異世界人をVtuberに   作:デストーリー

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第55話 ティティルVSツルギ4

 

「あれ?なんか私、ほったらかしになってない?」

 

ティティルはツルギやライアン達が目の前の戦いに集中して自分だけの世界に入っているあまり、ティティルには先ほどのようにほかのプレイヤーたちから攻撃されるのを難なく交わしたり矢で倒していくだけの状態になる

 

『いやいや、相手の数が減ったとはいえ大多数の敵によく生き残ってるほうだよ』

『というか普通に倒していってるし』

『これノーダメージとかを抜きにしたらもう優勝確定じゃない?』

『いや、ツルギが臣下たちを素早いスピードで倒していってる、まだフラグを立てるには早すぎる』

『がんばれティティルちゃん!』

『俺もゲーム買えたら参加できたとなると悔しい気持ちが』

 

 

混戦の中、ティティルは自分の近くにいる敵プレイヤーを少しずつ倒していく。

 

味方のプレイヤーは装備が統一されているため味方に誤射することはなく、着実にポイントを稼いでいく。

 

「数が減ってきた、これなら!」

「ティティルちゃん、俺たちが道を作る!」

「一旦この場から離脱して!!」

 

「っ!みんな!」

 

マーシャルコード義勇軍の目的はティティルの生存、今の状況だとノーダメージ優勝は難しいなら自分たちを盾にして逃げてもらおうと考えている。

 

ある程度ティティル戦線の人数が減ってきたため、今なら自分たちで道を作ろうと考え実行する。

 

「っ!行かせるか!」

「ティティルを逃がすな!!!」

「くそっ、こいつらガチガチに固まりやがって!!!」

「やばい、こいつら常時回復して、くそぉぉ!!」

「こいつらマジで逃がす気だ!」

「やばいって、ここで逃がしたらマジでヤバイ!!」

 

左右に盾を構え、その間に外側につながる道ができる

 

元々今回の状況を想定していた為か、常時回復状態で無敵の要塞と化している

 

 

 

 

「っ!ありがとうみんな!」

 

ティティルも即座に逃げる方向に切り替える。

味方が作ってくれる道に進む。

攻撃を防いでくれてるおかげでスムーズに進める

 

 

 

あと少しでこの包囲網から抜けられる!

 

「【スナイプステップ】!」

 

囲いは高さがあるため、【スナイプステップ】による瞬間移動で飛び越える。

 

 

 

「よし、一旦体制をきr」

 

 

「逃がしませんよ」

 

「⁉」

 

飛び越えた着地した瞬間を狙い、ツルギが強襲を仕掛ける

 

「っ、またっ!」

 

「すごい、これをよけますか!」

 

ティティルは攻撃される瞬間に後ろ方向にバク転のように回避、何とか攻撃をよけきれはしたものの、脱出には失敗する。

 

 

「そしてここで終わらせます!【二刀流】【瞬足】【急所斬撃】【壁走り】!」

 

ティティルが自由落下している方向にツルギは走り出す。

 

自由落下するスピードよりも速く走り、ティティルが着地する前に終わらせる。

 

「でも!」

 

「おっと!」

 

ティティルは自由落下中でもツルギに向けて矢を放つ。

 

顔を狙った複数の矢を的確に弾く

 

「これくらいっ………………なっ!」

 

矢を弾いた後、進行方向を見るとティティルがいなかった

 

「っ、いったいどこに!?」

 

「やっほ~~~!」

 

「え?なっ!?」

 

ツルギは壁に足を刺すことで落下を止める。

 

 

「ふ~~、助かった~」

 

そのまま上を見上げると、同じように壁に矢を突き刺し、その矢や壁のへっこみにつかまっているティティルがいた

 

「目くらましですか、ですがこの程度!!………………なっ!」

 

また駆けだそうと体制を整えた瞬間、違和感を感る。

 

「これは、さっきの一瞬で私にダメージを!?」

 

腹部に少しのダメージエフェクトがあった

 

「まっすぐ進んでくれたからね、そこに矢を置けば勝手に当たるよ~~」

 

「なるほど、だから先ほどの目くらましを」

 

「正解、そして今ツルギさんに刺した矢、ほかのプレイヤーにやったみたいに毒が付与されてるの」

 

「っ!?」

 

ツルギはステータス画面を確認すると、状態が毒になっている。

 

他のプレイヤーに比べて防具が充実してたこと、矢に刺さった際深く刺さらなかったことのおかげで毒によるHPの減少量が少なかっい

 

「(この減少量、回復アイテムを使用しなければ目測で2.3分ですか)」

 

少し離れた味方のところに行けば毒を消すこともできるかもしれない。

 

「(いや、今戻ったらティティルちゃんが逃げてしまう。この作戦自体が無意味になる!!)」

 

ツルギはわずかな時間で切り替え、ティティルに向き直る。

 

 

「2,3分あればいける!」

 

ステータス画面を閉じ、目を前に向けた瞬間

 

「しまっ!」

 

目の前に矢を構えたティティルがいた

 

 

 

「いっけぇ!!!」

 

自由落下しながら矢を構え、【魔力矢生成】で最大限MPを消費した火力最大の矢を放つ

 

 

 

 

「くっ!!!」

ステータス画面を開くために片方の剣をしまっていた為、とっさにもう片方の剣でジャストガードを試みる

 

 

ここで補足すると、このゲームでは初期装備以外には耐久値が設定されており、戦闘を行うたびにどんどん削られていく

 

 

そして耐久値がなくなると、破損状態になってしまい鍛冶屋などで修復しなければ武器として使えなくなる

 

 

 

「なっ!、がっぁぁ!!」

 

最高火力の魔力矢に片方の剣だけでは耐えられず、今までたくさんのプレイヤー都の戦にで使用してきたためか、剣がガラスのように割れてしまう

 

勢いを残した矢は胸に刺さっていく

 

 

矢の勢いに押され、ドスンと大きな音を立てながら地面にぶつかるツルギ

砂煙が立ち、周りのプレイヤーも何が起こったのかと目を向ける。

 

 

砂煙が消えると、そこには大の字になって倒れるツルギと、その横で立っているティティル

 

 

「はぁ………………ははっ、これで、一矢報いましたね、はははははっ」

 

小さく笑いながらポリゴンとなって消えていくツルギ、そこ表情はやり切ったといった感じ

 

 

「う、ううぅぅ、やられたぁぁ~~~」

 

腹にダメージエフェクトが発生しているティティル

 

砂煙が発生した際、ツルギが闇雲に剣をティティルのほうに投げた、もう最後の悪あがきだったが、それが功をなし、油断していたティティルにダメージを与えることができた。

 

イベントとしてはティティルの価値ではあるが、ノーダメージ優勝宣言をしていたティティルからしたら最後の油断でダメージを食らったことが悔しかった

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

前の世界で狙撃王として勝ち続けてきたティティルにとっての負けは、相当悔しかったそうだ

 

 

 

 

 

 

 

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その後の話だが、ノーダメージには失敗したものの、心を切り替えて優勝に向けて目の前の敵を射貫いていき、見事今回のイベントに優勝することができた。

 

 

優勝をほめたたえるエフェクトが発生しているが、ティティルは少し悔しそうな表情が残っていた。

 

 

 

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