キンコンカンコーン。
学校特有のチャイムが鳴り、授業の終わりも告げる。
現在時刻は12時45分、お昼は過ぎているがお腹が空くいい時間帯だろう。
さっきまで寝てた机から体を起こし机に掛かってるビニール袋に手を取ろうとしたが。
バシッ....!!
急に頭上が痛くなった。
痛い、すごく痛い。言葉に表さなくても凄く痛い...!誰だ...寝起きの人の頭を引っ叩く人は。
痛みと叩かれたせいで眠気は少し無くなったが重たい目を必死に開けて目の前を見た。
「起きた?」
「.....なんだ星街さんかおやすみ」
「おら寝るな寝るな」
「痛い痛い痛い!!」
「すいちゃんがわざわざ起こしてあげたのに、また寝るとは何事。」
この星街さんは力加減という言葉はご存知なんなんだろうか、教科書の平のところで叩くのはまぁ許せる。
いや絶言撤回許せるわけないが、わざわざ教科書の角で叩く人がいますかね。
「ご飯食べない?」
「嫌だよ眠いよ寒いよ教室に居たいよ」
「もう1回起こされたい?」
「一緒に食べよう」
「理解が早くてすいちゃん嬉しいよ」
もう痛いのは嫌だ。その一心で身体を無理やり奮い立たせ僕は立ち上がった。
「それにしてもよく寝てたね、昨日寝るのそんなに遅かった?」
「いや、普通に授業が眠くて」
「テストで赤点取っても知らないぞ〜」
「それが本当に怖い」
「なんならマンツーマンで私が教えてあげようか」
「それはそれでありがたいです」
教室を出て、外庭に僕たちは向かう。日向が多い場所に行き星街さんが座ると僕も隣に座りビニール袋を手前に置いた。
外庭には僕たちしか見当たらず静かだ。
そもそも外で食べる僕たちが珍しいだけであって他の皆は暖房が効いた教室で食べているだろう。
「君は今日何を食べるの?」
「コンビニで買った、コールスローサラダ」
「と?」
「ん?」
「え。」
「いや、これだけだけど」
「本気で言ってる?」
「あ、嘘」
「なに」
「烏龍茶」
「......少しでも期待した私が馬鹿だった」
「え、サラダ馬鹿にしてる?美味いよ」
「別に馬鹿にしてるつもりはないよ、ただそれだけで残りの2時間過ごすって訳?」
「まぁどうせお腹空かないし」
「はぁ」
「えっ、なんかごめんじゃん」
星街さんに凄いため息をつかれたが、その後自分のお弁当の風呂敷を外しパカッと開けた。
「女の子のお弁当だ。」
「何を今更、ココ最近ずっと見てたでしょ。」
「いや見る度思うんだよね」
「ふーん」
そう言ったあと星街さんはお米を食べ始めたので、僕もプラスチックの蓋を外して胡麻ドレッシングをかけてパクっと食べた。
「それ、本当に美味しいの。」
「まぁ肉とかよりはサラダ好きだからね」
「君ってホント不思議」
「特殊なだけだよ」
「自分で言うんだ」
自分でも変わった性格なのは分かっている。
気になることもないし治すつもりもないのだ。
「ん」
「?」
「これあげる」
「これ?」
「そ。たこさんウィンナー。可愛いでしょ」
「凄いねこれ、星街さんが作ったの?」
「ふっ...すいちゃんを讃えるがいい」
「じゃあお言葉に甘えて」
箸で受け取るのも衛生的にもマズイのでコールスローサラダにくっ付いてた蓋で受け取った。
「美味」
「君は脚から食べる派なんだね」
「えなに、どっちから食べるかによって何か違ったの」
「別にー」
「じゃあ逆に星街さんは脚からじゃないの?」
「私は頭からだね」
思わずウィンナーを落としそうになった。
だってめちゃくちゃ笑顔で言うもんだから恐怖でしか無かった。
「そろそろ時間だし行こっか」
「あ、うん...」
「次の時間の授業寝てたら、すいちゃんの特別罰ゲームがあるから覚悟しといてね」
「ゑ」
「だって私のたこさんウィンナー食べたじゃん」
「そこで来るのか!!たこさんウィンナー!?」
「ふふっ...なにしてもらおうかなー?」
やけに楽しそうな星街さんの後を追いかけて教室に戻る。
この後、僕は無事に爆睡をして星街さんの罰ゲーム「スタバに一緒に行って奢らせる」を実行する事はまた別の話
日常はまだ続く
続く....?
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面白かったので続き欲しい
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面白かったが様子見で何話か欲しい
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短編で
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もう満足