「ネタバレやめてもらえますか」
アイドル志望宣伝部員のロコムジカの死の宣告を聞く前に耳を塞いだ。
「ネタバレじゃなくて報連相でしょうが!!」
「いやですだめですわたしは自分の目で見ます」
「組織としてどーなのよ!!」
は? ネタバレとか楽しみにしてる面白いだろう山場を先に言われたらもう没入感なくてダメなんだが。
山場で「あーそう言えばあの人この事言ってたんだなぁ」って考え事して楽しめないから。
ハマり切ってる世界観の中で一人称として見てたのに急に三人称視点で話を見ちゃってもうそこで感情がスンッて冷静になっちゃうからーー
「やめとけアイツ聞かねえって分かんだろ」
「~~! 分かってるわよ!」
横でコソコソ潜伏工作員ルブルブルーメがロコムジカを宥めているが今の私に相槌をする余裕もなく。
「うぅ…! 会いたい…見たい…新鮮な情報に……欲求が…!」
「そういえばだけど」
「トレスマジアが今キミらが壊した街の修繕に出てるみたいだよ」
「何でソレを早く言わないんですか!!」
にゅっと会話に挟まってきたヴェナさんが特大情報をぶち込んでモチベがホームラン打球の如く打ち上がる。
「すみません私用事が出来ました」
今日の予定は決まった。そう思えばヴェナさんからその場で早あがりの意を伝えて承認も得る。
ベーゼちゃん親衛隊長レオパルトが同行しようとしたがヴェナさんから前の戦闘のケガを理由に却下され、おねむ本部長のネロアリスはねむねむしていて後の二人は当たり前だが付いてくる気配もない。
私1人のフリータイム決定。
ヴェナさんに変身アイテム預けて欲しいと言われたので渡す。
「それでは皆さんお疲れ様です!」
きっとこの一部始終が漫画なら今の私のセリフは枠がぽやぽやしてて背景に楽し気な笑い声が聞こえていると思う。
「何の時間だったのよ…」
ロコムジカの突っ込みも無視して陽気に走る。
何したっていいじゃない、だって私エノルミータ総帥マジアベーゼだし。
☆
この間の戦闘で倒壊した建物の修繕地に来た。
エノルミータⅤSロード団で起こした戦闘跡地は工事用のフェンスが多く並んでいる。
中を除けば無残にもぼろぼろ、建物だった瓦礫が多く崩れ落ちていた。
(あぁ…いざ目の当たりにしてみると…)
(これをわたしたちが…)
(さ…さすがに心が痛む…)
(次から戦う場所は気を付けよう…)
いくら自分たちが悪の組織だろうが本質は女子中学生。
壊してしまったモノを自己責任で一人で修理できるハズもなく、国ひいては大人が立て直してくれる事にただただ申し訳ない。ケガ人がいないのも被害を最小にした大人とトレスマジアのおかげと言っても差し支えない。
ありがとう皆さん、ありがとうトレスマジア、ありがとうサルファ。
被害の発端と拡大させたロード団は私が潰しておきましたよ。
ガラガラッ
「!」
「……」
瓦礫が崩れる音に驚き様子を伺っていると小さい妖精?みたいな不思議生物がわらわらと集まり、レンガブロックを持ち上げて壊れた建物を一から作り上げているのを見て申し訳なさに頭が下がる。恐らく魔法少女の生み出した魔法生物なんだろう。
「あの…手伝っても…いいですか…?」
(罪滅ぼしにもならないのはわかっているけど…)
(なにもしないわけにも…)
魔法生物は口が無く喋れなくてもこちらの声には反応し意思疎通が取れるようで一緒になって修繕の為にレンガを積み上げていく。トレスマジアに会いに来たけどこの惨状を見たら原因の一部でもある自分に無視は出来なかった。ただ申し訳なく一緒に街の復興に尽くそう。
「自分なにしてんの?」
「え…」
不思議と高い位置から声かけられ見上げると宙に浮いているマジアサルファと目があった。
認識阻害魔法が掛けられていて顔を見てもサルファだなぁと感じるだけで芸能人の誰々に似ているとかは全く思い浮かばない。なんだろ、隣のクラスの知ってる顔の人と名前が一致しない感じかな。
知ってる顔だから会話はするけど名前が出てこない、そんなの。
そんなだからか穏やかな状況で相対したのは初めてでまじまじと見てもとても可憐で華奢でお嬢様みたいとした感想しか出てこない、同じ女子として羨ましいなぁって可愛いなぁっていじめたいなぁって。
なまもんのサルファを疲れている今のぼーっとした精神状態で見たが為に鼻血が噴き出てしまった。
サルファがびっくりして差し出してくれたハンカチを偉い人から下賜された気持ちで受け取ってしまう。
勿体なくて鼻血など拭きとれない。
こちらを見ているサルファに変に思われないようにハンカチを汚さず鼻血を拭うしかないと言うのか。
無理だ、ずっとはよ使わんの?と訝しいんでいる。
なむさん!
