Fate/DisspectOrder 作:一般デーモンコマンド
後サムライレムナントの物語にボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」とかのサムライ種族のクリーチャーをクロスオーバーさせた話を思いつきましたね。誰か書いて♡
マリーの危機を救った龍魂珠。ファヴニールも倒し、後はジャンヌ・オルタを倒すだけだった。
「まずは、立香さん達と合流しましょう。わたしはルーラーではないので大まかにしかサーヴァントの気配は分かりませんが...あっちの方から、魔力の密集した気配がありますわ」
「そうか。では、そこまで行くとしよう」
龍魂珠とマリーはその方向へと歩き始めた。
敵が現れることはなく、短い間とはいえ平和な時間となっていた。
「そういえば、さっきは有耶無耶になってしまいましたが...結局、何処から飛んできたのです?」
「...あぁー...」
龍魂珠がマリーのところに吹き飛んできたことを言っているのだろう。龍魂珠は一息いれて、もう一度言い訳をする。
「何度も言わせるな。あいつ等と一緒に行動してたら敵が現れて、それで戦闘に巻き込まれてふっとばされてしまっただけだ」
「本当に?」
「本当本当」
流れる沈黙。暫く見つめ合った後、マリーは笑って言った。
「...どうやら、嘘ではないようですわね。ごめんなさいね、アンさん。正直、アンさんの事を疑っていましたわ」
「疑っていただと?どんな風にだ」
「えーと...実は竜の魔女のスパイで、わたしたちを暗殺しようとしていた、とか?」
「...そうはならなくないか?」
突っ込みを入れながら、龍魂珠は立香達の元へと進むのだった。
◇
ふん、少々危なかったがなんとか誤魔化せたな...多分。
そこはいいのだ、そこは!とにかく、気付けばだいぶ魔力とやらを感じるようになってきたな。
もうすぐ立香達の所にたどり着くが...恐らく銀色ジャンヌのことだ、大量のサーヴァントで迎え撃ってくるに違いない。ディスタスに変えたとはいえ、もしかしたらさっき倒したドラゴンを蘇らせてる可能性もある。
なので。聖魔連結王、解禁。ま、プロトタイプの方だが。
いやぁ、あの虹色の石は凄いな。今持っていた分を全部消費したがとんでもない量の魔力を手に入れることができた。我の全盛期には及ばんが。
とにかく、この手に入れた魔力と、こっちに来てから作ったディスタス達を使って聖魔連結王を作ろうという訳だ。では、いつものようにあの空間に意識を飛ばして...あ、身体はディスタスの我に動かしてもらわないと。急に止まったらまた怪しまれる。
改めて。いざ、聖魔連結王、作成開始っ!
◇
白い空間に龍魂珠の意識がやってくる。
まず、ケルトンやイバーンなどのこの世界に来てから作ったディスタス達を召喚した。
「おっと、これは使ってはだめだ。あの銀色ジャンヌの顔を歪ませるためにわざわざディスタスに変えたのだからな」
漆黒の邪竜のディスタス、『邪竜フニール−4』を引っ込めると、ディスタス達に指示を始める。
「さぁ、その身を聖魔連結王の為に捧げよ!」
ディスタス達の身体が次々と魔力へと変換されていく。
龍魂珠は2枚のカードを引き寄せると、そのカードに描かれた精霊王と悪魔神を具現化する。
「精霊王アルカディアス...そして悪魔神バロム...再び連結し、我に従え!」
龍魂珠の身体からごっそりと魔力が抜かれる。そして、ディスタスが変換された魔力と合わさり、その魔力の渦がアルカディアスとバロムを『連結』させていく。
「はぁっ、はぁ...」
(だいぶ持ってかれたな...もう暫くは他のディスペクターは作れないな、これは...)
龍魂珠が前を向くと、大量のジッパーがアルカディアスとバロムの身体に巻き付き始めていた。
そして、魔力の渦が晴れると...
「...完成だ!聖魔連結王のプロトタイプ、『聖魔連結王バロディアス』!これで銀色ジャンヌも、我を吹き飛ばした鎧人間モドキも...全員、素材にしてくれるわ!」
ハッハッハ!と、高笑いする龍魂珠だった。
◇
一方、立香達はというと...
