元ミレニアム自治区
ツルギとの戦いで想像以上の消耗と使うつもりの無かった手札を見せてしまったところに、まるで気配を感じさせることも無く接近してきたハナコが襲いかかった。
「使えるんですね、”恐怖”♡」
「!」
と突然クロコの耳元で発された囁くような甘い声。
咄嗟に振り向居て迎撃しようとするも、その前にクロコは何かが割れるような音、そして空間に生じた歪みとヒビと共に強い衝撃を受けてぶっ飛ばされ、複数の建物を貫通してようやく地面に足を突き立てるようにして静止する。
襲撃者は吹き飛んだクロコの方まで1km以上の距離を一瞬で移動してきたが、その移動方法は空中でトランポリンの弾みを受けて跳躍するような不思議なものであった。
そして不思議なことがもう一つ、
「…」
「あらあら♡そんな風に見つめられると恥ずかしいじゃないですか♡」
再びクロコの前に姿を表した襲撃者である女は、大きめの白いシャツを前を開けて一枚羽織るだけの露出魔のような格好だが、大事な部分は光学迷彩下着でも付けているかのようにその部分だけ投下して背後の景色が見えるようになっている。
ある意味余計危ない感じが出ている感じがしないでもないが、問題はその透過が物理的な現象としてかかっているということだ。
「…どういう秘儀?」
「これですか?便利ですよ、空間ごとものを覆い隠す事ができるんですよ。こんな風に♡」
「っ!」
桃色髪の女は後ろに倒れ込むように身体を傾け…跳ねるようにクロコに肉薄する。
危険を感じて横に避けようとしたクロコだったが、予想以上の加速を見せたハナコの伸ばした腕が頬を掠め、反撃を入れようと放った拳は直前にハナコが空間を掴むような動作をすると、それによって生じたぐにゃりとした空間の歪みにクロコの腕も巻き込まれて変形してしまう。
慌てて跳び退いたクロコだったが、何事もなく腕は空間の歪みから抜け出し、そして身体的な違和感や損傷も感じられなかった。
(…痛みは無い、異常なし…本当に目に見える形が変わってただけなの?)
「ご心配なさらず。あくまでこの秘儀そのものに直接的な攻撃力は皆無ですので♡」
「…なるほど?」
女の指摘にクロコは腕をグーパーとして調子を確かめ、何事も無いのを確認するとハナコの秘儀の考察へと移る。
とりあえずは今の所特に神秘が根を張るような感覚もないので例えあれに飲まれても後遺症が残ることは無いと推察したクロコはならば問題ないと判断材料を得る為に改めて銃を構えた。
しかしその構えはどこか抜けていて、まるでかかってこいと言わんばかりの挑発じみた余裕のある態度にハナコは敢えてそれに乗り、宙を滑るように高速で移動してクロコの眼前まで迫ったかと思えば、合わせた両手に神秘を込めてその状態でクロコに格闘ゲームの波動拳でも撃つかのように両腕を突き出した。
クロコはそれを腕をクロスしてガードしようとして…想像を遥かに上回る衝撃を受けて仰け反りたたらを踏む。
「…?ん…!」
「うふふ♡危ないですねぇ♡」
両腕にジンジンと響く痛みに困惑するクロコだったが、今追撃を受けるのはまずいと銃を乱射して牽制し、ハナコと一定の距離を保った。
対してハナコは放たれた弾丸を空間を掴んで歪ませた空間に巻き込み、マントをはためかせるように掴んだ空間の幕をヒラヒラと煽ると弾丸はその場で地面へと落下する。
(空間を弄る秘儀…空間ごと相手を押し潰したりは出来ない。空間を掴んでるのはレンズの歪みでエラーを作り出してるみたいな…大体分かってきた…けど、面倒)
ここまでの戦闘からなんとなくハナコの秘儀の特性を理解しつつあるクロコは、それでも尚まともにやり合うとまたツルギの時のように手痛いダメージを負いかねないと辟易する。
特に最初に受けた攻撃と先程の打撃、あれはクロコの神秘による防御を無視して肉体に直接衝撃を響かせていた。