あぁぁ……汚れてしまった。
私の血でサルファのモノを汚してしまうとは……。
「サ…サルファさん…お元気…ですか…?」
「…そらこっちのセリフやけど…うちは元気やで」
唐突な会話で悲しみを誤魔化す。
まだ訝しむ彼女になぜ街の復興作業に従事していたか説明し、ついでに握手を求めた。
握手は普通にしてくれました、ファンサービスで慣れているのでしょうか、一般人には優しいです。
復興に手を貸すトレスマジアを尊敬の念を伝えれば。
「…そうでもあらへんよ」
「悪い奴らと戦うて…この街や人を守るのんが私達の役目…」
「せやけどこん被害を出してもうた…」
「その責任はウチらにもあると思うわ…」
「そやさかいこないな事は二度と起こさせへん…」
「悪い奴らの好きにさせへんわ」
はぁぁ……尊い。
どこか悔し気な横顔にして信のある目の奥。
悪の組織(マジアベーゼ)に辱めな事をされても心折れる事なく睨むように前を向く!
良い……。
魔法少女が困難にぶちあたっても前を向く姿は美しい……。
あぁあぁ。
これで私も、安心して悪役が出来る……っ。
「自分名前は?」
「えっ!? 柊うてなです!!」
「今日は手伝おうてくれておおきにうてなはん、そろそろ撤収しましょか」
彼女が背を反るように伸ばせば慎ましい胸がここにあるぞと私の目の奥の邪な何かに主張してくる。
どくんどくん……。
いや、だめだよ。
……。
「あ、ああああの良かったらマ、マッサージしましょうか?」
「ええの?」
少し困りながらもしてくれるならと彼女はシートにうつ伏せになる、無防備に晒す背中にちょっとだけ興奮する。そこで遠慮してくれたらまだ止まれたかもしれないのに。
声静かに彼女のお尻のあたりに膝立ちで跨る、そのまま腰を下ろしてみたい気持ちもあったが堪えた。
肩甲骨あたりに手のひらをおいてぐっぐっと間を押せばサルファの呼吸が乱れてんっんっと小さく声を漏らす。
肩を掴むよう揉んでからうなじあたりを親指の腹で押す。
うなじが見えるように髪を捌けさせて執拗に触る、白くて綺麗なうなじ、細くて艶のある髪にドキドキしそのまま肩を撫でるように手を滑らせて腰を押す。
魔法少女の服って良い生地使ってるんだなと頭の隅にぼやぁと浮かぶ。
マッサージでも、一生懸命に行えば自分の身体も火照ってくる。
「それじゃ…つぎは…」
すぅぅと手の甲でスカートの上からお尻を撫でた。
山なりに、厚みにのあるお肉の触り心地に掴みたい欲求に駆られる。
「う、うてなはん?」
触り方が気になったのか困惑気味のサルファに呼ばれる。
「足も疲れてますね…」
「足が疲れてる時って闇雲に足の裏やふくらはぎを揉んでも痛みは治らないんですよ」
「足の筋肉は足裏からお尻まで繋がってますから」
「揉むなら全部です」
私の目の焦点はお尻しか映ってない。押せ押せ、触れ触れと悪い私が内から煽りたてる。
「そうなん…? …別にそこまでしなーー」
だから手のひらでお尻に圧をかける。
ふっとした呼吸がサルファの断りの言葉を遮った。
「大丈夫ですよ…」
同性のマッサージとはいえ、急にお尻を触られてサルファの全身が強張ったとわかった。
それを解す為念入りにお尻のお肉を押して伸ばす、……お尻の穴も引っ張るように。
ゆっくり、スローに、円運動を繰り返す。
決して指では肉を触らない、手のひらだからこそマッサージの名前を盾にして好き勝手出来る。
彼女が一般人にはたおやかな態度でいるのを利用して出来るのがこの状況。
