ブラキさんの不幸回です。
…眠…。
ここ…何処だ…?
「…ふぁぁ…。」
うぅ…。
えーと…確か…。
前世の記憶を思い出した辺りで…記憶が途切れて…。
「「「ね、寝起きが可愛すぎる!?」」」
(((ブバッ!)))
…。
…あぁ、そうだ。
前世の衝撃的過ぎる勘違いに絶望して、気絶したんだったか。
んで、目の前のオカマはなんでぶっ倒れてるんだ?
三人揃って鼻血噴き出すって、結構高度な技術だと思うけど。
「…ん?」
あれ?俺のコート何処行った?
うわ、なんだこの熊人形。こんなもん持ってた覚えは無いぞ?
しかも矢鱈と股間の辺りがスースーするような…。
「…ふぅ…落ち着こうか、俺。
そうだ、俺がこんな服着る訳が無いんだ。
こんな女々しいフワフワなんて絶対に着るわけが無いんだ。
スカートとか、着るわけが無いんだ。
黒のゴスロリなんて持っての他じゃないかアハハハハ…。」
…ふぅ…。
現実逃避はこのくらいでいいかな。
さて…やることは一つだ。
「貴様らァ…ギッタギタのズッタズタのグッチャグチャの【ピーーーー】の『自主規制だよ☆』の〈魂がログアウトされました。〉にしてやる。
覚悟しろ。」
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「…大丈夫でしょうか…。」
「なに、心配するな。害になるようなことはせんよ。
わしにはあの感性は無いが、多分大丈夫じゃろ。」
「いえ、そうではな無く…。
原型の時点で色々と規格外なあの子が、全力であの三姉妹を攻撃した時の事を言っているのですよ。
あんな格好させられたら、絶対に怒ると思うのですが…。」
「「「…」」」
「…その時は、私とラオ爺様でなんとかしますよ。
二人掛かりならなんとかなるでしょう。」
「止めなかったわしらにも一応責任はあるしのぅ…。」
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さぁさぁさぁ!乗ってまいりました!
第二回オカマ花火大会(物理)!
ルールは簡単!このキマイオカマ共をいかに華やかに○すか!それだけでございます!
取り敢えず…。
「気絶した病人に貴様らは女装させんのかクソ共ガァァアアア!!」
ドーーーーーン!
魂のシャャャウトォォォォォオオオ!!
何故かその声だけで背後が爆発したが気にしない。
キャラが変?うるせぇ。羞恥心がヤバイから少しでも止まると泣きそうだ。
ガシッ!
幸せそうな顔してぶっ倒れてるガチムチ三人を表にぶん投げる。
筋力は落ちたけど、これくらいならば問題なく出来るようだ。
…ぬがぁぁああ!!
動いた時に視界に入ったスカートのせいで、前世の思い出したくも無い記憶を思い出したじゃねぇか!
小学三年生までは良かったんだよ!隣の爺さんにお菓子貰ったりとかしてたからな!
でもなぁ…。小五辺りからは地獄だったんだぞ!?
初対面の奴らはまず俺を男と認識しない!やけに女の子に誘われると思ったら、女の子に女の子と間違われてた!挙句に性犯罪者に誘拐された!
それに危機感抱いた親から護身術(?)を教わったら、そういう輩を返り討ちに出来たけど。
剣と銃を使う護身術を護身術というのかな?
多分違うと思うけど…。
ま、いいや。
今はこいつらボコボコにする。
落ちてきたガチムチの一匹を捕捉。
幸い、異空間にあった日本刀と銃を装備。
右手の日本刀を構えてガチムチに突っ込む。
ガチムチの下に入り込み、反時計回りに回転しながらその背中に斬撃を叩き込んでいく。
「花。それは赤く咲き誇り、散る様は血の涙のよう。
『薔薇』」
一瞬で八回振り抜き、その背中に放射状の切り口が作られる。
放射状に入った切り口の真ん中を銃身で突き込み、引き金を引く。
バシュン!
「グフゥ!?」
撃たれた途端に切り口が開き、紅い花を咲かせながら再び空へ。
次、倒れている肉ダルマ。
肉ダルマの頭側に立ち、足で肩を掴んで放り投げる。
「鳥。それは鋭利な爪にて獲物を捉い、鋭き嘴にて命を奪う。
『鷹』」
放たれたままになっていた銃を、その胴体に突き込むことでリロード。
そこから再び引き金に指をかけ、撃つ。
バシュン!
「ゲフォ!?」
突き込んだ衝撃と打ち出された杭の力で、二匹目の肉ダルマが宙を舞う。
次、同じように倒れ伏した肉。
左手で銃を半回転させて銃身を握り、持ち手の部分を顎に掛け、鉤のように使って立たせながらすくい上げる。
「風。それは悪戯に遊び、時として全てを巻き込む悪魔と化す。
『旋風』」
時計回りに回転しながら、右上に切り上げ続ける。
次々と放たれる斬撃に巻き込まれながら、肉が空を舞う。
「アァン♡」
ボロボロになりながら空を舞う筋肉三匹。
それらに向けて、トドメの一撃の準備を始める。
銃を上に放り投げ、刀を両手で握り、水平に構える。
「月。それは紅く凶々しく輝き、人を惑わす。
『紅三日月』」
ー斬ー
放たれた斬撃は、日本刀に付いていた血糊に乗って、紅い斬撃として三匹に向かっていく。
「今宵演じられますは自然の一景。
お代は結構。私にとって、皆様の歓声が何よりの励み。
『花鳥風月』
これにて閉幕!」
キンッ!
