どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。   作:スーさんFDP

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今回は龍が如く8外伝のゴロゴロキッチンのネタです。

遅くなりました。どうぞ!


第21話「RABBIT小隊と先生キッチン」

 

 

「すみません。エンジェル24なんですが点検と設備更新の為、当分お休みします!」

 

「そ、そんな・・・」ガクッ

 

シャーレの一階にあるコンビニ。エンジェル24にて、RABBIT2こと空井サキはショックのあまり、目を白くさせて膝から崩れ落ちる。

 

最近シャーレの私兵感がすごく、当たり前の様にシャワーとおやつを貰いに入り浸っているが、未だに子ウサギ公園に住んでいるSRT学園の生徒であるサキ達4人。

そのため、いつも手元にお金があまりないので、同意の下、エンジェル24から廃棄のお弁当を定期的に頂いている。

 

メインの食事である弁当が当分食べられなくなるという事態に理解が追いつかないサキ。

 

シャーレ内のコンビニということもあってか、偶々通りすがった先生が声を掛ける。

 

“サキ・・・ああ、エンジェルが一時閉店のこと、今知ったのか・・・”

 

「せ、せんせい・・・私達は明日からどうすれば・・・」グスゥ

 

“ほらほら泣くんじゃない・・・”

 

「やきにくべんとお~~~!」

 

 

 

 

場所は変わりシャーレ執務室の居間。

そこではサキの連絡を受けたRABBIT小隊の四人がソファに座りながら項垂れていた。

 

テーブルの上には本日のおやつであるワカモ特製のガトーショコラと紅茶が置かれている。

 

「エンジェル24が一時閉店ですか・・・それで皆さんこのようなことに・・・」

 

“俺も煙草や酒で世話になってたからな・・・気持ちはわかるぜ”

 

「私も、ちょっとした調味料を買いに行っていたので・・・しばらくとはいえ閉店は寂しいですね・・・」

 

項垂れている4人を見ながらワカモと先生も便利だったのになあと思い馳せる。

 

“流石に飯抜きはキツいだろう・・・当分はシャーレで世話するぞ”

 

「いえ、それはできません!私達はあくまでSRTの生徒・・・シャーレに入り浸るとなってしまっては先生の迷惑になります!」

 

「既に入り浸ってるような・・・」

 

「シャラップ!」

 

「いつもの様におやつ頂いてるし~~♪」

 

「黙りなさい!」

 

「このあとお風呂も借りるしね・・・」

 

「・・・・・」ガクンッ

 

「ま、まあ・・・皆さん、曲がりなりにもシャーレとSRTは似たような経緯で運営されていますし・・・半分、家族みたいなものじゃないですか・・・」アセアセ

 

“晄輪大祭の時も、お前ら堂々とシャーレのメンバーとして出場していたじゃねえか。今更だろう・・・”

 

総当たりツッコミをくらうミヤコに対し、易しめなフォローをするワカモと今更だろうと語る先生。

 

「こ、こうなったら・・・自炊するしか・・・」

 

「そう言うがミヤコ、私達の自炊なんてBBQで肉を焼く程度だぞ・・・」

 

「調理実習受ける前に学園閉鎖しちゃったしね~」

 

「それに・・食材を買うお金もあんまり無いし・・・」

 

“・・・・・いや、それなら良い方法があるぞ・・・”

 

「「「「え!・・・」」」」

 

先生の発言に驚く4人。

 

“よし!明日から調理実習だ・・・!”

