どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。 作:スーさんFDP
お待たせしました!
本編の始まりです!
今回はアビドス編の2章の後からのお話になります。
本編にもあらすじがありますが、改めて説明させていただきます。
通常のブルアカ本編と違って、登場人物の性格改変が含まれます。
さらに本編の先生との行動の違いで、多少流れが変わります。
後書きで補足していきますが、気になる方は感想にて宜しくお願いします。
それではどうぞ!
第1話「ホシノココロ」
あらすじ
ある日気が付いたら、キヴォトスと呼ばれる謎の都市にいて、俺は居なくなった連邦生徒会長からシャーレの先生として赴任することとなった。
その都市では子供達が銃や手榴弾をおもちゃの様に扱い争う、危険な場所だった。
突然のことで混乱はしたが、何かに押されかのように先生として生徒達を導くことを決意した。
そんな中、キヴォトスに赴任し、短い期間の中で様々な事件を解決して、少しずつだが有名になりかけた頃。ある日、アビドス高等学校の生徒から一通の手紙が届く。
地域の暴力組織により追い詰められたアビドスの助けて欲しいと願われ、俺はアビドスへとおもむき、対策委員会であるシロコ、ノノミ、アヤネ、セリカ、ホシノと出会う。
そこで彼女達の現状を知り、先生である俺は力を合わせ、カタカタヘルメット団と呼ばれる不良少女、何でも屋を請け負う便利屋68といった連中と戦った。
ある日、自分たちの借金の利子が自分たちを襲っているカタカタヘルメット団に流れていることを知り、このアビドスで何か大きな陰謀が流れていることを知る。
その後、ゲヘナ風紀委員会の策略で委員会と会合した際にアビドスを襲ってきた連中の正体の一角がカイザーコーポレーションであることを知った。
事の真相を調べていくうちにカイザーコーポレーションは長い時間をかけ、アビドスの土地を手に入れようと画策していた。
俺たちは真実を知るため砂漠へとおもむき、カイザーPMCと呼ばれる民間軍事会社、そして全ての黒幕であるカイザー理事と出会う。
カイザーPMCに何も出来なかったアビドスはこれからどうしようと思った矢先、ホシノが退学届と置き手紙を残し、学園から消えてしまう。
彼女は学園の借金のカタに自身を売った。
しかし、そんな約束をカイザー理事は踏み倒し、アビドスに向けて侵略を始める。
その後俺は、ゲマトリアと名乗る組織?である「黒服」という奇妙な存在と出会う。
こいつはキヴォトスで神秘について探求しており、ホシノの存在をほしがっていた。
そして、この男はあろうことか、俺を勧誘してきた。
この時からだろう・・・この男との奇妙な縁がこんなに長く続くことになるとは・・・・・・
その後黒服からの情報を元に、ゲヘナ、トリニティ、便利屋68、ワカモ率いるシャーレネットのメンバーと共にホシノを救う為にカチコミを仕掛けるのであった。
その後、苛烈な戦いの最中・・・カイザー理事を倒し、ホシノを無事に救出した俺たちは共に無事を喜び分かち合う筈・・・だった・・・
“無事、ホシノを助け出せたし、今日は、シャーレに戻るとするか・・・ワカモが夕飯を用意してると言ったし、早く戻ろう。”
先生はシャーレの最寄り駅で降りた先生は今日までの出来事、ホシノのことについて考えながら、シャーレへと向かう。
アビドスの為に色々な物を背負った少女。悪い大人に騙され、後輩達を守るために諦めなかった少女。