もし自分がマジアベーゼだったら殴られて終わりだから楽しむなら今がチャンス。
尻で遊ぶのも満足してふとももを掴み揉む。
お尻からふとももまでのラインが女の子らしく、程よく肉がついて丸いのが私のボルテージを上げて肉を揉む圧も強くなる。強く揉めば筋肉の塊みたいな感覚があるから掴むように揉む。
にしても。
……邪魔だなぁ。
「ブーツ、脱がしますね」
「ふーっ、ふーっ」
うつ伏せで顔は見えないがマジアベーゼに仕置きされている時のようにマジアサルファの耳は赤い。
否定が無いのはしたいならすればいい、つまりしてもいいって事ですよね。
「サルファさん、足ピーンってしてください」
私の指示に、彼女が素直に足先までピンと伸びた。
ニーハイブーツの履き口のむちっとしたふともも裏の肉とブーツ生地の間に指を潜らせる。
サルファのふとももの弾力が指一本に集中して圧迫される。しばらくこうしていたいがもう片手でブーツの足首を持ってすーっと脱がす。
ジッパーが付いてないので自分で履く時も脱ぐ時も大変そう、まぁ他人に脱がされるものでもないけど。
長めの靴下もしゅると脱がせばシミも肌荒れも傷も無い綺麗な足が出てきた。
皴のない膝の裏を触ればビクンと膝が曲がった。
曲がった足をまた抑えて伸ばさせ、膝裏を優しく触ってあげる。
ここに顔を埋めて香りを楽しみたい。
震えるお尻が可愛いので無意識に撫でてしまう。
ふくらはぎを揉む、くるぶしまでの筋の映えすごくいい。写真スポット見つけました。
足首、足の裏、踵までつるつるしてて人から見えない所のケアもしっかりしてる。女子として最高。
土踏まずのアーチを親指でぎゅうと押せば痛かったのか足の指がパーに開く。可愛い、指の間に私の人差し指をすぽすぽしたい、した。
水かきになぞる様に指を動かせば足のびくびくした動きが筋肉を伝ってお尻も震える。
かわいいお尻なのでまた撫でる。
足の指を一本ずつしごいて行けば彼女はもう湯気をあげて出来上がっていた。
「サルファさん」
「まだ時間、大丈夫ですか?」
「ん……はぁ……ん……ん……ええよ」
呼吸を整える時間が凄く長いが了承の言葉に心湧く、まだ大丈夫なラインなんだ。
「じゃあ、仰向けでお願いします」
背中に手をあてれば彼女はしっとりと汗をかいていた。
私の手での催促に顔を腕で隠しながらゆっくり仰向けになるサルファ。
「腕も触りますね」
顔から腕を取ろうとしたが凄い力でびくとも動かない。
もう一度優しく名前を呼べば片腕の力を緩めてくれた。
二の腕を揉んで、サルファの手のひらを親指で指圧する、白く細く長い指もしごく。
握手みたいに揉んで、恋人繋ぎみたいに揉んでから、脇に手を差し込む。
「っ!?」
両腕をかくように脇を隠したサルファと目があった。
赤い赤い顔。
「続けても…?」
ダメなライン越えた?
そう思えばサルファはまた顔を両腕で隠し、脇ががばっと空いた。
可愛いすぎでは?。
びっくりさせないようにそっと脇に指を押しつけて弱めに触る。多分強くしたらまた隠されちゃう。
胸……は流石に触るのはアウトか。
お腹もやめておこう。
ならばと目が付くのは下半身。
「下半身触りますけどダメだったら言ってくださいね」
嫌がられるだろうか、思い切りよければマッサージの体としていけるだろうか。
よしそれで行こう。
片足を持って股関節をぐっと外側に曲げる。
いきなりのアグレッシブなほぐしに動揺してがばっと起き上がったサルファとまた目があい、彼女はそのまま直ぐに頭を後ろに倒した。
……続けても、いいんですよね?
