どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。 作:スーさんFDP
本日は龍が解く6のミチオ君のカラオケ回です。
どうぞ!
「お願いします!先生!」
“・・・・・・”
「先生!私からもお願い!」
“・・・・・・・・はあ・・・”
どうしてこうなったか、それは十分前程遡る・・・・
本日、セイアとの用事でトリニティに訪れた先生。
用事を無事終え、シャーレにでも戻ろうとした際、生徒であるアズサと小野ミチオをプロデュースしている広中を見つけた。
何となく嫌な予感がし、先生は二人を見なかった事にして、その場を去ろうとしたが・・・
『む!先生の気配がする!』
『え、ああ!先生~~!』
アズサに気配を察知され呼び止められる先生。
“・・・・嫌な予感がするが・・・”
アズサを無視するのはよくないなと思い、重い足取りで二人のもとへ向かう。
“アズサ・・・それに広中、二人は何してるんだこんな所で・・・”
『聞いてくれ先生。ミチオくんがCDデビューするんだ!!』
“何?つまり俺の代わりが見つかったということか!そうか、良かった!”
アズサの話を聞いて、心から喜ぶ先生。
『ん?何を言っているんですか?歌うのは先生ですよ?』
“・・・・・・・・・は?”
『先生の歌声か・・・聞いた事無いけど、きっとすごく格好いいんだろうな~~♪』
“おいちょっとまて・・・俺が歌うのか?”
『当然ですよ!ミチオは先生であり、先生はミチオでもあるんですよ!今更別の人がミチオやるなんて!』
“悪いが夕飯の買い物を頼まれていてな・・・”
『先生!!』ダキッ!
その場を去ろうとするが、アズサが離さないと言わんばかりに先生に力一杯抱きつく。
『離しませんよぉ!!』ダキッ!
そして広中も先生の足を全力で掴みかかる。
“ええい!離せぇ!”
こうして冒頭へと話は戻る。
“・・・・・たくっ・・・”
あまりに熱心な二人に先生は諦めた様子で了承の声をだす。
“それでどこで歌うんだ?”
「はい、近くに会場を取ってあるんでそこに向かいましょう!」
「急ぎであったため、あまり大きな所でないけど、人は集まったよ」
“ほお・・・”
二人の言葉を信じて、会場に足を運ぶ先生・・・
そしてたどり着いた会場は・・・
“おい、広中にアズサ・・・どうみてもスナックじゃねーか・・・”
連れてこられた会場は、どう見ても年季の入ったスナックであり、少し広めではあるものの、パピヨンがママをしているお店であった。
「いや~近場で予算の都合で取れたのがここぐらいで・・・」
「で、でも人はいっぱい集まったんだ!」
“どう見てもおっさんにおばさんしか集まっていないようだが・・・”
「いえ、最前列のあの女の子なんか、いの一番に入って、既に手作りのグッズを準備していいますよ!!」
“誰がこんな場所に・・・・・・・・ナギサ・・・!?”
よく見ると、最前列に座ってした少女は見知った顔で、先生の知るお嬢様であり、こんな寂れたスナックに一人で来る様な娘ではなかった筈・・・
しかも彼女の手には手作りなのか、ONO、MITIO♡と書かれた団扇を手に持っている。
「彼女もミチオのファンだったか・・・」
“ナギサ・・・あんなに楽しそうに・・・”
普段忙しく、心労をため込みやすい彼女が護衛もつけず、楽しさを隠しきれずにそわそわしている後ろ姿を見てどこか安心感を覚える。
“これは・・・気合い入れねえとな・・・”
「その息ですよ!先生!」
こうして、ミチオ君の歌謡ショーが始まるのであった。
「みんな!今日は集まってくれてありがとーミチー♪」
手慣れたのか、アズサは普段と違って、アイドル顔負けの笑顔でMCをはじめる。
“アズサの奴・・・スゴいな・・・”
「ええ、アズサさんは度重なるミチオイベントでMCをもう何回もしていますからね・・・ミチオの人気上昇は彼女の助力によるものです!あの儚げな容姿にルックス・・・天使の様な笑顔があって、彼女の人気も出ています!」
“ゆるキャラのサポートをしているんだよな・・・?”
広中の熱弁に色々と方向性が大丈夫なのかと不安に思う。
“それで、俺は何を歌えば良いんだ?”
「ああ、こちらをお願いします!」
広中が取り出したのは一枚の用紙であり、今日歌う曲が書かれていた。
“ほう・・・「本日はダイヤモンド」か・・・俺の好みな曲ばかりだな・・・”
「それでは先生・・・いえ、ミチオ君!お願いしますね!」
“ふ、任せろ”
先生基、ミチオはそう力強く返事をして、演台へと向かう。
“こんにちはミチー!”
