どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。   作:スーさんFDP

40 / 43

久しぶりの投稿です。

今回は少し前に溜めてた内容です。

どうぞ!




第27話「早瀬ユウカのご褒美」

 

 

 

“お前達・・・集まったな・・・”

 

『・・・・・・・』ゴクリ

 

本日集められたシャーレ所属の生徒達。

急な呼び出しに集められたみんなはいつも怖い顔の先生が、いつも以上に凄味をましていた先生を見て唾を飲む。

かくいうワカモたちも、何も聞かされていなかったので、そわそわとしていた。

 

“今日、急にお前達を呼び出したこと・・・何か分かるか・・・ラブッ!”

 

「え!・・・え~と・・・その・・・わかりません」

 

必死に記憶を思い出すが、ラブ自身の心当たりが、休憩中に先生の飲んでいたお茶のコップに間接キスした事ぐらいしか無かった。

 

“そうか・・・次、ワカモは?”

 

「えぴhfdphsdfn・・・・・何もっ! 分かりません!!」

 

『滅茶苦茶心当たりありそう・・・』

 

周囲にいた生徒達はワカモの挙動不審な態度に心の中でツッコむ。

 

“・・・・・・そうか・・・”

 

「すまない先生。今日はいったいどういった理由での集合なんだ」

 

サオリは手を上げながら、この状況に対しての質問をする。

 

“お前達・・・先週に何があったか覚えているか?”

 

「先週ですか・・・あ、テスト・・・」

 

トゥが少し思い出したのは先週にシャーレ内で行われた期末テストだ。

 

“そうだ・・・そして結果だが・・・リコ、ミレニアムのテストで赤点はいくつだ?”

 

「赤点ですか・・・確か、60点でしたね・・・」

 

『!!!!!!!!』

 

リコの言葉を聞いたシャーレの生徒達は大きく狼狽える。

 

それもその筈、シャーレの生徒たちの殆どが不良上がりであり、普段から勉強などしていなかった。

シャーレに所属してからは、定期的に授業をしていたので、それなりに勉強出来るようになったものの、それでも60点などという点数の基準点を聞いて不安になる一同。

 

「先生、ちなみにうちの赤点は・・・」

 

“30点だ・・・うちはミレニアムみたいな頭を使う学校じゃないからな・・・”

 

『ほっ・・・』

 

先生の言葉を聞いて、ほっとする一同。

 

“幸い・・・この間のテストに赤点は居なかった・・・居なかったが・・・平均点数はどの科目も低かった・・・一応、先公の立ち位置として言わせて貰うが、学生の本分は勉強だということを忘れるなよ”

 

『は、はい!』

 

話を聞いていた一同は慌てつつも返事をする。

 

「ねえ先生・・・」

 

“どうしたアツコ?”

 

「もし次のテストで良い点取ったら、何かご褒美ないの?」

 

『!!!!』

 

“ご褒美って・・・まあ、先生としてなら、テストは普段の学力を図る物だから、なんとも言えんが・・・まあ、次のテストでそうだな・・・満点とは言わないが・・・良い点を取ったら考えなくもないが・・・”

 

「ホ、ホントですか!!」

 

先生の言葉を聞き、驚く返事をするヒヨリ。

 

「ねえねえ、具体的にどこまでおっけーなの?」

 

「こら、アツコ!あまり先生に迷惑をかけるのは」

 

「貴方様!一日デートとかもアリですか!!」

 

「ワカモォォ!!」

 

アツコとワカモの対応に追われるサオリ。

 

「それでしたら、今回1位の私のお願いも聞いて貰えますね♪」

 

「うわ~~リコさん何頼むの?」

 

「デートも良いですが、新しい研究機材も捨てがたいですね」

 

「あれ・・・確か600万しましたよね・・・」

 

「私も欲しいな~~テストで3位だったし・・・新しい釣り竿とか」

 

「あ、それは私も欲しいですね・・・そしたら先生と一緒に釣りとか行きたいですね♪」

 

「お、珍しく乗り気だね~~トゥちゃ~ん」

 

今回のテストTOP3である科学部の面々も珍しく浮き足立っていた。

そして他の生徒達も・・・

 

 

「たまには先生とデートしたいよね~~」

 

「それも良いけど、先生と一緒だったらちょっと敷居の高そうなお店とかも行けそうだよね~~そこで欲しいもの買って貰うのもいいかも~~」

 