少なくともそう何度も食らっていい攻撃でないことは間違いない。
どうやってハナコを撃退しようかと悩むクロコは、そこでふとツルギとの戦いで行った問答を思い出し、考えるための時間稼ぎがてらハナコにも問うことにした。
「ねえ、なんであなたは戦うの?」
「はい?」
「力のない人なら必死になるのは分かるけど、あなたみたいに強い人ならいつだって
(…なんでしょうか、この人…なんでこんな胸が掻き立てられるような…いえ、それよりもまだ撃ってこないですね。仕方ありませんし少し付き合うとしましょうか)
唐突に質問されて暫し困惑したハナコは、それと同時にクロコに対してモヤモヤするようなものを感じたことを自覚する。
その正体は分からないまま、しかし聞かれたのならば答えようとある一方をきにかけつつハナコは自分なりに答えを出すことにした。
「そうですねぇ…青春を謳歌したいから、でしょうか」
「青春?」
「ええ、以前トリニティにいた時は楽しむことが出来ませんでしたから。様々なしがらみもなく縛られるものもなく、分け隔てなく話すことの出来る友人と過ごす学園ライフ。それを手に入れるためにまずは生き残って、
「へぇ〜…青春を楽しめないって、友達いなかったってこと?気の毒だね」
「…」
(…なんか、ムカついてきましたね)
悪気も悪いもなく何の気なしにそう言ったクロコに、ハナコは言葉を詰まらせる。
そうして胸の内から溢れ出る感覚の正体を理解して…ハナコはふつふつとした激情が込み上がるのを理解した。
「ん…?あぁ、話続けていいよ。でもそっか、あなたも解決の為に動いてたんだ。さっきの神秘の扱いといい、随分優秀そうだし頭も良さそうだよね。それを活かして貰えればもっと解決が楽になるかも…ねぇ、良かったら…」
(あぁ…さらりと言葉に棘を差し込むこの陰湿さ、能力だけを見て人の内面に関心を向けない無関心さ…)
「あなたも…トリニティの生徒ですか…!」
「え?」
先程までの穏やかでおっとりとした雰囲気から一転、突如として怒りを顕にして強い殺気を向け神秘を溢れさせるハナコにクロコも困惑するが、話し合いも何もを無視してハナコがクロコを全力で排除しようとしたその時…
「『グラニテブラスト』」
両者共に遥か遠方で強力な神秘の放出を感知し、ハナコはその正体を知るが故にその場から大きく距離を取りながら空間を掴んで自分を覆い、クロコは攻撃者の方へ手を向け…うねりながら精確にクロコを追尾しているような動きをした極太のレーザーがクロコの全身を飲み込んだ。
「…ふふふ、あなたは私の空腹を満たしてくれるのでしょうか、クロコさん」
「…ん、痛かった」
「うふふ…面白くなってきたじゃないですか」
後に残ったのは、長距離に渡って抉り取られた地面と、その中心に多少肌や服に煤を付けながらもほぼ無傷で佇むクロコ。
そんなクロコを遠方から眺め、好戦的な笑みを浮かべる女…ハルナ。
そして、ハルナからの砲撃を逃れ二人を視界に納められる高度から見下ろすように宙に浮くハナコ。
現状、誰が誰の味方という訳でもなく、互いに全員が敵対し合う三つ巴。
誰の動きが誰の致命傷になるかも分からない、極めてハイレベルな戦場。
「…上等」
「デザートの時間ですわ!」
「ぐちゃぐちゃにしてあげますよ♡」
混迷を極める戦場で、クロコは上空のハナコと砲撃を仕掛けてきたハルナをそれぞれ見やり、周囲への被害や一方的に撃たれることの厄介さからハルナから先に処理することを選択する。
同時にクロコがハルナの方へ駆け出したのを見たハナコもまた空中を移動しながらそれを追い、漁夫の利を目論む。
(スタジアムに避難させた人達は”センセイ”が守ってくれてるとはいえ、あれに直接巻き込まれたら間違いなく何人かは死んじゃう。まずはあいつから…!)
