どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。 作:スーさんFDP
久しぶりの投稿です。
こちらの方の話が出来ましたので、進めていきます。
ここはシャーレにある医務室。
先程、ホシノに襲われたワカモとラブは治療を受けていた。
「ワカモさん、ラブさん。具合はいかがですか?」
「ええ、リコさん、ありがとうございます」
「・・・あー面目ない・・・」
ラブは謝りながら、額に巻いてある包帯に触る。
「お二人とも、今は安静にしていて下さいね」
「「は~い」」
“治療は済んだか”
ガラッ
医務室の扉が開き、室内に先生が入ってきた。
「はい、お待たせしました」
ドンッドンッ
彼女はユウカが通っているミレニアムに通っていた3年生の生徒。
シャーレでの彼女の仕事は主に二つ。
一つは科学を用いた捜査を行う際に証拠の鑑定を行い、事件解決の糸口を掴む事だ。
もう一つは医者としてであり、普段は医務室にて戦闘で傷ついた生徒の治療を行っている。
彼女がここに来た経緯としては、ミレニアム在学中は分野が分野であったため、あまり実績を公表することが出来ずにいた。
意欲を失っていたところ、偶々事件で出会った先生の勧誘により、2番目にシャーレへやって来た少女。
とても面倒見が良く、見た目や噂で人を判断しない事から、シャーレでは先生の次に頼りになる人と思われている。
“いつもすまないな・・・”
「いえいえ、怪我をした子を看るのも私の大事な仕事ですから・・・それと先生にも伝えて起きますが、お二人とも頭に大きな衝撃を与えられた様なので、本日は医務室でお休みして頂きます」
“ああ、ワカモにラブ、危ない目に遭わせすまなかった”
「そ、そんなことは!!」
「そうだよ先生!これは私達が油断していたから!」
“いや、お前達が危険な目にあうかもしれないと分かっていたのに・・・・・・!”
「先生、ダメですよ」
先生がしゃっべているところをリコが遮る。
「先生、良いですか?それ以上はワカモさんにラブさんの信頼をケチをつける事です。ここは無事で良かったと、言ってあげて下さい」
“リコ・・・ああ、その通りだな・・・ダメな先生だ・・・”
先生はリコの言葉に納得し、上を見上げながら気を落とす。
“(ホシノの事もワカモ達のことも、本当にダメダメだな・・・俺は・・・)”
不甲斐ない・・・その言葉が先生の心に暗い影を落とす。
ホシノの行方も分からず、アヤネの涙も拭えず・・・今の自分に何が出来るのか・・・
・・・どうしたら良いか・・・何も・・・分からない・・・・・
「・・・・・・先生、少しそこの椅子に座ってて下さい」
“・・・は?・・・”
「さぁ!こ・ち・ら・に!」
“そ、そう急かすな・・・”
リコはそう言って、先生の背中を押しつつ、近くのパイプ椅子に座らせる。
そして、近くのテーブルにある魔法瓶と急須に小さな湯飲みを4つ用意する。
まず、湯飲みにお湯を注ぎ、器を温め、急須に茶葉を入れ、湯飲みに入れていたお湯を今度は急須に注ぎ1~2分ほど、蒸らして再び、湯飲みにお茶を注いでいく。
その様はとても慣れた様子であり、普段から淹れていることがうかがえる。
「はい煎茶です。程よく冷ましてありますので、そのまま飲んで下さい。ワカモさんにラブさんも・・・」
「すみませんいただきます」
「どうもっ」
“・・・ズズッ”
お茶の入った湯飲みを受け取り、うっすらと湯気から香るとても落ち着くお茶の香りを堪能し、そのまま口に傾けて一服味わう。
味もとても落ち着いていて、程よい苦さが口に広がり、そのまま胃全体にゆっくりと浸透していくのを感じる。
“・・・美味いな・・・”
「ええ、さすがリコさんのお茶・・・」
「何だろう・・・すごい落ち着くよね・・・」
ポロリと溢れた言葉にワカモもラブもそれぞれ感想を述べていく。
それを聞いていたリコは少し嬉しそうに笑いつつ、先生の方に顔を向ける。
「落ち着きましたか?」
“ああ、ありがとうなリコ”
「先生、あなたはとても顔に出やすい人です・・・先生は私たちキヴォトスの人たちと違って、銃弾一発で大きな怪我をしてしまう程キツいのに・・・それなのに先生は生徒・・・いえ、子供のためならば、誰よりも矢面にたち傷つくことも気にせず、決して逃げることはしない・・・」
“・・・・・・・・・”
「先生、初めて私達が揃った時の事件を覚えていますか?あの時のワカモさんが流した涙を忘れていませんか?あなたの苦しみは私達の苦しみでもあるんです」
“ああ、そうだな・・・”
リコの言葉に申し訳なさそうに返事をする先生.
