デート・ア・サバイブ   作:亜独流斧

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まだデートのキャラは名前やイメージでしか出ません。
それにしても士郎さん、めっさいい人みたいになった…

ちなみに好きなライダーは王蛇ですが…デートの世界に出していいものか…


序章
最後の修正


神崎士郎は、先程まで見ていた光景を思い出していた。

 

「それにしても、今日は天気が悪いね。吾郎ちゃんの顔が、見えないや…」

仮面ライダーゾルダ・北岡秀一

 

「先生…また美味い物買って…帰ります…」

同じく仮面ライダーゾルダ・由良吾郎

 

「何故だ…何故だ…何故だ…何故だあ!……うああああああああああ!!」

仮面ライダー王蛇・浅倉威

 

「さっき思った。やっぱりミラーワールドなんて閉じたい…闘いを止めたいって…。きっとすげえ辛い思いしたり、させたりすると思うけど…それでも止めたい…。それが正しいかどうかじゃなくて…オレもライダーの一人として…叶えたい願いが、それなんだ……」

仮面ライダー龍騎・城戸真司

 

 

現在士郎は13番目のライダー・オーディンを、仮面ライダーナイト・秋山蓮と戦わせていた。

 

「戦え…戦え…」

 

もう何度繰り返したのか分からない台詞が、士郎の口からこぼれる。

しかし彼はもう気づいている。妹は、神崎優衣は、新しい命を受け取らないであろうということに。

そして、そのことをハッキリと意識したとき、ナイトと戦っていたオーディンは消滅した。

 

「最後に残ったライダーは、お前だ…」

 

その一言と共に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「またダメなのか…優衣…」

 

彼の脳裏に、以前投げかけられた言葉が響く。

 

(優衣ちゃんは新しい命なんていらないって言ってんだよ!お前、兄貴のくせにそんなこともわかんないのか!)

 

(もういいよ…お兄ちゃん…)

 

士郎は暫しの間目を瞑り、そして…再び目を開けた時には答えを出していた。

 

「分かった…優衣。お前は…何度繰り返しても、新しい命を受け取ろうとしなかった。そしてそれは、この先も変わらないだろう…。」

 

今まで、決して認めようとしなかった結末、すなわち優衣の消滅。それをようやく受け入れた彼の顔は、悲しみと苦しみで染まり切っていた。しかしその一方で、その表情には迷いも後悔もなかった。

 

「ライダーの戦いも終わりにしよう。お前の望む…二人だけじゃない…みんなが幸せになれる世界を描こう…」

 

(ありがとう、お兄ちゃん…)

 

頭の中に優衣の声が聞こえる。もう妹の存在が完全に消えかかっていることを感じ、士郎の目からまたも涙が溢れそうになる。

 

「だから、そのために…もう一度だけこれを使うことを、許してくれるか…優衣」

 

その手にはオーディンのデッキが握られている。

 

「お前は…俺たち二人だけの世界ではなく、みなが笑顔になれる世界を望んだ。なら俺が最後にできることは、兄として…お前の願いを叶えることだ」

 

士郎の脳裏には、ある少女たちの姿が浮かんでいた。

 

「今まで、お前以外のことは取るに足らないことだと思っていた…。だが、こうなった今…俺はあいつらを放っておくことはできない。(おまえ)の願いのためにも、俺が今までしてきたことへの償いのためにも…」

 

彼は()()()()のことを、ミラーワールドの研究を進める途中で知った。

 

(お兄ちゃんは、やっぱり優しいお兄ちゃんのままだったね…)

 

彼は、ミラーワールドを経由して()()()に行けることを発見した。ただ、ミラーワールドの優衣や、リュウガとなったミラーワールドの真司もそのことと関係があるのかまでは分からなかったが…

 

「ありがとう…優衣」

 

彼は、何度か彼女たちを見ていた。何度繰り返した世界でも、彼女らのほとんどが、士郎と同じように苦悩を感じていた。

世界から拒絶され、絶望していた少女。他人を傷つけないために、自分が傷つき続けていた少女。大好きな相手のために、その相手と傷つけあい、自分の命を捨てようとしていた少女たちなど。

 

「変身」

 

あちらでは一人の少年が、彼女らを救うために行動していた。しかし…士郎は何度も失敗した姿を見ていた。

 

「五河士道、もうお前にも精霊たちにも絶望を感じさせはしない。…とは言え、実体の無い俺が力を貸すことはできない。だから……」

 

(真司くんたちなら大丈夫だよ、お兄ちゃん)

 

「…ああ」

 

士郎ことオーディンは、一枚のカードをゴルドバイザーにセットした。

 

『TIME VENT』

 

そして世界は戻り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「蓮…お前がオレにそんな風に言ってくれるなんてな。お前はなるべく生きろ…って、ん?」

 

目を覚ました城戸真司は、いろいろと違和感を感じた。まず、自分は確かレイドラグーンとの戦いで少女を庇って致命傷を負い、戦闘の後に死亡したはずであった。

もし仮に一命を取り留めていたんだとしても、分からないのはもう一つの変化であった。 

 

「なんでオレ、子供になってるんだ…?それもこんな小学生みたいに…」

 

今まで見てきたことは全て夢だったのだろうか。確かに以前、蓮、北岡、そして異常に心の綺麗な浅倉と、見知らぬライダーと共闘したと思っていたら、夢だった。あの時のように、自分はまた長い夢を見ていたのか。

しかしそのような記憶があること自体、自分の今まで体験してきたことが夢ではないという一つの証拠となりうる。

その上、彼のそばには見慣れたカードデッキが落ちていた。

 

「やっぱ夢じゃない。てか、なんで燃えてるんだ?」

 

確かに彼の最後の記憶では、レイドラグーンの襲撃により、町のいたるところに火や煙が出ていたが…

 

「こんなに大火事だったか?オレ寝ぼけてファイナルベントでも使ったかなぁ?」

 

わけのわからない状況が重なり過ぎて、そんな意味不明なことまで考えてしまう。

 

「一体何が起きてるんだよ…あっつ!」

 

しかし、真司のそんな反応も仕方のないものだった。そこは天宮市と呼ばれる、真司の知らない場所であり、その火事は天宮市の大火災と呼ばれる、真司の知らない事件だった。

 

つまり、真司が今いるのは、真司の知らない別の世界であった。




なんかデートへの移り方が強引ですみません。ついでに、この作品では、冷静に読んでいくと、時系列が矛盾する・あるいは登場人物たちの年齢がおかしくなってしまう部分がでてきます。例えば龍騎の世界は本来、どう考えてもデートの世界より昔(公式には龍騎は2002年)なのに、タイムベントで未来から真司が来たりしている点などです。また、真司は士道とタメかいっこ上にするつもりですが、真司の本来の年齢が23歳のため、タイムベントした年数に矛盾が生じてくる場合があります。
こういった点につきましては、
・この物語ではデートの世界の数年後が龍騎の世界
ということだけご理解頂ければ、あとは独自に解釈していただいて構いません。
(士郎が意図的に行った特殊なタイムベントだった、龍騎の世界とデートの世界で時間の流れ方に若干の違いがある、等)
ただ、実際のところ、そこまで意識する必要はないのですが…念のため
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