※【 妹にやらされていた乙女ゲー世界に転生したら序盤で死亡する貴族だった】の前作の位置付けです
そうだなァ、あの出会いは俺の人生に差した一条の光ってとこかァ…
いきなり何の話かって?まぁ待て、又聞きの又聞きや俺の推測も入るが、今から全部話してやるからよォ…
世界の何処かにあるエルフの里
エルフというのは基本的に薄緑の肌に深緑の森を思わせる長い髪、翡翠色の瞳、揃って美形というのが男女共通の種族としての特徴だ
服は………麻で作られた簡素なものを着ているものが多い(ただしリリィはそれに赤いマントを縫い付けているが)
その中心部
見た目小さな掘建て小屋、地上にリビング、地下は広く、其々の部屋がある家にエルフの一家は住んでいた
母はリリィ(500歳)父はルドルフ(年齢不詳)
ルドルフは他のエルフと違って肌の色が人間のものと差異がないが母リリィ含め周りのエルフが言うには突然変異だという
そして仲良し姉妹…だった、姉エル(200歳)と妹のリリィ(100歳)
(年齢は人間のものに置き換えると大体10/1、エルを例にすると20歳相当という具合)
エルフの名前に1番多いのはエルで次にリリィ、男女関係なくエルフの中ではよくある名前だ
見た目も同じだけに姉エルは三つ編み、妹リリィはショートにし、差別化していた
リリィがショートにする際家族全員長い髪を切ることに反対したが、それでもリリィはショートにした
その事が原因でリリィは地下にある自分の部屋に篭りがちになってしまい、家族とも疎遠に…
そんなリリィのこころの支えとなったのは、この世界の何処かにいるという勇者の絵物語
その物語の中で勇者は勇敢で優しく、悪者をやっつける!という姿が描かれており、リリィは絵物語の中の勇者に強く憧れていた
そして決まって最後のページに書かれた文字「勇気のある者、即ちそれ、勇者と呼ぶ」を1人部屋で呟く
その勇者の絵物語を何度も読み返し、部屋の外に置かれるご飯を食べ、トイレ、風呂以外部屋からでない、そんな毎日のリリィであったが、ある朝母が急病で突然倒れた!
母リリィの部屋
エル「お母さん!!どうしたの!?」
母リリィ「お母さん…ちょっと疲れちゃったみたい…ごめんね、心配かけて」
ルドルフ「そういうわけだから、今夜から父さんと一緒にご飯を作ろうか、エル?」
エル「うん、もちろん、お母さんの代わりに頑張るわ!」
母リリィ「本当にごめんなさい、あとありがとう」
エル「ううん、いいの、それにしてもこんなときにまで出てこないなんて…」
ルドルフ「エル、気持ちは分からんでもないが、私たちにも悪いところがあった、エルフは伝統的に長髪だと押し付けてしまったんだから…」
エル「…そうね…お母さんはゆっくりしててね」
母リリィ「うん、そうするわ」
数刻後…ゆっくりと母リリィの部屋の扉が開かれる
母リリィ「?あ…リリィちゃん、来てくれたの?」
リリィ「…」コク
母リリィ「ごめんねー、貴女にまで心配かけて、でもなんでもないから」
リリィ(どう見てもそうはみえない、どこかやつれているような気もする)
そういえば、勇者の絵物語に【エリクサー】っていうなんでも治す薬があったなぁ…
そこに姉エルの声がした
エル「母さーん?何か買って欲しいものあるー?」
すぐ隠れなきゃ!ベッドの下!
