「ミュウねぇ···」
一通り資料を読み漁り、リョウさんから話された情報を統合すると、ミュウというポケモンのはポケモンの祖先とされるポケモンであり、あらゆるポケモンの遺伝子を持つとされる
「大きさは40センチほどで空を飛んで移動するちゅうことは飛行タイプかエスパータイプやろなぁ、ドラゴンっぽい見た目ちゃうし」
「どうやって捕獲するんがええんやろな、高速で飛行するポケモンを捕まえる方法なんて···ん? バリア···ええこと考えたわ」
計画書を作成し、一応部下らしいアカツキに連絡を入れる
「ミュウの生息地とされる場所に行きたいんやが」
『ミュウの生息地ですか? 最果ての孤島でありますよね。あそこに行くにはホウエン地方に行くしか無いでありますよ』
「ホウエンにはロケット団の拠点とかは無いん」
『これが無いのであります。カントーとジョウト、ナナシマには拠点があるんですが、ホウエンとシンオウにまでは勢力を拡大できてないのであります』
「せやけどミュウの捕獲というよりはミュウの遺伝子を集める必要があるんちゃうか? ならばミュウが確実に生息していたとされる最果ての孤島で遺伝子情報を集めるのが最適ちゃう? 急がば回れやで」
『まぁ確かにそうでありますな。クチバシティから連絡船が出ていたハズでありますからマチス様に連絡を入れれば行けると思うであります』
「姿さえ確認できる距離であれば構わない。それでかたがつくんや」
『···約1ヶ月半サポートしてきましたが、あなたはやると決めたらどこまでも突っ走るんでありますね。良いであります。このアカツキをお使いください。ホウエンの旅に同行しようであります』
クチバシティ···各国の船が到来する港町
ロケット団の一大拠点でもあり、貿易船にはポケモンが輸出される
そのクチバジムにてうちはジムリーダーにして幹部のマチスと面会をしていた
「お前がシロガネ帰りのヨウコか」
「幹部のマチスやな、エレキマスター、元少佐肩書は多いやな」
「単刀直入に言う、ミュウを捕まえるのに最果ての島に向かうのは了承する···が、投資に見合う活躍はできるのか?」
「ミュウを捕まるための作戦は足りん頭でいくつか考えてみたわ、もし駄目でもミュウの遺伝子を必ず持ち帰る」
「···良いだろう。俺はちゃんと覚悟があるかを確かめたかっただけだからな。良い女じゃねぇか。俗物と聞いていたが考えを改める必要がありそうだぜ」
「いや、うちは我が身が可愛い俗物やで、ただスリルを求める変人でもあるがな」
「矛盾してるぜ」
「その矛盾を楽しんでるんや」
「Good、良いだろう船に乗れ、ホウエンまで送ってやる」
貿易船に乗る許可を貰い、外に出ると黒髪おかっぱのザ、ロケット団女子というべき胸のデカい女が居た
「テレビ電話では会っていてもこうして面と向かって話すのは初めてでありますなヨウコ殿、アカツキであります」
「まぁロケット団だから下っ端はおかっぱ頭がデフォやもんな。改めてヨウコや、アカツキよろしゅうな」
「一応ロケット団の制服を着て活動するのはカントーだと威圧になるでありますが、ホウエンでは奇妙な目で見られると思い出ありますから服を用意したであります」
「手際が良いねぇ」
着替えるとポケモンレンジャー風の格好となる
「動きやすさ重視にしておいたであります」
「サンキューやね」
船に乗り込んでから作戦会議と互いの話をする
まず最果ての島はホウエンでも更に僻地にあり、一番近い港町からでも船で5時間もかかる場所にある
ハクリューが飛んで行っても良いが、そんな長時間休み無しに飛んだら疲れるので適当な水ポケモンか飛行できるポケモンを捕まえ、交代しながら移動する
「ホウエンのポケモンにホエルオーっちゅうクジラみたいな巨大なポケモンが居るからなそいつを捕まえようと思うんやわ、島みたいにデカいから空から見つけるのも容易やろうし、息継ぎに海上に出なければならんポケモンらしいからな」
「なるほど、しかしどこでそんなポケモンの知識を得てきたのですか?」
「案外書物も馬鹿にできんで、特に大学の学術書の類は公開されたら真っ先に読むようにしとる」
「なるほど」
「ホウエンのポケモンは詳しいのは知らん。ただそのポケモンは目に止まったからな」