彼女を助け出した時、シロコ、ノノミ、セリカ、アヤネに向けた笑顔は確かに本物だった。
だが、先生は気がかりだった。
みんなから視線を外れた時に見せた。砂漠に落ちていく夕陽を見つめるホシノの暗い瞳を。
“(ホシノはあの夜、学校の校舎で話してくれた・・・そして自身を犠牲にしてでも学校を守ろうとしていることも・・・)何か嫌な予感がするな。”
謎のモヤモヤが拭えないまま気が付いたらシャーレのオフィスの目の前に居た。
そのままシャーレに入り、エレベーターでいつもの部屋にたどり着く。
すると扉の前から良い匂いが香る。
“戻ったぞ”
扉を静かに開ける、この部屋は先生の仕事部屋でもあり、私室としても利用しているシャーレの執務室である。
部屋に戻った先生はシャーレの白い上着をソファに乱雑に掛けて、どっかりと身を任せるかのように座る。
そして胸ポケットから煙草を取り出し、くちに咥えて火をつけ、静かに、そしてゆっくりと煙を吐き出す。
ここキヴォトスでは学生が多い事から、喫煙スペースが限られている為、中々吸えるスペースが無い。アビドスからここまで戻ってくる際も吸える場所が無かった為か、タールが良く回る。
その時、奥の台所スペースから可愛らしい室内着とエプロンに身を包んだ可憐な少女が青椒肉絲を大盛りに載せた皿を運びながら出てきた。
「ああっ!貴方様!お帰りなさいませ!」
ドンッドンッ
“ああ、すまないな。いつも夕飯を作らせてしまって”
「とんでもありません。大切な貴方様の為に料理を振る舞える。それが私の喜びですから♪」
“しかし、昼間の時も急に呼び出してすまなかった・・・”
「いえいえ、一週間ぶりに先生とお会いになれるのでしたら、このワカモ、東西奔走なぞ、問題ありませんっ!」
“そうか、もう一週間もシャーレを空けていたのか・・・”
激動の1週間だったなと思い返す先生。
ワカモはソファにかけられた上着を近くのハンガーにかけつつ、声を掛ける。
「貴方様、もう少しでお夕飯の準備が出来ますので、先にお風呂とお着替してさっぱりして下さいな♪」
“そうかっ・・・すまないな・・・”
ワカモに言われた通り、先生は風呂で簡単に汗と汚れを落とし、室内着(ジャージ)に着替えて、執務室に戻る。
すると、テーブルには玉子焼きに青椒肉絲に香の物など色とりどりな夕食が鎮座して、反対のテーブルにワカモが座って静かに待っていた。
“待たせたな。”
「いえ、私が勝手に待っていただけですので・・・」ソワソワ
“では、いただきます!”
「ふふっ♪どうぞ召し上がって下さい♪」
そこから、先生はアビドスでの出来事をワカモに話つつ、彼女の料理を存分に堪能した。
久しぶりに面と面で会話出来たことからワカモは少しだが、いつも以上に嬉しそうにしていた。
そして夕食も済み、ワカモが台所で後片付けをしている間、椅子に座り大きな窓から、見える夜景を見ながら、ホシノのことを考えていた。
“ホシノのあの目が頭から離れない・・・一応、シロコたちにも連絡しておくか・・・”
先生はスマホを取り出し、モモトークでシロコにメッセージを送る。
・シロコ、遅くににすまないが、ホシノの様子はどうだ?
『先生、こんばんは。ホシノ先輩なら今日は疲れたよ~って言って、少し早めに家に帰ったよ。』
・そうか・・・・・・いつも通りだったか?
『・・・・・・』
・シロコ・・・?
『いつも通りだったよ・・・だから・・・何かモヤッとする・・・』
・シロコ、一応念のためだが、ホシノの事を少し気にしといてくれないか?
