あと、ゆんゆんとぼっちちゃんも中々親和性高くて見てみたい組み合わせ。(何も生まなそうだけど)
2025年3月22日 追記
全体的にこの小説の加筆修正を行い。いらない文とか言い回し変なところとかの編集してました。
そんな部分でも特に活かしきれないなと思った天与呪縛云々の設定は消し去りました。
大きな設定変更はここだけで後は特に大きな変更点はありません。
「ようこそ死後の世界へ。私は、あなたを新しい道へと導く女神、アクア。
「不幸にも…っていうよりかぁ、自業自得な気がするが」
「…そうですね」
アクアと名乗った女神は目を背けながらそう告げた。
俺の死因は簡単に思い出せる。女に背後から刺された、そんだけだ。
怨みを抱かれる道理ならあるだろう。自分勝手な理由で近づいて、自分勝手な理由で離れていく、そんな交際関係を何度も築けば女に恨まれる。背中を刺しにやってくる輩も当然いるだろう。
中にはメンヘラだのヤンデレだの言われている部類の連中の相手をした事もある。時間の問題だった。
……死に急いでいたのか、生き急いでいたのか。今でもわからねぇ。
ただまあ、女に逃げて人生棒に振るったんだ。最後に女神に見送られてっていうのは悪くない。寧ろ、上々。
クソッタレな人生にしたのは自分だが、まあ中々楽しめた。
「ちょっとちょっと、勝手に地獄に落ちようとしないんで欲しいんですけど?まだ選択肢があるからそれ聞いてからにしてもらえる?」
「驚いた。まだ俺に選択肢なんて残ってんのか」
「あるに決まってんじゃない。なに、あんた自分の国の憲法とか知らないの?人権は平等に〜とか何とか書いてあるでしょ。こっちにもあるのよそういうのは」
さっきの整えた口調とは異なって、大分口調が砕けてきた。これがこの女神の素なんだろう。幾分か話しやすくなったので、逆にこっちの方が超然としていたさっきよりも好感が持てる。
「じゃあ、俺に一体どんな選択肢があるっていうんだ?もう地獄に落ちる覚悟なら出来てるぜ」
「アンタ…本当に19歳?…まあ23人の女性と付き合ってたマセガキだからいっちょまえにカッコつけてるんでしょうけど、やってる事本当にロクデナシだからね?歳上から歳下、同年代まで…いやー、凄いわね。現代の光源氏って天使達の間で噂になる訳だわ」
「自覚はしてるさ」
「全然そんな風に見えないんですけどぉ?…まあ、いいわ。後がつっかえてるし、手っ取り早く言うとね。貴方には異世界に行って魔王を倒してもらうわ!」
「異世界…あぁ、ラノベとかでよくあったやつか」
「そう、それ!でも、ただ行くだけじゃないわよ。魔王を倒すんだから、当然チートアイテムなんてのものも貰えるわ。勿論、アイテムどころか特異なスキルなんてものも習得可能よ。はい、それがこのカタログ。まあ、そのカタログにない能力が欲しかったら言いなさい。面倒だけど死者の特権って奴よ。嫌々やってあげるわ」
「嫌々ね…」
この女神はあまり思ったことを包み隠さないタイプらしい。
俺の付き合った女にもこういう女は4人ほどいた。これより酷い奴は1人しかいなかったが、それでも珍しい。まあ、付き合いやすい部類ではあったし、嫌悪感は抱かない。寧ろ好きな部類だ。扱いやすいという点において。
それにしても、突然の異世界か……。何か欲しい能力があるかと言われれば、特にない。興味を唆られる物があるか、カタログを流し読みしていると、強靭な精神力、肉体、魔力無限、何でも切れる魔剣に、妖刀、時間停止の出来る時計に、神々の祝福を受けたお祓い棒、とあまり惹かれるものはない。
……!?
マジかっ。新しく入荷された欄らしき部分を凝視する。
その部分は目に関しての項目だ。『写輪眼』もあれば『鷹の目』なんてものもある。だが何より俺が驚いたのは『六眼』という最近になって新しく追加された物だ。
いや、一瞬驚いたがこれには落とし穴がある。何処にも無下限術式が付いてくるなど一言も書かれていない点だ。はっきり言ってこれ詐欺だぞ。
これではただ視力が多少良くなり、見えないのが見えるようになるだけだ。…これ設定した奴は何を考えているんだ?