「だったら先生と一緒に温泉とか、しかも個室つきの奴なら・・・もしかしたらワンチャン・・・」

 

「そんなぺったんこじゃ起きないってwww」

 

「てめ~!!ぶっ飛ばす!!」

 

 

 

 

“なんだか騒がしくなったな・・・”

 

「先生があんなこと言うからでしょ・・・どうするの?」

 

ミサキは呆れた様子で先生に声を掛ける。

 

“まあ、叶えられることなら叶えても良いが”

 

「はあ~~そんなこと言ってると体壊すよ・・・」

 

“心配してくれるのか”

 

「・・・そうだけど・・・何、らしくないって思ってる?」

 

“いや、何も・・・そう言えばミサキは何か叶えて欲しいこととかあるのか?”

 

「・・・・・・・・・・・・・・先生の禁煙・・・とか・・・」

 

“え・・・・・・・・”

 

ミサキの要望に思わず固まる先生であった。

 

 

 

 

 

少し時が経ち・・・次の定期テストが終わった、数日後のシャーレにて・・・

 

 

いつもの様に仕事をしていると、領収書をみていた本日当番のユウカが大声を上げる。

 

「先生!!何ですか、この領収書の束は!!しかもどれも高額なものばかり、指輪にネックレス等のアクセサリーに釣り道具、最新の研究機材に高級レストラン!!使いすぎですよ!!」

 

“お、落ち着けって・・・ユウカ・・・”

 

「こんなものを見て落ち着けるわけないでしょう!!」バンッ

 

先生の座っている机の上に領収書の束を叩きつける。

 

「それもそうですが先生・・・なんですか、その格好・・・」

 

“ああ、今日はこれからデートでな・・・”

 

「・・・はあッ!!??」

 

ユウカが指摘した通り、先生の姿はいつものシャーレのスーツでなく、黒のジャケットとネクタイを締めたいわゆる外行きの格好だった。

 

“今夜は景色の良いホテルで食事がしたいとのことでな”

 

「だ、だれと・・・!!」

 

ユウカが問いただそうとした瞬間だった。

 

「すまない先生、時間だ・・・む、ユウカか」

 

「え、・・・サオリさん・・・?」

 

部屋に入ってきたのはドレス姿で綺麗に化粧をしたサオリであった。

 

いつも綺麗だと思っていたが、あまりの綺麗さに見とれるユウカ。

 

「どうしたユウカ?似合わないだろうか?」

 

「・・・・・い、いえ違います!!似合いすぎててビックリしちゃって・・・って、先生のデート相手ってサオリさんですか!?」

 

「ああ、先生に社交場でのマナーを教えて貰おうとホテルで食事をしたいとおねがいしたんだ」

 

「え、えっと・・・どういうことですか先生!?」

 

“まあ・・・話すと長くなるから簡潔に言うとだな・・・”

 

 

先生はここ最近の事情をユウカに話した。

テストで良い結果を残せた生徒のお願い(可能な限り)を出来るだけ叶えること。

そのため、あの大量な領収書が出来上がったとのこと。

お願いも様々で、デートから物と多種多様である。

 

“ミサキに至っては禁煙一ヶ月だからな・・・おかげで口元が寂しいぜ・・・”

 

「そんなお願いもあるんですね・・・」

 

ユウカは先生からの説明を聞き、羨ましいなと思った。

 

“まあ流石に今回限りだがな・・・”

 

「ああ・・・流石に毎回では先生の負担がおおきくなる・・・」

 

サオリが少し残念そうに話す。

 

それもそうだ。いくらシャーレの生徒が100に満たないとはいえ、テストで毎回こうでは、お金も先生の負担も馬鹿にならないだろう。

 

「だけど、少し羨ましいです・・・」

 

“それならユウカも一つ願いごとがあるなら聞くぞ”

 

「え、でも・・・私は他校の人間で・・」

 

「いやこのシャーレに多大な貢献をしているユウカなら皆文句は言わないだろう・・・無論私もユウカにはお金の使い方で多いに世話になっているしな・・・」

 

“そうだな・・・ユウカにはこのシャーレを立ち上げる際から、たくさん頑張って貰ったからな・・・俺からもお祝いさせてくれ”

 

「そ、それじゃあお言葉に甘えて・・・」

 

 

 

 

 

 

数日後、シャーレ付近のショッピングモールエリアにて

 

 

“ユウカ・・・今日はお前のお願いのための日なのによかったのか?”