『ん、もともとそうするつもりだった。じゃあ、お休み。』
・ああ、お休み。
“・・・いつも通りか・・・
シロコとのモモトークで、シロコが言っていた“いつも通り”という言葉が喉の奥に引っかかる。
「お悩みでしょうか?どうぞ。」
そんな風に頭を悩ませていると、ワカモがお盆の上にお茶の入った湯飲みを載せて先生に声を掛けてきた。
“ありがとう。”ズズッ
お茶を受け取った先生はそのまま少し口に含む。
「何か、少し気になることでも?」
“ああ・・・どうにも・・・その、何か胸騒ぎがしてな・・・”
「胸騒ぎ・・・ですか?」
“どうも・・・言葉にするのが難しい・・・すまないな。”
「・・・少し妬けますわね。」
思い悩む先生に少し困った顔をしながら、ポツリと言葉を溢すワカモ。
“いつものお前なら、俺の手を煩わせてって言って、怒りそうなもんだが・・・”
「そういう気持ちも無い訳ではありません・・・ですが、生徒を、誰かを思って悩む貴方様のことも私は好きであるというだけです。」
“お前も・・・成長したということか・・・”
「私も不思議に思っています♪自分の変わりように♪」
そう答えながらニッコリと笑うワカモ。
そんなワカモの成長に嬉しそうにしながら、煙草を吸おうと胸ポケットからライターと煙草を取りだそうとするが・・・
“しまった・・・切らしてしまったな。”
「もう、エンジェル24のソラさんも居ませんし、私が買ってきます。」
“おいおい、生徒に煙草のおつかいさせる教師がどこにいる?近所にもあるんだから、俺が行く。”
「わかりました。時間も遅いのでお気をつけ下さい。」
“ああ・・・”
場面は変わり、コンビニで無事煙草を買い終えた先生。
“よし、シャーレに帰るか・・・丁度ケーキも安売りして残っていたし、ワカモのお土産になるだろう。”
コンビニで煙草を買う際に丁度、ケーキのミニのホールサイズで値引きシールが貼られていたのを見た先生は夕食後のデザートに良いだろうと思い、一緒に買うことにした。
“さて、早く戻るとするか”
「おい、おっさん!」
“・・・はあ~~”
シャーレへ帰ろうとした際、突如として声を掛けられる先生。
溜息を吐きながら振り向くと、そこには猫型獣人のチンピラだった。
「今、コンビニから出てきたよな。ってことはお金持ってんだろ?お小遣いくれよ。なあ?」
“・・・・・”スタスタ
ゴミみたいな脅し文句ですり寄ってきたチンピラに対し、先生は無視して歩き出す。
そんな対応に頭きたのか、チンピラは先生の肩に手を掛ける。
「おい、待てよ!おっさん!!」
“・・・・・・”パシンッ
「こ、この野郎っ!」
先生はチンピラの手を軽くはたき落とす。
すると、その態度にチンピラは激怒して、先生に向かって殴りかかるが、先生は何事も無く、その手首を握り、拳を止める。
“・・・おい、俺は今日・・・散々な1日でな・・・すこぶる気が立ってるんだ・・・さっきまで、美味い飯食って良い感じに気分が良くなっていたのに・・・てめぇの所為で気分がそがれちまった・・・”
「あ、・・・何言ってんだおっさん!」
“つまりだ・・・お前、運が悪かったんだよ”シュッ
先生はそう言い終わると、チンピラの手を払いのけ、地面へと転がす。
街中のチンピラ
・喧嘩指南 攻撃は□と△で、○で敵又は物を掴んで攻撃。
相手の攻撃は×で回避かL1で防げ。
ゲージが溜まったら、△でヒートアクションが使える。
地面に転がされたチンピラは立ち上がり、先生に向かって走り出す。
先生はそれに対し、動くこともせず、立ち止まる。
チンピラは先程よりも勢いのある拳で殴りかかる。
しかし先生はスウェイで軽くその拳を避けると、パンチの殴打をする。
「ぐぇ!ごはっ!」
中々の威力に何も出来ないチンピラ。
先生はそのままフィニッシュブロウで蹴り飛ばし、チンピラを再び寝かせる。
先生はそのままチンピラの近くに寄りヒートアクションを使う。
△極「追い打ちの極み」
寝そべっているチンピラの顔面に勢いを載せた拳を振り落とす。
「ぐわらばっ!!」
そのままチンピラは情けない声を出して倒れた。
「ひいいいい!!!も、もうしわけありませええんん!!!!!」
起き上がったチンピラは情けない悲鳴のような声を挙げながら、足を引き釣りつつ、その場から立ち去っていった。
“まったく・・・治安が悪い都市だな・・・キヴォトスは・・・”
先生はそう言って、ワカモが待っているシャーレへとケーキを携えながら向かうのであった。
1週間後・・・
アビドスでの出来事も落ち着き、いつもの様に仕事をこなす先生。
その傍らに一緒にワカモとミレニアムから当番で来ていたユウカが書類仕事を手伝ってくれていた。
「ああ!先生!また無駄遣いしましたね!出張でアビドスに行っていて、こんな短い期間でこんなに多く!しかも、かなり生徒に奢っていますね。何人分ですか!!もうっ!!」
ドンッドンッ
“おいおい、無駄遣いって・・・別に生徒に飯奢っただけだろう?”