外側に何度か体重を掛けて曲げ、スカートの中に手を入れてうちももを手のひら、掌底で押す。
ももにくに触れる指が肌にぺたぺたと吸い付くくらい、スカートの中は蒸れていた。
スカートの中に手を入れても怒られないんですね。
「はぁっ、んっ」
サルファの強い息遣いが聞こえるも私の手は止められず。
流石に秘所は触れなかったが近くまでは触れた。
そこは私が一般人である限り触れない。
そしてマッサージを一通り終えれば身体を抱きしめるように座るサルファがジト目で私を睨む。
暴走してやってしまったが大事な所は触ってないし尊厳までは汚していない。
今日は自制がちゃんと効いていた。
「色々言いたいんけど」
「まぁ身体凄い楽になったわ……」
「い、いえ、私も強くやり過ぎちゃったかもなんて」
「強くね……まぁ……おおきに」
ほな、これで今度こそ撤収やね。
と言葉を残して飛んで行ってしまった。
危なかった、ヴェナさんに変身アイテム渡してなかったら感情の高ぶりで変身してたかも。
にしてもサルファの身体気持ち良かったなぁ。
スカートのポケットからスマホを取って時間を確認しようとして、私の鼻血がついた彼女のハンカチが出てきた。
「あぁー……洗ってから返さなきゃ……」
☆
「なんやのあの子」
風を切って空を飛んでも身体の火照りが静まらない。
柊うてな。
クラスメイトとして特に深く関りがあった訳ではあらへんけど、こんなんされたら昨日と同じ目で見れへん。
マッサージ言うてたけど触り方がスケベ過ぎ、どこで覚えてきたんあれ。
あんないやらしい手つきした中学生どこにもおらんやろ、テクニシャンやんか。
「気持ちよくて」終わるまでして貰った身で言える事ではないんやけど。
……実際は寸止め状態で終えたのだが。
人の身体ようさん触りおって火照ってしゃーない。
「あの指使い…」
そんなわけあらへんか……。
☆
「うてなちゃん……お……おひかえなすって……」
「おひ……え……? おひかえなすって……?」
キウィちゃんと約束をしたんだ。
ロード団を倒したらホテルに行くって。
だから今ホテルに二人でいる。
覚悟して、キウィちゃんとならいいかなって思って。
お互い緊張しているのがわかる。
いつも抱き着いてくるキウィちゃんも、一緒にお風呂入っても人一人分の距離が私達の間に空く。
流し目で彼女の身体をいやらしい気持ちで盗み見る、泡風呂で中がどうなってるかよくわからないけど私より胸が大きいのは確か。
キウィちゃんも私の身体を見ていたのか目が合う。
そう言う目的で見ていた事が恥ずかしくてお互いごまかす様に髪を弄ったり泡で遊んだりする。
「そろそろ上がる……?」
「……うん」
「……」
出なけば始められないがどちらが先に出るか。
女の子同士で身体を見られる事に気負わなくていいのに。
これからするって考えると一つ一つの動作に勇気が必要になる。
ざば、とキウィちゃんが湯舟から上がろうと立つ。
偶然にも胸の先端が隠れるように乗っかった泡に目が離せない。
「うてなちゃんも……」
言われて私も立ち上がる。
これからするんだ、心臓が爆発しそうだ。
もんもんとした気持ちで泡を無言でシャワーで流し乾かすのもそうそうにバスローブを羽織ってゆるく前を結ぶ。別に羽織る必要なんてこれっぽっちもない。
どうせ直ぐに脱ぐのに。
二人でベッドの前で佇み前に進めない。
約束が無ければ恥ずかしくて逃げてしまいそうだ。
キウィちゃんの視線を感じて見ると彼女は前へ進みベッドに足を乗せて仰向けに倒れ、誘うように私に手を伸ばす。
「うてなちゃん」
「ぎゅってして」
理性の止めていた緩んでいたネジが一本外れた。
キウィちゃんの足の間に足を潜り込ませ、膝立ちになって彼女の腰のバスローブの結びを外す。
相手の服を脱がす事がこんなにも興奮するって凄い。
バスローブを羽織っていて良かった。