 

「はい、私も普段の先生のことを知りたいと思ったので・・・」

 

ユウカが先生に願ったことは、先生の休日についていきたいというシンプルな物だった。

 

ユウカ曰く、普段から先生は生徒のことばかりで働きっぱなしで休みの日に好きなことが出来ていないんじゃないかという心配からであった。

 

「だから先生、今日は先生がこれから何かしたいことをしましょう」

 

“したいことか・・・そうだな・・・なら少し頼りたいことがあってだな・・・”

 

「頼りたいことですか・・・?」

 

“ああ、実はな・・・”

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、衣服が並ぶエリアに移動する二人。

 

「先生・・・私服とか持っていなかったんですね・・・」

 

“この間、いくつか私服を選んでもらったんだが・・・結局それだけでな・・・最近、ワカモやサオリに他の生徒たちと出掛けていると、私服が少ないのは不味いなと思っていてな・・・しかし、俺が選んだ服はどうも評判が悪くてな・・・”

 

「そ、そうだったんですね・・・分かりました! 先生に似合う服を探しましょう!」

 

 

こうして先生とユウカは近くの服屋に入っては試着を繰り返していき、なければ別のお店にも足を運んでいた。

 

そうして1~2時間が過ぎた頃、休憩として近くの喫茶店に足を運んだ。

 

 

「中々見つかりませんね・・・」

 

“ああ、どうもこれっていったものがないな・・・”

 

「先生に流行の物着せても、何か着せられた感があって似合わないし・・・かといって落ち着いたトレーナーにチノパンなんて、少し年齢が重ねて見えてしまうし・・・」チュー

 

ユウカは疲れた体を癒すかのようにアイスコーヒーをストローで飲んでいく。

 

“一回腹ごなしでもいこうか・・・”

 

「そうですね・・・もう少しでお昼になりますし・・・でもどこで食べるんですか?」

 

“そうだな・・・少し遠いいがあそこにするか・・・”

 

 

 

 

 

「先生、ここって・・・」

 

“ああ、アビドスだ・・・”

 

「随分人が増えましたね・・・前はこんなに人が居なかったのに・・・」

 

 

二人は最近交通の便が良くなったアビドスに足を運んでいた。

 

目的は柴関ラーメンである。

 

“ここのラーメンが美味いんだ”

 

「先生が全然更新していないプロフィールに書いてありましたね」

 

“そういやぁそんなもん書いていたな・・・良く覚えていたな・・・”

 

「た、たまたま見ていただけです!」

 

“たまには更新しないとな・・・”

 

そんな会話をしていると、店の前にたどり着く。

店は以前、便利屋に爆破されてから屋台となってしまったが、屋台でありながらも、お客の足は途絶えず、現在は生徒や住民も増えたことで絶賛繁盛している。

 

今もお昼時なのか、生徒や住人たちが食事をしていた。

 

“よう大将ッ食いに来たぜ”

 

「よお先生!・・・と、このあたりの子じゃないね・・・新しいシャーレの生徒さんかい?」

 

「あ、どうもこんにちは、早瀬ユウカ・・・ミレニアムの生徒です」

 

“大将・・・二人なんだが、席は空いているかい”

 

「ああ、カウンターでいいなら座ってくれよ!」

 

“わかった。さて、ユウカは何にする?”

 

「そうですね・・・ラーメン屋に来て何ですが少しさっぱりしたのが食べたいですかね」

 

“さっぱりか・・・”

 

選べ!!

・豚骨ニンニクマシマシ

・野菜味噌バター

・さっぱり柑橘塩ラーメン←

 

“大将・・・さっぱり柑橘塩ラーメンを二つと野菜餃子を一皿頼む”

 

「あいよ!」

 

「先生も同じのにしなくても・・・」

 

“俺も食べてみたかったのさ・・・それに大将のラーメンはどれも美味いからな”

 

「もう~~そういうことにしておきます!」

 

“フフッ”

 

ユウカの反応に小さく笑う先生。

 

美味しい食事を終えた二人はまた街を歩く。

 

すると、向こうから見知った顔ぶれが見えてきた。

 

 

「あれ~先生~♪」

「こんにちは先生」

「こんにちはせんせい♪」

 

やって来たのは対策委員会のホシノとアヤネとノノミの三人であった。

 

“お前達、今日はどうしたんだ?”

