真剣で人生を生きなさい   作:青二蒼

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プロローグ:新たな人生

 

 恋姫の世界より人生を終えた私こと俺――立花 空 。

 いやまあ、性転換転生人生長すぎて男性としての認識は(かすみ)の彼方なんですが。

 ともかく立花 空――張郃としても生を終えた。

 しかし、人生は終わらせてもらえないらしいです。

 これはある種の罰な気もしてきました。

 自ら命を絶った戒め。

 生きることを辞めさせないという、ある種の無間地獄。

 例え死んでも次の世界と人生。

 記憶が引き継がれるのは、また同じように命を絶っても無駄だと思わせるためなのか。

 それとも、私が何かしらの目的ないし目標を達成させるためなのか……それは分かりません。

 神ないし、こういう設計(システム)を作ったモノにしか答えられないでしょう。

 ですが、どこぞの物語のようにそういった存在が目の前に出てくる訳でもありません。

 生きることに対して私は、諦めないことを学びました。

 あの世界で、女体化してるとはいえ英傑として殺しながらも生き終えた。

 どれほど悲惨な生と死を目の当たりにしても懸命に生きた。

 最後には三国志ではあり得ない三国がありながらも平和な世界となった。

 そう思えば、罪深くとも生を全うしたと言えるでしょうね。

 ですが、1つ問いたいことはあります。

 なんで……またエロゲの世界なんですか!?

 この世界に気付いた理由――それは、空き地であるこの場所での出会いです。

 

 

 私がこの世界で意識を自覚したのは、5歳くらい。

 そして、現代日本であることを認識して大して何も変わらないと思いながらも小学校に通える年齢になった。

 ちなみに女性です。

 前の世界もそうですが、なんでですかね。

 それから私は恋姫の世界でやっていたような剣舞をまた始めていました。

 知識と経験は記憶に染み付いていましたからね。

 私は、日系の中国人。

 父が中国人で母は日本人でした。

 日本国籍を持つ父で別に武道家という訳でもありませんが、朝の体操で太極拳をする程度の会社員。

 いや、実はただの会社員じゃないパターンもありえそうですが別に無理に知る必要もないので放置してます。

 母もごく普通の専業主婦のはずです。

 過去にちょっとしたヤング雑誌のモデルはしてたらしいですが。

 女性が強い世界から来たので仮に実は名のしれた武道家とか傭兵でも何も驚きませんけど。

 何のオーラもないので、多分ですが何もないと思います。

「〜〜♪」

 鼻歌交じりに私は、人目があまりない近所の空き地でちょうどいい木の枝で剣舞の動きをしている。

 時に突き、時に払い、自然の中で風の流れに沿い、流れを変えないようなそんな剣舞。

 こんなの小学校のクラスメイトにでも見られたら間違いなくイジメとか、からかいの対象ですからね。

 子供が純粋で残酷なのは、いつの時代も変わりありません。

 まあ、つまらないことすれば大人の対応と対処をするだけです。

 子供らしく喧嘩でもやっても負ける気はしませんが。

 誰か、来ますね。

 思わずそちらに視線を向ける。

 気配の感じ方は何となく分かります。

 鍛錬し始めたばかりで出来るか不安でしたが、過去の経験は精神的には身に付いてるようです。

 肉体的には、これからですね。

 成長しきる前に筋力トレーニングはできません。

「誰ですか?」

 と、口調が強くなる。

 いけませんね、戦乱の時の癖が抜けてません。

 戦乱が終わっても賊が出てきたり特に異民族がヤバかったですし。

 古代中国の王朝の滅亡の原因は大体異民族ですし。

 ここは現代日本で、きな臭いことはあっても命のやり取りはないでしょう。

「おお、大和! 何でかちかづくまえに気付かれたぞ!」

「この前見たアニメみたいにきづかれた」

 そこにはバンダナが特徴的な少年と、中性的な感じの少年。

 どう見ても風間翔一と直江大和です。

 ま・た、エロゲの世界ですか!

 こちとら元男ですよ、既に忘れ去られてそうですけど。

 まあ、がっつり女性人生楽しんでますが。

「どうしました?」

 私は冷静に返す。

「おう、ここの空き地はおれたちも目を付けてたんだぞ! あ、オレは風間 翔一だ」

「直江 大和」

「私は張 鈴空(りんくう)です」

 かつて私の副将であった高覧……彼女の真名の一字と私の名前の空を合わせてくれたことは、何とも嬉しいですね。

「ちゅーごくじんか?」

「お父さんがそうですけど、お母さんは日本人ですよ」

 私が答えると直江が付け足すよう、

「知ってる。たしかハーフっていうんだって」

 そう補足した。

 ちなみにこの作品についても色んな意味でプレイ済みです。

 しかし、こうなると――

「おまえさっきの動きといい、おもしろそーだな。オレたちといっしょに遊ばないか?」

 ですよねー

 風間 翔一ことあだ名はキャップ、子供とはいえ彼の直感と行動力、そして豪運は侮れません。

 まさか、私が風間ファミリーの古参組になるとは。

 こうして私は、新たな世界での人生を歩みだした。

 さて、今回はどういう風に生きましょうか。

 

 

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