その時だった、リコが座っている先生の頭をギュッと抱きしめる。
“・・・・・”
「先生・・・私は先生に出会えて良かったって思っているんです。ミレニアムでただやることも無く、色の無い青春を過ごすだけでした」
“リコ・・・”
「苦しかったら苦しいって言って下さい。泣きたくなったら泣いたって良いんです。助けて欲しかったら助けを求めて下さい・・・」
リコは抱きしめている先生の頭を優しく撫でながら、自身の胸の思いをゆっくりと吐き出す。
「私達はいつだって・・・・先生と一緒に頑張りたいんです・・・」
“・・・・・・・・・そうだな・・・リコ・・・ホシノを助けたいんだ・・・だから、頼む・・・”
「・・・ふふっ♪はいっ♪一緒に助けに行きましょう♪」
「さすがシャーレのお母さん・・・」
「ううううううううう!! 今この状況での嫉妬が見苦しいのは分かっておりますがっ!! くううぅぅ!!」
流石といった様子で尊敬するラブと、空気を読んで、ベッドのシーツを噛みながら、嫉妬の炎を押さえるワカモ。
“・・・まったく・・・”
「ふふ♪ いつもの光景ですね♪」
いつもの光景を見て、心が落ち着いた先生であった。
少し時間が経って・・・・・・
シャーレ科学部室
「うぃ~~急に呼び出して、どうしたの?」
ドンッドンッ
元ヴァルキューレの3年生。
キヴォトスでの刑事の役職は大きな事件を担当する物に与えられる。
中でも、キツいとされる殺人事件を担当していた。
しかし、マイペースな捜査と上司の意向を無視した扱いにくさから、ヴァルキューレを退学させられてしまう。
その際、シャーレの生徒の応募を見て、編入してきたのだ。
普段の彼女の仕事は物や道具の修理を行ったりしている。
「あの~~~鑑定終わったばっかりで、もう疲れたんですけど・・・」
ドンッドンッ
元ゲヘナ学園の生徒。そそて、雷帝の元で兵器を作ってた人間。
しかしマコトとヒナの手によって、雷帝は失墜し、彼女は退学という形でブラックマーケットでガンスミスをしながら、生計を立てていたが、知り合いのラブにつれていかれ、なし崩し的にシャーレへ復学した生徒だ。
科学部では鑑定と武器開発を担当しており、いつも先生の戦闘の手助けとなっている。
「急に呼んでごめんなさい。緊急事態よ」
「き、緊急!いったいなにが・・・」
「緊急・・・ねぇ・・・」
「ええ、二人は先生がアビドスの学校に支援しに行っていたのは知っているわよね?」
「まあね・・・まあカイザーグループと一悶着起こすとは思わなかったけど・・・」
「先生は相変わらずですね・・・」
先のアビドスで起きた騒動の事を報告で聞いていたからか、内容を確認して、先生の破天荒ぶりに少し引くサイとトゥ。
「話を続けますね。今回の事ですが、そのアビドスの3年生である小鳥遊ホシノさんですが、何やらよからぬ事を企てているようです」
「よからぬ事?」
「はい。内容は分かりませんが・・・先日起きたカイザーに対しての爆破事件と絡んでいる可能性があります」
「ほ、ホントですか?」
「私達の仕事は彼女の動向を探ること・・・出来れば今回の事件の動機も探る事です」
「ほ~~ん、ちなみに先生はどう動くの~?」
「先生は・・・ホシノさんのご自宅に向かうとのことです・・・」
「じゃあ私達は学園に?」
「ええ、そして先生から梔子ユメさんのことを調べて欲しいと言われました」
「梔子ユメ?」
「確か・・・ちょっと待って下さいね・・・」カタカタ
トゥはユメの名前を聞いて、パソコンをうち、データベースからユメの情報を検索する。
「出ました。2年前ですね・・・失踪した後に亡くなっています」
「死因とか詳しいことは?」
「えっと・・・脱水症状による衰弱死と書かれていますね・・・そして発見者は・・・小鳥遊ホシノさん・・・」
「小鳥遊さんは・・・先輩の死をその目見たってことですか・・・」
発見者がホシノだと知り、彼女がどんな気持ちで先輩の死を受け止めたのか・・・いや、受け止められていないから、先生は苦悶していたのか・・・
「サイさん、トゥさん、準備してアビドスに向かいましょう・・・少し胸騒ぎがします」
「・・・ふう~・・・りょうかい♪」
