドリフトでかっさらう。
後ろに座っていたマコトはどこからツッコめば良いのか分からず、ただ白目を向けたままシートベルトにしがみつき、白目の状態で涙を流す。
バトルはさらに過熱していき、2連コーナーで並列ドリフトをかましたと思ったら、前方を走る2台の大型トラックを避ける為に片輪走行をして抜き去ったりした。
“これで終わりだ!!”
△極! 「爆裂アクセル!」
最後のストレートで相手の車両に並ぶと先生はタクシーのシフトを最大にして、アクセルを踏み込む。
すると先生のタクシーのエンジンは猛烈な爆音を挙げて、加速し相手のスポーツカーを置き去りにしていく。
「何でタクシーがウィリーするんだあああ!!!」
後ろに座っていたマコトは涙と鼻水でグチャグチャになった顔で雄叫びを上げるのだった。
“着いたぞ。マコト。”
「・・・う、・・・ああ・・・」
ゲヘナ学園前に着いたのはすっかり陽も落ちた頃で、後ろに座っていたマコトは意識朦朧としながらも返事だけはする。
「うう、いくらだ・・・先生・・・」
“フッ、大事な生徒から金は取らねえよ。それより降りれるのか?”
「・・・ダメだ・・・腰抜けて立てない・・・先生、おんぶ~」
“全く仕方のない奴だな・・・”
「誰の所為だと・・・」
先生は運転席から降りて、マコトをおんぶしながら、学園の方へと向かう。
“もう少し遅い時間だから、人目につかないのは幸いだったな。”
「こっちは先生の運転の所為で、顔がグチャグチャになったんだぞ!メイクも落ちてしまって、最悪だぞ!」
“なんだマコト。お前メイクしていたのか?”
「いや、私だって女だ。メイクぐらい嗜みだ・・・って、なに言わせるんだ!」
“いや、話を振ってきたのはそっちだろう。”
「うるさい!うるさい!ええい!このマコト様をあんな姿にしたんだ!責任は取って貰うぞ!先生!!」
“おいおい、元気なら降りろよ。”
「いーやーだー!!このまま私の部屋まで運べっ!先生の所為で腰が痛くてしょうがないんだぞ!!」
“そんなに激しかったか?”
「激しかっただと・・・あんなのは初めてだ!! あんなに怖くて痛いと思わなかったんだ!!」
“仕方ないな・・・ほらよ”
後ろでおんぶされながらも怒って叫ぶマコトを宥めるために先生は片手でマコトを支えつつ、ポケットに入っている名刺を取り出し、マコトに渡す。
「何だこれ・・・先生の名刺じゃないか?」
“当分、まだ姿を隠す必要があってな。もし良かったらそれを使って呼んでくれ。一応緊急用の連絡先を書いてある。
「い、良いのか・・・」
“フ、最近は真面目に働いている様だしな。ちょっとしたお礼ってやつさ・・・”
「そ、そうか・・・うむ・・・♪」
現金なのか、相当嬉しかったのか、マコトらしからぬ乙女な表情を浮かべて、名刺を大切に掴むマコト。
ここ最近、色々あって疲れていたマコトの心も良い感じに潤い、今日は良い日だなと思いながら、先生の体温を感じつつ、寮の方へと向かうのであった。
「せんせ・・・なんで・・・どういうこと・・・」
丁度外に出ていた白くて長い髪の少女が木陰に隠れながら、深淵の暗闇の様な瞳で呪い殺さんばかりの様子で見ていたことも知らずに・・・
「ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ・・・」
「コロシテヤルワ・・・マコト・・・」
次の日の朝
ゲヘナ近くの郊外
“ふう・・・今日も仕事日和だな”
先生はそう言うと、窓の外から見える、透き通る程の青い空を見上げる。
ピピピピピピピピピ!!!
“緊急連絡? サオリたちか?”
突如車内に響く。緊急連絡用のコール音がけたたましく響く。
“俺だ。どうした?”
『せんせ~~い!!!助けてくれー―――!!!!!!』
“マコト?どうした!?”
『うわ~~ヒナがっ!空崎ヒナに!殺されっぎゃあああああ!!!バカ、おまっ!!!』
ドカアアアアアアアアアアアアァァァァァンンンンン!!!!!!!
“マコトっ!!??”
『・・・・・ツーツー・・・・』
“マコトッ!返事しろッ!!マコトォォォーーーーー!!”
羽沼マコト死す。
「タクシードライバー鈴木」 終
「いや、勝手に殺すな!!!」
「アラ、マダイキガアッタノネ・・・」
「ひいいいぃぃ!!!早く来てくれーー!!!先生ーー!!!!!」
この後、先生が颯爽と駆けつけ、ヒナを何とか宥めて、何とか事は収まったが・・・マコトの頭はすっかりアフロになってしまったのだった。
なお、この後、サオリ達から連絡が来て、犯人グループを捕まえ、この事件は収束を迎えるのであった。
「タクシードライバー鈴木」 完
後書き
シャーレスクワッドside
ヒヨリ「あの・・・私たちの出番、少なくないですか・・・というか出てすらいません!」
サオリ「む、そうか?」
アツコ「・・・サッちゃんだけは出てるけど・・・私達3人もシャーレで先生と一緒に住んでるのに名前だけしか出てないし・・・」
ミサキ「いや、アビドスの子達が出過ぎなんじゃない・・・」
ヒヨリ「良いですよね・・・前回の後書きでもシロコさんとホシノさんはダイジェストで本編書いて貰える予定ですし・・・」
アツコ「・・・こうなったら、直談判しかないよね・・・」
サオリ「直談判?誰にだ?」
アツコ「もちろん、作者さんにだよ。」
ヒヨリ「ええー!!不味いですよ!ただでさえ不定期更新の作者さんに発破をかけるなんて!」
ミサキ「そうだよ。ここの作者、気分屋で書いてくれる保証なんてないよ」
アツコ「でも・・・私もサッちゃんみたいに、先生とイチャイチャしたいな」ジー
ヒヨリ「先生からのプレゼント・・・」ジー
ミサキ「サオリ姉さんってやっぱり卑しいよね・・・」ジー
サオリ「うう、やめろっそんな目で見るんじゃ無いッ!!ええい、作者どうにかしろ!」
作者「まあ・・・考えておきますわ・・・」
作者「次回は給食部と美食研究会ですけど・・・」ボソッ