どうやら俺のブルアカにドラゴンエンジンが搭載されたみたいだ。 作:スーさんFDP
筆がのったので、2日連続の投稿です。
オリジナルストーリーって難しい・・・
「・・・・・先生、何か言うことはありますか?」
“いや・・・すまない・・・”
「はあ・・・怪我を見るので上着を脱いで下さい」
“・・・・・・ああ・・・・・”
少し怒った風に先生の治療を始めるリコ。
あれから先生は徒歩でアビドス高等学校に向かい、既に現地にいるであろうリコに治療をしてもらうため、そして、これまでのことをシロコ達に直接伝えた。
最初は嘘だと思ったが、先生の傷跡を見て4人は大きなショックを受ける。
シロコは呆然とし、ノノミは口元を手で押さえ絶句。
アヤネは信じられない物ことを聞いた顔をし、セリカは・・・・
「ど、どうして・・・・・・ホシノ・・・せんぱい・・・うう、うぅ・・・」
動揺のあまり泣き崩れた。
セリカの心はこれまで先生の必死な頑張りもあって借金の返済に目処が立ち、これからというときに恩人の先生に傷を負わせたという事実にショックを受けていた。
“すまなかった・・・ホシノを連れ戻せなかった・・・”
「謝らないで下さい!!先生は何も悪くありません!!!!」
大きな声をあげたのはアヤネだった。
自分達の為に身体を張ってくれた先生の謝罪がお門違いだと思ったからだ。
「アヤネちゃんの言うとおりです・・・こんな・・・こんなのあんまりです!!」
ノノミも普段の様子からかけ離れて、大声を出す。
「ねえ・・・先生・・・」
“シロコ・・・”
「ホシノ先輩は・・・どうだったの・・・」
“・・・・・・”
「ねえ・・・ねえっ!」
その青く透き通った瞳に涙を浮かべながらホシノの様子を機構とするシロコ。
そんな中、リコが静かに口を開く。
「皆さん・・・今は静かに」
「で、でもっ!」
「し・ず・か・に!」
「「「「・・・・・・・」」」」
リコが静かに・・・そして力強く4人に向かって声を押し出す。
あまりの圧に押し黙る4人。
「ふう・・・・・良い子達ですね♪ 見たところそんなに怪我は大きくありません。神経には傷がついていないところを見るに小鳥遊ホシノさんの射撃の腕は本物の様ですね・・・」
“やはりか・・・”
先生は悟る。
ホシノはあくまで先生を本気で害そうとした訳では無く、あくまで傷を負わせ、今回の件から手を引けという警告をしてきたのだということ。
「はい・・・処置は終わりました」
“ああ流石だな。リコ”
「・・・・・・本来なら安静にと・・・医者としての私は指示しますが・・・そのつもりはありませんよね?」
“ふっ・・・分かってるじゃないかリコ・・・”
「ですのでこの件が終わったら絶対安静の診断をします。これは絶対ですからね!」
“ああ・・・”
リコの勢いに小さく返事をする先生。
「それでは私はワカモさんに連絡を入れてきます」
“ああ頼んだ”
先生の言葉を聞くと、そのまま部屋を出ていった。
彼女が出て行ったことで、部屋の中が静かになる。
誰も喋らない・・・いや喋れないと言った方がいいのか・・・
シロコ、ノノミ、アヤネ、セリカの4人はこれからどうしたら良いのか分からなくなってしまったのだ。
どうしてこうなってしまったのか・・・今の自分たちに何が出来るのか・・・
そんな時だった・・・先生が声を掛ける。
“お前達・・・時間はあるか?”
「え・・・?」
ぽつりと言葉を溢したのはセリカであった。
“もう暗くなってきたが、まだ時間を貰えるか?”
改めて先生は4人に聞き返す。
4人は顔を見合わせ、先生の言葉に従った。
辺りは暗くなり、人が減ってきた街の中、先生はシロコ達を引き連れて歩いています。
「ね、ねえ先生!」
“ん、どうしたセリカ?”
「ど、どこに行くの?」
“ああ、お前らも見知った場所さ・・・”
「見知った場所・・・ですか?」
アヤネが小さく聞き返す。
着いた場所は・・・・・柴関ラーメンであった。
“大将・・・今大丈夫か?”