『こんにちはミチー♪』
ミチオがステージに挙がると、ナギサを含めた老若男女のファン達が当たり前の様に返事の声を挙げる。
「さあミチオくん!今日は何の歌を歌ってくれるのかな?」
“ああ、「本日はダイヤモンド」という曲だ”
アズサからの質問にミチオは力強く答える。
「はい!それでは本日はミチオくんのCDデビューも兼ねています。皆さんも是非楽しんでいってね♪それではミュージックスタート!」
「本日はダイヤモンド」
~永遠に 変わらないのか 深い寝息と~死んでいるようなレム睡眠~♪
ミチオが歌い出すと、店内は暗くなり、ミラーボールの光が星のようにちりばめられる。
それに伴い、ペンライトを持っていたナギサを含めたファン達が音に合わせて振っていく。
~いい加減そろそろ起きろよ 懸命なサンシャイン 雲とカーテン遮る~♪
~久々の休みだし~明日は泳ぎにいこう 今頃多分 夢の海の中~♪
そこでミチオはナギサがうっとりとしながら歌に聴き入っている様子を見て小さく微笑む。
~年甲斐なく はしゃいでボートを貸し切りにして~♪
~沈む夕陽眺めれば 最高のWeekend Day 今日は磨けば光るGreatダイヤモンド~♪
だからPlease、Get up my baby!
そして場は最高に盛り上がり、サビへと突入していく
いいかげん 起きておくれよ 頼むから おきておくれよ~♪
(いいかげん 起きておくれよ 頼むから おきておくれよ~♪)
いつまでも 起きてこないよ 俺も寝よっかな・・・♪
(いつまでも 起きてこないよ 俺も寝よっかな・・・♪)
最後にミチオ君とMCのアズサにファン達とのコーラスで曲は綺麗に締めくくった。
その後、多少のトークを交えつつ、お決まりの挨拶を終え、ファンイベントは無事に終わったのだった。
“ふう・・・”
無事イベントが終わり、ミチオの衣装を脱いでいた先生は広中とアズサの元にやって来た。
「先生!本日もありがとうございました!!」
「先生!とって良い歌だったぞ!」
興奮しているのか広中もアズサも声が上がりっぱなしだ。
“まったく・・・お前達ときたら・・・”
「あ、これ、出来たてホヤホヤのCDです。是非受け取って下さい!」
・ミチオのCDを手に入れた ピロリン♪
“いつのまに・・・”
「それでは先生! 次回もお願いしますね!それでは!」
広中はそう言い残して、会場の後片付けに戻るのであった。
「広中さん忙しそうだが、とても楽しそうだ」
“そうだな・・・それにしても、少し腹が減ったな・・・どこかで小腹でも満たすか?”
「それでしたら先生、私のおすすめのお店が近くにありますのでよろしければ?」
“そうだな・・・・・・・・ってナギサ!?”
「びっくりした・・・」
突然現れたナギサの登場に先生とアズサは驚く。
「ふふ♪お二人とも驚きすぎですよ♪」
“いやあまあ・・・”
「私も少し浮かれすぎていたな・・・」
「ふふ大丈夫です♪ミチオ君が先生なのはもう分かっていますから♪」
“・・・なんだ気付いていたのか・・・”
「あんなに耳元に残るような声をするのは先生以外に存じ上げません。それに大好きな人のお声ですからね」
「むう・・・」
ナギサの言葉にアズサは嫉妬したのか、小さく唸る。
“そうか・・・それにしても忙しいナギサがよくイベントに参加できたな”
「ええ、いつものイベントには仕事で中々参加出来ず、舌を噛む日々でしたが、本日のリサイタルには是非とも伺うべく仕事を頑張り予定をつくりました♪」
“そうか・・・きっちり仕事をこなして偉いなナギサは・・・”
「当たり前です!ファンたるもの、イベントを楽しむ為には自信の責任を果たしてこそ、イベントに参加する権利があるのです!!」
トリニティのどこか・・・
「うううう!!!」グサッ
何かを感知したのか、ヒフミ胸を押さえて苦しむ。
傍に居たコハルが心配そうに声を掛ける。
「ヒ、ヒフミ!どうしたの急に胸を押さえて!」
「ヒフミちゃん・・・もしかして成長痛ですか?」
「そんなわけ無いでしょ!」
ハナコの言葉にコハルがいつもの様にツッコむ。
「い、いえ・・・何か急に胸が苦しくなって・・・」
謎の罪悪感からの痛みにヒフミは頭を?にするのであった。
“(今どこかでヒフミの苦しむ声聞こえたような・・・)”
「先生?」
“ああ、なんでもない・・・それじゃあナギサ、そのお店に案内してくれるか?”
「ええ、それではいきましょうか」
それから先生とアズサはナギサのオススメのアフタヌーンティーのお店に向かい、食事とケーキを堪能するのであった。
第22話「ミチオくん、CDデビュー!」 完
初めて楽曲情報を入力しましたが・・・説明通りにしたけど不安です。
でも龍が如くは名曲多いし、カラオケネタ鉄板だからな・・・
因みに作者の一番好きな曲は「一番歌」ですね♪