暗い。
何も見えない。
…ここは…何処だ?
あれ?何で暗いんだ?
昨日は普通にベットで寝たよな?
何で布団の感触が無いんだ?
背中に当たるマットレスの感触も無いな…。
てか、なんか浮いてね?
いや、何も見えないから何と無くそう感じるダケだけどさ…。
取り敢えず体が動くか試してみよう。
これは明らかに異常事態だ。まずは、今の状況がどうなっているのかを正確に把握しないと…。
ー3分後ー
ダメだこれ、状況を把握しようとすればするほど何がおこっているのかわかんなくなってきた。
まず手、指っぽい何かがあることは解るんだけど動かせない。かと言ってあまり違和感はなく、これが正しい形みたいな感じがする…。この時点でかなりパニクった。腕は普通に動かせるみたいだ。
次に頭、手で確認しようとしたけど壁っぽい何かに当たって触れなかった。表情を作ろうとしたけどまるで表情筋そのものが無いかの様に動かせない。ついでに言葉も出ない。何故かこれも腕同様違和感が無い。
そして足、足の指が減っている感じがする。一応問題なくうごかせた。
最後に腰、これが一番違和感があった。尻尾がある。うん、本当に驚いた。しかも違和感なく動かせるという不思議。
結論
もはや人じゃなくねこれ?
しかも時間が経つにつれて感じていた違和感がなくなっていく感じがする。
全身に違和感しか無かったのに、今じゃこれが正しい。みたいな?
…何にせよ目が見えないと言うのが地味に辛い。
体を動かしている時点で感じていたこの壁?を壊せば何か進展があるかもしれない。
出口が無いか探したんだけれども、ぐるりと囲まれていて出口が全く無いのだ。
ー五分後ー
ダメだこれ。さっきから殴り続けているけど壊れる感じが無い。
別に筋力不足と言う訳ではなさそうだ。体制が体制だし、浮いてる(?)感じがしてイマイチ踏ん張りが効かないのだ。
…こうなりゃもう頭突きしかねぇな。
という訳で、腕を使いつつ底(?)に足を付き溜めをつくる。
頭突きをするために顎を引いて…、いや、顎を上げる。何でかわからないけどその方がいい様な気がしたのだ。
そして溜めを解きつつ思いっきりジャンプ!
鉄のボウルと水の入ったペットボトルをぶつけたような音が響き、ぶつかった箇所から赤い光が漏れる。…おし、成功だな!ぶつかった時、明らか頭突きの感触で無かった事はヌルーだ。俺は知らん。
ー二分後ー
どうにかこうにかして壁(?)を打ち破り、外に顔を出す。そして呆然。…呆然。…呆(r
…ん?
…んん?
何コレ…火山?
…確認。布団入る→寝る→起きる→俺の名は…本郷猛…!→異形化確定→サザエさんばりの超脱出→目の前に火山←今ココ!
「ギュッ?…ギュッウ、ギュッ!?(んぅ?…あー…ハァッ!?)」
ついでに人語もかなぐり捨てていた。巫山戯ろ。
再び呆然としてたら火山が噴火した。ちゅどーん。なんて、何処と無く間抜けに聞こえる。…あ、そう言えば硫黄とか有毒ガスとか大丈夫なのか?やっべ俺死んだわ。毒吸って死んだわ。死んだから元の場所に帰してくれませんかねぇ?
…どっこらしょ。
そして俺は殻の中に閉じ籠った。引きこもり万歳。ニート万歳。俺はこの安寧の中で豚のように過ごす…!ここで外に出れるヤツなぞ、それこそ死に急ぎ野郎しかいないに決まってる。あ、でも俺壁壊したわ。やったね!人類の敵だよ!クソッタレ!
次回に続くかは、あなた次第!