今回も少し長めです。
むしゃむしゃマリモリバキンッ!ゴリッゴリッブチンッ!ザリッザリッピギャァアアァァ!!ビリッ!ボンッ!ゴリンッゴキュンッブシャァッツ!
…ふう。
ご馳走様。
いやー、食った食った。
やっぱりなんでも食べれるって素晴らしいね!人型の根っことかバリ硬な虫とか爆発する何かとかでも食えるし。
悲鳴?あぁ、変な人型の根っこが叫び声を出したんだよ。美味しかったけど。
毒?知るか。もう既に耐性が出来てる。
てか、まともなきのこ食ってねぇし。全部毒きのこだし。
挙句の果てには石ころよりちょっとだけ美味し石まで食ってるし。
今更毒で死ぬ事は無いんじゃね?
いや、わからんけどさ。
試した事のない物と言えば麻酔玉くらいしか無いぞ。
食った事が無いからなんとも言えないけど。
急いで食べたせいで辺りがモザイクレベルなのは気にしない。
まぁ、なんだかんだで食料は確保出来た。
光蟲だろうと雷光虫だろうと何だって食えるようになっていたのは嬉しい誤算だ。
粘菌で爆発してしまう前に食っちまえばいいと言うあまりにもアレな食い方だが、これが一番効率がいい。
辺りには薄っすらと霧が立ち込めている為、そこその視界しか無いが、朝日が出ている為に問題は無い。
エリア的に言えば5の辺り…だと思う。
あの後、ベット…と言っても枯れ草とかだけど…を用意してもらい、そこで寝た。
かなりお腹が減っていたが、無いものは無いのだ。
猫達が食べていたのは雀の涙程の量しか無く、俺が食べるとなると20人前くらいは必要そうだった。
…空きっ腹を抱えて寝るのは中々にこたえた。
今までそんな事は無かったからね。
現在人型を解き、竜の状態で食事をしている。
流石に人型だと色々と危ない事が多い。
例えば少し遠くに見える猿みたいな影とか…。
…猿?
「ブォォオオオオッッ!!」
…えっと…これ、もしかして…。
「ブォォオオオオッッ!!」
あ、やっぱりぃ?
これどう考えても挟まれた感じですか?
何気に絶対絶命な件について。
…仕方ない。こうなったら返り討ちにするしか無いか?
粘菌の方は問題無い。昨日は気絶するようにして寝てしまった為、粘菌が混ざってしまったが、寝る前に粘菌を休止させればそんな事は起こらない。
問題は…通用しそうな粘菌が狂竜粘菌しか無さそうな事だ。
きのこ粘菌はパワーに欠けるし、雷撃粘菌は持ってのほかだし…。
爆破粘菌で真正面からやるしか無さそうなんだよ。
…さて、決まったならとっととやりますか。
二匹同時に突進して来てるからちょっとヤバイ。
狂心を動かし、全身にエネルギーを駆け巡らせ、大量の空気を吸い込む。
溜めて、溜めて、溜めて…。
…射程距離に入った。
ー咆哮!ー
「ーーーッッッツアアアァァ!!」
辺りを漂っていた霧が円状に薙ぎ払われ、衝撃波がドーム状に拡散する。
完全に不意をつかれた猿二匹が同時に吹っ飛ぶ。
…先ずは見かけ小さい方。
霧のせいで体格が見難かったが、この猿共は体格の違いがあるようだ。
モノクロの世界の中、未だに吹っ飛び続けている猿に向かって駆け出す。
足の粘菌を爆破させての急加速…ん?
ぬおぅっ!?
加速し過ぎた!?
筋力が上がってんのか?…あー…イビル食ったからか。
あいつ筋肉の塊だったもんなぁ…。
標的の一歩前のつもりが、標的を通り越してしまった。
しょうがないので、このまま攻撃を続行させる。
先ずは体を半回転。
左腕を振り上げ、こちらに向かって飛んできた猿を地面に叩き落す。
もちろん、粘菌も忘れずに。
…あ、筋力上がってたんだった。
と言うことは…。
ドォオオオオンンン!!