「お、先生!いらっsy・・・どうしたんだい!!その怪我!!??」
柴関の大将は先生の怪我を見て、慌てて屋台から飛び出る。
そんな大将に先生は静かに近づき声を掛ける。
“大将・・・柴関ラーメン全部乗せの大盛りを5つ頼む・・・”
「お、おん・・・」
先生の注文に芝大将は静かにオーダーを聞き取った。
「あ、あの・・・先生・・・どうして今ラーメンを?」
先程の空気の中、どうして先生が自分達をここに連れてきたのかよく分からず、それぞれテーブルとカウンター席に座っていく。
“ん?ああ・・・腹が減っててな・・・お前達も今日はあちこち動いてて飯も食ってねーんだろ?”
「そ、そーだけど・・・」
「ん、お腹空いてる気分じゃ無い・・・」
“何言ってんだお前達?明日は忙しくなるんだ・・・今のうちに腹一杯に食っておけよ”
「「「「え・・・」」」」
先生の突然の言葉に声を漏らし、顔を先生の方に向ける4人。
“こんな怪我だが・・・俺も頑張らねえとな・・・・・・”
「先生・・・それじゃあ明日・・・」
“もちろん・・・ホシノの所に行く・・・・・・逆に聞く・・・お前達はどうする?”
「「「「・・・・・・」」」」
先生の言葉に黙る4人。
沈黙が流れる・・・
そんな中一番に口を開いたのは・・・
「私は・・・行く・・・」
シロコであった。
「シロコちゃん・・・」
ノノミはシロコの言葉に不安そうに声を掛ける。
「どうしてホシノ先輩がカイザーを襲う手伝いをしているのか、分からないわけでも無い・・・でも、どうして今なのか・・・まったく分からない・・・それに大人を信用していなかったホシノ先輩が先生じゃない人を頼るのもよく分からない・・・」
「で、でも・・・カイザーへの復讐を先生が手伝うとは到底思えません。それなら大人といえど、以前からの知り合いにホシノ先輩が頼む方が自然な方じゃ・・・」
「そしてティニスの人たちもカイザーに恨みがあるから一緒に組んだ・・・別におかしくないんじゃ・・・」
“いや・・・気になることがある・・・”
「先生・・・?」
“ティニスの頭を張ってる尾形カズロウ・・・会ったのも、この間の僅かな間だけだが・・・あいつはホシノにこんなことをさせる人間じゃない・・・”
「そ、そんなの急に言われても!」
「それにホシノ先輩と一緒にいたのはティニスの人たちなんですよね。先生」
“ああ、だからこそ・・・何か見落としていることがあるんじゃ無いかって・・・俺は思っている。そこにどんな思惑や理由が隠されているのか・・・”
「「「「・・・・・・」」」」
“だが正直そんなことはどうだっていい・・・”
「「「「え・・・?」」」」
“それにお前達・・・今、寂しくないか、席が一つ空いててよ・・・”
先生はそう言って、カウンター席の一台開いている場所を見る。
4人もその席に目を向ける。
そこは大将の店が再オープンした時にホシノが座っていた席だ。
「・・・・・寂しい・・・」
そう小さく呟いたのはシロコであった。
他の三人も同様でうつむく。
そしてそんな空気を払拭するかのように芝大将が注文のラーメンをお盆に載せながらやって来た。
「柴関ラーメン大盛り全部載せ、お待ちどぉー!!」
いつもの様子で芝大将はラーメンをみんなの前に置いていく。
“さて・・・明日は忙しくなりそうだ・・・食ってスタミナをつけなきゃな・・・いただきます”
先生はそう言って、勢いよく食べ始める。
しばしそれを眺める4人であったが・・・
「「「「いただきますッ!」」」」
そう少し大きな声音でいただきますをして食べ始める4人。
山盛りに積まれたキャベツやもやし、チャーシューに麺に一心不乱にかぶりついていく。
それを傍で見ていた先生は小さく笑うと、自分も残りを食べ進める。
芝大将はそんな5人を微笑ましい様子で見ていた。
時間が経ち・・・次の日の夜。シャーレ建物前にて・・・・・・
