どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。 作:スーさんFDP
めずらしく、早い投稿です。
筆がのるとやっぱり楽しいですね。
最後にまさかの人が登場します。
“ふう・・・ここにも無かったな・・”
そう言って、先生はお店を後にした。
本日先生は珍しく、完全なオフであった。
そんな先生がどうして、服屋を回っているのか、
それは先日にまで遡る・・・・・
「そういえば先生って私達みたいに私服とか持っているんですか?」
“私服?”
突然のヒヨリの言葉にそのまま質問を返す先生。
「ほら、先生って私達に若いんだからって、よくお小遣いとは別に服のお金を渡してくれるじゃ無いですか・・・でも、先生っていつもの白いスーツしか着てる姿しか見ていないなって思って」
“確かに・・・潜入だったり、海だったりと別のスーツやアロハシャツは持っていはいるが、余所行きの私服は持っていなかったな”
「そういえば、ワカモと一緒に出かけるときに買いにいったりしないの?」
ミサキも気になって、近くに座っていたワカモに声をかける。
「実は・・・私、服は時間をかけて見る事が多くて、先生のような男性は買い物の際に待たせてしまうのはよろしくないと思って、行かないようにしていたんです」
“そういうことだったのか・・・そんなこと気にしなくてもいいんだぞ・・・”
「ホントですか!!」
「うるさ・・」
先生の言葉に声を大きく上げるワカモ。
隣にいたミサキが小さくツッコむ。
「話を戻すが・・・私も先生の私服を見てみたい物だ・・・」
「うん、先生の服のセンス・・・気になるね」
サオリとアツコも興味津々といった様子であった。
“そうか・・・明日は久しぶりの休みだし、服でも見てくるか・・・”
それから服屋をいくつか回ったが、気に入る服があまりなく先生は近くのベンチに座り、缶コーヒーをあおっていた。
“中々見つからない物だな・・・”
「あら、先生?どうかしたんですか?」
“ハナコ・・・”
先生に声を掛けてきたのは、トリニティの補修授業部の生徒である浦和ハナコであった。
今日は露出していないのか、いつもの純白な制服姿であった。
「なにやら落ち込んでいる様子ですが・・・本日もお仕事ですか?」
“いや、今日は休みでな・・・”
先生は昨日の出来事をハナコに話した。
「そうですか・・・中々似合う服が無いと・・・」
“ああ・・・これがいいといった物が見当たらなくてな・・・”
「あら、それでしたらトリニティに良いお店がありますよ」
“トリニティにか・・・正直俺が着る様な服がありそうなイメージが沸かないが・・・”
「そんなことありませんよ。値段は少し張るものもありますが、先生のようにジャケットやスーツが似合う様な服とかもありますし・・・」
“そうか・・・ハナコ、良ければ付き合って貰っても構わないか・・・”
先生のその言葉を聞いてハナコは心底嬉しそうに頬を緩ませて、「はい♪」と返事をする。
その後、トリニティの街中を先生と腕を組んで目的のお店まで歩くハナコと先生。
そしてハナコは悪戯気味にその豊満な体を先生の腕に押し付ける。
先生は少し困った顔をしながら、彼女のいうお店に向かうのであった。
「あれ!先生♪・・・・・・・それと浦和ハナコ・・・」
「フフ♪・・・こんにちはミカさん♡」
ハナコ、オススメの店に来たら店前にミカがいた。
ミカは大好きな先生を見つけ、満面の笑みを浮かべたが隣に居るハナコを確認すると、一気に虚無顔となった。
“ミカ、今日は買い物か?”
「うん・・・・・先生こそ・・・浦和ハナコとこんな所で何してるの?」ハイライトオフ
「フフ♪本日は先生とデートをしています♪」
「は、耳が悪いの?私、先生に聞いているんだけど?」
「そうでしたか、ごめんなさい・・・それでは先生いきましょうか♪」
ハナコはミカの言葉に素直に謝ると、先生の腕にギュッと胸を押し付けて店内に入ろうとする。
しかし、ミカはハナコの肩を掴み、強引に止める。
「いや何関係なく入ろうとしてるの?」
「あら!ミカさんは本日お一人でいらっしゃったのですよね?私達は先生のお洋服を見繕う予定で来ていますので、どうぞ、お・ひ・と・りでお楽しみ下さい♪」
「・・・ねえ先生?」
“な、なんだぁ?”
