あーくのそーしき   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ヨウコ ポケモンを育てる

「成り行きで悪の組織に入団してもうたな···」

 

 借家に帰ったヨウコは増えた手持ちのポケモン達に餌を与えながら今後の事を考える

 

「まぁリョウさんから指示があるらしいしそれに沿って動こうかな。警察もグルとかヤバすぎやろロケット団」

 

 ボスのサカキと面接したが、カリスマ的なオーラに当てられてもっと質問とかしたがったのにできなかった

 

 普段通りを装っていたが、手汗でビチャビチャで、景品を受け取ったらちゃっちゃと借家までテレポートして帰った

 

「とりあえず強くならんといかんのか?」

 

 今の手持ちはユンゲラー、ゴルバット、ミニリュウ、ヨーギラス、ポリゴン

 

 ポリゴンはパソコンに離したら勝手にウイルスやいらないデータを食べてくれるし、技も技マシンで10万ボルトと冷凍ビーム、シャドーボールを覚えたので結構強い

 

 ユンゲラーとゴルバットも捕獲要員や逃走要員として育ててきたのでガチバトルとなると

 

「ポリゴン、ミニリュウ、ヨーギラスやろな。正味、この3匹の最終進化形態知らんのよな···お前らどんなポケモンになるん?」

 

「りゅ~」

 

「ヨギ」

 

「ppp」

 

「まぁわからんよな〜···しゃあない、うちなりに育成計画を練るとしますか」

 

 

 

 

 

 

 

「まぁここらやとコイキングが一番倒しやすいわな、ピチピチハネてるだけやし」

 

 ということで育成するにも最低限のレベルが必要なので雑魚の代名詞であるコイキングを倒して育成できるレベルまで持っていく

 

「ええか、トレーニングでもある程度はレベルは上がるが何故かバトルで勝った方がポケモンは強くなりやすい性質があるんよな」

 

「まぁトレーナーの質によってレベルの上がりやすさはあるんよな。お前らにもわかりやすいようにグラフを作ってみたわ」

 

 新米のポケモン達に夜の間に作った表を見せる

 

「ポケモンに表を見せて何やってるんだお前」

 

「あ、リョウさんチワっす」

 

「一応上司何だが俺は···まあ良い、何だそのグラフは」

 

「うちなりにうちの能力をグラフ化した物です」

 

 表には

 

 育成60

 捕獲85

 戦闘40

 

 と書かれていた

 

「改めていうが何だこれは? 何を基準にこれを?」

 

「うーん、人によってポケモンの才能を引き出せるかどうかが決まってくるでしょ、うちは捕獲は得意やけどバトルが苦手やねんな。ルールに縛られたバトルだとうちは力を発揮できんのよ」

 

「なら、尚更ロケット団向きだな。ロケット団は勝てば正義だからな。ルールより勝利が優先される」

 

「勝つためならば人のポケモンを奪ってもな」

 

「そんな効率の悪い事をせなアカンのですか」

 

「なに?」

 

「人のポケモンを言う事聞かせるならそれ以上のトレーナーの実力が必要やねんな、うちもポケモン交換で珍しいポケモンと強いポケモンを交換した事があったんやけど、まぁ言う事きかんのよ。言う事聞かない使えないポケモンを持っててもしゃあないから更に別のトレーナーと交換したんやねんな」

 

「ポケモンは道具と例える人も居るやろが、それ以前に意思を持つ生き物やねんな。奪うというのは最後の手段やねん」

 

「ロケット団は人のポケモンを奪って外国に転売してシノギを得ているんだが?」

 

「ほんなら卵から育成したらええやんな、カントーではあまり広がって無いと思うんやけど、ポケモンの配合やな。うちもどのポケモン同士なら卵が産まれるから把握できとらんが、♀のナゾノクサと♂のパラスを交配させてナゾノクサが生まれたし、♀のバタフリーと♂のパラスでもキャタピーが産まれたんや」

 

「ポケモンって卵で増えるんだな」

 

「うちも卵を見るまでは人間みたいに腹で子を育てると思っとったんやが、ラッキーみたいにポケモンは全部卵から産まれるっぽいんやな。そこらの研究をウツギ博士がしとったからたまたま学術書を読む機会があって実験してみたら本当やっからな」

 

「ポケモンは謎多き生き物やから知らないことは沢山ある。うちもポケモンが交配している瞬間まではわからんかった。いつの間にか卵があった···カメラなどで撮影しようとしたら決して卵はできひん」

 

「卵からか···」

 

「どこかにどんなポケモンの卵も産めるポケモンがおるって伝説を聞いたことがあるんよな。調べることはできんの?」

 

「···心当たりがある。ミュウというポケモンだ」

 

「ミュウ?」

 

