少し短めです。
「ぎゃぁぁぁあああ!?」
ドゥゥゥゥンンン!!
「ぬおぉぉうっっ!?」
ガラ…ガラ…。
死ぬ!いや死んでないけど!
絶対寿命縮んだ!と言うか無茶苦茶過ぎるぞあの竜!
俺の相談を聞き入れてくれて、協力してくれた事には感謝するけど!それでもこれは無い!
写真と気配の特徴を言ったら、「あぁ、あそこか。」とか言って簡単に見つけてくれた。
だけどそこで問題発生。
場所が分かっても行き方がわからん。
さらに今は試合中。どう考えてもそこまで行くのは不可能と思えた。
そしたら「俺に任せろ」と竜が言ったので、それに乗っかる事にした。
そしたらこのザマだよ…。
まさか…俺を投げるなんて…。
試合開始後、俺がピッケルを使ってナルガ親子を救出。
会場が大騒ぎになった瞬間に竜が俺を掴んで(?)ぶん投げた。
…どうやったかわからないけど、俺が壁に激突する前に壁が一人でに爆発。爆風がクッションになって怪我は殆ど無い所に職人技を感じる…。
「…あ、あのー…大丈夫ですか?」
「ん?」
背後から声を掛けられた。
するとそこには何やら大量の紙を持った女性がいた。
丸顔よりも少しキツめな線を描いた輪郭に、真っ黒な淵を持つ眼鏡。ブラウンの髪色に少し垂れた目尻。
間違いない。写真と同じ顔だ。
「マジか…本当にわかってたんだあの竜…。」
「?」
「あぁ、いや、こっちの話。
で、君は観測員のエリナさんでいいか?」
「あ、はい。そうです。」
「俺は君を救出する為に派遣されたギルド員だ。
早速で悪いけど、脱出するぞ。」
「わ、わかりました。」
「こっちだ。付いてきてくれ。」
「は、はい。」
苦労して闘技場内の道を覚えた甲斐があったな。
壁とかドアはピッケルで通れるから問題無い。
あとすべき事は…。
「資料かぁ…。何処にあるんだろう…。」
「あ、あの!」
「うん?」
「これ…ここの機密資料です。よかったらどうぞ。」
「…うぇ?」
今…なんと?
機密資料?なんで?
「え、えと…ここに連れてこられた時、その…なんと言いますか、凄く腹が立ちまして…。
腹いせにここの機密資料を全部掻っ払ってやったんです。」(黒笑)
「ソ、ソウデスカ…。」
…うん。何はともあれ作戦成功だな。
後は脱出するだけだし、特に問題無い。
「…あ、あの竜どうするんだろ…。」
…ま、なんとかするだろ。
それよりも、物凄く嫌な予感がするのは俺だけか?
さっきから只ならぬ殺気を感じる…。
ーーーーーーーー
…よし、あの転生者も外に出たな。
後は俺がここから出るだけか…。
「なんと言うことだぁぁぁぁあああ!!
試合開始直後よりとんでも無い大ハプニング!!
モンスターは逃げ出し、挑戦者は五分と持たずに場外となってしまった!!
まさに規格外の化け物!!これぞモンスターofモンスターだぁぁぁぁあああ!」
「お、おい。大丈夫なのかこれ?」
「さぁ…。だけどあの竜には枷が付けられてる。
少なくともここにあの竜を捕獲出来る施設か人が居るって事だろ?
問題は無いんじゃないか?」
「そう言えばメインのモンスターを出す時に、他のモンスターをあえて離すって聞いた事があるぞ?
何でもモンスターの注意を俺らに向けないようにする効果があるらしい。」
「ふーん。ならこれもそれの一種って事か?」
「あぁ。多分な。」
…この鎖邪魔だな。
ぶち壊すか。
このままだといくら引っ張っても埒が明かそうなので、その場でグルグルと回り鎖を体に巻き付けていく。
十分に巻き付いた所で爆破粘菌を一気に繁殖させる。
爆破粘菌は抗菌石などなんのその。あっという間に鎖と枷を包み込んでしまった。
後は…振り切るだけ!
「グゥルゥアアァァァ!!」
バキッ!ドウンッ!…ガシャン…ガラガラ…。
「「「「…」」」」
ふぅ…さて、枷が外れた事により雷撃粘菌が使用可能になったな…。
ここは鉄製品が多そうだし、雷撃粘菌の方が何かと都合がいいだろ。
てな訳で爆破粘菌を雷撃粘菌に変え、攻撃の準備を始める。
「…は、ハァッ!?あの鎖と枷は、対ウラガンキン用の超特殊合金で出来た代物だぞ!?なんで引き千切れる!?
観客の皆さん!今すぐここから退避して下さい!
闘技場内の非戦闘員スタッフは出口への誘導を!戦闘員は観客が引き次第、闘技場を対古龍施設へ変換開始!急げ!」
「う、うわぁぁぁあ!?」
「押すな!俺が先だ!」
「どけっ!俺が行く!」
「誰だ俺のケツを触った奴!」
「ヤラナイカ♂」
「え?ちょ、ま、ァッーーー!」
おうおう、慌ただしい事で。
んー…なんか色々と変化が起きてるなぁ…。
闘技場内の壁にはせり出てきた龍撃槍がびっしり、バリスタ弾らしき物がせっせと運び込まれてるし、大砲の弾っぽいのも大量に配置されている。
なんか見た事もない大砲があるし…。何だあのトロッコに乗った大砲…この世界に列車系の技術なんて有ったかな?
まぁ、何でもいいけど。
…準備中に攻撃してやってもいいけど、それだとなんかつまらん。
完璧に設備が整った時点で相手をしてやろうじゃないか。
…さぁ、地獄を見せてやろうじゃないの。
次回、ブラキさんが本気を出します。
なんか色々と進化したブラキさんの本気、さてどうなる事やら…。