ハァッハァッハァッ!立て続けにいろんな事が起こりすぎて、もう訳分かんない☆
現在の状況…なんか物凄くデカイ生物の背中に乗って移動中です。
骨格はラオシャンロン、全長は…クソデカイ。山一つなんてレベルではなく、山脈一つが丸々移動している感じだ。尻尾はあり。背中に馬鹿みたいにデカイ棘。てか棘一つ=山だから当たり前だけど。頭?見える訳無いじゃん。
そんな桁外れのスケールを誇る謎の龍。
…もう何ぞこれとしか言えん。ゆっくりと移動しているのを除けば、唯の森でしか無い。…動いてるけど。
一緒についてきた愉快な暴走族の皆様は下に落ちてしまった。俺たちが戦っていたのは、どうやら端っこの方だったようで、大量の瓦礫と共に流されちゃってた。
俺は中心部に向かっていた為、巻き込まれずに済んだようだ。
いや、本当に何だこれ。いつの間にかモンスターの死骸も消えてるし…何より黒いドームが無くなった。
原因とおぼしきヤツをぶっ倒しても止まんないし、その死骸も地面に消えちゃったし…。
…詰んだな。
俺としては、ゴキブリ野郎を叩きのめせればそれで満足なんだけどなぁ…。なんだかんだでこんな所まで来たけど、もう少しゆっくり生きたいってのが本音です。はい。
知らないと思うけど、生まれて1ヶ月火山に居て、その後はずーっとゴキブリ野郎追っかけてるからね?
割と自業自得な事もあったけど、同じ所に数日留まっていた事が無いくらいだ。
…はぁ…。俺、面倒なの嫌いなんだよ。
やるならこう…ドカーンとぶちかましたい訳ですよ。
…この山脈龍…倒したらゴキブリ野郎出てくるよな?
もうやっちゃって良いよね?龍脈も使えるようになったし、本格的に全力全開しても良いよね?
ドームのせいで、粘菌を使うのにかなり神経使ってたんだよ。あんな細い操作、もう二度とやりたくないと思うぐらいにさぁ…。
鬱憤怒り疲労云々が天元突破ですわ。
更にここには誰も居ない。古龍ですら様子を見るかのように近付いて来ない。これなら危なすぎて使えない、爆破粘菌も存分に使えるだろう。
…もうやる事は一つだよね☆
「…龍脈充填開始完了竜菌核チャージ300%解放狂心始動甲殻排熱エネルギー回収爆破粘菌稼働全力全開!
『爆覇』
吹っ飛べデカブツゥゥゥウウウ!!」
ーーーーーーーー
その日、世界が震えた。
千剣山が丸ごと龍になってしまった異常事態の中、それは起こった。
竜も人も、大き過ぎる龍を眺めることしか出来ない中、それはあまりにも衝撃的だった。
それがたった1匹の竜によって引き起こされた事が判明した時、人の間では、その出来事を伝説として語り継いだという。
曰く、
『大災害』
と。
ーーーーーーーー
「…デカ…。」
「首が痛くなりそう…。」
「逃げて正解だっただろう?」
「そーっすね。正直、古龍舐めてました。」
「でも…あの古龍が規格外過ぎるってだけなんですよね?」
「いや、大概の古龍はこれくらいの力を持っている。
理由は分からないが、定期的に開くフィールドに住む古龍なんかは、どいつもこいつも物理法則を超越しているからな。
1000人挑んで全滅などザラにある。」
「せ、1000人で全滅…。」
…本当は、クシャルダオラ辺りの古龍を見せてからのつもりだったんだがな…。
こいつらの成長が予想よりも速かったので、さっさとG級に上がらせたのが不味かったか…。
まぁ、でも、どっちにしろ意味は無かったようだ。
こういうのは、慣れる慣れないではなく、戦って感覚を掴むより他ないのだ。
ジェン・モーランの時もそうだったからな。
こいつらは気付いているかどうか知らないが、こいつらの実力は古龍を簡単に倒してしまえる程になっている。
と言っても、比較的弱い部類の古龍だが。
通常種の中には、古龍以上の力を持つものも多いからな…一概に古龍が最強とは言えん。
物思いにふけながら巨大な龍を観察していると、研究員の一人が大慌てでこちらにやってきた。
…確か、このビームサーベルを作った奴だったな。
後で詳しく話を聞くか。
「た、大変です!たった今、あの龍と一致する文献が見つかったんですが、恐ろしい事がわかりました!」
「なんだ?」
「…皆さんは原生林に行った事はありますか?」
「えぇ、死にかけのラージャンを倒しに行った時にね。」
「その原生林、矢鱈と大きな龍の骨があったでしょう?
