どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。   作:スーさんFDP

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誠に投稿が遅くなってしまいすみません。

気が付いたら一ヶ月近く経っていました。

中々、筆が乗らず、仕事にも忙殺されてしまい、遅れてしまいました。

原作、アニメでもホシノの曇らせが続く中、今回から、物語は急展開していきます。

それではどうぞ!




第4話「ホシノアメ」

 

 

前回のあらすじ

 

ティニスにて一悶着合った中、現れた男。ティニス社長の尾形カズロウ。

 

奴は自分がカイザーの連続爆破事件の犯人だと主張した。

 

先生は尾形の真意を探るために彼から話しを聞くことにしたのだった。

 

 

 

 

 

尾形のあとを着いていき、案内されたのは、部屋の扉に社長室と書かれた部屋であった。

 

「ここが俺の部屋だ。安い茶ですまねえが・・・」

 

尾形はそう言いながら、部屋の隅にあるサイドボードの上にある魔法瓶からお茶を湯飲みに注ぎ、社長用のデスクの前にある商談用のテーブルに二椀、お茶を置き、2脚あるソファのうちの一つに座る。

 

先生は置かれたお茶を見ながら、尾形とは反対側のソファに座り、注意深く尾形という男を見つめる。

 

尾形はそんな先生の視線も物ともせず、自身で淹れたお茶をグイッと飲むと小さく笑いながら先生に問う。

 

「それで・・・先生、あんたは何から聞きたい?」

 

“・・・・・・そうだな・・・俺が今聞きたいことは・・・あんたとホシノの関係だ・・・”

 

「・・・何だあ・・・いきなり・・・」

 

“とぼけるなっ・・・ここにホシノが来ていることは知っているんだ・・・もう一度聞く、ホシノとはどういう関係なんだ?”

 

「・・・・・」

 

“もしお前が、ホシノを騙して、今回の件に巻き込んでいるのなら、俺は今すぐにでもここで・・・「あんた、ふざけたことぬかすなぁ・・・ああっ!!」・・・”

 

先生の言葉を遮るように、怒気の籠もった声を出す尾形。

先程までとは打って変わって、おちゃらけた様子から目を見開き、先生を睨みつける。

 

「あんたぁ・・・あの子がどれだけ大人の都合で振り回されたか・・・分かっててそれ言ってんのか!!」

 

“待て・・・どうしてお前がホシノのことを知っている・・・?”

 

「知ってるも何も、先生は俺が元アビドスの住人って事は調べてんじゃ・・・」

 

“いや、そこまでは知らなかった・・・”

 

「・・・・・・・・・・・・なんだよ・・・知らなかったのかよ・・・はあ~~」

 

先生が本当にホシノと自分たちの事を知らないと理解してか、長い沈黙の後、大きく溜息を吐く。

 

「ああ、悪かったな先生・・・」

 

“構わない・・・それで、あんたはカイザーに土地を奪われてアビドスから追い出されたということか・・・?

 

「ああ、そうだよ。この会社の連中も同じくアビドスの元住人だ。連続爆破の件も、ケジメをつけさせてもらっただけだ・・・で、先生さんよ。俺を警察にでも突き出すか?」

 

“その前に一つ聞きたい。”

 

「ん?なんだぁ?」

 

“あんたはさっき、ホシノを巻き込まないと言った。なら、ホシノはここに何しに来ていたんだ?”

 

「・・・ホシノちゃんは・・・俺たちの復讐を手伝いたいと言ってきた・・・」

 

“なんだと・・・っ!”

 

「もちろんっ!・・・俺もあいつらも彼女の言葉に頷くつもりはない!いくら彼女がすごい戦力になるとしても、子供のあの子をよ・・・こんな事に巻き込むなんて、大人として、絶対にっ!受け入れるわけにはいかない!!!」

 

“・・・”

 

この時、先生はこの尾形と言う男を少しだが嫌いになれないと思った。

この尾形という男は良くも悪くも昔気質の人間のようだ。

情に厚く義理堅い・・・このキヴォトスでは珍しいタイプの奴だと思う。

 

“そうか分かった・・・なら俺はもう帰るとする。”

 

「お、おい・・・いいのか!聞きたいことがあるんじゃ無いのか!?」

 

“いや・・・短い間だが、あんたがどういう人間かをよく分かった。あんたは全てを飲み込んだ上で今回の事を引き起こしたんだろ。なら、俺から言うことは何も無い・・・”

 

「・・・・・・・・・あんた、ユメちゃんの事は知っているのか・・・?」

 

“ユメ?・・・突然どうした? 誰なんだそいつは?”