エル「あれ、もしかして妹のリリィいた?」
母リリィ「ううん、いなかったわ、そうねぇ…部屋が殺風景だから綺麗な花の一輪でも欲しいかな…」
エル「わかった、時間見て買ってくるね」
母リリィ「そんなことまでしなくて大丈夫よ、お母さんには考えがあるから」
エル「そう?わかった、料理や掃除の家事に集中するね」
そういうと、エルは出ていった
母リリィ「なんで隠れたのかなぁ?」
リリィ「まだ許してない、私の髪のこと1番反対してたのおねぇちゃんだもん!!」
母リリィ「もう許してあげなさいな」
リリィ「むー…考えてもいい」
母リリィ「ふふっ、まったくもう…それより貴女が花を買いに行ってくれないかしら?」
リリィ「わ、わたしー?」
母リリィ「そうよー、できるわよね?」
リリィ「で、できるよそのくらい、もう立派なレディーよ?」
母リリィ「その立派なレディーが部屋篭り?」
リリィ「う、うるさい、それよりもう行く!」
母リリィ「待って待って、お金、はい」
と、リリィ母さんが銀銭2枚をくれた
母リリィ「それで元気なお花を買って来て頂戴ね、よろしくー」
リリィ「わかった、待ってて」
エルフの里
中心部
リリィ「えーと、こっちが八百屋さんだから…花屋さんは…こっち!」
花屋
リリィ「花屋のおばちゃん!いるー?」
しーん………
リリィ「?何処にいったんだろ」
近くの広場
がやがや、ざわざわ…
なんだろう、エルフのみんなが集まっている
リリィ「どうしたの、何があったの?」
青年のエル「そ、それが………女王が作った【エリクサー】が何処かにいってしまったんだ………ってルドルフんとこのリリィちゃん!?」
リリィ「え、【エリクサー】!?こうしちゃいられない、何処で失くしたの?女王様は何か言ってた?」
青年のエル「そ、それが…失くしたのは外の世界かもしれないって…僕が君に話したこと、内緒だよ、いいね?」
リリィ「うん!わかったわ!(未だ見たことない外の世界…!?みんなが集まってる今ならバレずに行けるかな…)」
その日からエルフの里でリリィは見かけられなくなった………
ところ変わってエルフの里からそう離れていない場所にあり、闘技場があるその名も【闘技場】という町、地下賭博場にて…
スーツとハットが似合うこげ茶の狼獣人が今日も吠えていた
Side ロルフ
ロルフ(32)「だぁーっ!また負けた、もっかい!」
マスター「もうやめた方がよろしいかと、もう銅貨10も負けていますよ?」
ロルフ「くっ…そうだな、この分はスロットで取り戻す!」
マスター「ですから…」
ガラの悪い兄ちゃん「やめとけやめとけ、あれは言って聞くような玉じゃない、説得はやめとけ」
マスター「さようですか…」
スロット置き場
ロルフ「ふ、こんなもんか?すぐ取り戻せたな、今日は調子がいい、もう少し…」
マントをつけた謎の少女「」じーっ
ロルフ「………(いつから見たてたんだァ?このガキャア………)いや、帰るか」
帰宅途中
スタスタスタ、とことことこ…
スタスタスタ、とことことこ…
スタッ、とこっ
ロルフ「おい、なんで着いてくる!殴るぞっ!」
マントをつけた謎の少女「ヒッ!こ、こ、これ、落としたから………」
ロルフ「あーん?っ!?(銅貨?落としたかな?まぁいい)おう、サンキュー、それじゃあなァ」
マントをつけた謎の少女「………これからどうしよう」
ロルフ「あん?………もしかしてお前………迷子か?」
マントをつけた謎の少女「ちがう…けど違わないっていうか…」
ロルフ「じゃあ迷子じゃねぇか!親に迷惑かけんな!まったく………憲兵(警察に相当)に行くんだな、今度こそじゃあなァ」
翌日
Side リリィ
あの後道端で夜を明かした、誰にも声をかけられなかったのは奇跡かも
今日もあそこに向かおうと思う、あそこなら【エリクサー】について何かわかるかもしれないから
それに面白そうなものが沢山あったし!