「わ、わかりました!」
二人はそれぞれリコの言葉に返事をすると、足早にアビドスへ向かう為に機材などを準備し始める。
その二人を見て、リコも外行き様のジャケットとハンガーから外し、バサッと羽織る。
ジャケットの背中には「S.C.H.A.L.E」と印字されており、制服に規定の無いシャーレでの外で戦闘や調査する際に使用する証である。
リコはタブレットと器具をボストンバッグに詰めながら、先生の事を思う。
「(先生・・・そちらはまかせましたよ・・・)」
場所は変わって、アビドス 住宅街・・・・・・
先生はホシノの行方を捜す為、ホシノの自宅に来ていた。
もしかしたら何か手がかりがあるかと思った上での行動だ。
アヤネにホシノの済んでいるアパートの住所を聞き、扉の前に立つ。
すると、アロナが先生に質問をしてきた。
「先生、ホシノさんのお部屋の前に来ましたが・・・鍵なんてありませんよね・・・まさか力ずくで!?」
“そんなこと、先生が生徒の部屋を壊すなんてダメに決まってるだろ”
「そ、そうですよね・・・それじゃあ、大家さんに声を掛けるって事ですか?ですが、時間が掛かりますよ?」
“いや、これを使う”
そう言って、先生が取り出したのは、ピッキングツールであった。
「え、・・・・・いやいや先生!何でそんな物持っているんですか!?」
とんでもない物を取り出した先生にアロナは大声を上げてツッコむ。
“昔、鍵屋のバイトで少しな・・・・・・”
先生はそう返事しながら、カチャカチャと鍵穴に道具を差し込み5秒程で、ガチャンと扉の鍵を開けてしまったのだ。
“よし、開いたぞ・・・”
「・・・先生、あ、あんまり生徒さんの前でしないで下さいね!」
“当たり前だろ・・・”
アロナの忠告に常識的な回答をする先生。
時間が惜しいのか、そのままホシノの部屋に入っていく。
部屋の中は比較的片付けられており、小さな小物も机に棚の上になど置かれている。
ベッドも綺麗に敷かれており、奥にはクジラの抱き枕が置かれていた。
“さて、調べるとしようか・・・”
◇ 調査しろ!
主観モードに切り替わった先生は、部屋に何か手がかりが無いかを探す。
・タンスを調べる
開いたが、衣服しか入っていなかった。
下着が視界に入ったが、子供っぽい物だった。☆+15 ティン♪
にゃ~~♪
・ベランダに居る猫を調べる。
白と黒の猫がベランダに居る。 ☆+15 ティン♪
・机の上を調べる
机の上は綺麗に片付けられていたが、机には写真立てが飾ってあった。
一つはシロコたちとの集合写真。
もう一つは、無愛想で髪の短いホシノと、ニコニコ顔で緑の長髪の生徒。
“この子が梔子ユメか・・・こっちの無愛想なのはホシノ・・・尾形の言っていた通り、こういう子だったんだな・・・” ☆+15 ティン♪
・ベッド横のコルクボードを調べる
“これは・・・・・” ☆+15 ティン♪
先生の視界に入った物は、ベッド横に飾ってあったコルクボードであった。
そのコルクボードには、たくさんの付箋やメモ用紙が貼られていた。
先生が気になったのは、アビドス学園に来てから、ホシノがこう言ったメモを取る行為をしているところを見ていないところだ。
そんな彼女が自信の部屋のボードにこんなにメモを貼る必要が分からない。
しかも、普通メモや付箋は必要が無くなったら捨てる物だ。
それにこのメモの字は・・・・・・
“・・・これは・・・ホシノの字じゃない・・・”
「前にホシノさんが黒板に書いていた文字とは違うみたいですね」
“ああ・・・もしかしたらこれは・・・”
「お亡くなりになった梔子ユメさんのですね・・・」
“だが妙だ・・・何で付箋やメモをこんなに集めて・・・ん?”
先生はボードに貼ってあるメモを見て、小さな疑問を感じた。
“なあアロナ?”
「なんでしょうか?」
“この大量のメモと付箋を何故だかホシノは残して居るのにある物がない・・・何だか分かるか?”
「ええ!!・・・・・えっと・・・う~~わかりません!」
“素直で良い・・・答えは手帳だ”
「て、手帳ですか!?」
“この張られているメモ・・・どれも同じ用紙で丁度手帳くらいのサイズだろう?”