 

こうして先生による生徒のための先生キッチンが始まるのであった。

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、RABBIT小隊の四人とシャーレスクワッド、シャーレネットワークにワカモと先生たちは子ウサギ公園に並んでいた。

 

時間は5時と早めの時間ということもあって、何人か船を漕いでいる状態になっていた。

 

“よし、お前達・・・今日は調理実習を行う”

 

「・・・えっと、先生・・・その、料理を作るんだよね・・・何で屋外?何でこんな早朝に?」

 

眠そうにしながらも、気になることを聞くラブ。

他の何人かも同意してうんうんと頷く。

 

“今日は調理実習といっても、食材は用意していない”

 

『え・・・』

 

殆どの生徒が絶句した様子で固まる。

ワカモも聞かされていなかったのか、絶句した様子で先生を見る。

 

「待って先生・・・まさか食材は現地調達?」

 

アツコがいつもの様子で先生に問う。

 

“そうだ・・・お前達にはここの公園内から食料を調達して貰う”

 

「なるほど・・・これは良い訓練だ現地の食料調達は戦場で大事なこと・・・流石だ先生♪」

 

サオリはうんうんとうなずき、先生に賞賛の声をあげる。

そんなサオリの様子を見て、周りのみんなは「うわぁ」といった視線を刺す。

 

“まずはお手本からだ・・・今、この場にも食材はある・・・例えば、そこのあれだ”

 

先生はそう言って、何も無いはずの空を指差す。

 

「先生、その何も無いですよ・・・」

 

ヒヨリがわからないといった様子で質問をする。

 

“いやいるぞ・・・それ!”パシュ!

 

先生はそう言って、腕時計型ガジェット「スパイダー」を使い、空中に飛んでいた虫をキャッチする。

 

“ふむ・・・トンボだな”

 

「・・・先生・・・それ・・・食べるの・・・」

 

あり得ない物を見るかのように、ラブがワナワナと先生の手に持っているトンボを指差す。

 

“まあ待て・・・これは食材と言っただろう・・・生では食わねえよ・・・”

 

「いや、そう言う問題じゃ無いから!!!」

 

“まあ見ていろ・・・まずはさっき取ったトンボとそこら辺に生えていたキノコを用意する”

 

「あ、あああ貴方様!それ大丈夫なキノコなんですの!?」

 

“・・・・・・問題ない・・・・”

 

「先生、今の間何!!」

 

先生の態度に不安な声で叫ぶミサキ。

 

“じゃあ、ゴロゴr・・・・・・先生キッチンを始めるぞ!!”

 

その後、先生は巧み?にキノコとトンボを使って

 

先生のかけ声と共に、各自微妙な顔をしながら食料調達が始まった。

 

どこから出したのか、大きな釜と鍋を使い、原始的に火を起こす。

 

材料はトンボとキノコしか使っていない筈なのに包丁で切って、調理が進んでいく。

周りの生徒達は訳が分からない光景に絶句していた。

先程絶賛していたサオリも少し顔を青くしながら引いていた。

色々リズミカルに調理を行っていると、料理が出来終わった。

 

 

“完成だぁぁ~~~!!!”

 

 

「先生特製仕出し御膳弁当」 ★★☆♪

 

 

「ねえ、ごはんどこから出てきたの?」

「ピーマンとトマトは?」

「トンボ」は逆にどこにあるの?」

 

出来上がった豪華な弁当を見て、疑問の声をあげる面々。

 

“俺のは出来た・・・次はお前達だな・・・各自、食材を調達してこい!”

 

 

何の疑問も解消されないまま、食料調達が始まったのだった。

 

 

 

「うん・・・・ここには良い食材があるな・・・」

 

サキはそう言いながら、木々がある場所の傍で食草を取っていた。

元々植物に詳しかったこともあり、食べられる野草を採取する。

 

「せめて・・・まともな食材を調達しないと・・・」

 

先程の先生が用意した謎の豪華弁当が頭をよぎるのだった。

 

 

 

「公園で調達って・・・食材あるの?」

 

一方、どこから探したら良いか分からず、公園内をうろうろするミサキ。

 

最悪、その辺りの草でも取ろうか考えていたら、向こうから少しボロボロになったヒヨリが現れる。

 

「ミサキちゃん、食材見つかりましたか?」ボロ

 

「え、どうしたのヒヨリ、その怪我?」

 