私のバスローブは彼女が仰向けのまま下からから外す。
脱がされるって凄く興奮する。
バスローブを羽織っていて本当に良かった。
綺麗な身体だ。
間近で見る、女の子の丸みを帯びたなだらかな身体のライン、自分の身体を鏡で見るとは違う、他人の身体だ。
胸の間に触れれば深呼吸して自分を落ち着かせているのか彼女の胸は大分ゆっくりと上下している。
お互いの震えた手を繋ごうとするが手汗で滑り離れてしまいそうになるから、離れないようしっかりと絡み合わせた。
キウィちゃんの上に覆いかぶさる。
胸の先が触れ合った。
柔らかく潰れて、お互い硬い所があたる。
抱きしめあう。
もっと隙間なく、身体を絡ませて抱きしめあう。
キウィちゃんの胸は柔らかく、触り心地が良い。
鎖骨にキスを落として、それから胸を口に含むとキウィちゃんが鳴いた、誘っているような声だ。
彼女が立てた足のふとももに自分の秘所が触れる。
見つめ合いながらゆっくりと押し付けるように自分の腰を動かす。
すぐにてらてらしたモノが彼女のふとももにあとを残す。
抱きしめて顔を近づけ合う。
キウィちゃんの頬を撫でれば彼女の泣きそうな顔があった。
「うてなちゃん」
「やくそくだから」
「するの?」
触れる前に顔が離れた。
泣いていた。
「キウィ……ちゃん……」
――約束が無ければ恥ずかしくて逃げてしまいそうだ。
確かに約束じゃなければホテルに行くって話を濁していたかも。
でも約束で始まった事だとしても、ここまで自分の恥ずかしいところをみせないよ。
バン!
私達のいる部屋を開け放つ邪魔な音。
「大変だぁ、トレスマジアが現れたぞぉ!」
「急いでくれ二人とも!」
「今日こそトレスマジアを倒すんだ!」
空気の読めないマスコットが乱入してきた。
キウィちゃんの顔に怒りマークが多数。
邪魔されて限界突破したようだけど。
私も限界突破したんだ。
「キウィちゃん」
能力で爆発しようとキウィちゃんの腕を掴んでベッドに押し付ける。
「うてなちゃん! 邪魔するな~!」
怒る彼女に顔を近づけてキスをする。
啄むようなバードキス。
口を離せば目を見開いた彼女の呆けた顔、気付けに舌を入れたキスをすると私の頭は抱え込むよう抱きしめられお互いの口内を舐めあい鼻息がかかり合うのも気にせず貪りあう。
はーっはーっと荒い呼吸でムードも何もない。
興奮して欲を満たそうと身体を求めあう。
中々離してくれないキウィちゃんのぽっちをぎゅっと摘まむ。
「ぁ!」
顔は離れたが口から伸びた唾液が繋がったまま。
「先にルブルブルーメさんとロコムジカさんを向かわせてください、ネロアリスちゃんは動けるならでいいです」
「私たちは行くも行かないもこの状態じゃ直ぐには無理です、シャワーと着替えぐらいさせてください」
固まったヴェナリータに指示を出す。
下では少しびっくりしてるキウィちゃんがいる。
「そうするよ」
「三人には私からも連絡を入れておきます」
数秒思案し退室するマスコットを見送りロコムジカさんの方に連絡を入れると快く引き受けてくれた。
状況を見てすぐに撤退するか戦闘するか判断する、応援は必要ない、だから私達二人はそのままでいいと。
彼女達が仲間でよかったと嬉しく思う。
まだ下でぽけーっとしているキウィちゃんを抱き寄せ。
「約束だとしても」
「好きでもない相手にそんな約束しませんよ」
「キウィちゃん」
「愛してます」
再度口づけを落とす、唇を甘く食めば同じようにキウィちゃんは応えてくれる。
首に腕を回されてキスから逃げれなくされる。
さっきから私がキスすればキウィちゃんはずっとキスを続けるだけのおもちゃのようになる。キウィちゃんはキスが好きなんだろか、私はもっとキウィちゃんの他の所に触れたいのです。
私はキスを続けながら胸の先をカリカリと引っ掻くと腕を掴まれた。
顔は離れて頭に回された腕からも解放された。