「そう言えば・・・付箋はどれも色もサイズも違うのにメモ用紙はどれも同じ物ですね。ですがそれの何が気になっているんですか?」
“気付かないか・・・メモや付箋の内容はどれもありふれたものばかり・・・ホシノはどうしてだか、それらを集めている・・・そんな中、肝心の手帳だけが、ここにはない。もしかしたら・・・その手帳がこの事件のパズルにピースになるかもしれない・・・”
「なるほど・・・あ、待って下さい。メモ用紙のサイズと様式が分かれば、もしかしたら手帳がどんなものか、分かるかも知れません!」
“何っ!”
「用紙からするに変わったメモ帳なのでデータベースで調べてみますね・・・・・あ、出ました!これです先生」
“・・・「バナナとり」・・・随分変わった手帳だな・・・”
「子供向けみたいですね・・・もう販売はされていないようです」
“ホシノが部屋に置いていないと言うことから、学園にも無いんだろうな・・・”
「もし、これがホシノさんの大事な物だとすれば、既に学園の中は調べているはずですし・・・」
“となると・・・サイに頼むしかないか・・・”
先生はこういった物を探すことに特化しているサイに電話を掛ける。
“サイ、おれだ”
『ん~~先生?どしたの?まだアビドスの学校にはついていないよ~~』
“今、移動中か?”
『そ~~なんだけど~~いやあすごいねアビドス。こんな砂漠はじめてでさ~~♪』
『うう・・・車改造しといてよかったです・・・』
通話口から運転しているトゥの声が聞こえてくる。
『それで先生~急に電話ってどしたの~~?』
“お前の遺留物を探す手腕を見込んで、さっきモモッターで送った画像の物を探して貰いたい・・・”
『急だね~~遺留物ってことは梔子ユメさんの物?』
“ああ・・・まだ見つかってないようだ・・・”
『・・・・・・・・・そっか・・・・・・・・じゃあ、打ち上げは美味しいお店にね~~~♪』
“ふっ・・・任せておけ・・・”
『じゃ、こっちはこっちで頑張るね~~』ピッ
サイはいつもの様子で返事をして電話を切った。
電話が切れたのを確認した先生はスマホをポケットに仕舞う。
“さて・・・これからどうするか・・・”
先生は今できることは何か・・・どうするべきかを考える。
まずは、ホシノの部屋から出ることにするか。
先生はそう思いながら部屋から出ようとする。
その時、机の上にあるホシノが映っている写真を一瞥し、部屋から出て行ったのだ。
部屋から出た先生はそのまま少し道を歩き、駅の方へと向かうことにした。
すこし人気の無い道を歩いていると、突如として、覆面を被った連中が先生の前からガラが悪そうに歩いてくる。
“・・・・・・”
先生はその連中の姿を見て、後ろを振り返る。
すると、後ろからも同じ格好をした連中が先生を挟み込む様に歩いてくる。
“おい、カタギ囲んで・・・何の様だ?”
先生がそう聞くと、覆面の連中は突如バッドや鉄パイプ、果てに拳銃を取り出し、先生を中心に囲み始める。
“ふん・・・誰かは知らねえが・・・俺は今気が立ってんだ・・・こいっ!!”
「!!!!」
戦闘が始まると先生の視界の外から、鉄パイプを持った男が殴りかかってくる。
“フッ!!”
「ぐえっ!!」
しかし先生はその攻撃を見ることも無く、後ろ回し蹴りで吹っ飛ばす。
「この野郎!!」
「!!!」
次に前方から鉄パイプを振りかぶりながら突撃してくる奴と、拳銃を構えながら近づいてくる奴がきた。
「おらぁ!!」ガコンッ
“くっ!”
先生は振り下ろされた鉄パイプを腕で受け止める。
そして、動きの止まった先生に銃が放たれる。
パンッ!!
“ぐぁ!!”
先生は銃に撃たれ、そのまま後ろに吹っ飛ぶ。
体力ゲージが僅かに減るが、吹っ飛ばされた先生はそのまま受け身を取り、まっすぐに飛んでパイプを持った男のみぞおちに拳を叩き込む。
“おらっ!!”
「がほぉぉ!」
パイプ持ちはあまりの威力に前のめりに倒れる。
先生は次に拳銃持ちの方にゆっくりと睨みながら歩いて行く。
「ひ、ひぃい!」パンッパンッ!!
拳銃を持っていた男は恐怖のあまり、銃を乱射する。
しかし先生は冷静に銃口を見ているのか、当たる攻撃だけを避け近づき。
△「強奪の極み(拳銃)」
銃をもっている男の腕に重い一撃を当てる。
男はあまりの激痛に銃を握る力が弱くなり、先生はその隙に拳銃を奪い取り、
腕を押さえている男の土手っ腹に銃を乱射する
パンッパンッ!!