マスター「お嬢ちゃん、うちの店に何か?」
人相は良い、けど怪しいスーツのお兄さんが声をかけてきた
リリィ「わたしもコレ、やる!」
マスター「御両親の許可は?無いのならすまないがお引き取りを」
リリィ「わたしもコレ、やりたい!」
マスター「はぁ…これだからおこちゃまは…少々手荒くいきます」
ロルフ「待て待て!待った!知り合いだ、通らせろ」
マスター「貴方の!?また随分と小さなお知り合いなことで………それともアレかな?君の本業の方の…」
ロルフ「こんな訳の分からないガキャ金になるか」
マスター「はいはい、そういうことにしておきますねー、ではどうぞぉ〜」
スロット置き場
ロルフ「またきたのか、ここはガキが来て良い場所じゃねェ…さっさと帰るんだな」
リリィ「だって、わたし迷子だもん、帰れないよ」
ロルフ「こんな堂々とした迷子が何処に居る!まったく…道案内してやるから早く帰れよ」
リリィ「ここで遊んでから!あ、お金………かへいは持ってない………」
ロルフ「チッ、ほれ、なけなしの銅貨1枚だけやる、それで1回回せるスロット行って、回したら帰るぞ」
リリィ「はーい♪」とてとてとて…
ロルフ「ったく………」
銅貨専用スロット置き場
リリィ「よーし、回すぞぉ!えいっ!」
スロット裏
ウサギ男「なぁ、あれって………」
虎男「あぁ、間違いねえ、伝説の………エルフ!!!!」
スロット前
リリィ「やったー♪10枚に増えたからあと10回回せるー♪」
スロット裏
虎男「行くぞ」
ウサギ男「おう!」
スロット前
ロルフ「ちょっと待ていいィ!!10倍穴に入ったのかァ!?!?すんごく難しいんだぞ、3倍、5倍とは訳が違う、こんな小さな穴狙って玉を入れたのかァ!?!?」
スロット裏
虎男「ちっ、先越されたみたいだぜ」
ウサギ男「あれはロルフ、オレの知り合いだ、なぁに後で分け前分捕ったらお前にも分けてやる、あいつはオレの舎弟だからな」
虎男「期待しときますぜ、ウサギのプロフェッサー」
プロフェッサー「おう、待ってろ虎のスチューデント」
スチューデント「へい!わっかりましたぁ!」
スロット前
リリィ「いっぱい開いてるからいっぱい入るよ〜?」ジャラジャラ…
ロルフ「し、信じられん…こんな…な、なァ、今度は金行かないかァ?金!」
リリィ「?いいよ〜!」
金貨専用スロット前
リリィ「あれ、前より小さい穴少ない〜」
ロルフ「で、でもお前ならイケるだろォ?やれやれ、や れ !」
リリィ「わかった!」
10分後…
リリィ「増えた〜!金のが…5枚!………あんまり増えなかったねー…」
ロルフ(嘘だろこいつ、少ない穴にあんな正確に…他にもやらせてみようかァ???)
双六場
リリィ「わーい!なんかわかんないけど、10連続ででめ当ててプラチナ?ランク獲ったどー!」
ロルフ「と、獲ったやつ俺にもくれるよなァ!?俺が教えたんだし…」
リリィ「んー?いいよー、里だと使えないぐらいあるかもしれないし」
ロルフ「お前貨幣の価値わかってんのか?」
リリィ「んー、銭までは」
ロルフ(どんだけ田舎なんだァ?こいつの地元…)
胴元(人間)「いぃーーーっ!?!?!?これじゃあこの賭博潰れちまうよぉ〜!?」
従業員「ボス、これ絶対イカサマですよ、BJもやらせて様子をみましょう」小声
胴元「お?おう、そそそそうだな、イカサマに決まってる!イカサマの証拠を掴んだら………裸にしてやろうか………その後はしゃぶり尽くす!」小声
従業員「おー、ボス子供相手に容赦無いっスね〜」小声
BJ賭博エリア
マスター「まず、ルールを覚えてください、いいですか?」
リリィ「もう覚えたー!」
ロルフ「おいおい(俺でも10回以上通ってやっと覚えたルールを…)…」
マスター「では本当に覚えているか確かめます、この出目は?」
リリィ「えーと、36でぇ、合わせて9!だから、こっちが2枚合わせて10以上で勝ち!」
マスター「ではお互い同じ出目でこのマークだと?」
リリィ「えーと、同じ数字の出目の場合スペード、ハート、ダイヤ、クラブの順で強いから、スペード、ハートのこっちが勝ちでダイヤ、クラブのそっちが負け〜!」
マスター「ではこれは?」
リリィ「ジョーカー、出たら無条件で出した方の負け…だっけ?」
マスター「正解、ただしあくまでもこの賭博場でのBJのルールです、他行くとローカルルールなるものが適用されていることもあるので気をつけて」
マスター「ではいきます…」
リリィ「ドーンと来い!」
ロルフ(頼む…勝ってくれ…そしたら俺は大金持ちだ!!!)