「この船はミナモシティ行きでありますからそこからカイナシティまで移動して行くしかないでありますな。あと最果ての孤島の正確な海図も欲しいでありますな」
「カイナシティには海の博物館なる施設があるらしいからそこで周辺海図の調達もできればええな」
「カイナシティまでは船で行きますか」
「そうやな。ルネシティに寄り道してそこでも情報を探して、ルネシティから出る船でカイナシティに行くで」
ルートを決めた後にアカツキの手持ちの話になる
「アカツキの手持ちはなんなん?」
「一応エスパー統一をしているであります。バリヤードとナッシー、ヤドランが手持ちであります」
「お、バリヤードええな。今回の捕獲作戦の肝はバリアやから手伝ってもらうで」
「はい!」
船でまる1日、ジョウトのミナモシティにトラブル無く到着した
今回乗った船が客船というわけではない、ホウエンへの貿易船に乗せてもらったという形なので船室の中で1日を過ごし、食事の時も船員に混ぜてもらって食事をした
居心地はあまりよろしくないがわがままを言える立場ではないので我慢だし、帰る時は運が良ければまたロケット団の貿易船に乗せてもらえるが、そうでなければ自腹で客船に乗り込む必要がある
ハンモックで揺られ寝ている間に到着し、ヨウコ達はホウエンに降り立った
「ここがホウエンか、暑いな」
「常夏とは言いませんが大自然が多く残るのがこの地方の特徴でありますからな。あと蒸し暑いであります。ロケット? の制服で来ていたら蒸し焼きになっていたでありますよ」
「でもこの格好は格好で日焼けがすごそうやな」
「それは仕方がないと割り切るでありますよ」
港町ミナモシティ
ポケモンコンテスト会場があったりと賑わいを見せる街でもある
「ほーんええ所やな」
「賑わってるでありますな」
観光に来た訳では無いが、ルネシティ行きの船が出るのが翌日な為、民宿に予約をした後は暇な時間になってしまった
せっかくなのでコンテストを見てみようという形になり、ポケモンコンテストの観戦をすることにした
で、ここの会場が一番最高のマスターランクであり、トップクラスのポケモンコーディネーターが自慢のポケモンを出して素晴らしいパフォーマンスを見せていた
「たまたま座席が取れたのが美しさ部門やったけど見たことの無いポケモンが多いやね」
「緑と白の女性みたいなポケモンや美しい魚のポケモンが目立つでありますな。知っているポケモンと言うとキュウコンくらいでありますが、毛並みが段違いでありますな。黄色いキュウコンが黄金に輝いて見えるであります」
「技も魅せる事に特化しているとはいえ参考になるな。ここまで来るポケモンはバトルをやっても相当強いんやろな」
「今出てるトレーナーの1人にホウエンのポケモンリーグ準優勝のミクリというトレーナーが居るでありますな。最後のパフォーマンスで出てくるでありますよ」
「ハート型のポケモンやね。何やあれ、ウロコが光り輝いとらんか?」
『なんという美しさ、目を開けていられない!!』
「おい、実況流石に駄目やろその実況は」
「でも実際そのポケモンの美しさはレベルが違うでありますよ」
『ポケモンコンテストマスターランクの優勝はなんと5回目のとなる優勝のミクリだ!!』
「「「キャーミクリ様!!」」」
観客から黄色い悲鳴が上がる
「強さだけやなくて美しいポケモンとかも価値が高そうやな」
「でも美しさはトレーナーの腕があってのことでありますから奪っても価値が時間経過で減衰していきそうであります。あとここまでのトレーナー達は下っ端のアカツキでは勝てそうに無いでありますな」
「いやぁ良いもの見れたわ」
「そうでありますな」
観客席からロビーに戻ると入るときには気が付かなかった機械に人だかりができているのに目が行った
「アカツキ、なんやあれ?」
「何でしょうね? あの機械」
すると親切そうな初老の男性が声をかけてきた
「お嬢さん方他の地方の方かい? じゃあポロックを見るのは初めてじゃろ」
「ポロック?」
「ホウエンではメジャーなポケモンの食べ物じゃよ。木の実を混ぜて固形にするんじゃ。毛並みが良くなったり病気になりにくくなったり、懐きやすくする効果があるのじゃよ。あとは野生のポケモンの好みの味じゃと捕まえやすくする効果もあるんじゃよ」