キウィちゃんの邪魔な両手首を掴んで逆に頭まであげる。
腕と肩が上がり胸の肉も上に持ち上がり肉が張る。
無抵抗にさせて脇と胸が無防備になった。
脇を舐めればくすぐったそうにするも嫌だと声は出さない。
私のいたずらを熱を帯びた目で眺めているキウィちゃん。
顔がトロンとして堕ちきっている。
ぽっちをちろちろと舐めればエッチな声をあげた。
彼女の目を見ながら胸ばかり弄り続ける。
吸いついたり、啄んだり、甘噛みしたり、転がしたり、わざと見せるように大きく舐めたりすれば彼女はもじもじと内ももを擦り合わせた。
両手首を離してももう邪魔はされなかった。
「はっ…ふっ…うてな…ちゃん……あ」
キウィちゃんは甘えた顔をして私の頭を撫でてくれる。
「下も……触ってほしい……」
恥ずかしくて勇気がいるセリフを率直に言うのは可愛い。
下を見れば内またでこするそこはぷにぷにと盛りがありつるつるして舐めやすそうで、内ももにはぬらぬらとした液体が垂れている。
「うぇ!?」
下に顔を近づける私にキウィちゃんは太ももで顔を挟んできた。
「それは……いきなり……恥ずかしいかも~……ん」
いきなりは口は壁が高かっただろうか? まぁ関係ない。
キウィちゃんの太ももを舐めつつ、頭をぐいぐいと突っ込んで力ずくで下に進む。
「う、うてなちゃん!?」
ちゅぷ
「は……ぁん」
私の上の唇とキウィちゃんの下の唇がくっ付いた。
濡れているから舐める必要なんてないんだけど。
「う、うてなちゃん、ダメだって……口はまだ恥ずかしい……」
ちゅっちゅっ
「ふあっ」
キスしたらキウィちゃんが逃げようするから足を下からを掴んだ。
そのまま足を外側に開き、閉じようと弱くも抵抗されるがキスをして吸えば直ぐに無力になる。
無抵抗で足を広げられた姿にキウィちゃんは恥ずかしくて腕で顔を隠すが股は大きく広げたまま私に見せてくれる、それが恥ずかしくても私を受け入れてくれると思えて興奮が倍増する。
私もそれに答えないと。
「!!!???!?!?!?」
穴に舌先を差し込むと頭を離すように手で押される。
ちょっと首が痛かった。
そのまま頭をぐっと押さえられて秘所から離される。
「キウィちゃん……なんで……」
真っ赤で涙目な顔が普段とのギャップでそそる。
「はず……まだ、心の準備が」
「その、初めてだから」
理性の二本目のネジがくるくる外れた。
自分の息が荒くなって、興奮で目がキマッた自覚した。
「私の……指でいいですか?」
こくりと頷くキウィちゃんを正面から抱きしめて唇を触れ合わせる。
「私のも後で捧げます、だからキウィちゃんの初めてをください」
指を彼女の中に優しくも有無を言わせない強さで貫いた。
☆
学校のトイレで用を済ませ、手を睨みつけながら洗う。
ハンカチで水気を拭き取れば唇に手の甲をあてる。
長めに押しあてて、時折自分の唇を突き出す。
ちゅ……ちゅ……。
思考がぐるぐるしてきて慌てて手を離した。
手をもう一度洗い始めた所でトイレのドアが開いた。
「あ……天川さん……どうもです」
「どうもどす」
柊うてな。
彼女の事は良くも悪くもただのクラスメイトだ。
挨拶も世間話はしても一緒に遊ぶ仲ではない。
あちらはどう思っているのか知らないが私はこの子が苦手やった。この前の件があったからだ。
マジアベーゼと似た香りがするこの子が。
マジアベーゼと似た手つきのこの子が。
手を洗い終えても私は彼女が個室から出てくるまで待つ。
水を流す音がして個室のドアが開いた。
「あぇ……? て、天川さん……?」
恐る恐るこちらに来て私に視線をちらちらと向けながら手を洗う。
「あ、あの……では!?」
そそくさと退場しようとする彼女の手首を掴んだ。
「待ってほしおす」
「か、かつあげですか……お金大して持ってません……!?」
「ちゃいます」
恐怖に身体を仰け反った彼女から髪の良い香りがする。