(プレジデントと剣先さんが消えた今、黒舘さんを泳がす理由もありませんし…クロコさん諸共狩るとしましょうか)
それぞれの思惑が交錯する中、ヘイトを買ったハルナはと言うと…上空のハナコをいったん無視し、地上を爆速で駆けてくるクロコに興味を引かれ気分を高揚とさせていた。
「私相手に真正面から向かってくるとは…SWEETですわ!クロコさん!」
クロコを迎え撃つ為に、ハルナは担いでいた巨大な武装…アリスのレールガンを彷彿とさせるそれを起動し、秘儀を織り交ぜて放たれたのは幾条にも拡散したうねる光線。
十数本にも分かれたそれはそれぞれが意志を持っているかのようにクロコを追尾し、あるものは正面から襲いかかり、あるものは建物の陰から奇襲を仕掛け、あるものは上から放物線を描きながら落ちていく。
そんな光線を避け、腕で弾き、追尾してくる性質を逆手にとって建物にぶつけるように誘導して捌いていくクロコ。
だが次第に光線の動きは不規則さを増し、誘導も困難になってクロコを囲い込むようにその密度を上げていく。
やがて避けられるだけの十分な空間が無くなるほどにクロコの周囲を光線が取り囲んで───幾つもの光線が1箇所に集中して大爆発を起こす。
「…あまりガッカリさせないで頂きたかったのですが」
呆気なく爆発に飲み込まれたクロコを眺めていたハルナはまさかこれで終わりではないだろうと爆発地点の煙の中に目を凝らし…そして煙が晴れた頃にはそこにクロコが居ないことに気が付く。
ならばどこに行ったのか…それを考えていたハルナは背後から迫った弾丸を間一髪で横に避ける。
そこには、いつの間にかハルナがいるビルの屋上まで駆け上ってきたのかクロコが佇んでいた。
(…なるほど、あの辺には先程ツルギさんとの戦いの際に出来た地割れが通っていましたね。地面に潜って私の『グラニテブラスト』を避けたと…面白いではないですか)
「近所迷惑だから、もう少しコンパクトに戦ってくれない?」
「それでお腹が満たされるのでしたら、喜んで」
「…」
「駄目ですわ、クロコさん。貴女はご馳走を前にした子供にまで『落ち着いてゆっくり食べなさい』とでも言うつもりでしょうか?」
「…言うんじゃない?」
「そうですわね、これは割と言うかもしれません。なんと例えれば良いのでしょうか…」
やんわりとクロコに指摘されると、えらくあっさり非を認めるハルナ。
しかし勿論反省をしたというわけでもあるはずがなく、近くに置いていた紙袋…そこから何故かたい焼きを取り出すと、食べながら呑気に話を始めた。
「良いですか、クロコさん。存じているかと思われますが、私キヴォトス各地の美食を求めて旅を続けていまして…」
「知ってる。気に食わない店があると木っ端微塵にして去ってく傍迷惑なアウトロー。無駄に戦闘力も高くて連邦生徒会が手をこまねいてた」
「それは何より。そうして旅を続けている内に私はキヴォトスのありとあらゆる美食を頂き、店で出される美食、自分で手がける美食、食材を一から調達するところから始める美食…本当に、様々な経験をしましたわ。決して、悔いが残るような旅ではありませんでした。ですが…漠然とした渇きがあるのです」
たい焼きを全て食べ、指に着いた餡子を舐め取ったハルナは視線を落としてどこかつまらなそうに言った。
大好きな友達という何にも変え難い宝物を持つクロコにとってそれは到底理解出来る感情ではなかったが、少なくともハルナにとってはそれこそ喉につっかえるような”不満”なのだと言うことはハルナの目から察することが出来た。