「そうですが・・・おごり過ぎです! レシートを見る限り、ほとんど連日で奢っていますよね!」
“仕方ないだろう・・・飯ぐらい、良いのを食べさせてやるのも先生心ってもんだ。なあワカモ。”
「・・・多少はわかります・・・ですが、私も今確認しましたが・・・これはおごり過ぎでは・・・?」
“おいおい”
「それに先生。煙草ですが・・・吸い過ぎです!レシートを見れば分かりますよ。1日に一箱以上は吸って居ますよね!」
「ほ、本当ですかユウカさん!貴方様っ、あれほど吸い過ぎにはお気をつけて下さいとおっしゃいましたのに・・・1日15本と決めましたでしょう」
“一応、消臭スプレーや歯磨きはやっていてだな・・・”
「「そう言う問題じゃありません!」」
“うう・・・”
「少しは健康のことも気遣って下さい。このワカモ、先生にもしものことがあったら悲しいです!」
「もうこうなったら、うちのエンジニア部に害の無い電子煙草でも・・・」
面倒見の良い2人に言われ、たじたじになる先生。
するとそこで先生のスマホに一本の電話が鳴った。
~~~~~♪♪~~~♪~~~
“お、急な電話だな。ちょっと待ってろ”
「「む~~」」
“リンからか・・・俺だ”ピッ
掛かってきた相手は、このキヴォトスで初めて先生が出会った生徒であり、現在連邦生徒会の会長代理を務めている七神リンからであった。
ナイスタイミングだと思い、リンからの電話に出る先生。
『先生。お疲れ様です。今はシャーレでお仕事ですよね?』
“ん? ああ、そうだが・・・”
『でしたら、まずテレビを点けて、ニュースを見て下さい。』
“ああ・・・?”
先生はリンの言葉に従い、机の上にあるリモコンを使って、テレビを点ける。
すると画面には速報で、カイザーコーポレーション傘下のオフィスに車両の連続爆破と内容をうったニュースが報道されていた。
“これは・・・”
『本日、私達が査察に向かう予定でしたビルも入っています。』
“何!?生徒達は大丈夫なのか!?”
『ご安心を、査察は午後からでしたので被害はありません。ですが・・その査察に入る前でタイミングが・・・どうも・・・』
“・・・車で行ける距離だな・・・俺が現地に向かう。”
『・・・どうして先生自ら?』
“何か・・・胸騒ぎがするんだ・・・切るぞ”ピッ
『あ、せんs―――』ツー
先生は電話を切り、ワカモに声を掛ける。
“ワカモ!”
「はい、今ラブさんを呼び出します!」
ワカモはシャーレに所属している河駒風ラブに連絡して、移動用の車両を持ってくるようにスマホで連絡する。
「先生。私は留守を預かります。」
“ああ、ユウカ助かる。”
先生はユウカに礼を言うと、いつもの白いスーツを羽織る。
このカイザーの爆破事件がこのあと大きな波紋に繋がることになるとは、この時、先生は露ほど思っていなかった。
後書き
補足説明
別の時に説明しましたが、ワカモは現在シャーレの所属となって、先生と共にシャーレにて住んでいます。
経緯ですが、最初にシャーレで出会ったときにワカモを抱きしめて捕まえ、耳元で「逃がさねえぞ。」とか、「絶対に離しはしねえ」と言われてしまい、鼻血を大量に出して気絶し、捕まった。
その後、矯正局に戻そうとしたが、連邦生徒会が復旧に遅れが出て、矯正局の受け入れに準備が出来ていないこと、ワカモ自身が先生に心酔していることで、リンと相談の上、法規的処置と減刑、先生のもとで監視と管理を条件にシャーレに所属することになった。
それから、先生と出来事で心身ともに成長したワカモは武装不良集団をまとめ上げ、河駒風ラブを筆頭にさせて、シャーレに部員として所属させ、先生の足掛かりとサポート、街での治安維持に奔走させている。
なお、ラブを含めての不良少女たちも先生のおかげでまともな環境(勉強、生活)を手にしたこと、自身らの悩みを解決してくれることから、ワカモまでとはいかないが、心酔している。
作者「あれ・・シャーレが東城会みたいなことになってね・・・まあ、いいか♪」