もんすたーな世界にもんすたーで転生?   作:ひなあられ

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いつにも増して駄文な気がする…。



粘菌に愛を込めて

「キュゥウウゥ…。」

 

フラッ…フラッ…。

 

「うし、こんなもんでいいだろう。」

 

「にゃぁぁああ…。」

 

フラッ…フラッ…。

 

「…にしても…。」

 

根性ねぇなぁ猫共。

ナルガクルガの方が耐えてたぞ。

 

やぁ、ナルガのお仕置きを終えてスッキリしたブラキさんだよ!

お仕置きはある意味拷問だったけど、別にいいよね!そんなに害がある訳でも無いし!精々三半規管が、しばらく機能停止するくらいだから!

 

お仕置きの方法として、まず最初にたらふく食わせると言うのをやってみた。

トレーニング中に拾った何かの角を粉末状にし、水と合わせて飲ませ続けると言うものだ。

けど、角が三分の一程削れた所で、長老から待ったがかかった。

これのせいで物を食べなくなったらどうするんだって言われた。

それもそうだと思い、このお仕置きを中止。

旅の途中はこの角をこいつの餌にしようと思って、味に慣れさせようと言う魂胆もあったんだが…そう言うのなら仕方が無い。

取り敢えず残ったやつともう一本拾ったやつを、全部削っておく。

猫達から畏怖の目を向けられた。何故だ。

次にやったのが、エレキギターによる魂の演奏(拷問)だ。

スピーカーの部分にナルガクルガを乗せ、上からロープで網を編む。

縛ってはいないので、スピーカーの部分から逃げれなくなっただけの状態である。

そのままの状態で、スピーカーを大音量にして、三曲ぶっ通しで弾き続けてやった。

結果は…見ての通りである。

まぁ、あんだけの大音量を真直で聞いたんだ。フラフラにもなるだろう。

 

食い残したラージャンを食べつつ、目を回して倒れたナルガクルガを介抱する。

猫?知らん。生き残った奴らがなんとかするだろ。

 

…さて、明日はどうするか…。

こいつを送るとは言ったものの、その手法は確立していない。

竜の状態だと、口で咥えて運ぶ事が出来んし、背中に載せようにも俺に毛は無い。

捕まる所が無いので、滑り落ちるのが関の山だろう。

腕なんざもってのほかだし、そもそも俺が使える運び方って粘菌しか…。

 

…粘菌?

 

そうだ…粘菌だ。粘菌があるじゃないか!

粘菌をなんとかして無害なものに改造し、その上でナルガクルガを運べばいいんだよ!

こうなりゃ徹夜でもして完成させないといけないな…。

歩かせるとかなんか色々とまずい気がするしね。

 

スヤスヤと寝息を立て始めたナルガクルガをベットに寝かせ、猫達の巣から出る。

おー寒。流石に夜になると冷えるなぁ…。

火山はいつでも同じ気温(いや、当たり前だけど)だったから、こう言う温度変化がキツイ。

今にして思えば、そんなに温度変化のない所を歩いて来たから、余計にそう感じる。

原生林(夜)ってゲームの中にあったっけ?

全部クリア出来てないからなんとも言えんが…。

 

おっと、今はそんなことどうでもいい。

下手すると俺の睡眠時間がなくなってしまう。それだけは絶対に避けないと。

 

竜化し、全身を粘菌で探ってみる。

ここんところ戦ってばっかりだったから、体のどこかに異常がないか心配だったのだ。

なんかもう、完全に戦力の一つとして見ていた狂心も、こんなに酷使すればなんらかの異変が起きてもおかしく無い。

身体能力を引き上げる系の技って、何かしらのリスクがあるのがセオリーだし。いや、俺の偏見だけど。

 

ー検査中ー

 

…もうやだ。知らぬ間に化け物みたいになってた…。人外決定…あぁ、もう既に人外だったわ。だったら生物を辞めたでいいか。よくないけど。

 

まずは一言。

 

全属性耐性が出来てるんですが。

 

…火属性、水属性、氷属性、雷属性、龍属性、爆破属性、毒属性、麻痺属性、睡眠属性の計9属性。

これら全てに対して属性耐性が出来てた。

おそらく原因は粘菌。それぞれの粘菌が持つ属性に対応する為に、甲殻が変化したと思われる。

それと、一応弱点?と呼べるものが出来てるような無いような…。それは、粘菌のあるところは、属性耐性が低くなると言う事だ。

…弱点…なのか?