だが『呪術廻戦』という作品もこうやって神々の知識に入っているのは知った。先人のお陰だろう。
なら、道は決まった。
あやふやだった思考がクリーンになったような気がする。
憧れを実現出来る。それだけで、十分だ。
「アクア、決まったぞ」
「ん?決まった?っていうか様付けくらいしなさいよね」
「生憎、誰かを様付けするのは性に合わない。…それで、チート能力の件なんだが…注文が3つある。いいか?」
「え、3つも?アンタ強欲ねぇ。でも悪いけどそういうのは無理よ。天界の決まりで転生者に与える特典は一個だけってなってるの」
「まあ、話を聞いてくれ。俺が要求する事の1つはまず、伏黒甚爾という人物の姿にすること。2つ目は、伏黒甚爾と同等の身体能力及び戦闘センス。3つ目は、魔力を皆無―つまりゼロにすること」
「……それって、確かアニメのキャラクターよね?なら、その人の姿を引っくるめて全部欲しい!って1つの注文にすればいいんじゃないの?というか、何で魔力0なのよ」
「『全て』だと、危険なんだ。人格も降ろしていない降霊術で魂が肉体に負けるほどの身体強度…俺は彼に勝てるとは微塵も思っていない。俺は俺でありたい…だから、あくまで皮と身体能力だけを貰う。言ってしまえばそっくりさんって事だな。あと、魔力が0なのは、そのキャラクターの特性だ。魔力が完全に0の代わりに超人的な身体能力を得る。男の浪漫って奴だ」
「ふーん。まあ、理解は出来ないけど。分かったわ。やることはあんまり1つの注文の時と変わってないみたいだし、
「本当か!わざわざ苦労を掛けてすまないな」
「女誑しの言う通りになるのは癪に障るけど、私も暇じゃないからね」
「口元にうすしおポテチの屑があるが」
「………さーて、ちゃっちゃかやるわよー!!」
話を強引に前へと進ませると、俺の足元に魔法陣としか言えない円陣が出来上がった。
いよいよ持って転生するらしい。
身体が浮かび上がり、身体が変わっていくのを感じる……妙に心地いい。
「もし、お前を祀る事があったらお供え物にポテチでも置いとくよ」
「それなら、岩塩を使用した奴がいいわね!言ったんだからちゃんと送りなさいよ!」
俺が話しかけてしまったが、話しながら作業して良いのか。
「…そうねぇ、もし貴方が敬虔なるアクシズ教徒になるんだとしたら良いお酒だって送ってもらいたいし…。ポテチどころか霜降りガニだって、沢山送ってもらいたいわよねぇ…。チート能力者になるんだから当然お金だって沢山あるわけで…そうすれば私の可愛い子達が裕福になって、もっと私を慕うことになるのは間違いないわよね……ふ、ふふふ!」
口元完全に緩み切ってるんだが本当に大丈夫か?
「それで、どんどんアクシズ教徒達が増えて、後輩のエリスの鼻を明かすことだって~……あっやば」
今『あっやば』って言わなかったか?
「大丈夫なのか?今、あっやばって…」
「言ってない!言ってない!この完璧で究極の女神である私がミスをするわけないでしょ!気のせいだから気のせい!」
「ミスったんだな。なにかを」
付き合ってた女で、似たような誤魔化し方をくるような奴は居た。だから分かる。なにか重大な事をしでかした事が。
「うぐっ、ええっと……ね?本来なら始まりの街アクセルって場所に貴方を送って転生を終えるんだけど…な、何の間違いかその座標が狂っちゃってね?何処に飛ばされるのか分からなくなっちゃった!!」
「なんだ、そんな事か」
「え?許してくれる?」
「俺の望んだ姿の人ならそう言う。何も問題は無い。その人なら冷静に対処するだろう。何より、中身が俺とは言え、慌てふためくのは解釈違い。お前のミスは後でキッチリケジメをつけてもらうが、俺のせいでもあるからな二割くらい。オアイコって事にしとこう。まあ、供え物の件は安酒ぐらいにしといてやる」
「…アンタ、意外と優しいのね。安酒はちょっと残念だけど」
「優しくなんてねぇさ。あと、贅沢言うな。お前のミスだろ」
「それじゃあ、頑張りなさいよ!本当に何処か分からないから!もし、溶岩の中とかだったら流石にもう一回ぐらいのチャンスはあげるわ!」
「そうかよ。まあ、色々世話になった。じゃあな」
俺の体はどんどんと上に上がっていく。
