前回のあらすじ
ナツキの変身するステイシーザーに急襲されたハルト達 ロボ戦の手持ち無沙汰を解消すべく黒狐は逃げたナツキを追いかけたのであった
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ここは建築途中で放棄されたビルの前で
「匂いだとこの辺なんだよなぁ…」
ハルトは天与呪縛により強化された嗅覚からナツキの匂いを割り出して警察犬並みの追跡をしていた
「器用に追跡出来ないようにしてるけど魔力とかの対策だけじゃ不十分なんだよ………ん?」
何か引きずるような音が聞こえた…いやその前に
「血の匂いだな……こっちか?」
走り出すと、そこにいる奴等を発見し物陰に隠れる
「試作品にしては悪くないな」
「褒めて頂いて嬉しいですわ、それで使ってみた感想は?」
「ヒーローとロボの戦闘モーションの少なさを感じた…個々の能力が高くても質を活かせないんじゃカカシと変わらない」
「成る程ね」
「それと出力を高めて強化フォームを出すというのもありだと思う」
「ふむふむ確かに場所によっては大人数での戦闘が逆に不利となる事もあるか分かった感謝するよ」
「あぁ」
それだけ言うとナツキは部屋から出る残りの2人は
「中々だな」
「勿論よ何せ魔王を倒せるカウンターとも言える救世主と勇者なんだから」
「だがその権能を有するのは魔王といる彼だけだろ?」
「そうね…けどアレは特別なのよ」
「というと?」
「あの子は魔王世界の彼が死に戻る度に引き継がれる自分の抱えた負の感情を集めて1人の並行同位体に注いでるのよ」
「どう言う事だ?」
「まず前提として、あの子の死に戻りはリガドΩのリバースと邪神の権能というのは知ってるわよね?」
「無論だ」
「だけど、その権能の弊害は彼を愛する者達へ喪失感と絶望を与えてしまい死に戻る時に記憶や情報の一部を引き継がせちゃうのよ」
「それが救世主の伴侶達の愛が重い原因か……成る程な彼を死なせてなるものかと独占欲が暴走して彼の死に戻りの難易度を上げているのか」
「そう、此処で私はある仮説を立てたのよ他の人間に負の感情や情報が引き継がれるなら本人の記憶や感情は何処へ向くのかってってね」
「本体ではないのか?」
「その通りだけど、情報は完璧に継承されないと読んだ…でないと悪意や復讐で分岐を変えられないから…恐らくだけど意図的ねコレは」
「確かに魔王は自分や仲間への悪意には敏感だからな…それ故に敵意を持って近づけば話し合い所ではないか」
「だから意図的に負の感情だけを分離させていたのよ、その世界線に残る死体にね」
「ほほぉ」
「そして私はあらゆる世界に残る彼の死体から悪意や負の感情を集めたの」
取り出したのはアークのプログライズキー…成る程マリスラーニングアビリティの力でナツキが死体に残した悪意を回収したのか
「それで完成したのが彼という訳か、何か彼でないとダメな理由があったのか?」
「無いわよ?手近な世界で捕まえやすければ誰でも良かったから、そしてこのキーのデータを彼に移植すればハイ終わりね後は魔王世界のナツキが死に戻る度に彼は負の感情を定期的に供給されていくのよ」
「身に覚えのない復讐の記憶を宿した復讐鬼の完成か」
「仕組みで言えば暗黒剣の担い手に近いかしら?たくさんの可能性を見せられて絶望しているのだから」
成る程なと納得したハルトは、此処には用はない…今戦うのはごめんだねと、こっそりと逃げ出そうとした その時!