うん、そう思っておこう。そのうち弱点属性がなくなるような気がするけど、多分気のせいだ。そうに違いない。

 

次に…うん?あぁ、そうだよ。まだあるんだよ。それも物理法則を無視したとびっきりのヤツが。

 

筋力が上がりました。

 

普通だって?いや、まぁ、そうなんだよ。そうなんだけどさぁ…。

流石に粘菌使わずに爆発が起きるのは異常でしょ。

しかも足踏みで。

…あーでも、ドボルベルク亜種とかは尻尾でそんな事をしてたような…。いや、同じ獣竜種だけど完全にこっちのが上じゃん。あっちは尻尾、こっちは足踏み、ついでに言えば体格と体重が全然違う。

…ダメだ。考えれば考える程、俺の存在が生物を辞めている感じがする…。

俺の筋密度と骨密度ってどうなってんだし。

重竜骨とかのレベルを超してる感じがするんだけど。

密度が上がれば重量も増える。そのくせスピードは前より上がってる…。

…うん、もう考えるのは辞めにしようか。全ては筋肉バカ二匹のせいだ。俺は悪くない。(確信)

 

ついでに狂心が強化されていて、リスクどころか、使えば使うほどに鍛えられる事がわかった。なんなんだよコンチクショウ。そんなに俺を化け物にしたいのかこの野郎め。

 

後は…粘菌の組み合わせが自由になったってことだな。

何気にこれが一番ありがたい。

爆発しない、毒がない、雷撃が出ない、何かクッション材っぽい素材を作り出す事が出来るようになった訳だし。

…これが出来てなかったら、ちょっとした衝撃で雷が出る危ない粘菌を使うしか無かったんだもんなぁ…。

空気粘菌はあくまで雷撃粘菌の一種だから、こっちが操作を誤ると雷撃粘菌に変化してしまうしね。

 

 

 

…っと、出来た。

意識を角に集中させて、その中で粘菌を弄っていく。

調査のついでに、粘菌の核を幾つか移動させていた。

別段集中しなくても出来るが、なんせ時間がかかるので、弄るついでに全身の調査を行っていたのだ。

 

んー、こんな感じか?

いや、これだと衝撃で剥離してしまうな…。

なんか意外と難しいぞこれ。今まで勝手に出来上がったものが多かったからなぁ…。もういっそ木でも食べようかな?もしかしたら新しいのが出来るかもしれん。

 

…お、良い感じのが出来た!やっぱ空気粘菌主体で作った方がいいのか…。

でも、安定度がなぁ…。

 

これ以上弄るとなると、空気粘菌がその役割を終えてしまうんだけど、どうしたものか…。

もともとは空気粘菌から雷撃粘菌に変わったんだけど、一度進化した上に分岐して、更に不要な物として一度排除されているから、定着度が他の粘菌より弱いのだ。

あんまり弄ると、この身体が空気粘菌を完全に異物として処理してしまう可能性がある。

そうなると雷撃粘菌の怒りモードが使えなくなってしまい、戦力が低下してしまう。

いや、たとえ空気粘菌が無くなっても、正常に機能するんだけど。

 

…切り捨てるしかないか…。

 

雷撃粘菌の方は新しい技を考えていくか…。

確かに強力ではあったけど、短い間しか怒りモードになれないし、何より準備に時間がかかり過ぎる。

空気粘菌の役割は、チャージ系の攻撃をし易くするぐらいだったし、そもそも攻撃用の粘菌では無かったものだ。

広範囲の攻撃は魅力的だけど、威力が無ければ意味がない。

実際、ハンターも転ぶ程度のものだったし。

直撃は別として。

 

やっぱり、こう言う時って訪れるものなんだなぁ…。

粘菌だからお別れって無いと思ってたんだけど…。

 

うし、やるならさっさとするか。やってる最中に軽く泣きそうだからな。

アレだ。メリー号のお別れ並みの悲しみだ。

割と長い期間付き添って来たし、何気にピンチを救ってくれた恩人(?)でもあるし。

あー、なんか考えれば考える程お世話になってきたなぁ…。

水中生活に始まり、ドーピングと言う画期的な仕組みを生み出し、雷撃粘菌の産みの親でもあるし…。

 

それに…こいつが居なければ、海も渡れなかったんだ…!(長鼻風に)

 

…ごめん、ちょっと隅っこ行ってくる。泣くわ、うん。





ちなみに空気粘菌を失っても、水中活動は可能です。
半古龍化したブラキさんは、龍脈エネルギーを使えるので、空気が無くても余裕で生活できます。
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