SAO〜異界の仮面騎士〜   作:蒼龍ミヤイ

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──これは神に導かれた男かま織り成す彼だけの物語。
その序章である。



プロローグ 転生?

 目が覚めるとそこは、辺り一面草原が拡がっていた。周囲をよく見ると、猪型モンスターと退治している人間の姿がちらほらと見える。

 

「ここが、浮遊城アインクラッド……」

 

 そう口にして俺──北川隆志は、視線を下げて自分の両手を見つめると、握ったり開いたりなどを数回繰り返す。ここは、ゲームの世界みたいらしく、アバターを作りそれを自身の五感などで操作するシステムみたいだ。

 何故、曖昧な答えなのか。それは、俺がこの世界の住民では無いからだ。

 何故、俺がここにいるのか。

 それは、今から少し前と時を遡ってみよう。

 

 

 ◇◇◇

 俺こと北川隆志(きたがわたかし)は、平凡な高校生だった。決まった時間に登校しては、クラスメイトと談笑するくらいのコミュニケーション力を持っている。恐らく普通では無いことは、ずば抜けた運動神経だろう。体育の成績は常に良いだけではなく様々なスポーツもある程度のレベルまでこなてしまうことから休日は、助っ人に呼ばれることも多い。

 そんな生活を送っていたある日の下校途中。交通量の多い交差点で横断歩道を渡れるのを待っていた時、後ろから飛んできたボールを追いかけていた二人の子供が車を見ずに道路へと飛び込んでいくではないか。

 

「危ない!!」

 

 俺がそう声をかけた時には、時速50キロの速度でトラックが大きなクラクションを鳴らしながら突っ込んで来た。子供たちは、恐怖で動けなくなっている。

 助けないと。そう思った俺は、手に持っていた鞄を置き捨て子供の方へと駆け寄る。

 

「逃げろ! 早く!!」

 

 子どもの体を掴み再び歩道の方へと誘導するが、トラックの速度は何故か減速しない。このままでは衝突してしまう。

 せめて、子供だけは助けないと。

 俺は、そう考えたながら掴んでいた子供たちの体を強く押し出して歩道の方へ逃がす。

 

「お兄ちゃん!」

 

 子供たちの声が聞こえてくる。少し微笑むもすぐさまトラックと衝突してしまう。ブレーキが壊れていたのか、減速が全くされてないトラックの破壊力は想像を遥かに超える力で身体中がバラバラになる感覚や内蔵が潰れる感覚が俺を襲うと俺の意識は、直ぐに途絶えるのだった。

 

 

 

「──未来ある若者よ、目を覚ますのだ」

 

 次に目を覚ましたのは、声が聞こえてきたからだ。そこは、何も無い白い景色が広がる殺風景な空間。目の前に立っているのは、全身白色の顔なしだ。筋肉や骨格などの身体的特徴から男であるように見える。しかし、顔が分からないので表情なども分かるはずもない。

 

「あんた、誰?」

「私は、この世界の神、天照大御神(あまてらすおおみかみ)だ」

「天照?」

 

 なんと、この表情の無い白人間が天照大御神だと言うのだ。絵巻などに描かれている姿からは想像がつかない程、似ていない。

 偽物なのかと疑問になるぐらいだ。

 

「──言っておくが、偽物ではないぞ?」

「なんで、俺の考えを……」

「それが神である私の力ということだ」

 

 どうやら、ただの偽物では無いらしい。少なくても力の一端は、見れた。

 しかし、謎はまだ残っている。

 何故、神が俺をここに連れてきたのかだ。また、俺の心を読んだのか天照大御神は、申し訳なさそうに語り出した。

 

「──君には申し訳ないと思っている、あの子供たちは、天命にて命を落とす予定だった」

 

 思ってもいない言葉を聞き、俺は困惑する。天照大御神が言うには、あの子たちがあそこで事故にあい死に行くのは、運命だったというのだ。驚く俺を片目に天照大御神は、話を続けた。

 

「しかし、君が彼らを助けてしまった事で運命を大きく変化させたのだ」

「──俺のせい?」

「いや、あの場所に君を居合わせてしまった私の責任だ、申し訳ないことをした」

 

 そう言うと天照大御神は、俺に向かって一礼して頭を下げる。自分の神に頭を下げられたのは、生まれて初めての経験だ。

 しかし、いくら天照大御神のミスとはいえ死んでしまったからには、取り返しのつかない事態だ。少し間を置いていると天照大御神からこんな提案がとび出た。

 

「そこで、君に1つ提案がある」

「──提案?」

「そう……君を転生させたいが、条件がある」

「──条件?」

「条件はここでは提示できないが、かなり酷な条件だがどうする?」

 

 天照大御神による提案。それは、異世界転生だった。よく物語でしか聞かない話に多少胸が踊ったのは事実。このまま死に行くぐらいなら多少酷でも第二の人生を謳歌したいというのが俺の思いだ。

 

「分かりました、転生でお願いします」

「──わかった、これから転生の儀式を始める詳細を記した物も一緒に送るようにする」

 

 天照大御神は、そう言って全身が青白く光出した。眩しいほどの光を浴びた俺は、目を開けていられなくなる。

 数秒感光を浴びた俺がしばらくして目を覚ますと、辺り一面に広がる草原が視界に入ってきた。

 

 

 

 ◇◇◇

 そして、今に至るという訳だ。

 まずは、状況整理がしたいがゲームシステムを話してくれる人も欲しいな。

 辺りを見回すとみんな自身のアバターを動かして経験値を積もうと必死になってモンスターへ向かっていくが、一人だけ苦戦している人が居た。

 黒髪の女の子のようなアバターの少女が猪と戦闘をしている。しかし、状況は劣勢のようだ。目を凝らして見た時、猪の攻撃が女の子へ直撃し吹き飛ばされていた。

 

「──まずい、このままじゃあの子が」

 

 何とか助けたい。そう強く思うも手には武器などない。それに、全力で走ったとしてもここからあの子のいる所へまでは距離が遠すぎる。

 その時、視界に突然メニューが出現した。

 

 ──天照大御神からメッセージがあります。

 

 メール画面を開きメッセージを読み上げる。この世界の詳細が書かれていた。勿論、神様からの転生条件も記されていた。

 

「──サンキュー、神様」

 

 俺は、記された通りにアイテムを具現化させると、白に赤のラインが入っているバイクと腹部には、白いベルトが現れた。

 これで行ける、突っ込みたいことはあの敵を倒してからにしよう。

 

「──行くぞ、サイクロン!」

 

 俺は、バイクに跨りアクセル全開で草原を駆け抜ける。

 流石は、バイクといった所か離れていた距離がみるみる縮まるとそのまま勢いよく猪へ体当たりすると猪の体は砕け散るように消えた。

 

「大丈夫?」

「あ、はい──え、バイク?」

 

 突然の登場に彼女は、びっくりしていた。剣の世界に現代のバイクに乗った男に出逢えば、誰でも驚くだろう。しかし、人の獲物を奪ってしまったのは事実。怒られるだろうかと不安になる。

 

「──とりあえず後ろ乗りなよ、運転するから街まで案内してくれないかな?」

「私もHP少なくなったのでそうして貰えると助かります」

 

 そう言うと彼女は、俺の後ろへ跨ると腕を俺の腰へ回して、がっちりと握る。それを目視で確認すると、サイクロンと書かれたバイクのアクセルを捻りはじまりの街へと向かうのだった。




如何だったでしょうか?
SAOIFのヒロインコハルと北川隆志が出会う話でしたね。
これから、どんな物語が始まるか楽しみです。
文才ありませんが、応援よろしくお願いします 
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