「ギャァアア!?」
やっぱり…。
案の定左腕は命中せず、爆風で上空に吹き飛ばしただけだった。
筋力が上がる=速度も増すって事だから、目算が合わずに何もない地面を殴ってしまったのだ。
…次こそ間違え無いようにしないと…。
打ち上げられた猿が黒焦げになって降ってくる。
俺はそれに標準を合わせつつ、両腕に力を込めていく。
いつもより少し遅めのタイミングで両腕を振るう。
思った通り、出だしが早くなっていた。
射程距離内に入った猿は吹き飛ぶ事もなく、その場で奇妙なダンスを始める。
なんのことは無い。イビルにやったあの連続パンチをしているのだ。
ただし少し工夫していて、殴ると同時に粘菌を使って引き戻しているんだけど。
殴る→爆発→粘菌を利用して掴み、引き戻す→殴る
と言う感じだ。
角が粉々になり、いい感じでミンチにした所で連続パンチを止める。
再び落下を始めた猿の頭を右腕で掴む。
猿はぐったりとしており、白目を剥いているが生きているようだ。
なんか可哀想なのでトドメを刺す事にする。
今夜のメインディッシュだ。
右腕を真っ直ぐに伸ばし、左足を一歩前へ。
一瞬の溜めを作り、左足を思いっきり踏み込む。
その力のベクトルの全てを右腕に集中させ、一瞬で右腕を振るう。
ドパァン!
ほんの僅かしか右腕は動いていないが、猿の後頭部から途轍もない衝撃が飛び出た。
震脚からのワンインチパンチ改だ。
俺、あのカンフー映画好きなんだよ。あと漫画。
今回はそれを利用させて貰った。
ビクリと蠢いた後、完全に沈黙した猿をそこら辺にポイ捨てし、デカイ方を見据える。
一匹目を倒したので、狂竜粘菌の活動を抑えて周りの状況の確認もする。
色がないとわからない事も多いのだ。
デカイ方は完全にブチ切れており、黄金の鬣を膨張させてこちらを睨んでいた。
…てか、激昂したラージャンだったんだ…。
狂竜粘菌を使っていると何故か色が抜け落ちるのでわかんなかったわ…。
猿は頭を上に向けた後、カメハメハ…もといエネルギービームを飛ばしてきた。
抑えていた狂竜粘菌の活動を再開させ、ジャンプする事によってビームを避ける。
ビームを撃ち終えた後、俺を探して辺りを見回しているが、もう手遅れだ。
前方に飛んだ俺はビームを撃っている猿を飛び越し、背後に着地。
俺が右腕を引き絞った時にやっと気付いたのか、こちらを振り返る。
ガードする為に両腕を突き出そうとしているが、そんな物は無駄な抵抗だ。
右腕を突き出すと同時に足元を爆破。
加速したパンチはガードをすり抜け、ガラ空きの胴体に直撃する。
俺はそのまま突っ走り、加速していく。
前方にいい感じで壁があったのでそこに叩きつけた。
ドガァァアアアンン!
壁に放射状のヒビが入り、猿がめり込む。
意識は無いが生きてはいるようだ。
飯は一匹あれば十分なので殺さないでおこう。
俺は猿を放置し、くたばった方の猿を引きずっていく。
さーて、今夜の飯はどんな味がすんのかねぇ。
…あ、なんだかんだで圧勝してんじゃん。
俺、結構強くなったんだなぁ…。
出来る事なら古龍に勝てる位にはなっておきたい。
もしかすると、いやもしかしなくても戦う事になりそうだし。
さーて、運び終わったらトレーニングでもするかぁ…。
ラージャン二頭の討伐…このクエストが何かわかった人もいるんじゃないでしょうか?
ブラキさんの姿が某野菜人に見える?
大丈夫。殆ど丸パクリですので。(ぇ