ご覧の通り、設定等はしっかり考えていますが、作者には文才が無いため勢いが強い文章になってます。また、基本的にはタカシ目線で物語が進みます。
はじまりの街から出てしばらく歩いた俺たちは、コハルと出会った草原へとやってきた。道中、キリトに戦闘レクチャーを受けていた。
話によると、スキルを発動する為に準備動作を行うことによってスキルが発動する。後は、システムがアシストしてくれるとの事。
コハルはあの時、準備動作によってスキルを上手く発動できずに気がつけばモンスターに囲まれていた所を俺がサイクロン号で轢いたらしい。その結果、レベルアップに必要な経験値を多少ゲットするという美味しい事態となった。
俺は、少しジャブを打つように拳を前へ突き出しながら「結構難しそうだな」と呟く。その様子を見ながらキリトが話しかけてくれた。
「まずは慣れる事だな、タカシの武器は?」
「俺は、まだどれを使おうか決めてないからまず拳で戦って見ようかなって」
「体術か、珍しいな」
俺は、キリトと使用武器に関して話していた。タイフーンのことやサイクロン号のことは言えるわけが無い。いずれは、色んな武器を使えたらいいと思うがまずは、仮面ライダーとして戦えるように体術スキルを極める事にした。
「──コハルは、何使うんだ?」
「私は、細剣にしようかなって」
「クラインは?」
「俺様は、この曲刀よ! それにしてもよタカシ、剣の世界なのに剣使わないってハンデ持ち主人公の気分か?」
「別に良いだろ、人のスキルに文句言うなよ」
楽しく談笑しながら先へ進む四人。すると、キリトが手を広げて俺らを静止する。
「どうした?」
「見ろ、フレンジーボアだ」
俺たちは目の前にいる青い猪フレンジーボアを見つめる。
「まずは、タカシから行こう──体術スキルで倒すってなると回避などのプレイヤースキルが重要だから」
「──分かった」
俺は、キリトから指名されて一歩前へでる。すると、キリトが装備から投擲スキルシングルシュートを放ちフレンジーボアを引きつける。すると、フレンジーボアはものすごい勢いで俺へと突進してくる。それ大きく避けるが体術スキルを放つ余力がない。
「──タカシ、よく見極めて攻撃を入れるんだ」
「やってみる」
キリトの指示に従い俺は、再び迫ってきたフレンジーボアを睨み右手をギュッと握る。すると、拳が光り出す。
「──セイッ!!」
掛け声と共に拳を前へ突き出すと、フレンジーボアの顔面に当たり怯む隙に左足に力を溜める様に意識する。左足が光るのを目視で確認してから回し蹴りしてフレンジーボアを地面へと叩きつける。
「トドメだ!!」
倒れたフレンジーボアの頭に対して俺は勢いよく右足の踵を落とす。三連続でソードスキルが決まりフレンジーボアは、消滅した。それを見て「ナイス!」と声をかけてくれたのは、キリトだった。
「お前すげーな、何か体術経験なのか?」
「いや、特には……強いて言うなら運動神経は人より良かったからかな」
「それで片付けるなんてタカシってヤバいやつなんじゃ……」
驚くクラインが面白かったのか後ろでクスクスと笑うコハルを見て俺は、微笑む。しかし、力が転生前より強くなってる事に動揺したのは、事実だが、俺はもっと強くならないといけない。
「キリト、俺少し周囲で狩ってくる」
「──分かった、気をつけろよ」
俺は、キリトにそういうと彼らから少し離れた所へ移動して一人で狩りを始めた。
◇◇◇
時が流れ、50体ほどのフレンジーボアを倒した俺。レベルも上がり得たポイントをステータスに振り分ける為にメニューを開いていた。
「ストレングスとアジリティがカンストしてる、防御力をあげるか」
ストレングスとアジリティがカンストしていた。レベルが上がれば限界値も増えるが常にアジリティとストレングスがカンストするような仕様らしい。これも仮面ライダーとしての効果がアバターのパワーバランスを自動的に上げてるのだろうか。
この力の理を会得できるまで時間がかかりそうだ。
少しでも生き残れる様に防御力をあげるようにポイントを振り分けした。
「あ、居た──タカシ!」
「コハル?」
コハルが俺を見つけて声をかける。どうやら、向こうもある程度レクチャーを終えたらしい。
「それにしてもタカシは、凄いな! 結構狩ったんじゃやいか?」
「ストレージにフレンジーボアの肉で埋まりかけてるよ、キリトは?」
「俺ももちろん!」
と言ってキリトは、ストレージにあるフレンジーボアの肉を見せてくれる。数からして相当狩ったのがすぐに分かる。
「ったく、キリトもタカシも戦闘狂かよ──俺なんて数体しか狩れなかったぜ」
「私も……」
キリトのストレージを見てコハルとクラインがガッカリとする。あれから、二人も実戦を積みフレンジーボアと対峙してたが、ソードスキルが不発したりなど一体を倒すまでの時間がかかってしまい撃退数は、かなり低かった様だ。
「まだ始まったばかりだから、これから鍛錬していこうぜ」
「タカシの言うとおりだ、スキルは慣れと経験で簡単に出せるから頑張ろうぜ!」
「ありがとうよ〜タカシ、キリト」
「私、頑張るね」
差を感じて落ち込む二人を何とかフォローして励ますことにできた。誰だって得手不得手があるように最初は、差があって当然だと思うが人はそれを相手と比べたがる。二人にはめげずにこれからも頑張って欲しい。
そう思っていたら、クラインが急にメニューを開き時間を確認した。
「──あ、やべぇ!」
「どうした?」
「17時からピザを予約してたんだった」
そう言いクラインは、ログアウトをするためにメニューを操作し始める。
SAOの時間は、日本のリアルタイムとリンクしてるらしく、気がつくと西陽が差し込む時間帯になっていた。バーチャルの夕陽を眺めて居るとあれと首を傾げながらクラインが慌て始める。
「どうした?」
「ログアウトボタンがねぇんだよ」
「そんなはずは……」
そう言いキリトもメニューを開きログアウトボタンを探す。それ見てコハルもメニューを開く。
クリア条件がこの世界での受肉である俺のメニューは、ログアウトボタンが存在しない。しかし、この世界で生を謳歌してる彼らにとっては、現実世界に戻れないのは異常事態である。
「こりゃ、運営は大慌てだな」
そう言って呑気にログアウトボタンが出現するのを待とうとするクライン。しかし、キリトは腕を組みながら思考をめぐらせていた。
「──こんな仕様、ベータテストの時はなかったんだけどな」
その時だ。
ゴーンと鐘の音があちこちから鳴り始める。すると次々とプレイヤー達が光り始め消失して行く。
「タカシ!」
「コハル、手を」
「うん!」
俺は、コハルの手を握る。すると視界が青白い光で覆われて周りが見えなくなってしまう。ただ、一つ残っているのは、彼女と繋いでいる手の感覚のみ。俺は、それを信じて離れないようにコハルの手を更に強く握るのだった。
2話いかがでしょうか。
仮面ライダーの恩恵でパワーや素早さが常人を超えているプレイヤータカシ。彼の真の力が発揮されるのはもう少し先の話です。
長い話になりそうですが、気長にお付き合い下さい!
よろしくお願いします