落ちてきた銃をキャッチし、日本刀と銃身を打ち合わせる。
その途端、辺りに響く歓声(悲鳴)
「「「ギャーー!」」」
「…ふぅ。」
…うん。恥ずい。
スゲェ恥ずい。
なんだよ『花鳥風月』って。厨二臭ぇ。
前世の記憶にあった技だけど、その時も身悶えてた気がする…。
安易に使うんじゃ無かった…。
てか、なんで作ったし。なんでそんな事出来るんだし。
謎だわ。
しかも未だに黒のゴスロリだし。俺の服どこ行った。
…あ、異空間にあった。とっとと着替えよう。
後ろの惨劇なんて気にしない。自業自得だろ。
「ラオ爺ー。あの店の奥使ってもいいかー?」
「…」
「ラオ爺ー?」
「…ぬぁ!?ぬ、ぬぅ。恐らくいいと思うぞ?」
何かあったのかな?少し惚けてたみたいだけど。
さーて、着替えますか…。
そろそろ恥ずかしさで死にそうだ…。
ーーーーーーーー
「「「大変、申し訳御座いませんでした。」」」
「よろしい。」
やぁ、一騒動あってから1日経った所だよ。
たった1日で回復しやがった三姉妹に土下座させて謝らせている所さ。
時間が飛んだ?HA☆HA☆HA☆ナンノコトカナ?
しかし…昨日は本当にどうしようかと思ったぜ。
通りすがりの気のいい団長さんが居なかったら、危うく野宿する所だった…。本当、マジ感謝。
しかも1日泊めてくれるだけで無く、飯までご馳走してくれたんだぜ?更に全部タダでいいって言うし…。
なんでもラオ爺になんらかの恩があるらしいけど…結局教えてくれ無かったな。
あ、本当に全部タダって訳じゃ無いよ?
1日分の食事は受け付けさんが代わりに払ってくれたんだ。
ブラキディオスがカッコイイって言ってくれたから、つい嬉しくなって粘菌について話し合っただけなんだけどな…。
一体何があそこまで彼女を動かしたんだろ…。
その日の夜は、唄ったりとか飲みあったりしながら過ごした。
…途中、ゴグマジオスさんが重油吐いてぶっ倒れたり、グランさんがうっかり料理長愛用のかまどの炎を永続炎にしたり、一気飲みした勢いでうっかり体重だけ戻ってしまったラオ爺が地面にめり込んだり、近づいてきたカップルの男の方に俺がうっかり粘菌を使って石ころを投げたり、一緒にいたおっさんが追加で小タル爆弾投げたり、その場のノリでカップルの男の方とギターで戦ったりしたけど、そこまで変わったことは無かった。…と思いたい。
感想。楽しかった。マル。
で…こいつらだ。
取り敢えず土下座させてそこに放置してたけど、それなりに反省はしているみたいだ。
まぁ、別に反省して無くても許すんだけどね?次やったら四分の三刻みにするだけだし。
さて、それじゃあ…。
「帰りますか。」
「そうじゃのぅ…。わしも昔の旧友に再会出来たことじゃし、特にする事もないしのぅ…。」
「私はここの弾薬をくすねてから帰ります。
…じゅるり。」
「私はもう暫くここに滞在してみましょう。
復活してからこの街を見たことが無いので。」
「…じゃあここでお別れか。
元気でなー。」
「じゃあの。機会があればまた会おう!」
「…どうせ古龍会議で再会するでしょうに…。
ではこれで失礼いたします。」
「…また会いましょう。それでは。」
「それじゃ、また何処かで。」
「「「また何処かで。」」」
なんか一抹の寂しさがあるなぁ…。
今までに会った奴らは元気にしてるんだろうか…。
ティガのおっさん、アカム暴走族、ドスランコンビ、ジンオウガさん、ナルガ親子、門番さん…。
ま、それこそ機会があれば会えるし。
そう思い詰める事でも無いか。
うーん…別れたは良いものの、何処に行こうか…。
あのゴキブリ野郎もすっかりなりを潜めちゃったし…。
どうしようかなぁ…。
ブラキさん、まさかの女装(笑)
そして前世の記憶が少し戻った回でもあります。
女装で記憶が戻り、擬人化状態の戦闘力が上がる…。
なんとも言えない残念さが漂います…。
ちなみに黒のゴスロリはブラキさんの手によって爆破されました。
脱ぐときは、脱ぐ手順が分かった事に自己嫌悪しながら脱いだみたいです。
女顔の苦労が垣間見えますね…。