―異質― 日本国の有事防衛組織、その異世界を掻き回す重金奏《激突の編》   作:えぴっくにごつ

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今チャプターで敵側の行う残酷描写は最後となります。
ですが同時にここまでで一番残酷で不快、胸糞悪くキッツイ描写を行っています。
ご注意ください。


2-30:「絶望の宴。しかし――」※

 町の中心部よりやや南側、そこを通る一つの町路。

 

「なんなんダぁ、あれはヨぉ……?」

 

 そこで狼狽える様子で、上空を見上げる三体のオーク達の姿がある。

 ここより先にはモンスター達のこの町での拠点がある、オーク達はそこへ繋がるこの町路の見張りに立たされている個体だ。

そのオーク達が狼狽える理由は、町の上空へ現れ、轟音で飛ぶ謎の飛行体が原因だ。

 

「わかんネぇよ……ずっとオかしな音も聞こえて来るシよ……っ」

 

 さらには少し前より町中から聞こえ来る地響きのような音に、また困惑の声を漏らす別のオーク。

 十中八九、仲間のものでは無いそれらに、オーク達は戸惑っていたのだ。

 

「へ……へッ!ビビるこたぁ無ぇぜ!軍団長の命令で、将軍のダンナ達が捻りに行ったんだろう?翼龍の連中だって戻って来る、何であれすぐに潰されて静かんなるぜ!」

 

 しかし、三体目のオークが威勢を張る様に発し上げる。

 すでに異様な事態に対処すべく、モンスター達の中から将軍級の個体達がいくつか差し向けられ。さらには軍団には空飛ぶ翼竜を騎乗獣として使役する、飛行部隊が属しており。今は町の外への偵察や襲撃に出払っているが、それらもいずれ戻ってくる。

 そしてそれらが異様な存在等を退ける事を期待、希望と持っての発現であった。

 

「だ、だよな……!将軍のダンナ達や、翼龍が居るんだ!」

「すぐに何とかなるぜ!」

 

 三体目のオークの発現に、別のオーク達もそれに同調する。

 それは希望的観測、楽観視が多分に含まれるものであったが。己達の不安を払拭したい感情を優先し、それを信じ笑い上げるオーク達。

 ――そのオーク達に、何か巨大な影が差したのはその時。

 

「え――」

 

 一体のオークが差して己達を覆った影に、そして何かの巨大な影に気付き。呆けた声を漏らしたのも一瞬。

 ――次の瞬間、オーク達の体は。襲い来た巨大な何かに揃って打たれ、かっ攫われ弾き飛ばされた。

 

「――こ゜ぇ゛!?」

 

 そして三体のオークは仲良く揃って、町路沿いの家並みの壁に叩きつけられ、その巨大でしかししなる長太い物体に挟まれ潰された。

 一拍間を置いて、その巨大な物体はヌォと緩慢にどき。潰され壁に叩きつけられ張り付いていたオーク達は、パラリとはがれ町路上に転がる。

 

「ぁ゜……ぁ゜……」

 

 三体はいずれも全身のその骨をへし折られ、おかしな姿勢で転がり、ピクピクと痙攣してる。

 そんな転がる瀕死のオーク達に、さらに聞こえ届く音が在る。金属の擦れるような音と、唸るようなそれ。それは急激に大きくなりそこまで迫り、そしてオーク達に先とはまた別の影が差し――

 ペキョリ――と。乾いた何かが砕ける音が上がった。

 そこに現れ在るは、異質な鋼鉄の怪物。

 音は怪物がそのまた異質な金属の足回りで、オークの頭骨を踏み砕いた音。そして怪物は押し進み、残るオーク達をその足回りで巻き込み飲み込み。その体を、そしてその命を潰してみせた。

 そのオーク達は知る由もなかったが、オーク達が希望としていた将軍級のモンスター達は。そのいずれもが差し向けられた先で、それを越える超常に出くわし、無残な最期を迎えていた。

 そしてさらに明かせば。戻り来る事を期待したモンスター達の翼龍部隊はすでに、この町へ来る途中の音速の飛行体と出くわし。そして翼龍達はその道すがらの片手間程度に屠られ、残らず地上へと墜ちて亡骸を晒していた。

 そのすでに屠られていた希望に、オーク達は仲間入りを果たしたのであった。

 そしてそれを成した怪物等は。オーク達には興味も示さずに、その身体を推し進めた――

 

 

 

 愛平の町の中心部付近にある、一つの広場空間。

 周りは品の良い造りの家屋建物に囲われ、広場そのもの優美な造りで彩られている。その一帯は町に居を構える貴族や、比較的裕福な層の住まういわゆる一角。そして広場は、そんな住民達の憩いの場であった。

 ……だが、今現在。その広場で繰り広げられるは、地獄絵図だ。

 その品の良い広場を埋め尽くし蠢くは、オークを始めとするモンスター達。そしてそこかしこでうねり蠢く大小の触手獣。

 そのいずれもがその腕中や触手先で捕まえるは、女。裸に剥かれた町の女達が、例外無くオークや触手に捕まえられ、そして犯されていた。

 この富裕層達の憩いの場であったはずの広場は、しかし今はモンスタ達のこの町での本拠点として利用され。そしてその優美な彩を冒涜するように、モンスター達が楽しむための残酷な宴の場と成り果てていたのだ。