1時間後………
リリィ「うーん、あんまり増えなかったねー、金貨15枚、5枚、合わせて…20枚!」
ロルフ「2、20億……………ッ!!?」
胴元「もう我慢できん!絶対イカサマだっ!!憲兵、あの2人を捕えよ!!」
ロルフ「なっ!?それはねぇーだろォ!?おい、来いっ、逃げるぞ」
リリィ「えーっ!?なになに?何が起きたのー!?」
賭博場 外の街道〜裏道
プロフェッサー「おい、こっちだこっち」
ロルフ「あ、お前は!?」
スチューデント「残念だったなぁ、追い出されなきゃ、もっと儲けてたろうに…」
ロルフ「で、助けたってことは…分け前目当てか?」
プロフェッサー「話が早いねぇ、ロルフくん…で、どうだ?半分くれないか?」
ロルフ「いいか?」
リリィ「わたしはいいよー、どうぞ♪」
プロフェッサー「おー!ありがとうな、嬢ちゃん」
スチューデント「(で、ものは試しだ)そのな………ソイツもくれないか?」
ロルフ「はァ?なんでよ………」
プロフェッサー「何!?お前エルフを知らねぇのか!?」小声
ロルフ「エルフっつぅ〜と、あの神話上の???」
スチューデント「神話って、そこまで信心深くないだろ、お前」
ロルフ「あぁ、まあ」
プロフェッサー「信心深くなくても知っとくもんだぜ〜、掘り出し物が見つかるかもしれんしな」
ロルフ「おい、まさか人身売買か?やめろよ、こいつは稼がせてくれた、礼に帰すんだ」
スチューデント「おおいおい、いつからそんなやつになったお前…」
プロフェッサー「また3人で儲けようぜ?」
何言ってるのかわかんなくても、不穏な話してるのはわかった、一瞬オオカミさんは迷ったみたいだけど………
ロルフ「こいつは帰すったら帰す!」
って言ってくれた
プロフェッサー「おいおいおい…舎弟が生意気な…」
スチューデント「憲兵に突き出してやってもいいんだぜー?」
ロルフ「そしたらお前らも道連れだろがァ!!!逃げるぞッ!!!」
2人「待てゴラァ!!!!!」
闘技場 外れの小道
ロルフ「はぁはぁ、はぁっ………えらい目に遭った………」
リリィ「あ!ここ!」
ロルフ「うん?」
リリィ「みおぼえある!もうわたしここから1人でかえれるから大丈夫!ばいばーい、やさしいオオカミさん♪」
ロルフ「おーう、2度と迷子になるなよー(優しい狼さんねェ…エルフって最初から知っていれば俺もプロフェッサー側の考えになってたんだけどなァ…)」
エルフの里 出入り口 勇気の泉と云われる泉
そのほとりにわたしはたった
リリィ「そういえば、か、かえってこれたけど…お花…と【エリクサー】…」
エル「やっぱり!!!リリィ!!!」
ビクッ
リリィ「え、おねぇちゃん!!?」
エル「こんのバカ、バカリリ!!どんだけみんなが心配したと思ってるの…さ、帰りましょ」
リリィ「う、うん…おねぇちゃん」
帰り道
エル「もう外の世界へ行ってはダメよ〜?外の世界は危険がいっぱいなんだから…」
リリィ「う、ううん」
エル(曖昧な返事…もしかしたらまた…?)
その夜はびょうしょうのお母さんもごきんじょさんもおおさわぎ、わたしがぶじにかえってきたパーティーと言って、盛大におまつりのときのようなもよおしがあった
お父さんからはもよおしがおわったあと、かなりおこられたけどね
その次の次の日の朝、わたしはまたエルフの里をぬけだした………まだ【エリクサー】は見つけていないからだ
エル(今回はこっそりと私も付いてきてきてたんだけど、気づかれなかったみたいね、ごめんなさいお父さんお母さん、女王さま!私も妹を守るために…里、抜け出します!)