「どこのメーカーのシャンプーとコンディショナー使うてます?」
「え?」
「……ええ香りやったさかい気になったんどす」
彼女は戸惑いつつも教えてくれた。
随分と良い奴を使ってるみたいだ。
「あの……あまりこの辺で売ってないもので良かったら売ってる場所教えましょうか……?」
「……お願いしてもええ?」
店名さえ聞いてスマホで調べて一人で行けばいいものを一緒に買いに行く約束をしてしまう。
こうして今日の放課後は予定が埋まった。
「あのうるさい子は帰りはったん?」
「キウィちゃんのことですか……? 用事あるらしくて先に帰りました……」
阿良河キウィ、いつも柊うてなにべったりくっつき好き好きオーラを出して騒ぐ奴でその五月蠅さでイラついた私とよく衝突している。
共通の話題なんてそれだけで直ぐに会話が止まった。
やはり店の場所だけ聞いて一人で行くべきだったか。
「天川さん」
今からでも話を聞いて一人で行くと断ろうか。
「天川さん!」
「!」
ぐっと肩を引き寄せられて抱かれた、元いた場所を凄い速度で走るスポーツバイク、会社帰りのサラリーマンのお通りだった。
「あの阿保車道走れや……!」
憤るが本人は既に遠い。
文句を言うも怒りが腹の内に溜まるだけで虚しい。
「大丈夫ですか……?」
心配の声でパッと離れお礼を伝える。
あぁ、そうだ。
今彼女に抱かれて自分の頭が彼女の鎖骨に置かれたまま、抱かれても不快感なくて心配されるまで何故か直ぐに離れようと思えなかった。
「はは……大丈夫や、助かったわ」
「いえ……あの、もうすぐ着きますので……」
助けて貰って断り辛くなってそのまま歩き始める。
……うてなはんに抱かれて妙に安心してもうた。
「着きましたけど……天川さん?」
「! おおきに、ほな一緒に入りましょか」
彼女の案内で店で同じコンディショナーやソープを買って支払いを終える、お礼を伝えて途中の分かれ道まで歩いて別れた。
☆
お風呂の後自室に戻れば「全身」からベーゼと同じ香りがする事に落ち着かない。意識が胸と下半身に行く。
戦闘どころかそういう誘惑で負け続けるのも魔法少女として自分としてのプライドが許さない所でもある。
だから今日は別の事をする。
ウチの本来の戦闘スタイルは近接格闘。
魔法少女となった時に勝手に力は付与されるが反射神経や身体の動かし方までは付与されない。
だから鍛えるのだ。
腕立、背筋、腹筋、スクワット取り合えずいつものルーチンから回数を少し増やしてパンチの練習をする、世界中探したってあの大きいガントレットを武器に繰り出すパンチのお手本なんてないから我流だ。
汗をかいて心地よく疲れたら布団に潜った。
あいつをぶっ倒して悪の組織から引っ張りだしてやる。
そして、ウチの横にでも置いてやろうか。
ベッドに横になれば自分の汗とベーゼの香りが混じりあった匂いに興奮して結局手の運動をした。
日は今日も跨いだ。
これR18越えてないよね? 直接的な表現してないよね?
とりあえず書き溜めていた分を添削加筆したのはここまでです。
1年前書きなぐってた記憶を思い出すと
・キウィちゃんのヒロイン力強過ぎ可愛すぎ
・三股ルートかどうするか悩む
・原作沿いにしてキャラの関係だけ拗らせたいけど原作終わってない
確かこんな感じで筆が止まった気がします。
ちょっとアズールの見せ場とか奪っちゃいましたけど基本的には原作に話沿ってる体です。
書いてて難しいのは
・キャラの動かし方
・自分の心情が表に出過ぎないこと
・話の先を考えてなんか複線的なものを置いてくこと
・こうなったらどろどろして面白いってパターンを考えてそこに結び付ける話を考える事
・自分の語彙力がないこと
まぁあとは気長にちょこちょこ不定期で書いて行きます。
でもうてなは変態なんで行動思考考えやすいですよね。
あとみんなの性癖が歪みますように。