「こういった渇きは厄介ですよ、クロコさん。皆さんが口を揃えて私に『何が不満なのか』と理解しようとしてくれないのですから。まあ私にとって周囲からの理解を得ることはそこまでの問題ではないのです。そこで考えました、何故あらゆる美食を味わった筈の私が未だに渇きを覚えるのか…私には、人生における”デザート”が足りなかったのですわ」
「…」
話が進むにつれて、感情の吐露という形でハルナの神秘が膨れ上がっていく。
そして話の締めと同時にハルナの内で神秘の増幅が臨界点に達したのと同時にクロコは身構えて───瞳の光が尾を引くような速度で距離を詰めてきたハルナからの蹴りを腕でガードする。
続くアリスのレールガンのような巨大な大砲のような武装を一回転しながら遠心力をつけて振り回し、クロコはそれを全身に力を込めて受け止める。
(高い神秘の出力によるとんでもないパワー、それに加えて神秘を出力するまでの瞬発力…キレが鋭い。私でもちゃんと防御しないとダメージを受ける…!)
(神秘の総量に裏付けされたタフネス…まるでゴールデンマグロを収めていたようなあの水槽をノックしている感覚ですわ)
数合の打ち合いでお互いの強さを評価し合い、互いに厄介だと相手を認め合う。
ハルナは大砲を受け止めるクロコを自分がその場で回転することで釣られて大砲を受け止めていたクロコも回って体勢を崩してしまう。
弾かれ合ったように回った2人は背中を向け合う形になり…ハルナは地面を蹴って背中からクロコへと体当たりした。
「っ…!」
「何が不満なのか…分かっているのではないでしょうか?」
圧倒的な神秘の出力、誰よりも神秘を放出する蛇口の大きいハルナのそれによる身体強化はクロコをも凌ぎ、体当たりの衝撃で足場に亀裂が走り、クロコの踏ん張りも虚しく勢いよく吹っ飛んでいく。
あまりの衝撃に歯を食いしばって痛みを堪えるクロコに、ハルナは容赦なく追跡する。
「満ちていないから、”不満”なのですわ!」
吹っ飛んだクロコはビルから落下してその下にあった家々の屋根の上をバウンドし、3件目の家の屋根までバウンドしたところで着地して体勢を立て直すが、その時には既に地上に降りてきていたハルナが追いついて大砲をクロコへと向けていた。
砲口にエネルギーと神秘が集中し、眩い光が周囲に影を落として少し離れていれば夜かと錯覚するような暗がりに変わる。
「『グラニテブラスト』」
やがて大砲は唸りを上げ…凄まじい勢いで光線が放たれた。
「ん、っ!」
「!この距離でも…!」
最初の不意打ちとは違ってかなりの近距離から放たれた光線。
しかしそれすらもクロコは神秘で保護した右腕を前に突き出すことで光線を受け止め、明後日の方向へと弾いて逸らしてしまう。
ハルナの渾身の『グラニテブラスト』を防いだクロコは一気に詰め寄り腕を振り上げ、また地割れを起こすのかと思われる程の威力でハルナへと叩き付けた。
だが神秘の出力が高いことでパワーが増すということは、防御によって攻撃を受けるために神秘を保護する時も同様。
クロコのパワーはハルナの防御を貫くことが出来ず、対してダメージも与えられないまま受け止められてしまう。
「貴女が、私のデザートになってくれるでしょうか!クロコさん!」
「ぐっ、く…!」
ハルナはクロコの腕を押し返し、反撃に発勁を繰り出したことでクロコは後方へと吹っ飛び…いつの間に来ていたのか、相変わらず気配もなく回り込んでいたハナコが合わせた両腕をクロコへと突き出した。