3フィールドごと覆い尽くすような龍の骨…。
私達はアレを太古に絶滅した龍の一種と考えておりまして、色々と調査を行っていたのですが…あの巨体にも関わらず、一切の文献が残っていませんでした。」
「…まさか…あの骨の持ち主がアレって事か?」
「その通りです。この未知の樹海でたまに現れるボーナスポイント…その空洞の中に、その龍の全景が描かれた石碑がありました。」
「…?そんな物、俺たちハンターも見かけるような奴だろ?なんで今まで気づかなかったんだ?」
「…気付く訳が無いんです。その石碑に描かれていたのは『都市』の様子を説明してあったんです。
その為、私達はその石碑に描かれた龍を、国旗であると判断していました。
ですが…。その石碑に描かれた龍は都市そのもの…つまり、龍の背に都市が作られていたんです…。
これで数多の謎が解けましたが、あの龍に対する有効な手段が無いんです。
寿命を待つか、3年単位で攻撃し続けるかしかありません…。」
「さ、3年!?…アレ?でも…別に倒さなくてもいいんじゃ…。あの速度なら例え都市に向かっても、進路を逸らすくらい出来るでしょう?」
「…無理です。ラオシャンロンなどの、城壁に収まる程度のスケールならば可能ですが、あのレベルになると…今現在、有効な攻撃手段は存在しません…。
撃龍槍なんて爪楊枝ですよ…。
更にあの龍の進路は…ドンドルマに向かってるんです。」
「マジか…。ならどうすればいいんだ…。」
「一つある。」
「「「え?」」」
「元凶であるあの古龍を倒す事だ。
あの龍は何かがおかしい。あの巨体にも関わらず、龍脈を使っている様子もない上に、意識すら感じない。
まるで何かに操られているかのようだ…。
研究員、あの龍がドンドルマにつくまでどのくらいかかる?」
「え?…あ、はい。おそらく三日程かと…。」
「準備に1日、行動に2日、それまでにありとあらゆる戦力を整えろ。
撃龍槍などの攻撃武器ではなく、拘束バリスタ弾を揃えれば足止めになるかもしれん。
到着までの時間を僅かにでも食い止めろ。…早く行け!」
「は、はいぃっ!」
「リイン、アルン、あの古龍が行うであろう攻撃パターンを出来るだけ考え出せ。それが古龍攻略の鍵となる。
武器のメンテナンスも忘れるな。
明日は万全の状態で挑むようにしろ。」
「「わかりました!」」
さて…一度は撤退したが、今度こそは必ず倒す。
あの古龍の持論は根本から間違っていた。会話で改めさせるのは無理だろう。
俺でさえも古龍を完全に倒した回数は、両手の指に収まる程しかないが、それはそれだ。
俺も準備を整え…。
っ!?
この膨大な龍脈エネルギー…まさか…。
「黒闘竜か!?」
発生場所は巨大な龍の背中。
ここからでも分かる程に膨れ上がったエネルギー。
それが今、解き放たれ…。
閃光が辺りを焼いた。
「グッ…。」
思わず目を庇う。その閃光に慣れた頃、今度は音が届いた。
龍の背中では、煙のない爆炎が1秒毎に2倍に広がり、背中にある山を二つ飲み込んでいる。
ドォォォォォォォォォオオオオオオオンンンンンンンンン!!!!!
「…何なんだ一体…。」
体の芯を揺さぶる轟音は未だ止まず、爆炎が収まったかと思えば、上空に向けて巨大な雲が湧き上がった。
「き、キノコ雲…。」
通りかかっていた研究員の一人が、腰を抜かして呆然と呟く。
成る程、言われて見れば確かにキノコに見える。
…予想外たな。黒闘竜があそこにいるとは…。
これ程の規模の攻撃を連発されては、迂闊に近づけない。
いや、流石の黒闘竜でも流石に連発は無理…。
カッーーーーゴォォォォォォォォォォオオオオオオンンンンンンンンン!!!!!
「お、終わりだ。世界の終わりだ…。」
「…はぁ…。」
先程湧き上がった雲を打ち破り、再び湧き上がるキノコ雲。
心なしか、龍の巨体が撓んでいるように見える。
…ありがたいと言えばありがたいが、こちらの士気に関わるので止めて欲しい。
三度目の轟音を聞きつつ、俺はもう一度、盛大に溜息を吐いた。
死の灰は降りません。
あくまで純粋な爆発ですので。
現在のブラキさんの素材は以下の通りとなります。
黒闘竜の核拳:
重く重く、ひたすらに重く、硬く硬く、ひたすらに硬い黒闘竜の拳。まともに喰らえばチリも残らない。
黒闘竜の無双殻:
想像を絶する爆発に苦も無く耐え切る黒闘竜の甲殻。この硬さに並ぶもの無し。
黒闘竜の水晶殻:
黒曜石のような甲殻が限界まで圧縮され、まるで水晶のようになった甲殻。付着する粘菌に照らされ、朧げな光を放つ。
黒闘竜の斬尾:
棍棒のような尾には必殺の刃が隠されている。特殊な機構を持つため、加工は困難を極める。
滅破の弾頭角:
僅かな量でも、工房が壊滅する粘菌がギッシリと詰まった角。加工するには特殊な手法が必要。
混沌極まる粘菌:
活性化の違いによって異なる効果を発揮する粘菌。加工に失敗した時の惨劇は容易く想像出来る。
砕破の轟心:
止まる事を知らない黒闘竜の心臓。迂闊に近づけば脈動する心音に吹き飛ばされる。