余りの圧にたじろぐ先生。
「今日は浦和ハナコと前から約束してのデートだったの?」
“いや・・・さっきそこで会って、俺の方から頼んだんだが・・・”
「ふ~~~~~~ん・・・・・・・じゃあ、私も!先生の服を見てあげるね♪」
“そうか・・・じゃあよろしく頼むよミカ”
「うん♪」
先生の言葉にミカは先程とは打って変わって笑顔で返事をする。
「ふ~~~~~ん」ギュウ~
“・・・ハナコ・・・痛いんだが・・・”
「・・・何ですか・・・?」
“いや何でも無い・・・”
「うわ~~浦和ハナコてっば~~正直に気に入らないって言えばじゃん♪」
「フフ・・・流石トリニティの魔女さんですね・・・本当に図々しい」
「そうだよ~~私は先生の可愛い
「・・・・・・ふん!」
「・・・・・・ふん!」
“いいかげんにしてくれ・・・”
2人の圧にただただ苦しむ先生であった。
それから店内に入った3人はそれぞれ先生の服を見ていく。
「先生、そういえば服はどのような物が欲しいんですか?」
“そうだな・・・普段使いで、レストランとかそういった場所でも問題無さそうな服が良いな”
「そうなると~~~・・・・・やっぱりスーツとかカッターシャツかな?」
先生の言葉を聞いてミカはスーツとカッターシャツを提案する。
「私服となると・・・単色とが良さそうですね」
「それは私も同感かな・・・それじゃあこれとかどうかな?」
ミカが掴んだのは真っ白なスーツだった。
「ほら先生のいつも来ている服も白でとっても似合っているし、このスーツ少し刺繍で線が入ってるから似合いそうだよ!」
“どれどれ・・・”
先生はそのスーツを試着する。
“どうだ?”
「わお~~☆先生よく似合ってる♪いつもより若く見えるよ~♪」
“着心地もいいな”
「・・・・・・・でも少し派手じゃないですか?」
「はあ!そんなことないけど!」
「いつも白では先生も飽きますよ。こちらなんてどうです?」
ハナコが出してきたのは黒のカッターシャツだ。
“ん~落ち着いていて良いな”
「フフ♪とてもお似合いです♡」
「・・・・・・・でもその・・・渋くないかな・・・やっぱり白の方が若く見えて良いのに」
「先生はアダルトな男性です。黒の方が落ち着いていて良いと思いますよ」
何やら不穏な空気が再び始まる。
「ふ~~ん白が似合わないなんて普段の先生のことダサいと思ってるの?ひっどーい」
「フフ何でそういう答えになるか分かりませんが・・・いつもと違う服を着てこそ私服だと私は思いますよ・・・」
「・・・普段水着で徘徊してる子がセンスなんて語ってるw」
「・・・先生はミカさんと違って腹黒さを白で隠す必要がありませんからこちらが似合うと思いますよ」
口げんかが静かにだがヒートアップしていく2人を見て、そろそろ止めようかとした際、先生はあるものが目に入る。
“おいおい・・・いい加減に・・・”
「先生?」
「どうしました?」
途中で言葉を止めた先生に疑問を持ち視線の先を追う。
そこには・・・・・・
「ありがとうございました」
店員の挨拶を尻目に店を出る先生とハナコとミカだったが、先生の服がグレーのスーツとワインレッドのシャツに替わっていたのだ。
「先生・・・それで良かったのですか?」
「う~~ん今時流行らなそうだし・・・これなら白か黒のどっちかの方が良かったかも・・・」
「ミカさんと同じで意見です・・・」
“いや、これが良いんだ・・・”
「でも、先生らしくないっていうか・・・」
“らしくねえか・・・でも、らしさってのは 自分で決めるもんだろう”
「でもさ・・・もうちょっと私達の意見も聞いてくれて良いと思うけどな~~」
“お前らにはすまないが、白も黒良いが・・・気分じゃねえ・・・俺はこれが良いんだ”
戦士絵はそう思い馳せるかのように力強く言う。
そんな先生の様子にミカもハナコもお互い顔を合わせてしょうがないといった感じで笑うのだった。
“今日は着いてきて貰ってたのにすまなかったな2人とも”
「結果はどうであれ先生の欲しいものが買えて良かったです」
「せんせ~私お腹空いた~~近くに美味しいオムライスのお店あるから食べにいこ~」
“そうだな・・・小腹が減ってきたし丁度良いかもな、ハナコもどうだ”
「フフ♪是非頂かせて頂きます♪」
ハナコはそう言って、再び先生の腕に抱きつく。
“好きだな、お前も”
「わ、私もつなぐ~~~」
ハナコの行動にミカも顔を真っ赤にしながら、反対側の腕に抱きつく。
“おいおい動き連れえぞお前達”
「だって、浦和ハナコ」
「フフ、ミカさんのゴリラパワーが原因じゃないんですか?」
「はは☆私がゴリラなら浦和ハナコは牛みたいな体型で重そうだけどね♪」
「でも先生はお胸やお尻がおおきい方が好みなので嬉しいです♡」
「・・・まあ私も結構あるし、浦和ハナコと違って贅肉じゃないからね」
「・・・ホント口数が減らないお方ですね・・・先生はいつも私の胸元を見てから挨拶するんですよ。知っています?」
「は、はあ!先生は私の胸だって見てるし~~」
“・・・頼むから、もうやめてくれ・・・”
2人の言い争いは先生のメンタルに大ダメージを与えていたのだった。
・「いつものスーツを手に入れた」ティン♪
その日の夜、シャーレにて・・・・・・
“どうだ?似合うだろう”
「フフ♪先生とってもお似合いです♪」
「とても似合ってるぞ先生」
今日買ってきた服を披露する先生。
ワカモとサオリは純粋に似合っていると褒める。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
“ん?どうしたお前達?”