(叩くのは人ではなく”空”の”面”。相手ごと捉えた”面”を、薄氷を砕くように破壊する───)
「『
「うぐっ…!」
空間に歪みとひび割れが生じ、それによって生まれる衝撃は神秘による保護をすり抜けて直接相手の肉体を破壊する。
筋繊維がブチブチとちぎれるような音を立てながら強く弾かれたクロコは後方にあった建物の中へ突っ込む。
さらに追い打ちをかけようと追いかけようとしたハナコだったが…決闘に水を刺されたハルナがハナコへと強烈な殺気をぶつけた。
「邪魔をしないでください、露出狂!」
大砲の砲口が輝き、放たれたのは極太の光線。
大抵の者が失禁してしまうような殺気を受けたハナコは、しかしその殺気にも迫る殺人的な光線にも脅威を抱く事なく涼しい顔で空間を掴んで歪めると、それに光線を巻き込みながらその場でぐるぐると回転した。
「煩いですね、テロリスト!」
空間を掴んだまま回転することによってそれに巻き込まれたら光線もハナコの周りで渦を巻くように回転し…充分に回転を制御できるようになるまで回転したところでハナコが掴んでいた空間を離すと、そこで光線は歪みから抜け出して直進…ハルナの方へと逆戻りする。
跳ね返された光線に面食らったハルナはそれを回避することが出来ず、直撃を受けてぶっ飛ばされ幾つもの建物を貫通したところでようやく止まる。
瓦礫を押し退け外に出たハルナは不貞腐れるように頬を膨らませて悪戯な笑みを浮かべるハナコを見上げた。
「うふふ…♡」
「自分の技を受けたのは生まれて初めてですよ…これも良い体験、即ち人生の味わいです。ですが…」
ハナコとハルナは同じ方向を見る。
そこには、先程ハナコに吹っ飛ばされ建物へと突っ込んでいたクロコが復帰してきているところだった。
だが最初に比べて明らかに消耗しており、目に見えてダメージが蓄積している。
ハルナの『グラニテブラスト』を弾いた腕やハナコの『
「しぶといですね…まあ構いませんよ。貴女は徹底的に痛めつけて憂さ晴らしすると決めましたので」
(”恐怖”は確かに厄介ですが、その分神秘の消耗も馬鹿になりません。このままダメージを与え続けていればその内打ち止めになるでしょう)
「…残念です、クロコさん。貴女も私のデザートではなかったのですか…」
(ツルギさん、ハナコさん、そして私の決め技を何度も受けてその度に”恐怖”で回復して…漸く底が見えてしまいましたね。どんなに高級なケーキ屋でも、閉店間際のスカスカになったウィンドウでは…ガッカリしてしまうものです)
ハナコとハルナはクロコの限界を感じ取り、早々に決着が着くだろうとそれぞれ違った感情を持ちながら予見していた。
ハナコは悦楽、ハルナは失望…実際にクロコには最早自分の力だけでこの2人を制圧するだけの余力はなく、戦闘が続けば押し潰されてしまうだろう。
クロコが
(黒舘ハルナは積極的に一般人を狙ってはいないけど、戦闘範囲にいるのを巻き込むことに躊躇はしない。浦和ハナコは
ボロボロの状態でありながらもクロコは冷静に状況を分析し、どのように立ち回るのが最善なのかを考える。
クロコが今優先するべきは実質のところハナコとハルナの撃破ではなく、避難させていた一般人達の身の安全の確保。
戦闘中にクロコはそれとなくあえて吹っ飛ぶことを繰り返し2人を一般人が避難しているスタジアムから遠ざけていたが、自分の消耗を考えるとこれ以上は攻撃を受けてはいられない。
故に…
(もう少し距離を取りたかったけど…仕方ない、か───)
「───来て、”センセイ”…全部だよ」