 

「こんにちは皆さん。その節はどうも」

 

ユウカはいつかの色彩事件の際に宇宙船に乗った際に顔見知りでもあったことで、軽く挨拶をする。

 

「今日はちょっとお買い物なんだ~」

「広告で冬服が出てるとのことでしたので」

「・・・・・先生、今日はミレニアムのセミナーさんと・・・その、デートですか?」

 

ノノミは少し含んだ様子で先生に問う。

 

“ああ、今日は普段から世話になっているユウカとデートだ”

「あ、先生ってば!」

 

余計なこと口に出す先生に声を出すユウカ。

 

そのやりとりを見て、面白く無さそうな顔をする3人

 

「「「ふ~~~ん」」」

 

“そう言えば、さっき冬服の広告が出てると言っていたな・・・ユウカ、俺たちも行ってみるか”

 

「ええ、は、はい・・・けどその・・・」

 

“フフ、今日は俺に付き合ってくれるんだろう?”

 

「わ、分かりましたよ~~」

 

「ねえ先生・・・」ハイライトオフ

“どうした?”

 

ホシノは瞳を暗くしたまま先生に声を掛ける。

 

「どうせだったら、おじさんたちも一緒について行っていいかな~~」ハイライトオフ

「そうですね♪私も一緒に回りたいです♪」ハイライトオフ

「お邪魔でなければ・・・」ムクー

 

羨ましそうにハイライトをオフにしながら聞いてくるホシノとノノミと頬を小さく膨らませながら聞いてくるアヤネ。

 

“・・・・・・いや、今日はユウカと一緒に居たいから、また別の日にな”

 

「・・・先生・・・」

 

先生の言葉を聞いて、少し驚きつつも嬉しそうに名前を呼ぶユウカ。

 

「「「・・・・・・」」」

 

納得していない様な態度をする三人だったが、「また今度な・・・」と先生に言われて、その場を離れた。

 

 

 

 

「良かったんですか先生・・・その・・・先生の好きにしていただいて良かったのに・・・」

 

“ん?・・・俺は好きにしたぞ・・・”

 

「・・・・・・もう~~そういう所ですからね!先生!!」ポカポカ

 

“おいおいそんな叩くなって・・・”

 

端から見ればイチャイチャしているおっさんと少女という構図に「どういう関係なんだ」といった様子であった。

 

その後、先生はユウカと共に色々な所に遊びに行き、その都度、顔見知りの生徒達のハイライトをオフにしていくという鬼畜な所業をしていくのであった。

 

そして時間は経ち・・・ミレニアムに戻った先生とユウカは彼女の家の近くまで歩いていた。

 

「送って頂かなくても良かったのに・・・」

 

“少し暗いからな・・・生徒を送るのも先生の仕事だ”

 

「・・・変な所で鈍感なんだから・・・」ボソ

 

“ん?何か言ったか?”

 

「何でも無いです!べー!」

 

“おいおい・・・”

 

こうして、2人のデートは無事?終わったのだった。

 

 

 

 

後日・・・・・

 

 

「先生、ヒヨリから聞いたぞ。良い点を取れば先生がお願い事を叶えてくれるって!」

 

突然やってきたのはアズサであった。

手元には100点満点のテスト用紙があり、フンスといった笑顔で見せてきた。

 

“いや・・・うちの生徒の話であってだな・・・”

 

「ん?しかし早瀬ユウカとは色々回ったと聞いてるよ?」

 

“そ、それはだな・・・”

 

アズサの言葉に言い淀んでいると・・・

 

「先生!聞きましたよ!テストで高得点を取れば言うこと聞いてくれるって!」

「先生満点ではありませんが、焼き肉食べたいです!」

「あの、大人のデートがしたいです・・・」テレテレ

 

他にも噂を聞きつけた生徒達がテスト用紙を手にシャーレになだれ込む。

 

“(もう・・・テストのご褒美はこりごりだ・・・・)”

 

 

 

第27話「早瀬ユウカのご褒美」 完

 

 




あとがきアーカイブ


アツコ「・・・怒られた・・・・」

ヒヨリ「アツコちゃん、何をお願いしたんですか」

アツコ「これにサインして貰おうとしただけ」つ婚姻届

ミサキ「アホなの・・・」

ワカモ「フフ♪こういうのは、ギリギリをせめる物ですよアツコさん」つ指輪

ミサキ「こっちは平常運転・・・」

アツコ「そう言えばヒヨリは何にしたの?」

ヒヨリ「これを買って貰いました」つゼ○シィ(結婚情報誌)

ミサキ「うわ・・・」ドン引き

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。