「漸く見つけたぜ「フーリガン!」被せんな!」
2人の前に現れたのは彼らの雇い主である白スーツと3本の角がある人型ロボであった…何故か剣を背負っているがそれは無視しよう
「あら、まさかプロデューサー自ら乗り込んでくるなんて驚きね」
「当然だ、俺が舞台として用意していない世界への介入をしたんだからな…プロデューサーとしては看過できないよ」
「そして愉快なお友達も一緒ね」
するとロボは名乗る
「俺はJだ」
「真面目に自己紹介してんじゃねえよ!」
後頭部を叩くもケロッとしているロボに頭を抱えていると
「あらヴィジョンドライバーは使わないの?」
「生憎様、魔王世界のアバターで使ってる…まぁこの世界のアバターならコレで十分だろ」
「辞めていると痛い目に遭うぞ」
「それは「こちらの台詞だ」被せんな!!」
「ナツキ!!」
「何だ?」
「コイツを殺せ!コイツが魔王を生み出した張本人だ!」
「何?本当か」
「まぁアナザーライダーと縁を結んだのは俺だけどさ、あの世界線なら彼は必ずアナザーライダーになってたよ?形は違ってもね」
「………貴様が!」
「逆恨みは辞めてほしいなぁ「俺が相手だ」違うだろJ、俺じゃない俺達な」
「そうとも言う!」
「あぁ行くぞJ!」
2人は携帯電話を可変させ銃モードにすると現れたバイザーが目の前に来るように掲げる
『『it's morphing time !』』
「「lets morphing!!」」
音声入力するとJの装甲は外れていき白スーツの体に装甲となり一体化すると現れた2人の戦士
「ビートバスター!」「スタッグバスター!」
ビートバスター、スタッグバスターへ変身完了である
その姿を見るなりナツキも変身する
「暗黒チェンジ」
『邪・バーン!ステーイシーザー!』
「暗黒のパワー!ステイシーザー!」
「お前「お前をデリートする」被せんな!行くぞ!」
『TRANCE PORT!』
2人はハンドルを呼び出すと折りたたみ剣へと変えるとステイシーザーと戦闘を開始したのである
「よーし今のうちに」
こっそり黒狐はプロフェッサー達を追いかけるとステイシーザーにバレてしまった
「やはりいたか黒狐!」
「っと…なーんだやっぱりバレてたか」
「久しぶりだね黒狐」
「よぉアンタも大変だな…つか何だそのロボット?」
「あいつは「俺はビート・J・スタッグ、火野カグ槌が開発したバディロイドだ」俺のセリフを取るな!!」
「バディロイド?」
「早い話が戦う相棒な訳よ」
「へぇ〜ゲイザーじゃないんだ」
「流石にヴィジョンドライバーを何個も持ち出すのはセキュリティ上宜しくなくてね、今回は無理なんだ」
「んで、あいつどうするの?」
「まぁこれは俺の過失さね俺にもプロデューサーとしての責務があるからな、そこの彼は被害者だ故に助けるよ」
「俺を何千回も死に戻りさせておいて、どの口が!」
「それは魔王に言え!!」
「黙れ!!」
『マジレンジャー!アバレンジャー!ゴーバスターズ!キュウレンジャー!』
そう叫ぶステイシーザーはダークセンタイギアから戦隊を召喚すると
「手伝ってよ黒狐」
「は?何で俺が…」
「報酬ならあるよ、ほら」
指を鳴らすとハルトの足元にアイテムボックスが落ちる、開いてみると中には
「へぇ、これは珍しいな」
「やる気出た?」
「しゃあない手伝ってやるか消化不良だったしな」
『クロスギーツ』
「変身!!」
『XGEATS!』
「よし、派手に行くぜ!!」
変身して二刀流で接近すると邪魔してやるとばかりにアバレンジャー達が立ちはだかる
「よしJ変われ」
「何?」
「恐竜には恐竜をぶつける、オーディエンスからのアイテムだが試運転させて貰おう」
「了解!」
変身解除してJが離れると左腕に白い翼竜の顔がついたブレスレットをつける
「爆竜チェンジ」
そしてスイッチを押すと白い装甲を纏う戦士が現れた
ときめきを追い求めた戦士
「アバレキラー!」
アバレキラー現る!
「よし!ここは俺達に任せてステイシーザーをやれ!」
「任せた!!」
クロスギーツはそのまま走り出すもステイシーザーは叫ぶ
「2人対沢山で何が出来る!!」
「2人じゃないんだなぁ、これが」
「何?」
「J!」「任せろ!」
Jは自分の背中にある剣を投げると剣はピタリと空中で静止する
『what's up!!』
鍔の部分が回転していくと、粒子が肉体を形成し始め紫色の戦士へと変わる
「何だアレは」
その姿はまるで桃のような頭部とサメのようなギザギザを纏う戦士
「…………………」
『ドンムラサメ!!斬り捨てソーリー!!』
ドンムラサメ 参戦!!
「いけ「ムラサメ!」被せんな!」
「?」
何言ってんだお前達?というような顔をしている……仕方ないな
ー戦え…戦うんだムラサメー
何処かの神崎さん並みの指示だがムラサメは
「はい作者」
まるで素直に幼子のような声で返事するムラサメはニンジャークソードを逆手持ちしてキュウレンジャーに襲いかかったのである
「おい今なんて言った?」
「作者と聞こえたぞ?」
「まさか……いやいやそんな…取り敢えず後にするか!行くぞ!!」
「おう!!」
『what's up!1シャーク 斬り鮫!』
鍔を回転させ技を発動すると地面に潜るとそのまま敵へと襲い掛かる
そしてクロスギーツvsステイシーザーはと言うと