「ぐわわわぁぁ!!」
「この野郎――――!!!」ドシンドシン
次に少し背の高い大男が工場様のハンマーを持ちながら、大きな足音を立てて振り下ろしてくる。
△「強奪の極み(ハンマー)」
先生は振り下ろされるハンマーを避け、地面に思いっきり当たったところハンマーの柄を踏み台にし、そのまま勢いよく顔面を蹴り飛ばす。
その後、ハンマーを蹴り上げてキャッチする。
「ぐえええ!!!」
“さて・・・後はお前だけだな・・・”
「ひ、ひいいいい!!」
最後に残っていたバットを持った男は、恐怖の声を叫びながらも、バットを振りかぶりながら、ツッコんでくる。
“・・・はあ・・・”
△「ハンマーの極み」
先生はハンマーを振り上げると、そのままツッコんできた男にハンマーを振り下ろす。
「ぐえ・・・!!」
カエルの潰れた様な泣き声を出しながら、その男は倒れていった。
戦闘が終了し、先生の周りにはめざし帽を被った何人もの男が地面に寝そべっていた。
先生はそれらを一瞥し、最後に倒した男の前に立ち、首根っこ掴みながら、無理矢理立たせて、覆面を剥ぎ取る。
“な!!??”
その顔には見覚えがあった。
それは先日、尾形の会社ティニスに訪問した際に受付にいた男だ。
“お前はティニスの・・・何故俺を襲った! 尾形から命令されたのか!!”
「・・・う、うう・・・」
“おい、答えろ!!”
意識が混濁しているのか、ダメージの大きさで口がよく回らないようだ。
しかし先生は首根っこを掴み無理矢理立ち上がらせようとする。
「はい、そこまでー」
バンッ
“ぐッ!!!”
先生の左肩が打ち抜かれる。
突然の事だった・・・突如現れ、拳銃を放ったのは姿を眩ましていたホシノであった。
彼女の姿は普段の格好と違い、防弾チョッキを身に纏い、長い髪を一つに束ね、正にいつでも戦える姿といった格好だった。
“ホ・・・ホシノ・・・お前どうしてティニスの奴らと・・・”
右手で左肩の傷を庇いながら質問する先生。
「まあ~~・・・利害の一致?ってことかな・・・まあ~~先生なら私の邪魔をするだろうし・・・急所は外したからさ・・・大人しく帰ってくれると良いんだけどねー」
いつもの様に、にぱ~とした顔をしながらも拳銃の先は先生を捉えたままだった。
「皆さ~ん・・・ここは私がどうにかするから、先に撤退しててね~~」
「す、すまねえ・・・」
「ホシノちゃん・・・ありがとうな・・・」
ホシノは倒れているティニスの社員にそう声を掛けると、社員の人間達はよろよろと立ち上がり、ホシノに一言ずつ感謝の言葉を掛けて、その場を立ち去る。
“・・・慕われてるんだな・・・”
「まあね~~私が1年生の時からの知り合いだし・・・私も先輩もお世話になったからね~~」
“先輩ってのは・・・梔子ユメのことか・・・”
「・・・・・・ふ~ん、まあそうだよ・・・」
“最後はお前が発見したと情報に書いてあったが・・・”
「そう・・・全部・・・全部、私の所為・・・全部ね・・・・・・だからこれから清算しなきゃいけないんだ・・・」
“カイザーを潰すことか・・・”
「・・・ハハッ・・・そんなことをしても意味ないでしょ・・・」
“何だと?”
ホシノはカイザーに復讐するためにティニスに手を貸しているのではないのか?
「さ~て先生には伝えておくね・・・私達は明日の深夜0時にカイザーPMCに爆破を仕掛ける」
“・・・どういうことだ?”
ホシノによる突然の犯行予告に疑問を口にする。
なぜそのことを伝えたのかを・・・
「まあ~~信じるか信じないかは先生に任せるよ・・・さてみんなも遠くに逃げた頃かな・・・じゃあね・・・先生」
最後にそう言ってホシノは背を向けて立ち去っていた。
その後先生は来ていた服の袖を千切り、打たれた場所に巻き、応急処置をして、アビドスの校舎に向かった。
その中で先生はホシノの目的に何か引っかかる物を感じ、モヤモヤしたまま砂漠に覆われた道なき道を歩いていった。
あとがきアーカイブ
補足説明
今回最後にホシノの銃が先生に当たったのは前に話していた戦闘時では無く、ムービー銃だからです。
ですので、アロナバリアはストーリー展開によって発動しない場合があります。
ティニスの社員との戦闘時の様に銃で撃たれるとダメージ換算になります。