『予想通り...ワイバーンだらけだ。とはいえ、手間取ることは許されない』
ジークフリートの呪いを解き、戦力も整った為、ジャンヌ・オルタを倒すためにオルレアンへとやってきていた。
「マスター、敵が来ます!指示を!」
「了解っ!」
迫りくるワイバーン達。マシュを先頭に、アマデウス、ジークフリートと続いていく。
「たぁっ!」
「はぁっ!」
マシュとアマデウスの攻撃がワイバーンに命中する。
ジークフリート達も次々とワイバーンを撃ち落としていく。
「まだまだ来るぞっ!」
アマデウスが警告する。その言葉の通り、次々とワイバーンの増援がやってくる。
そうして、ワイバーン達をある程度倒すと、ロマニが通信越しに叫んだ。
『サーヴァント反応!君達にまっすぐ向かってくる...敵だっ!』
「殺してやる...殺してやるぞ!誰も彼もこの矢の前で散るがいい!」
現れたのは緑の服を纏い、緑と金のグラデーションの髪をした、黒い弓を持った女性だ。
狂化の影響か、恐ろしい形相で立香達を睨んでいる。
「アーチャー...それも強制的に狂化させられている!」
ジャンヌの言葉にゲオルギウスも続く。
「本来ならば竜の魔女の下につくようなタイプではないサーヴァントなのでしょうね。...倒すしかありません」
「そうですね...いきます!」
マシュがシールドをバーサーク・アーチャーに振るう。それをバーサーク・アーチャーは防ぐと、その持つ弓の狙いをマシュやジャンヌに定めて、矢を何発も放った。
「狂化しているのになんという正確な狙い...!」
「アーチャーのサーヴァントに選ばれるだけはありますね...!ですが!ここで止まっているわけにはいかないのです!」
ジャンヌが地面を蹴り、一気に距離を詰めると持つ武器で弓を弾き飛ばした。衝撃でバーサーク・アーチャーの体勢が崩れる。
「ぐぅっ...!」
「マシュさん!ゲオルギウスさん!」
ジャンヌがマシュとゲオルギウスに叫ぶ。
「はいっ!」
「お任せを!」
2人の攻撃が体勢を崩したバーサーク・アーチャーにクリーンヒットする。
バーサーク・アーチャーの身体が光になり始める。どうやらこの攻撃が決定打になったようだ。
『アーチャーの消滅開始を確認した。が、不味いことにこちらに極大生命反応を確認した...だけど...』
「? どうしたんですか?」
『オルレアンからではなく、マリーが
ロマニの言葉に緊張がはしる。ロマニは落ち着いた声で続けた。
『勿論、これは推測だからなんとも言えないけど...とにかく、警戒をしてくれ!』
「分かりました!マスターも警戒を!」
全員が身構える。そして、目にしたのは...
「どうだ!?間に合ったか!?
...がぁーー!後もう少し速く着けばゲット出来たのにぃー!」
「何がゲットできたんですの?アンさん」
「いっ、いいや?何でも無いぞ?」
「えぇー?気になりますわ!教えてくださいな」
共に着いてきていた筈の龍魂珠と、やられてしまったはずのマリーがファフニールに乗っている光景だった。
「マ、マ、マリー!?」
「よかった...生きていたのですね...!」
アマデウスが驚愕し、ジャンヌが安堵したように言う。
一方、立香とマシュは龍魂珠が何故マリーと一緒にいるのか問い詰めていた。
「何故マリーさんと一緒にいるんですか!?私たちと行動していたはずでは!?」
「そうだよ、なんで?しかも、ファフニール手なづけてるし」
「あーっと、な。貴様らが気づかんのが悪い」
「...どういうことですか?」
そのマシュの疑問にマリーが答える。
「アンさん、立香さん達が遭遇した敵との戦いで、巻き込まれて吹き飛ばされてしまったのですって。気づいてなかったの?」
「はい、というかおかしいです。ここに来るまでも確かにその姿はここにあったはずですよ?」
「それは貴様らの気のせいだろう?大方ここに我がいるなどと思いこんでいたのだろう。思い込みというのは怖いものだな」
「えぇ...?」
立香がジトッとした目で龍魂珠を見つめるが、龍魂珠は気にせず言った。
「...とにかくだ。まだ敵が大量に来ている。戦闘態勢をとっておけ」
「...はい、確かに回りに追加のワイバーン達やゾンビが居ます!」
「我のことは置いといて、敵を倒すぞ!」
何か誤魔化されたような気もする立香だったが、気を取り直してマシュ達に指示を出し始めるのだった。
邪竜フニール−4
ファヴニールをディスタス化した。自慢の爪は陶器に置き換わっており、翼の一部分や牙も陶器になっている。
龍魂珠曰く、ササゲール4を持っているので今後ディスペクターを召喚するときに便利とのこと。