 

「梔子ユメ・・・アビドスの生徒会長で・・・ホシノちゃんの大切な先輩だよ・・・」

 

“アビドスの生徒会長だと・・・”

 

尾形の口からでたのは梔子ユメという知らない生徒の名前だった。

その名前を口にするだけでも辛そうなのか、尾形はテーブルの上に置かれていた煙草を一本口に咥え、安物のライターで火を点ける。静かに煙りを肺に入れ、ゆっくりと吐き出すと、思い出すかのように天井に飛んでいった煙を眺める。

 

「梔子ユメ・・・彼女は良い子だった・・・」

 

“だった・・・”

 

「ああ・・・いつも笑顔でよ・・・ホシノちゃんといっしょに砂漠に埋もれちまったアビドスをどうにかしようと頑張っていた・・・」

 

尾形は思い馳せる様に数年前の事を思い返す。

 

「信じやすい子で・・・たまに危ないことに巻き込まれては・・・ホシノちゃんによく叱られていてな・・・だけどあの子には華っつーのかな・・・とにかく、俺たち住民の連中も彼女の笑顔や頑張る姿には救われていたんだ。」

 

“・・・・・・”

 

「だけど・・・ある日、あの子は帰ってこなかった・・・」

 

“何があったんだ・・・?”

 

「それが・・・よくわからねんだ・・・」

 

“何っ?”

 

「あれは2年前だ・・・ある日失踪して・・・それから見つけたホシノちゃんから聞かされたのは彼女のヘイローが壊れたいたことだけだった・・・」

 

“・・・そもそもどうして失踪を?”

 

「わからねえ・・・分かっているのは・・・あの子がもう死んだって事だけだった・・・」

 

“何故この話を俺にした?”

 

先生に疑問が残ったのは尾形がどうしてこの話を先生にしたのかだ。

 

「・・・あんたは今のホシノちゃんが初めてだから、何も疑問にも思わないだろうな・・・」

 

“何を言っている?”

 

「ここに彼女が来たとき・・・俺もあいつらも驚いたよ・・・あの子の雰囲気がユメちゃんそっくりになっていた。」

 

“・・・どういうことだ?”

 

「昔の・・・いや、本当のホシノちゃんはもっと自分にも周りにも厳しく、一匹狼のような子だった・・・そして恐ろしく強く、当時ではキヴォトスの最強じゃないかと噂されていた程だった。」

 

「先生。今調べてみたところ、昔のホシノさんは「暁のホルス」と呼ばれるくらいの圧倒的な強さだったようです。」

 

尾形の言葉に補足を入れるかのようにアロナが先生に耳打ちする。

 

「先生、あんたに頼みがある。」

 

“・・・何だ?”

 

「ホシノちゃんのことを・・・どうか、見てやってくれねえか・・・久しぶりにあったあの子を見てよぉ・・・俺はぁ胸が痛てえぇんだよ・・・」

 

“尾形お前・・・”

 

すると、尾形は持っていた煙草を灰皿にこすりつけて、テーブルの横に行き、両膝に両手を着けて、中腰になりながら、頭を上げる。

 

「頼む!カイザーの連中をどうにかできたあんただ!俺みたいなダメな大人じゃ、あの子の心は救えねえ。ホシノちゃんを・・・頼む!!!

 

“・・・ホシノの奴は・・・本当に恵まれてるな・・・”

 

「・・・・」

 

“ホシノは大人を信用できないと言っていた・・・それ程までにアイツは碌な大人を見てこなかったんだろう・・・だけど、そうじゃ無かった・・・”

 

「先生・・・」

 

穏やかに話す先生に尾形は少し驚いたかのように名前を呼ぶ。

 

“あいつにはまだ・・・あいつを思ってくれるヤツが居たんだな・・・”

 

「・・・・・・」

 

“ホシノのことは俺に任せて欲しい。それと約束して欲しいことがある。”

 

「何だよ。」

 

“今回の爆破事件・・・終えたら、キッチリ罪を償え。俺から言えるのはそれだけだ・・・”

 

「・・・ああ、分かった!!」

 

 

 

 

こうして、尾形と約束を終えた先生はティニスを後にするのであった。

 

 

「先生・・・その尾形さんのことは・・・ヴァルキューレに連絡しなくてもよろしいのですか?」

 

“ああ、今回の爆破事件・・・結局の所、カイザーの連中の自業自得だ。それにあいつら極力人を傷つけるつもりも無いらしいしな・・・それより今はホシノのことだ・・・”

 

「そうですね・・・どうしてホシノさんは尾形さんを手伝おうとしたのでしょう?」

 

“それに・・・ホシノはどうやって、尾形がカイザーのオフィスを爆破しようと気が付いたのか・・・直接ホシノに聞くしか無いな・・・”

 

「そうですね・・・とりあえず、シャーレに戻りましょう。ワカモさん達が戻る時間ですし・・・」

 

“そうだな・・・”

 

こうして先生はシャーレへと戻るのであった。

 

 

 

 

 

少し時間が経ち、無事シャーレに戻った先生。

空を見上げると、今にも雨が降り出しそうな様子に顔をしかめる。

 

そして、シャーレに入ろうと扉の前に近づくと、敷地内に車の音が聞こえ出す。

 

“ワカモとラブか?”