闘技場町の闘技場
観客席入り口
ロルフ「今日はここの勝敗で賭けるか、違法だが、まずバレまい」
とオオカミさんは黒いなにかをとりだした
リリィ「こんにちは!オオカミさん♪」
ロルフ「うぅぉおうぅエッ!!?お、お前ェ…!」
エル「こら、突然声をかけたら失礼でしょ!すいませーん、うちの妹が…」
リリィ「お、おねぇちゃん!?」
ロルフ「へー、お前の姉かァ…(やっぱりエルフだけあってもんのすごい美人だなぁ…このちんちくりんとは違うぜ…)」
むっ…
リリィ「うぃんど!」
ロルフ「なっ!?何をするっ!?」
エル「こ、こら!?す、すいません、いつもはこんなことする子じゃないんだけど…」
リリィ「ふん!だ」
ロルフ「それより何しにきたァ、観戦か?連れ(伴侶とその子供)としてなら入れるぞ」
エル「本当ですか!?やったー♪あ………」
リリィ「おねぇちゃん………(外に出たらダメってあんなに言ってたおねぇちゃんが………)」
エル「な、何よ?おねぇちゃんだって、外の世界のあれやこれや、興味あるに決まってるでしょ!な、内緒よ?」
リリィ「ふふっ、うんっ!!!」
ロルフ「仲がいいこって…」
闘技場内 観客席
ロルフ「よし、丁度開いてるぜ、お前ら」
エル「ふふっ、何が起こるんだろう、楽しみ♪」
ロルフ「おっ、出てきた出てきた(今日は大人気の片翼の天使さんが降臨なすったか、これは稼ぎにはならないな、あっという間に終わっちまう…)」
エル「あら?綺麗な女の人が出てきた」
リリィ「あっちからは〜ドラゴン?」
ロルフ「リザードマンだ(ここからだと良く見えないが、結構傷が目立つなぁ、天使さん、元々火傷痕とかも酷いし些細なことだがな)」
片翼の天使
女性で、肌の露出が激しい剣闘士の服を着ている(したからみたら大事な部分が丸見え)
左腕は欠損、身体に走る酷い火傷痕、顔を覆う黒いヴェール
…にも関わらず彼女は人気だ、何故なら…
ズバッッ!!!!
エル「きゃっ!!?」
ロルフ「うっ…」
リリィ(エルによる目隠し)「なになにぃ?何が起こったのー?」
強いから………
片翼の天使「こんなものか、悲鳴さえ聞くことができないとは…」
そう言い残し彼女は武舞台を去っていく
リリィ「もう、離して!あれ?てんしさまとりざーどまんは?」
わたしが見たときにはもうおわってて、なぞのあかい水たまりと歓声だけがそこにはあった…
闘技場出口
リリィ「むすっ…」
エル「ははっ…(苦笑)」
ロルフ「そうふくれるな、楽しい場所は他にも…」
プロフェッサー「見つけたぞ、あいつだ!」
スチューデント「見つけた!」
ロルフ「あぁ?」
リヴィア「いきなさい、リヴィアのかわいい配下たちよ、無法者を捕まえるのです!」
2人「イエッサー!!」
エル「一体な、何が???」
ロルフ「この2人は関係ねぇ!捕まえるのなら俺だけだ!」
プロフェッサー「そうはいかねぇ…なぁ魔女様?」
リヴィア「そうねー、どうしてもっていうなら、闘技大会に参加しなさい」
そのきれいなマジョさんのことばにオオカミさんはおおきくうなずいて、なにかかくごをきめたようだった
ロルフ「わかった!!だからァ、こいつには手ェ出すなァ!!」
リヴィア「意地らしいわね、そういうのは好きよ、ワタシ」
2人「そんなぁ〜(結局ただ働きかよ!エルフ姉妹欲しぃよぉ〜っ!!!!)」
そしてオオカミさんは………
リリィ「オオカミさん?」
ロルフ「来るなァッ!!!!なんなんだこのガキャア!!!!食い殺すぞっ!!!!」
リリィ「ヒッ!わ、わかったよ…!げんぎでね、やさしいオオカミさん…」