そこには武装を準備したシャーレのメンバーとアビドスの生徒達の姿があった。
シロコ達は吹っ切れたのか、迷いの無い目をしながら、シャーレのメンバーと共に作戦の確認をしている。
その中には体調の良くなったワカモとラブの姿もあった。
他にも見渡せば、作戦に使う車両の準備をしているリコとバックアップの指揮の確認をしているアヤネの姿も。
“・・・さて、久々の大喧嘩といかせて貰うか・・・”
「はい!絶対にホシノさんも救い出しましょう!!」
先生の言葉にアロナが元気よく答える。
“さて・・・今のうちに準備をしておくか・・・”
“よし、出発まで休もう・・・”
こうしてホシノを取り戻す戦いが始まるのであった。
一方その頃・・・
アビドスの砂漠にて先生に頼まれた物を探していたサイとトゥはというと・・・
「む~り~で~す~!!いくら先生の頼みでも、こんな砂漠に1年以上も前に無くなった落とし物を捜せなんて見つかるわけ無いですよ!!!」
「ほ~ら~、トゥちゃん、無駄口叩かず頑張って~♪頑張って~♪」
「しかも2人だけなんて無理に決まってるじゃないですか!!しかも宛ても何もないんですよ!!」
「いやいや~宛ては梔子ユメさんが亡くなったと思える場所を辿るだけじゃん♪」
「どれだけ広いと思ってるんですか!!!・・・う~~帰ってゴロゴロしたい~~!」
「ほらほら、楽をするためには苦しいこともつきあわせるものである・・・ってどっかの誰かが言ってた気がするし、楽するためにも今はがんばろ~ね~♪」
「・・・でた、いつもの変な語録・・・どこで考えてきてるんだか・・・あ、駅が見えてきましたね・・・」
トゥが言った先には、砂に埋もれかけたボロボロの駅がぽつんと鎮座していた。
「ふ~ん・・・もう陽も落ちかけて肌寒くなってきたし、今日はあそこで休もうか?」
「・・・うう、足がパンパンです・・・」
2人は荷物を抱えたまま疲れた足を引きずり、駅舎の中に入る。
少し頑丈に作ってあったのか、中は誇りが溜まっている程であった。
「電気は流石に死んでいますね・・・」
「寝床があるだけよしとしようよ・・・ん?」
部屋見渡し、サイの視界にあるものが映った。
「落とし入れ?」
彼女の目の前には無人の駅などで見かける落とし物の入った箱があった。
「・・・・」ガサゴソ
「いやサイさん、そんなところにあるわけ・・・」
「あったよ」
「・・・・・・・・・・・・うえええ!!!!!!」
漁られた箱の中にはバナナとりと書かれており、その下の名前を書く欄に汚い字で「梔子ユメ」と書かれていた。
そんな普通に見つかった事に対し、トゥは驚きの声をあげる。
一方、サイはその手帳を見るために指紋を着けないよう白手袋を身に着けて中身を読んでいく。
「な、何が書いてあるんですか!?」
「・・・・・・・・ん~~・・・なるほど・・・」
「ちょ、私にも見せて下さいよ!」
「・・・・・・よし!戻ろっかトゥちゃん♪」
「・・・はい・・・?」
いきなりとんでもないことを呟いた相方に正気かといった目線をぶつける。
「目当ての物は見つかったし、帰ってシャーレで鑑定しよ!」
「・・・・・いやいやいやいやいやいや~~!!何言ってるんですか!もうお外暗いんですよ!!遭難しますよ!!!」
「でも、ここにもう用は無いし・・・すこし走って帰れば朝にはD.U行きの電車の始発に間に合うよ♪」
「こいつっ!話を聞いていない・・・!!!」
会話のデッドボールにしびれを切らし、必死に怒りを押しとどめるトゥ。
「よ~し~じゃあ、れっつらご~~!」ピュー
「ああ、待って下さいよー!!」
あまりにも自己中なサイに、トゥも仕方ないと言わんばかりに必死に追いかけるのであった。
あとがきアーカイブ
次回は少し長めの文章になっていきます。
久しぶりの戦闘シーンにと少し気合い入れて書いていきますので楽しみにしていて下さい。