 

振り返ると、ラブの車が敷地内に入ってきていた。

そして、先生の前で車が止まり、運転席と助手席のドアがゆっくりと開かれる。

しかし、ドアが開いたのに一向にワカモもラブを降りてこない。

 

“?”

 

疑問に思った先生は車に近づいた。

 

その時だった・・・・

 

助手席側から、なだれ落ちるかのようにボロボロになったワカモとラブが倒れ落ちてきた。

 

ドサッ!

 

“ワカモ!!!ラブ!!!”

 

急いで駆け寄ろうとする先生。

 

しかし・・・

 

 

 

ドンッ!!!!

 

 

“くっ!!!”

 

先生の足下に銃弾が撃ち込まれる。

 

 

「やあやあ先生。急にごめんね~~~」

 

 

“ホシノ・・・!”

 

 

運転席から降りてきたのは、ショットガンを構えているホシノであった。

 

「でもさ・・・ワカモさん達が私の様子を伺ってくるからさ・・・いや~参っちゃったね~~」

 

 

“ホシノ・・・お前、自分が何しているのか・・・分かってるのか!!”

 

 

先生がそう怒気を孕んだ声色でホシノに叱る。

 

しかし、先生の怒鳴り声にピクリともせず、和やかな笑顔を浮かべるホシノは先生の目を見て、どこか悲しみを含めた表情で呟く。

 

 

「先生・・・・・・さよなら・・・・・」

 

 

“!!待て、ホシn!!!”

 

パアアアアッッッンン!!!!!!!!!

 

 

突如として、先生の目に強い光と、耳に大きな爆発音が響く。

 

10秒ほどたち、視界が少しずつだが、クリアになっていくと、そこにはもうホシノの姿は無かった。

いつの間にかフラッシュグレネードを投げられていたようだ。

 

 

“くそ・・・くっ!!ワ、ワカモっ!ラブっ!”

 

先生は慌てて、助手席側に倒れ込んでいるボロボロになったワカモとラブに近づき、2人をゆする。

 

「うう、せ・・ん、せい・・・」

 

「ぅ・・・」

 

ワカモはゆっくりと先生の名前を呼び、ラブは小さく息づかいをする。

 

「先生!お二人ともボロボロですが、致命傷を負っている様子はありません!」

 

“そうか・・・”

 

アロナの言葉を聞いて、少し安心する先生。

 

~~♪~~~~♪

そんな時にタイミングが悪く、先生のスマホが鳴り響く。

 

“こんな時に・・・アヤネ?”ピッ

 

先生は切ろうと思ったが、連絡相手がアヤネと知り、電話に出る。

 

“どうした!?”

 

『せ、先生!!!ホシノ先輩が!!!』

 

電話に出たやいなや、アヤネから悲痛な叫び声が広がる。

 

『さ、さよならって書き置きを残して・・・居なくなってしまって・・・ノノミ先輩とシロコ先輩にセリカちゃんも心当たりを探しているんですが、見つからなくて!!!』

 

“・・・・・・ホシノ・・・”

 

そう先生が悲しそうに呟くと、ポツポツと雨が降り始める。

 

数秒後に雨は強くなり、先生の身体を濡らしていく。

 

『・・・先生・・・ホシノ先輩は・・・どうして・・・グスッ・・・』

 

電話越しだが、アヤネが泣いているのかを理解する。

 

大切な生徒(ワカモとラブ)を傷つけてしまった悔しさ。

 

大切な生徒(ホシノ)の苦しみに気づけなかった悔しさ。

 

大切な生徒(アヤネ達)が涙を流してしまった悔しさ。

 

何もかもが遅すぎた・・・

 

様々な後悔が先生の中を駆け巡る。

 

 

“う、うう!! うわあああああああああぁぁぁ!!!!”

 

 

 

先生はこの雨の中、ただただ叫ぶのであった。

 

 

 

 

 

 

 






ヒヨリ「それにしても、今回は空きましたね・・・」

ミサキ「一ヶ月は最長かな?」

アツコ「そうだね・・・まあ、作者のことは良いとしてさ・・・気になることがあるんだけど・・・」

ヒヨリ「アツコちゃん。何がですか?」

アツコ「最近、サブストーリーの方の更新しないなあってね・・」

ミサキ「そうだね・・・まあ作者の人、結構悩んでいるみたいだし・・・」

ヒヨリ「最近、こっちの出演も多くなりましたもんね」

アツコ「出てる分だけ、良い方なのかな?」

ミサキ「まあ、今の話、3話?くらいで終わるらしいし・・・」

ヒヨリ「作者さんの執筆スピードが速くなるのを祈るしかありませんね」

アツコ「そう言えばサッちゃんは?」

ミサキ「ふぬけた作者に一発入れてくるみたいなこと言ってたよ?」

ヒヨリ、アツコ「「え・・・」」
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