やっぱり三人称は難しいですね…。
「モードチェンジ!コード!トリプルセブン!
…ハッ!?」
…な、なんか変な電波を受信した気がする…。
ん?
なんで喋れてるんだ?
…あり?人型?
いつの間に人型になったんだろう…。
最後の記憶は…イラついて転生者を消し飛ばしたんだっけ?
正直、ブチ切れ過ぎて記憶が曖昧なんだよなぁ…。
…それに場所も変わってるし…。
樹海の中で戦った筈なのに、今は黒焦げた土の上にいる。
クレーター状になっており、青い空しか見る事が出来ない。
…ここどこだよ…。
「んー?おっかしーなー?
無意識にどっかへ移動でもした…ぬぁぁあ!?」
な、え、ちょ!?
なんで俺の背後にブラキディオスが!?
と、とにかく竜型に…
…なれねぇ…。
あ、あれ?
うわぁ…これ詰んだわぁ…。
取り敢えず逃げ…なんで襲って来ないんだ?
てか、よく見ると拳を振り下ろした形で止まっているな…。
…振り下ろされた所が丁度クレーターの中心になってる…。
つまり、このクレーターはこいつが作ったのか?
…うわぁ、なにそれ引くわぁ…。
「なんで動かないんだ?こいつ。
…あれ?なんか真っ黒なんですけど?」
…何故だろう…こいつの姿にとても見覚えがあるんですけど…。
腕の粘菌は休止してるけど、真っ赤だし。
赤い粘菌を持ってる個体なんて、自分以外いないはず…。
取り敢えず叩いて確かめてみる。
ゴンッ!
ゴーーーン…ゴーーン…ゴーン…。
ウワォ!見事な空洞音!
…と言う事は、こいつには中身が無い?
一体何故?
「…ん?あー成る程。
そう言う事か…。」
…うん。独り言が多くなるな…。
そんなことより分かった事が一つ。
これ、俺の抜け殻だ。
こんだけ俺の特徴を持った個体が、突然このクレーターを作るなんて可能性はほぼ無いだろう。
つまり、これは俺がやった事。
あの転生者を消し飛ばしたとき、このクレーターが出来たんだと思う。
…さっきは、自分で自分の事をけなしたのか…。…鬱だ。
まぁいい。
そしてその時点で意識を失い、何故か抜け殻を使ったと。
竜型になれないのは、シークレットさんの言ってた副作用だろう。
…となると、ここを移動した方がいいな。
誰かに見つかると面倒だし、竜型になれないから無防備だし。
…この抜け殻持って行こうかな…。
このまま人に拾われるのも癪だし、何より勿体無いし…。
…持って行くか。
でもどうやって持って行こうか?
こんなデカイ物、チビの俺には無理…ん?
「な、なんじゃこりゃぁああ!?」
ひ、人型状態の姿が変わってる!?
ウワッ!背が伸びてる!嬉しい!これは嬉しい!
ヒャッホイ!
ー五分後ー
…よし、落ち着いた。
側に水が無いため詳しくはわからないけど、ほぼ原型が無いほどに変わってる。
顔は…わからんが、髪型はほぼ同じだ。
逆立っていて先の方がほんのりと赤い。
そして全体的に伸びていて、背中の辺りまである。
…変わった所は色と長さか…。
俺的にはこのヘアスタイルが変わって欲しかったんだが…。
身長は165㎝ほど。
これが一番嬉しかった。
服はロングコート。
フード付きで、あちこちに銀の装飾がある。
…装飾と言っても、何故か無駄にあるポケットの装飾なので、全体的に地味だが…。
手首の辺りまで袖がある上に、革製なので非常に暑苦しい。
…何故か暑く無いんだけどね。
前を留めるボタンなどは一切無かった。
それと、真っ黒だ。
中の服はよれた黒いシャツ。
…良かった…。半裸じゃ無くて…。
ズボンは革製の長ズボン。
腰のあたりに大量の鎖。ベルトのバックルは髑髏を模している。
…簡単に言えば、エレキギターを持ったご機嫌な人が着ていそうなヤツだ。
いや、学生ズボンよりかマシだけどさ…。
そして黒である。
靴は…編み上げブーツ?みたいなヤツ。
靴底は薄く、紐では無くベルトで編まれている。
…下駄より断然いい。
これも黒である。
背負っていた武器も変わっていた。
まず火縄銃(笑)
何故かロープになっていた。
鱗のような素材で出来ており、俺の意思で伸縮自在である。
背中では無く腰のあたりにしまっておく所がある。
…一見すると鞭に見える…。
…てか、原型どこ行った?
日本刀は小型のサバイバルナイフに。
粘菌は赤く、刃は黒だ。
これも腰のホルスターに差せるようになっている。
声は相変わらず女声でした。
結論。
厨二病も程々に。
…まぁ、このおかげで抜け殻を運べるなら別に良いんだけどね。
幸い、ロープがあるし。
…なんか魂の武器的な物じゃ無かったんだ…。
あっさり形変わったし…。
取り敢えず、抜け殻の解体から始める。
まず、ひっくり返してお腹の鱗を中に押し込める。
散らばったのを集めるのは面倒だしね。
次に、頭と胴体の継ぎ目と尻尾と胴体の継ぎ目にナイフを当てて、継ぎ目に沿ってナイフを動かす。
こうしておけば…
ドムッ!ガランガラン…。
…と、まぁ、こんな感じで楽に解体できる。
粘菌様様です。
後は足を同じように解体して、胴体に入れてロープで縛るだけである。
こうすれば俺でも運ぶ事が出来るのだ。
…筋力は足りてたんだけどね…いかせん身長が足りなくて運べ無さそうだったんだよ…。
まぁ、身長が伸びたから良かったんだけどさ…。
そう言えば、未だに樹林の中でした。
クレーターの外に出た時は愕然としたよ…。
ある程度予測は出来たけどさ…。
ー10分後ー
「お、いい隠し場所発見。」
それは高い木の上にあるうろだった。
…うん、十分にスペースはあるな。
よし!拠点はここにしよう!
取り敢えず、下に置いて来た抜け殻を運び入れる事にする。
ロープの先端を、うろの中にあった丈夫そうな枝にくくりつける。
後は俺の意思で伸縮させるだけだ。
こうすれば簡単に運び入れる事が出来る。
…よし、上手くいったな…。
某薬中の探偵坊主にこんな秘密道具があった気がする…。
まぁ、気にしてもしょうがないか…。
それにしても、何時ここから出られるんだ?
記憶が曖昧な所があるから正確な事はわからないけど、もう一週間くらいだよな?
…絶賛遭難中かぁ…。
しばらくはここが俺の住処になりそう…。
なんとか脱出し無いと…。
…サバイバルにならない所は幸いです。
食料なら困らないしね。
それとあの黒い霧には注意し無いとな。
なんになるかわからんぞ…。
…もう夜か…。
寝よう…。
ブラキさんは割とお気楽な正確です。
と言うか驚きまくったせいで悟りを開いちゃってます。
多分鬱展開にはならないはずです。
もう擬人化はし無いと言ったな?
あれは嘘…ちょ、止めて!物を投げないで!
とまぁ、お察しの通り擬人化してます。
読者の皆様の期待を裏切ってしまいすいませんでした。