「あらゆるポケモンの祖先であるとされるポケモンだ。ロケット団ではポケモンを産み出す事には成功している。ポリゴンだ。そして足りない遺伝子情報から現代に適応したポケモンの蘇生にも成功している。化石ポケモンと呼ばれる存在だな。その実験結果からあらゆる技を使える最強のポケモンを作る計画を進めている。計画は2つ、偶然採取したミュウの遺伝子を培養して創る人工ポケモンとミュウの遺伝子を持たない外からのポケモンの遺伝子を使った人工ポケモンだ」

 

「そんなベラベラと喋ってええん?」

 

「別部署だが恐らくお前も関わることになると思うからな」

 

「ふーん」

 

「お前の担当は強いポケモンの捕獲だから時が来たらセキエイ高原にてポケモンの捕獲を命令しようと思っている」

 

「セキエイ高原ですか···そりゃまた凄いところやな」

 

「怖いか?」

 

「そりゃ怖いですわ。幾人ものトレーナーが死んでしまう場所がセキエイ高原やないですか、今のメンツじゃあ無理でしょうに」

 

「1年後にはセキエイ高原での捕獲任務が下るからそれまでに準備をしろとボスから命令だ。生き残ったら確実に俺と同じ中隊長には任命されるだろう。今幹部のカツラさんが中隊長が居ないからたぶんそこに当てられると思うぞ」

 

「カツラ? グレンタウンのジムリーダーの?」

 

「あぁ、ポリゴンの開発に成功した科学者でもある。生物工学の権威だな」

 

「あぁ、なるほど繋がりましたわ。まぁロケット団としては強い戦力を揃えるために人工的に産み出す方法と強い野生のポケモンがどうやって育つかの仕組みを探っている感じですかね?」

 

「まぁそうだ。強い兵隊を作るためにな。トレーナーが育てるとどうしてもムラが出る。それを均一にするには最初から強いポケモンを産み出した方が良いが、それは莫大な金がかかるから、その代案として強い野生のポケモンを捕まえてきて調教してどんなトレーナーにも言うことを聞かせるという方法を取ることにしてな」

 

「ほんならうちよりも強いトレーナーを行かせれば良いじゃないですか?」

 

「強くても捕獲が上手いとは限らないだろ。お前は大量にポケモンを捕まえる能力に長けているし、手持ちを犠牲にしても生き残るという経験を買っている。ロケット団で働く以上、どんな手段を使っても任務を達成しろ。方法は問わない。これがロケット団流だ」

 

「わかりました。生き残れるように頑張ってみようと思います」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 コイキングを大量に捕まえるのは簡単だ

 

 まず網を2つを用意し、1つを橋等に固定する

 

 もう1つの網で追い立てれば結構なコイキングが引っかかる

 

 そこをポリゴンに覚えさせた10万ボルトで攻撃すればプカプカと弱ったコイキングが浮かんでくるので、それを魚捕り網で掬い上げて陸上に打ち揚げたのをヨーギラスやミニリュウに攻撃させて戦闘不能に追い込む

 

 これを数時間繰り返せば攻撃技を覚えるくらいにはレベルアップするし、捕まえたコイキング達はロケット団に売っぱらえば良いので経済的でもある

 

「まぁコイキング1体300円やからな···モンスターボール代も今回は自腹やし、利益に全然ならんわな」

 

 そうこう戦っているとミニリュウが脱皮を繰り返して大きくなり、ヨーギラスも新しい技を覚えたようだ

 

「ういー、じゃあここからはバトルを繰り返すしか無いな。25番道路に行くか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 25番道路にはハナダシティのカスミ相手に戦うために草ポケモンを集めるトレーナーやレベル上げのためのトレーナーが多く居る

 

 トレーナーのレベルも高くないため始めてのポケモンバトルをここでするハナダ出身のトレーナーも多い

 

 しかも植林された林になっているので道を外れてもそれほど危険が多くないのもここにトレーナーが多く集まる要因だろう

 

 初めのうちはポリゴン含めて勝ったり負けたりだったが1ヶ月もすると勝ちの割合が増え、エリートトレーナーと呼ばれるジムバッチを4つ以上集めたトレーナーとも勝負にはなるようになっていた

 

「やり! 今回は俺の勝ちだな! でも君のミニリュウやポリゴンとよくわからない緑のも最初に比べたら強くなってきたな! 別の場所でトレーニングしたほうが良いんじゃないか? ジムに挑むとかさ」

 

「いや、うちハナダのバッチは持ってるんですわ、一応ニビもの合わせて2つ」

 

 ジムバッチを1つ持つだけでも相応の実力者と見られる為、2つ持っているヨウコは十分に優秀ではある

 

 ただ、大会とかで優勝するなら4つは欲しいところではあるし、セキエイ大会等の大規模な大会ならば5つは持ってないと話にならない

 

「嬢ちゃんまだ若いんだからもっとバッチ挑戦しておいた方が良いぜ」

 

「ん、考えときます」

 

 まぁトレーナーとしての実力を上げるならジム巡りは悪くは無い

 

「まぁ雇われている立場やし、準備期間中に準備せなセキエイ高原なんか行ったら死ぬからな」

 

 ヨウコは再度ポケモン達の育成の計画を練り直すのだった

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