インフィニット・ストラトスー炎のサムライ参上!ー   作:3kuni

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文武両道それこそ武士!


6話「竜将授業!」

翌日、朝のSHR。一夏にとってありえない事が起きていた。

 

「では、一年一組代表は織斑一夏くんに決定です。あ、一繋がりでいい感じですね!」

 

 

真耶が嬉々として言い、他の女生徒は大いに盛り上がり、信玄は何処から持ってきたのかクラッカーを鳴らしている。そんな中、暗い顔をしているのは一夏だけだった。

 

「先生、質問です」

 

「はい、織斑くん」

 

「俺は昨日の試合に負けたんですが、なんでクラス代表になってるんでしょうか?」

 

「それは俺が答えよう、一夏」

 

それはですね、と説明しようとした真耶を遮り信玄が口を開く。いつもの如く信玄に邪魔をされる事に慣れてしまったのか真耶は「じゃあお願いしますね〜」と言って引っ込む。

 

「お、おう、んじゃ説明してくれよ」

 

「簡単な話、俺がなるのよかお前がなった方が色々と旨みがあるんよ」

 

「旨み?」

 

「そ、お前の成長を促すっつー旨み。やっぱ強くなるのは実戦が一番だかんな」

 

「あー…なるほど」

 

自分の武装によるエネルギー切れでの敗北をした一夏には反論し辛い意見を持ってくる。

 

「でも、オルコットは?あいつやりたがってたし」

 

「わたくしは辞退させて頂きましたわ!」

 

立ち上がり腰に手をあてるいつものポーズをとるセシリア。

 

「まあ、勝負はあなたの負け、しかしそれは考えてみれば当然のこと。なにせ相手はこのセシリア・オルコットだったのですから。それは仕方のないことですわ」

 

「ま、この金髪ウェーブも俺と同じ意見っつーわけだ」

 

セシリアの次の言葉を遮りそう信玄がかるーく言う。

 

「そ、そうですわ!わたくしも、その…し、信玄さんと同じ意見だったのですわ!」

 

「あり?金髪ウェーブお前いつから俺を名前で呼ぶように…?」

 

「い、いつからって…べ、別にいつからでもいいじゃないですの⁉︎」

 

「ま、それもそうか。んじゃ俺もお前の事セシリアって呼ぶわ」

 

「は、はい…」

 

顔を真っ赤にして俯くセシリア。それを見ても唐変木というか女性に縁がなかった為察する事も出来ない信玄は一夏に話を続ける。

 

「っつーわけだから、俺とセシリアと箒でお前を特訓する事になったから。覚悟しておくよーに!」

 

「なっ⁉︎わ、私は聞いていないぞ信玄‼︎い、一夏の特訓の相手だなんて‼︎」

 

「まあまあそう言うなって、役得なんだからよ」

 

「わ、私は…」

 

箒に近寄りひそひそ声で話す。何故箒の恋心だけわかるのか、それとも箒が分かり易すぎるだけなのか。

 

「んじゃ、決まりだな!特訓は…明日からにしよう」

 

「ん?今日からじゃないのか?」

 

「一夏よぉ、慣れない事での疲れっつーのはなかなか抜けないもんなんだぜ?そんな状態で特訓なんてして大怪我でもしてみろ、みんなのテンションがた下がりだ」

 

「ああ、そういう…確かに危ないかもな」

 

「そゆこと。ま、取り敢えず今日はゆっくり休めや」

 

と一夏と話をし席に戻る。そろそろSHRが終わる時間だ。クラスも団結したし、これで俺の学園生活も華やかになるかな、と思いながら机に突っ伏す信玄だった。

 

ーーー時はすっ飛び4月下旬、桜の花びらが全て散った頃信玄達1組は授業を真面目に受けていた。

 

「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット、火刀、試しに飛んでみせろ」

 

各者それぞれISを装着する。因みに装着順は早い者からセシリア、一夏、信玄だった。鎧とザンゲキ・マッハ・アーマーを装着するのでロスしたようだ。

 

「よし、飛べ」

 

言われてセシリアがセシリアが飛び上がる。急上昇しはるか頭上で静止する。一夏も遅れて後に続くがセシリアよりも遅いものであった。

 

「何をやっている。スペック上では白式の方が上だぞ」

 

無線でお叱りを受ける一夏。

 

「3…」

 

「何をしている火刀。早く飛べ」

 

足を曲げヤンキー座りのような格好になる信玄。そのままカウントを始めるその姿に一同疑惑の目。

 

「2…」

 

「信玄、どうしたんだ?腹でも痛くなったのか?」

 

無線から心配する一夏の声が聞こえるが、それも無視してカウントを続ける。ザンゲキ・マッハ・アーマーのブースター部分は既に真っ赤に変色していた」

 

「1…」

 

「し、信玄さん?体調が悪いようなら休んだ方がよろしいですわよ?」

 

セシリアの心配する言葉も気に留めずカウントを続ける。その鎧の下の顔には喜色満面の笑みが。

 

「いい加減n」

 

「0っ‼︎‼︎」

 

轟っ‼︎という音を鳴らし爆風と共に超ハイスピードで一夏達よりも遥か上空まで飛び上がり、身体を一捻りし大声で叫ぶ。

 

「ボルシャック・ドラゴン‼︎‼︎‼︎」

 

一同唖然、信玄ドヤ顔。先程までブースターを溜めていたのは、このモノマネをする為だったようだ。しかしこのモノマネ、一体誰がわかるのだろうか。しかしそれでもノリノリでポーズを決める。

 

「…遊んでないで授業を真面目に受けろっ‼︎」

 

千冬の怒号が響くが何処吹く風の信玄。それだけこのモノマネのクオリティに自分で酔っているのだろう。

 

「…もういい。織斑、オルコット、火刀、急降下からの完全停止をやってみろ。目標は地表から10センチだ」

 

「了解です。では一夏さん、信玄さん、お先に」

 

そう言ってぐんぐんと小さくなっていくセシリア。難なくクリアしたようだ。お次は一夏。急降下は難なくクリア出来たもののーーー

 

ズッドォォーーーーーンッ!