 

「あぁっ!オーク様の凄いぃっ……!旦那のモノよりいぃぃ……っ!」

 

 その一部で響く、女の嬌声。見れば一人の女が、指揮官級のオークにその股間のモノで貫かれ犯されている。しかし女は抵抗するどころか、よがりオークに媚びる声を漏らし、果ては己の旦那を蔑む言葉まで口にする。

 そしてその周りには、同様に女を犯すオーク達と、嬌声を上げて媚びる女達。

 

「おお……妻よぉ……ぅぅ……」

 

 そんな光景を目の前にして、漏れる絶望の声が聞こえる。そこにはいずれも裸に剥かれて鎖に繋がれ、並ばされている町の男の体があった。

 いずれも犯されている女の夫や恋人。愛する女を汚されそして裏切られる姿に、絶望の顔で涙を流している。そして共になんという事か町の男は誰もが、その光景を前にしながら己の股間のモノを慰めていた。それは絶望から逃れるため、快楽に溺れ己を騙す行いであった。

 そんな残酷なまでの後継を、指揮官級のオーク始め周りのオーク達は、女を犯しながらもニヤニヤとした目で見て、下卑た笑いを上げている。オーク達からすれば、これは面白おかしい絶好の催しであったのだ。

 そこからまた別の一角。

 

「ひぃぃ……!」

「助けてぇぇ……!」

 

 そこから聞こえるはいくつかの悲鳴、それはどれも少年の物だ。

 その一角に並ぶは、いくつかの拷問拘束のための晒し台。そしてそれに見えるのは、なんと全裸に向かれて拘束された、悲鳴の元である少年達の体であった。

 枷に嵌められる、縛られ吊るし上げられるといった形で拘束され。あるいは首輪と鎖で繋がれた、恥辱の姿を晒している少年達。

 

「あっはは!面白いねぇ」

「『助けてぇ』だって、ププっ」

 

 そんな少年達を囲ういくつかの巨体があり、それぞれからは嘲笑の声が上がる。その姿はいずれも女オークだ。

 その女オーク達は、町を襲ったオーク中心の魔物派閥に属する個体。いずれも姿に顔こそ美麗だが、その顔には捕らえた獲物を甚振り楽しむ下卑た笑みを浮かべている。そして拘束されている少年達の尻を叩く、股間を足先で嬲るといった行動で弄んでいる。

 少年達は町の陥落後に魔物の軍勢に捉えられ、そして女オーク達に戦利品としてあてがわれたのだ。そして女オーク達は少年達を甚振ることを、娯楽として楽しんでいた。

 そして玩具とされた少年達はと言えば、泣き悲鳴を上げて身悶える。女オーク達の足元に擦り寄り、媚びを売り慈悲を乞うている。

 

「またオスとオスで交尾でもさせる?」

「母親や姉妹がヤられてる前に連れてって、見せつけながら慰めさせるとかどうだい?あははっ」

 

 そんな少年達を愉快に思いながら、女オーク達は無慈悲にもさらなる悍ましい嬲る方法を、少年達に聞こえるように交わした。

 そしてさらに、また別の一角。

 広場の南側、家屋建物が並ぶ際の中ほど付近。

 そこでも捕らわれた町の女達が、魔物に、触手に犯される。そして娯楽程度に殺された町の男の死体や首が晒される、地獄の光景が広がっている。

 少し特筆すべきは、そこには将軍級のオークやオーガ達の姿も見え。そんな魔物達にあてがわれた、町の騎士団の騎士団長である麗しい女や、貴族の女娘達が。魔物達に犯されながらも媚び嬌声を響かせてた。

 そんな蠢く光景の真ん中に、特に目立つ一点がある。

 そこには町から巻き上げ奪った戦利品の物資類を利用して、積み上げ作られた玉座の真似事のような物がある。

 そこに座すは一体のまた魔獣。人型で、屈強な体姿はオークやオーガに似るが、少し特徴が異なっている。肌色は紫、そして溢れんばかりの強大な魔力をその体より漂わせている。

 その個体は、上級魔獣と類される魔物個体。

 名が示す通り魔物の中でも上位に値する強さと影響力を持つ個体で、そして町を襲ったこの魔物派閥の軍団長に君臨する存在であった。

 

「グクク」

 

 その軍団長の上級魔獣は、玉座モドキの上で頬杖を突きながら、何か上機嫌そうに下卑た笑みを漏らしている。

 その上級魔獣の体、膝の上。正確には股間の上にあったのは、一人の少女の体だ。

 

「ぁっ……あぅっ……」

 