「ああ、カラスさんの巣から卵を見つけまして、それで・・・ああ、卵は無事に取れました♪」

 

「・・・・・・」

 

ミサキはいろいろな意味ですごいな此奴と思いながら、自分も真面目に食料を探すことにした。

 

 

 

「ワカモ、これは?」

 

「いえ、公園内といえどもしかしたらと思いましたが、ありましたね・・・タケノコ!」

 

ワカモはこの早い時間と結構広い子ウサギ公園なら、もしかしたらと思い、森の中を進み、見つけたのは竹林で、まだ地中から出たばっかりのタケノコである。

 

「ふふ♪もしかしたら生でもいけそうですね♪」

 

「タケノコ・・・私が知っている奴は白かったような・・・」

 

「サオリさん、これを剥くと白い中身になるんですよ♪」

 

「そうなのか・・・勉強になる」

 

「青竹もいくつか持って行きましょう。これで炊き込みご飯が作れますね♪」

 

「ふむ、ワカモに着いてきてよかった」

 

順調に食材を調達するワカモとサオリであった。

 

 

それから各自、食材を無事に調達し終えた所で調理の時間に入るのだった。

 

 

・火起こし

 

「うええ!!結構キツいですね」

「煙が目に染みる・・・」

「空気を送るの結構大変だね・・・」

 

 

・包丁捌き

 

「あの・・・野草しか取れなかったのに、大量のいろいろな野菜が摘まれていくんだけど」

「フナが巨大な海鮮魚になってるんだけど・・・」

「錬金術が起きてる・・・・」

 

 

・アクを取れ

 

「あの・・・調味料とか出汁もないのに、濃厚な香りが・・・」

「ねえ・・・ホントに大丈夫なのかな」

 

 

おじょうず!!!

 

こうして各自、謎に出来上がった料理を前にする。

 

乱切り野菜弁当★★☆

「あの・・・私、タケノコで炊き込みご飯を作るつもりが、何故か野菜弁当に?」

「にんじんを入れていないのにいつのまにか・・・」

理解できないといった様子のワカモとサオリ

 

ステーキ御膳★☆☆

「卵と木の実で、なんでステーキができるの!?」

「でも美味しいですよ♪」

いつもの通りツッコミをするミサキと出来上がったステーキ弁当を美味しく食べるヒヨリ。

 

鍋御膳★★☆

「イナゴとフナでこんな具沢山な鍋出来たんだけど・・・」

「しかもいい香りがするのは何で」

他の生徒達も訳が分からないといった様子だった。

 

至高の闇鍋御膳★★★

「・・・・モエ、私の料理に何をいれた・・・」

「えっと・・・光ってた蝶蝶に川で光っていた鯉に太っていた蛇?に光っていた鳩の卵とその鳩の肉!」

「モ~~エ~~~!!!!」

「くひひ♪」

いつものサキとモエのやりとりが始まる中、その謎の料理は美味しかったそうだ。

 

 

その後、生徒達は恐る恐る出来上がった弁当を食べては複雑そうにしながらも美味しく食べていた。

 

こうして無事?にお料理教室は大成功という結果で終わった。

 

 

 

 

 

そして、エンジェル24の工事が終わった頃・・・・

 

「あのワカモさん・・・最近、サキさんが弁当を貰う度に涙を流しながら感謝をしてくれるんですが・・・」

 

「ソラさん、サキさんは食のありがたみを知ったのです・・・」

 

ソラの疑問に買い物中のワカモが悟った目で返事をするのであった。

 

 

 

第21話「RABBIT小隊と先生キッチン」 完

 

 

 




あとがきアーカイブ

ワカモ「先生、いつのまにあんなに料理スキルを」

先生「ああ、ジュリと料理しているうちに色々な」

ワカモ「ジュリさん・・・いったいどのような方なのでしょうか・・・」



ジュリ「へちんっ・・・誰か噂してるんでしょうか・・・」

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