まだ見ぬ世界に期待感を寄せながら。
ベルゼルグ王国 正門前
魔王軍襲来により、王国の騎士及び高レベル冒険者たちが血潮を被りながら敵との戦闘を行なっている正に激戦区。
「なんだ、今回はやたらと数が多いな!」
「あぁ、それに動きも妙だ。やけに奥に入り込まされているような…不気味だぜ」
相手は剣の一振りで片付く雑魚から、パーティ単位で挑まなければ危険な精鋭の個体まで様々だ。
前衛職の冒険者と騎士が敵の前線を掻き乱し、後方の魔法使いたちが高威力の魔法で残党を一掃する。堅実な戦い方をしているからか、今の戦況は有利に続き安定している。
「怪我人はすぐ後ろに回せ!プリーストが治療してくれる!」
「おい、何ちんたらやってる!次の攻撃が来るぞ!」
それは、この王都に来てまだ間もないパーティへの檄だった。初めての魔王軍との戦闘、ベテランである冒険者たちには慣れたものだが、ここへ来てまだ幼い者は状況が濁流のように流れていくこの激戦に流されるがままとなっていた。
相手は自分たちよりも強い魔物ばかり、低級から中級の悪魔も混ざり、正に混沌としている。
激戦区の背後、今回の襲撃の指揮官であるオグリッドは戦況が自分たちにとって良い方向に傾きつつあることを自覚していた。
それは、冒険者たちの撹乱。視界を埋め尽くす程の兵力を集め、この王国を守護している冒険者や騎士たちの目を欺き、この首都に入り込むこと。
入り込めさえすれば、あとは簡単、街中にも警備を敷き詰められているとはいえ、手薄なのには変わりなく、武闘派という自信がある自分ならば遅れをとることも早々にないだろうと画策していた。
第一王女アイリスの暗殺。その為には、王城に張られている強力な結界を通り抜けねばならないが、自分にはこの前の戦闘でニホンジンのテンセイシャなる者から殺し奪った神器がある。これさえあれば、城の結界など無いも同然、そして万が一アイリスに強固な防御があったとしても、もう一つ保有している神器──これは魔王様から直接承った神器だが──さえあれば、容易く斬りふせることが出来る。
十分に下地は整った。後は、戦況に更なる混乱があれば…。
瞬間、戦場の中央から
(成る程、これが…新しい身体…いや、伏黒甚爾の感じ取っていた…世界)
(気分が良い。酷く、気持ちが良い。このまま歌でも歌ってしまいそうな……嗚呼、成る程…この沸き上がる…)
全能感
突如として出現した男に冒険者と騎士団そして魔王軍は共に硬直していた。
かの者が放つその圧倒的な存在感。
そして、解き放たれた様な…異物感。
彼らは目撃する…
その躍動を!!
「あっ……え?………え?」
その男は確かに上にいた。地面から湧き上がり、そのまま空高くへと。
だが、その姿は急に搔き消え、今自身の目の前にいる。
向けられた獰猛な笑み、視線は一瞬だけ交差し…負けを感じ取った。
睨まれただけで、身体が負けを確信し、思考を捨て去り、ヘタリ込む。
己の得物は既に相手の手の中にあり、殺される…そう感じ取り、目を瞑る。だが、いつまで経っても衝撃は来ない。
うっすらと目を開け、今男が何をしているのか確認する。
男はマジマジと己の得物を見て、呟いた。
「拙ぇな。まあいい」
そういうと男は魔王軍側へと向き直り、歩く。
男がマトモな動きを見せたからか、周囲の魔王軍及び冒険者たちはたじろぎ、後ろへと後退ってしまう。
何か、ヤバイのが来る。
一瞬の出来事だった。
男の手がブレると同時に魔王軍の軍勢が直線上に視界の果てまで吹き飛ぶのが見えた。
「「「ギャァァァァ!!!」」」
遅れてくる風圧と共に、魔王軍のモンスター達の断末魔、あの吹き飛ばされたモンスター達は悉く粉々に吹き飛ばされたらしい。
「む、迎え撃てぇぇぇ!!」
誰の言葉だったのかは分からない。だが、明らかにその発言を以て…蹂躙が始まった。
これ一発ネタの小説なんで(続く自信)ないです。(続きが無いとは言って)ないです。
中途半端なところで終わったところは許してくれぇぇ…あと3話は頑張るから。
主人公の名前は書いて字の如くです。
祁答院→現鹿児島、旧薩摩国伊佐郡に起源のある苗字。由来を調べると
淘悉→読んで字の如く、悉くを淘汰するネルギガンテ。