「ポケモンフードのホウエンバージョンといった感じかいな?」
「そうじゃな。どれやり方を教えるから座りなさい」
勧められて初老の男性を含めて座る
「見てわかると思うがまずきのみを中央の蓋が開くからそこにいれるじゃろ。そして蓋を閉じてレバーを引く、後は回転するから矢印が手元の矢印と交わった瞬間にボタンを押すんじゃ。それを1分間繰り返すとあの様なポロックが出来上がるぞ」
「ほーん、矢印に交わった瞬間にボタンを連打してもええん?」
「そうじゃな、上手い人はボタンを2回押せるそうじゃが無理をすると真っ黒な不味いポロックが出来上がるから気をつけるんじゃぞ。ではやってみようかの」
初老の男性がレバーを引くと回転が始まりまず初老の男性がボタンを押すとピロンと軽快な音がなった
次にアカツキがタイミングよく押すとピロと音が鳴った
「少しズレたみたいじゃな」
「ありゃりゃであります」
ガガガガガガ
ピピピピピピロン
「ろ、六連打じゃと!」
「うわ、回転が爆速になったであります」
ポロックの機械の回転速度はタイミング良く押すと加速して外すと遅くなる
早くなればなるほど良いポロックが出来上がるらしい
回転速度が上がりポロックの機械がギュルンギュルと風切り音を鳴らし始めたが、それでもタイミングよくうちは押していく
ダダンダダンダダン
ピピロンピピロンピピロン
「早すぎて押せないであります!」
「な、何者じゃこの嬢ちゃんは」
1分後プシューと機械が止まると虹色のポロックが9つ出てきた
「で、伝説の虹色のポロックじゃと···生きている間に拝めるとは」
初老の男性が大声でそう言うと何だ何だとざわざわし始めた
「そんなに凄いものなんか?」
「凄いなんてものじゃ無いぞ。今までこの虹のポロックができたのは5年前に1回だけ、そのポロックを食べたコイキングはギャラドスに進化した上に凶暴で知られるギャラドスが一瞬で懐いてしまったという逸話があるのじゃよ」
「す、すげぇ! で、伝説の虹色のポロックだ」
「お、お嬢さん私にそのポロックを10万! いや30万出すから譲ってくれ!」
「いや、お嬢さん俺とポロック作ろう! 希少なきのみ持ってるから更に凄いポロックが作れるぞ」
「そのポロックとうちのポケモン交換して!」
「いや、今回のはまぐれかもしれない」
なんか凄い事になってきたが、うちは平然を装い
「きのみはそっち持ち、できたポロックの半分をくれるのを条件にやったる」
「「「おお!」」」
歓声があがる
次に座ったのは金持ちそうな婦人とバンダナを巻いた兄ちゃん、瓶底眼鏡の学生であった
「私はスターの実ザマス、他の地方のきのみで1つ5000円もする高価なきのみザマス」
「俺は調和を優先してオボンの実だが通常の2倍サイズだぜ」
「じゃあ拙者も調和を優先してラムの実にするでござる。もし虹色、いや、金色のポロックでも出来上がったら拙者のタツベエを譲るでござる」
マダムがレバーを引くと回転が始まり、皆慣れた手つきでボタンを押していく
うちの番や
ガガガガガガガガガ
「す、凄え! 9連打だ!」
「低速が爆速に変わったぞ」
「その状態でも2連打を確実に決めるあの女やべー!」
プシューと終わるとポロックが20個出来上がり、七色に先程よりも輝いているポロックが出来上がったら
「「「わぁぁぁ!!」」」
拍手が巻き起こる
うちは手を振りながらそれに応える
その後そのポロックを交換会を行うと珍しいポケモンと交換する者が続出し、先程のコンテストに出ていたサーナイトというポケモンやミロカロスというポケモンの進化前、ダンバルやタツベエ、目的のホエルオーの進化前のホエルコをポロックと交換で手に入れ、現金も50万ほど儲かった
「うち、ここでポロック作りで生きていけるかもしれんわ」
「ぞ、俗物ー! ロケット団に戻ってきてくるであります!」
手持ちがオーバーしたのでポニータをカントーに転送し、サーナイトとダンバルはアカツキにあげた
「良いのでありますか?」
「うち手持ちいっぱいやし、その子達進化したらエスパータイプになるらしいやん。その力でうちをささえてーな」
「はい!」
ちなみにポロックを試しにヒンバスに食べさせた瞬間にミロカロスに進化した