エル「あの、あの…この御恩は一生…!」
ロルフ「いいから行け!!」
リヴィア「泣かせるわぁ〜」
マジョさんにつれられていきました…
リリィ「あ、オオカミさんの名前………」
ロルフ「……………ロルフだ」
リヴィア「あ、私の手柄になったお礼渡さなきゃ、はい!老いを遠ざけるために独り占めしてるものだけど…まぁいいわ、あげる!じゃあね♡」
リリィ「んー?なんだろうこの緑のびん」
エル「エ、エリクサー!!?」
リリィ「えっ!!?」
エルフの里
夕方 リリィたちの家
姉妹「だだいまーっ!!」
リリィ「お母さんっ!!これでお母さんの病気治るよっ!!」
母リリィ「あら?貴女達、少し大人になったかしら?」
エル「色々あって…ね♪」
リリィ「ね♪」
母リリィ「そう、ところで母さんね、2人に隠し事してたの………」
姉妹「えっ、なんで?!なにをっ!?」
母リリィ「母さんね、赤ちゃん出来たの!」
姉妹「え、えっ、えぇ〜〜〜〜〜っ!?!?」
ルドルフ「こらこら、赤ちゃんが吃驚するだろう、それとリリィも先日100歳を迎えたことだし、僕たちの隠し事も教えよう!」
リリィ「えー、まだあるの!?」
母リリィ「ふふっ、まぁね」
エル「驚くなよぉ〜?」
ルドルフ「実はな、父さんはな……………………エルフじゃない、ヒト、つまり人間なんだ!!」
リリィ「えぇ〜〜〜っ!?じゃあなんでまだ………」
ルドルフ「魔女の秘術をある魔女に習ってな?それでエルフみたいに長生きなんだ」
リリィ「そ、そうだったんだー…で、魔女って誰?」
ルドルフ「えーと、先代だから…変わらずアルバータか、うん、アルバータっていう今は亡き大魔女さんにな?」
リリィ「へー………(魔女って凄い)」
エル「あ、そういえば、これ無駄になっちゃったね」
母リリィ「まさかエリクサー!?それならそうね………父さんみたいに次ここに迷い込んできた人間にでもあげるといいわ、ね、アナタ♡」
ルドルフ「そうだな、そうするといい」
姉妹「そうするー!」
リリィ「あ、オオカミさん…大丈夫かな?」
エル「きっと大丈夫と信じましょう、素敵な出会いだったね、貴女が無事だったのも彼のおかげでしょう?」
リリィ「ま、まぁね!」
エル「ずっと一緒にいるのならああいう人じゃないと」
リリィ「それはそ う け いって奴だよ、おねぇちゃん、ま、分かるような気がするけどね」
両親「何の話?」
姉妹「な・い・し・ょ!」
母リリィ「えー、気になるわぁ〜」
リリィ「あー!!お花忘れたー!!」
母リリィ「この子ったらもう…」
あははははは!!
賑やかに時間が過ぎていくエルフ一家の一方でロルフは………
闘技場 控室
ロルフ「また何処かの貴族がやらかして入ってくるんだったな?」
モブ男「その前にお前の出番だがな、やっこさん相手に頑張れよ」
ロルフ「あぁ、なんとかやってみる」
獣人で孤児で人身売買にもヤクにも手を染めたことがあるどうしようもねぇ俺の孤独な灰色の人生に色をくれたあの姉妹の為にも…ってのはちっと変かもしらねぇがァ…
ロルフ「とにかく、この命を燃やして、足掻いてやる!」
モブ男「その意気だ、いけーっ!!奴の鼻をあかせっ!!」
ロルフ「覚悟しろよ、天使さんよォ…!!」
そういって俺は武舞台にあがるリフトへ足をかけるのだった………
終わり
何処かの貴族「よーし、ここで4億の借金返すぞー!」
※途中子供っぽくなるのは『甘え』が出てる時です
後に生まれた男の子エルフの名前は【ロルフ】となりましたとさ、お楽しみ頂けたら幸いです