異世界人をVtuberに   作:デストーリー

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狙撃王召喚編
第31話 狙撃王は遥か遠く


 

 

 

「ティティル様、今日もよろしくお願いします!」

 

『お願いします!』

 

「はーい、いい挨拶ね」

 

 

本日もティティルは若いエルフに弓を教える

 

距離はこちらの世界の弓道部と同じ距離に的があり、子供エルフはその的に向かって何度も矢を放つ練習を行う

 

 

「焦らずに集中してね、正確に的に当てることを意識してね」

 

『はーーーい』

 

 

 

 

 

 

 

エルフは弓を鍛える段階がある

 

 

まず生まれてから通過儀礼として自身の弓を呼び出す儀式が行われる

 

その際の弓の見栄えや性能によって弓の腕の才能が決まる

 

 

 

弓は呼び出す際に呼び出す本人に合わせて大きさを変えるため、一生その弓を使っていく

 

 

 

 

体の小さい子供になると弓事態になれることから始まる

 

動かない的に当てることを学び、少し大きくなれば動いた的に狙えるようになるまで鍛える

 

 

 

大人一歩手前な頃(人間でいう17歳くらい)になると、近くの森にいる驚異のない獲物で狩りを行う

 

 

完全に大人になれば驚異のある大きな獲物を集団で狩るようになる

 

 

 

 

 

 

ティティルはエルフの王である

 

年に一度の弓の腕比べで頂点に立ち、数多くいるエルフの長になる

 

彼女は王になりたいわけではなかったが、弓の腕は誰にも負けてないと信じ、その実力を見せつけ続けてきただけだった

 

ティティルはエルフ基準だとまだ若造だが、エルフの年寄りや子供たちからも慕われ、尊敬されている

 

 

 

 

 

 

 

そんなある日

 

「ええぇ?いやまだ結婚とか興味ないし」

 

「そうは言ってもね、もう250年も王をやってるんだし」

 

「でも今から結婚しようとしたら王の旦那になりたいだけの人だし」

 

「ん~~、それはそうね~~どうしましょ」

 

 

ティティルは母親と結婚についての話をしていた

 

ティティルは結婚など興味はない、そして王だから子孫を作るという決まりはない

 

実力があれば誰でも王になれるのだから意味がない

 

 

 

でも母親は親としてティティルの今後が心配である

 

 

「それに王の仕事も忙しいし、子供たちの指導もあるし~~」

 

「それでも一人は寂しいわよ?」

 

「………………だって」

 

「ん?」

 

 

 

「だってみんな弱いし」

 

「あら~~」

 

「だってもし結婚しても私が旦那を助けることになるじゃん、弱い旦那とかいやだ」

 

「私は自分より強い旦那さんがいいの!」

 

「あらあら~、困ったわね~~、どうしてそうなったのやら」

 

 

「でもほかの男はお父さんより強くないし、何ならお母さんのほうが強いし」

 

「まあここ2百年は家族3人で1位から3位まで固定だしね~」

 

「せめてお父さんみたいな人がいい」

 

「あらあらふふふ、親子だと好みが似るのかしらね」

 

 

「多分ね」

 

 

 

 

二人で会話をしていると

 

 

「ただいま~~」

 

「あらあなた!」

 

「おかえりお父さん」

 

 

 

ティティルの父親が帰ってきた

 

ちなみにティティルの見た目は人間の17歳のようで、エルフの一般的な衣装を着ている、金髪で長髪、胸はまあまあ(目をそらし)、身長は高い

 

母親はティティルより身長は低いが胸は大きく、おっとりとした感じ

 

父親は短髪で筋肉隆々である

 

 

 

「ん?なにか話してたのか?」

 

「えぇ、ティティルの結婚について」

 

「は?ティティルは誰にも渡さんが?」

 

「さすがお父さん!!」

 

「はぁ~、ティティルがお父さんみたいな人がいいって」

 

「それは本当か!じゃあ父さんと結婚するか!」

 

「………あなた?」

 

「はいすみません」

 

 

 

これがいつもの流れ

 

 

エルフの時間は長いため、焦る必要がない

 

 

 

 

 

「とはいっても、冗談なく話せば、ティティルの結婚については考えてはいたんだがな」

 

「え~~お父さんも?」

 

「まあティティルにも家族の幸せを感じてほしいのはあるし、でも今は王だから碌な相手がいないだろうし」

 

 

「さっきまでそういう話をしてたんです」

 

「ん~~~、ちなみにティティル、男性の好みはあるか?」

 

「私より強い人、妥協してお父さんレベルに強くないとダメ」

 

「やっぱり俺が」

 

「あなた?」

 

「あ、いえ、何でもありません」

 

 

「最悪エルフじゃなくてもいい、というか種族は問わないよ」

 

「それだとモンスターも範囲内になりそうね~~」

 

「それはやだ!」

 

「「はははははは」」

 

 

 

 

 

 

 

エルフにとっては一瞬のようなひと時だが、その一瞬を大事に生きている

 

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