知りたくもない事実   作:虎とラムネ

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大人気和菓子メーカー、株式会社ひしもちはマフィアだった

初めまして、虎とラムネです。今回初投稿なのでなかなかに下手ですが、暖かい目で見ていただけると嬉しいです。それでは本編どうぞ!

 

 

 

 

こんな会社、入らなければよかった。そう後悔してももう遅い。そう察した僕、神無 羅維は、ため息を1つ付いた。何も大好きな和菓子メーカーが裏では殺しをしていたなんて、考えたくもないじゃないか。

 

 

事の発端は、先週見つけたポスターだ。普段なら気にも留めない電柱に貼ってあった、1枚のポスター。たまたま某コンビニエンスストアからリストラを受け、途方に暮れていたその時に見つけてしまった。大好きな和菓子メーカーが社員を募集しているという、とても魅力的な文面であった。何よりも、僕に向いていた。アイデア豊富、力仕事は割と得意、運動神経も人より秀でていて、、、もうひとつは、もう少しあとに言おう。そんなこんなで僕にピッタリだったので面接を受けて入社した。帰り際、社長にこんなことを言われてしまった。

 

 

「この会社を辞めたら、私は君を容赦なく殺す」

 

 

これを言われた時、僕は全てを察した、アイデアは和菓子もあるけど、殺し方。力仕事は死体を運んだりすること。運動神経は逃げるために必要なのだ。と。僕は最初、恐いと思うより、何を言っているのか分からなかった。結局わかったのは、思った以上に僕は殺しに向いている、ということ。多分辞めたら殺されるというのも本当だろう。それならいっそ、ここで咲いてやろうじゃないか。半ばヤケクソになっていると、いつの間にか家に着いた。人間の帰省本能ってすごいなと思いつつボロアパートの扉を開けて硬い布団にそっと寝転がる。僕が1番考えていたのは、もうひとつのものだった。その条件はこれだ。

 

「独自能力を持っている」

 

独自能力というのは一般的には自分しか使えない能力である。僕の独自能力はコピーだ。他人の能力をコピーできる。だから僕は、もしかしたら本当に殺し専門なのかもしれなかった。なんならもっと早くに気づいていたかった。だって、もしかしたら

 

 

あいつらも

 

 

 

あいつらも

 

 

 

殺せたかもしれないのに

でも、今更殺したところでもう遅い。だって、あいつは帰ってこないから。多分、僕のことなんて見たくもないだろう。

考えていることが変わっていることに気がつき、思考回路を入社した会社の方へ戻す。疑問に思った理由はいくつかあった。1つ、独自能力はあまり知られていない、ということ。2つ、応募内容に該当しやすいのが男性であるということ。3つ、ポスターに電話番号が記載されていなかったということ。親切に住所と地図を記載してくれたからわかったが。僕は明日からひしもちに勤務する。社員寮もあるそうだから明後日でこの部屋ともお別れだ。そんなことを考えながら僕は眠りについた。




次回は羅維、出勤です!
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