黙って見ているミサキとアツコにヒヨリに対してどうかしたのかと声を掛ける先生。
「なんだろう・・・似合ってるんだけど・・・」
「先生、カタギのつもりあるの・・・」
「その・・・ヤクザ感が・・・」
“・・・・・・・そうか・・・・”
3人の言葉を聞いて落ち込む先生。
慌てて、サオリとワカモがそんなことないと慰める。
「そ、そんなことないぞ!!先生の良さがにじみ出ている服装だ!」
「サオリさんの言うとおりです!威厳のある服装で、私は大好きです!」
「いや全然フォローになってないじゃん・・・」
ミサキのツッコミが的確に入る。
「見てヒヨリ・・・先生ってば今日、写真撮られたのかな・・・SNSに挙がってるよ」
「コメントがすごいですね・・・」
アツコがスマホをヒヨリに見せると、そこには今日買い物帰りにミカとハナコと一緒に歩いている現在の服装の先生の姿がSNSに挙げられていたのだが、コメント欄には「カタギの服装?」「聖職者の私服ってこれマジ?」「ミカ様の微妙な表情がwww」「隣の浦和さんもどういう表情?」「まあでも何でか似合ってるというかしっくりくるというか」「ワカル!!」「でもこれ先生の私服なんだ・・・」「今度オススメ探してプレゼントしてみようかな・・・」「おい、抜け駆けダメ!シケイ!」「どこの頭ピンクな正実1年の台詞だよwww」「でも先生はエッチだよね」「「「「「ワカリミ!!」」」」」
と言いたい放題であった。
一方メンタルに結構響いたのか、先生はソファでふてくされて横になっているところをワカモとサオリに慰めになっていない言葉で慰められていたのだった。
第24話「俺の一張羅」
山海経高級中学校 梅花園
「フフ♪先生ったら話題に尽きませんね♪」
梅花園の教官こと、砂原シュンは業務も終わり、空いた時間の最中、愛する先生のネット記事をスマホで眺めていた。
自分の甘えられる格好いい大人であり、自身の年齢を気にせずできる存在である。
「シュン君・・・これはどこへ運べば良いかな?」
「ああ、すみません!大丈夫ですよ私が運びますから!」
声を掛けてきた整った白髪と似合わないエプロンを身に纏った初老の男性にシュンは仕事を任せっきりで申し訳ないと謝る。
「なに、折角宿付きでタダ飯食わせて貰ってるんだ。しっかり働かなきゃな」
「そんな風間さんには子供たちのことでたくさんお世話になっていますのに・・・」
「それより、さっきスマホ?だっけか・・・何を見ていたんだ?」
「ああ、実は先生の記事が出ていて、お恥ずかしながら、それを見て楽しそうだなと笑ってしまって・・・」
「確か俺と同じヘイローのない男性だったか・・・シュン君はその男が好きなんだな」
「も、もう!風間さんってば!!」ブンブン
風間と呼ばれる男性の言葉に年相応な反応をしながら、恥ずかしそうにぶんぶんと腕を振る。
その際、スマホを風間の足下に前に放り投げてしまう。
「フッ、シュン君もまだ子供だな・・・」
「ああ、すみません・・・」
風間は荷物を降ろし、床に落ちたシュンのスマホを拾う。
シュンははしたない行動に顔を真っ赤にする。
しかし、風間はシュンのスマホを拾った際にスマホに映る先生の姿を見て、目を見開く。
「・・・・・・・・一馬・・・・・・・どうしてお前がここに・・・・・」
散った運命の糸がまた集まり始める・・・・・
あとがきアーカイブ
ワカモ「私も先生と服を選びたかったです・・・」
アツコ「それは私も」
ミサキ「でも、何が似合うかな」
サオリ「いっそワカモの様な着物とかはどうだろうか?」
ヒヨリ「あ、確かに似合いそうですね」
ワカモ「先生の着物・・・・開ける胸元からの筋肉・・・」プシュー
ミサキ「うわ!鼻血吹かないでよ!」
アツコ「服装とかじゃなくても、サングラスとか、メガネも似合いそうだよね」
サオリ「今度みんなで先生の服でもプレゼントしてみよう」
オチはない。