 

思いっきり墜落し、クレーターが出来ていた。

 

「馬鹿者。誰が地上に激突しろと言った。グラウンドに穴を開けてどうする」

 

「……すみません」

 

「うわぁ…恥ずかし」

 

「なっ⁉︎んじゃあ信玄やってみろよ!」

 

売り言葉に買い言葉、「いいぜ、俺の見事な姿しかと目に焼き付けろ!」と言い、ザンゲキ・マッハ・アーマーを解除する。

 

「ちょっ、信玄さん⁉︎」

 

「うわっ⁉︎何やってんだ⁉︎」

 

セシリアに一夏、それにクラスのみんなもざわめく。それもそのはず、既に信玄にISはザンゲキ・マッハ・アーマーが無ければ飛ぶことはおろか浮くことすら出来ないのだから。

 

しかしーーー

 

「どうよっ‼︎」

 

ピタっ、と止まる。しっかり10センチで止まっている…と思いきや10センチから12センチの幅を行ったり来たりしている。

 

「火刀」

 

「なんでしょうか先生」

 

「その後ろ手にあるものを出してみろ」

 

「後ろ手には何もありません」

 

「そうか。ではお前の後ろ手の下に空いている小さな穴は何だ?」

 

「気のせいです」

 

「そうか。織斑、オルコット、火刀の腕を抑えろ」

 

二人に命令を下し、セシリアは右を、一夏は左の腕を抱える

 

「なっ⁉︎一夏てめえ離せ!」

 

「悪いな、信玄。…織斑先生に逆らいたくないんだ」

 

「同感ですわ。…それに、これは致し方ない事なのですから」

 

ボソボソと言うセシリア。心なしかセシリアは抱えるというよりかは抱き付いていると言った感じである。

 

「…ほう、銃の反動で浮く、か。なかなか考えた、と言いたいとこだがーーー」

 

「いやなかなか考えた、って言ってよ‼︎少しは褒めてよ先生⁉︎」

 

「完全停止をしろと言ったんだ、馬鹿者っ‼︎」

 

ズッバーーーーンッ!!!!!!

 

出席簿クラッシュ(衝撃貫通ヴァージョン)が信玄の頭部にクリーンヒットし倒れこむ。既に二人とも腕を離していた為二人に被害一切無し。

 

「まったく…では次、織斑。武装を展開しろ。それくらいは出来るようになっただろう」

 

「は、はあ」

 

「返事は『はい』だ」

 

「は、はいっ」

 

「よし。では始めろ」

 

言われて一夏は正面に誰もいない事を確認してから突き出した右腕を左手で握り《雪片弐型》を出現させる。

 

「遅い。0.5秒で出せるようになれ。次、オルコット。武装を展開しろ」

 

「はい」

 

一夏とは違い1秒経たずに狙撃まで可能な状態でスターライトMk-Ⅳを展開する。

 

「さすがだな、代表候補生。だがそのポーズはやめろ。横に向かって銃身を展開させて誰を撃つ気だ」

 

「で、ですがこれはわたくしのイメージを纏める為に必要なーーー」

 

「直せ。いいな?」

 

「ーっ、…はい」

 

反論したげな表情だったが、千冬の人睨みで話を終える。そしてこのタイミングで起きる信玄。

 

「起きたか。では次、信玄。武装を展開しろ」

 

「うぃっす!」

 

「返事は『はい』だ」

 

「はいっす!」

 

ズッバーーーーンッ!!!!!!

 

「返事は『はい』、だ。いいな?」

 

「はい」

 

そう言って縮こまった信玄は竜将刀「火炎」と「赤竜」を抜く。

 

「遅い。貴様も0.5秒で抜けるようになれ」

 

「無理です」

 

「なれ」

 

「抜刀するのに0.5秒は絶対無理ですって⁉︎」

 

「…わかった。では他の装備を展開してみろ」

 

「はい」

 

そう言うとクリムゾン・ライフルを展開する、がみんな固唾飲み込んで固まってしまう。なにせ、千冬に銃口を向けて出現させてしまったのだから。

 

「貴様、誰に向かって銃口を向けている」

 

「すんませんワザとです」

 

ズッバーーーーンッ!!!!!!

 

「直ぐに直せ」

 

「はい」

 

信玄が愛の出席簿クラッシュ(衝撃貫通ヴァージョン)を受けて倒れたところで授業終了のチャイムが鳴る。

 

「時間だな。今日の授業はここまでだ。織斑、グラウンドを片付けておけよ。火刀は罰として織斑を手伝え」

 

そう言い残し、去っていくクラスメイト達。俺の何が悪かったんだちょっとしたお茶目だったのに。

 

「…やるか、信玄」

 

「…だな、一夏」

 

二人でグラウンドを片付けるその様子は、哀愁を誘うものであった。




信玄「IS擬人化が流行ってるじゃん?」

作者「うん」

信玄「俺のこの鎧は擬人化しないの?」

作者「しない」

信玄「なんだよ」

作者「代わりと言ったらなんだけどクロスギアとかドラゴン化するかもしれない」

信玄「マジでか⁉︎」
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