 御多分に漏れず裸に剥かれ、しかしその頭部に飾る髪飾りだけが、あえて残されている。そして力なき様子でしかし体を揺らし、艶の含まれた悩ましい声を漏らしている。少女はその健康的な色気の体を、上級魔族のモノに貫かれ、犯されていたのだ。

 

「すっかり従順になったじゃねぇか」

 

 己の股の上の少女に、そんな声を向け。それから上級魔族は己の足元へと視線を降ろす。

 その先、上級魔族達の足元にあったのは。また別の一人の少年の姿だ。

 少年は少女同様全裸に剥かれ、首輪と鎖で繋がれた姿で、力なく膝まづいている。そしてその顔には絶望が浮かび、虚ろな目で目の前の少女が上級魔族に犯される様子を見つめながら、あろうことか己の股間のモノをしごいていた。

 少年と少女は、この町を拠点とする一種の冒険者だった。そして二人は、想い人の関係であったのだ。

 町が襲われた当初、二人は町の騎士団と共に魔獣達を相手に戦った。しかし町の住民を人質の盾として取られ、二人は仕方なく降伏。その軍門に下った。

 虜囚の立場に落ちようとも、決して屈することはしないと当初は誓い合った二人。しかし少なからず魔物達を倒して見せた二人に対して、魔物達はその仕返しとして、二人の想像を絶する悍ましい暴虐を加えた。

 まず魔獣達の暴虐は、まず少女を徹底的に汚し、過激なその果てに少女の心と体は屈服。少女は上級魔族達に媚びへつらいよがり狂う体と堕ちた。そして少女のその姿は、捕えられていた少年の目の前へと晒され、少年を絶望へと落としその心を壊したのであった。

 今この場で、少年の目の前で少女を犯す行為は、また魔物達の悪趣味な余興の一つであった。

 

「ひぁっ……ぁぅっ……」

 

 堕とされ体を魔物達に染め上げられ、さらには上級魔獣の強力な魔力に当てられていた少女は、また嬌声を上げて上級魔獣の股間の上で踊る。

 

「いい声を上げるじゃねぇか、すっかり俺様のモノの虜だなぁ」

 

 上級魔族は少女のその姿に、また下卑た笑みを上げる。

 

「そういや、お前達は一応交尾したことがあるんだってな。なぁ、俺様のと比べて小僧のはどうだったよ?」

 

 そして上級魔族は、下品で悪辣にもそんな問いかける言葉を少女へと囁いた。

 

「ぁ……ぅ……劣り……短小です……」

 

 そして少女から嬌声混じりに漏らされたのは、あろうことかそんな言葉。

 

「魔獣様のご立派なモノとは……比べ物になりません……満足できることの無かった、オスとして劣るものでした……」

 

 少女は虚ろな瞳で足元の、元は想い人であった少年を失望のそれで見下げながら。そして少年への残酷な言葉を並べた。

 憎きはずであった魔物に媚び、そして少年をオスとして失格と断ずる、残酷と裏切りの言葉。

 

「魔獣様……どうか劣ったオスになど体を預けた……この愚かなメスにお慈悲を……ぁぁっ」

 

 そして少女は最早その少年に興味も思いも無いというように、また媚びて嬌声を上げて、上級魔獣の体の上で体を喜ばせる。

 

「ぁ……ぁ……」

 

 そして少年は愛する少女から下された残酷な言葉に、追い打ちのように心を抉られ。しかし少女の喘ぐ姿に背徳の興奮を刺激され。それでもせめて愛する彼女の側に居たいという思いを、その中で捨て切れずに未練に引きずられながら。絶望に捕らわれたままに、その股間のモノを夢中でしごいた。

 

「ガハハッ!こいつは面白いぜぇ、最高だぁ!」

 

 そんな二人の姿に、上級魔獣は笑い上げた。

 もはや愉快なまでに絶望し、互いを裏切り失望し、痴態を晒す二人を面白く思うそれ。上級魔獣に賛同し、周りの魔物魔獣達も下品に笑い上げる。

 

「どぉれ。じゃあお望み通り、お慈悲を与えてやるかぁ――ッ!」

 

 そして上級魔族は、その股間のご自慢のモノで一層少女を貫くべく。

 その腰を振り上げようとした――

 

 

 衝撃が、それを阻むように発生したのはその瞬間だ――

 

 

 襲い来たのは、多種の衝撃と崩壊音。

 凄まじいまでの地響きのような音と、そして巻き上がる土煙。巨大な何かが、突如として割り込み落ちた気配。

 

「――ハ?」

 

 上級魔族の周りにいた、将軍級の魔物達から、呆け抜けた声が上がる。魔物達の目の前に、阻み遮る様に突然現れ、鎮座している巨大な何かがあった。

 それは触手。町を襲った魔物達が従えていたもので、その中でも最大級の巨木が如き大きさの個体。

 それが、上級魔族が座していた場所に。しかし上級魔族達の姿を消して、叩きつけられ落ちたように寝そべり鎮座している。

 

「――……ぁ゜ッ……ぁ……っ」

 

 そして触手の下に。

 叩き潰され下敷きになり、痙攣する上級魔族の体があった――

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