「お前は何でいつも!俺を殺す!!」
「俺は殺した事ないが?」
「確かに異性の胸触るとかセクハラして殺されたのは分かる!だが……何故別世界の俺は金髪幼女に押し倒されたまま変な薬を飲まされて酩酊したまま拘束された!ハイライトの消えた黒髪の女の子に刀で四肢を切られて箱に収納されなきゃならない!俺が一体何をした!!」
「そんなの俺が知るか!!」
八つ当たりにも程がある!!とばかりに反撃するが
「他にもあるぞ!デートしてる最中に他の異性の名前を出したと同時に金銀髪の姉妹に飛行機で拉致られたと思ったら押し倒されて昇天したり、2人の名前を呼び間違えただけで橙色の髪をした双子に押し倒されるんだ!」
「自業自得じゃないか?」
「黙れ!俺に変な記憶が植え付けられたのはお前のせいだ!」
哀れナツキ、君の死因は割と異性関係が多いぞ?魔王絡みの死に戻りは大体が分岐点絡みだからね
「だーかーらー!それは俺じゃねぇんだよ!!」
『NINJA BOOSTER』
『BOOST TACTICAL IMPACT!』
剣モードにしたギーツバスタークロスから黒い手裏剣型エネルギー斬撃が襲い掛かるもステイシーザーはギアトジンガーで迎撃して撃ち落としていく、しかしそれは陽動だと言わんばかりに真っ直ぐ突貫する
「本命はコッチだよ!!」
『ZOMBIE BOOSTER』
『BOOST TACTICAL IMPACT!!』
「オラァ!!」
ゾンビバックルを装填し毒のエネルギーを込めた斬撃をステイシーザーのボディーに叩き込んだのである
「あ………がっ…!」
「ふぅ……さてと変身解け、そしたらあの白スーツが全部元に戻してくれるぞ忘れると良いさ最悪の未来なんてな」
「っ!…………ろ」
「あ?」
「忘れられるかよ…俺は……辿り着くんだ……最高の未来にぃ……」
何かに取り憑かれたような声音に
「あーあ、記憶の刷り込みが激しくて自分の体験か人の体験か分からなくなってんのかよ」
「が……あああああああああああああああ!!」
「ちっ……どうするか…」
暴走気味な奴にクロスギーツは警戒していると
ステイシーザーへ何かに当たると同時に爆破が起こった
「何事!?」
粉塵上がるなか背後からの攻撃を警戒して振り向くと
「結局!ハルトのピンチに助けへ来るのがヒロインな訳よ!!」
この声はまさか!
「フレンダ!?」
「久しぶりねハルト!」
現れたのはベレー帽を被った女の子、理外の爆弾魔ことフレンダ=セイヴェルンの加勢に流石に驚く
「何でここに「説明は後よ早く!」おうよ!」
『XGEATS STRIKE』
背中から黒い炎をふかしながら突貫、そのままの勢い任せの蹴りを胸目掛けて叩き込んだのである
「!!!」
「オーラァ!」
さて問題です
最強形態に等しい仮面ライダーのキック力+変身者のフィジカルギフテッド=
ドーーーーーーーーーン……
近くの廃ビルまで吹き飛ぶと同時に衝突を契機にビルが倒壊したのである
「あ、やべ」
助けるつもりが全力で蹴ってしまったが大丈夫
「えーい」
やる気ない指パッチンで壊れたビルは元通り!創世の力万歳!!
「結局!ハルトの蹴りは爆弾以上な訳よ!」
わーい!と喜ぶフレンダにハルトはため息を吐くのであった
「あっちはどうなったかな?」
と首を傾げているとクロスギーツの首元に剣を添えるムラサメがいた
「何事!?」
慌ててスカートの中から大量の爆弾を取り出すフレンダであるが
「動くなフレンダ!誰だお前は新しい敵か!」
「その姿、常葉ハルトですね」
「そうだが?お前は何者だ!!」
「貴方を切れば……この作品の主役は僕になる!」
「んな理由で切られてたまるかぁ!」
『FANTASY』
バックルをファンタジーに切り替えて攻撃を透過させ腹へ蹴りを叩き込むと
「俺に攻撃は効かないからぶちかませ!!フレンダ!!」
「結局!遠慮なくって訳よ!!」
と大量に投擲された爆弾はムラサメに命中し爆破 そのままニンジャークソードに戻ったムラサメは何処かへ飛び去ってしまったのであった
「逃すかよ!」
先程貰ったアイテムであるコマンドバックルを取り出すかエネルギーが無い為 ジェットには変身出来ないプロペラは論外か
だがナツキを取り逃してしまったな…と軽く後悔する…武器の火力とか色々調整しないと…
「はぁ……技術者がいないのが響くなぁ…」
何せ其方等は魔王の側にいる天災や錬金術師のような技術者は1人もいないカフカは出来なくもないが専門家の仲間が欲しいと考えたのであったが
「さてフレンダ、何でお前がこの世界に「それは俺から話そう」白スーツ?」
「さて…何処から「話すべきか」被せるな!!」
その頃
「……許さないぞ、常葉ハルト…俺はお前を【力が欲しいか?】誰だ?」
【お前は…俺だ】
じかーいじかい
「さて、まずはナツキ君の事とムラサメとフレンダが何故ここにいるか話をしよう」
「久しぶりねフレンダ」
「結局久しぶりな訳よヴェルザード!」
旧交を暖める仲間達だが
「あれ?トゥワイスは?」
「おーい皆!何か仲間になりたいって奴連れてきたぞー!」
トゥワイスが連れてきた0と1が瞳に刻まれた女の子がハルト達に齎すものとは
その頃 ナツキはムラサメと出会う
「お前は何者か…まぁ良い戦えば分かるか………アバターチェンジ!」
『エクス虎!!』
次回 話せばわかる! さぁ楽しもうぜ!!