Fate/DisspectOrder   作:一般デーモンコマンド

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更新、キター!


龍魂珠discovery混成

 

 

「貴女が、ネロ皇帝...?」

 

 

 

『お、女の子だったとは...歴史は深いな...』

 

 

 

 

 龍魂珠達がローマにレイシフトして出会った女性。その正体はローマの皇帝、ネロ・クラウディウスだった。まさかの正体にマシュは目を開いて驚き、さらに通信越しにロマニの驚く声が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

「...女だろうが、男だろうが関係ないわ。ともかく、コイツがここでのジャンヌ枠なのだろう。恐らくだが」

 

 

 

 

 龍魂珠が続けて喋ろうとした時、少し離れた場所から戦闘音が聞こえてきた。

 

 

 

 

「また、戦闘音」

 

 

 

「この気配...ドクター」

 

 

 

 

『うん、サーヴァントが一騎いるね。気を付けてくれ』

 

 

立香やマシュの言葉に首をかしげるネロ。

 

 

 

 それを見て多分質問されるな...と、龍魂珠が思った瞬間であった。

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

 

(な、な、なん、だと?この気配、いや、あり得ない...!?バカな、何故、何故だ?)

 

 

 

 

 龍魂珠の身体に冷や汗が流れる。龍魂珠は、急いで音の方向へと向かう。

 

 

 

 

「龍魂珠!?」

 

 

 

 

「ど、どうしたのですか!?」

 

 

 

 

 立香やマシュの言葉も無視し、戦闘が行われている場所へと必死に向かう。

 

 

 

 

(まさか...これがあの五龍神共が言っていた事か!?)

 

 

 

 

 龍魂珠の脳裏に思い出されるのはここにレイシフトする前に、ヴォルジャアクに伝えられたこと。

 

 

 

 

『お前がレクスターズとの戦いもあって弱っていた事、この世界での特異点の発生。様々な偶然が重なった結果、お前の合体の力がこの世界の特異点に散らばったのだ』

 

 

 

 

(仮にもヤツは五龍神。間違ったことは言わん...そしてこの気配。間違いない)

 

 

 

 

 

 

 

(我の力の断片がここにいる...!)

 

 

 

 

 

 

 龍魂珠が息を切らしながら音のした場所へとたどり着く。たどり着いた場所は、まさしく死屍累々だった。

 

 

 

 

 ネロが戦っていた兵士と同じものだろう鎧を纏った大量の人間がその場にゴロゴロと倒れ伏しており、倒れている全員の身体に鋭いもので貫かれたであろう穴が空いていた。

 

 

 

 

 そして、その中心には、仰向けに倒れた男性のサーヴァントと、それに今まさにトドメをさそうとしているディスペクターがいた。

 

 

 

 

「な、に、もの、だ...」

 

 

 

 

 男の言葉に反応しないディスペクター。そのディスペクターは、ドラゴンの身体にドリルの腕、機械の足を『混成』されたディスペクター。

 

 

 

(『炎機混成ボルスレン・バスター』...)

 

 

 

 

 ボルスレン・バスターの片腕のドリルが回転を始める。ボルスレン・バスターの攻撃を逃れようとサーヴァントも身体を引きずって逃げようとするが...

 

 

 

 

「ーー」

 

 

 

「がぁ...!」

 

 

 

 回転していない方の腕のドリルで足を刺し、その場に固定。そして、そのまま回転するドリルがサーヴァントの心臓に向け、振り下ろされた。

 

 

 

「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ッ゙!」

 

 

 

 

 

 サーヴァントの断末魔が響く。サーヴァントの身体は、説明するのも憚れるほど悲惨な姿になっていた。

 

 

 

 

「わ...たし...捧げられる...」

 

 

 

 

 

「ネ...ロ...」

 

 

 

 

 ボルスレン・バスターのドリルが引き抜かれる。それと同時に、サーヴァントの身体は光の粒子となって消滅し始めた。

 

 

 

 

「素材ゲット...と、言うわけにはいかなそうだな」

 

 

 

 

 ボルスレン・バスターの引き抜かれたドリルの先に、淡く光るものが引っかかっている。それは、サーヴァントが消滅する一瞬で龍魂珠が回収していた、龍魂珠が『断片』と呼んでいるものだった。

 

 

 

 

「ボルスレン・バスターよ、我に従え。そしてその断片を渡すのだ」

 

 

 

 龍魂珠が命令するが...ボルスレン・バスターはふいっ、とそっぽを向くと、その翼を使ってある方向へと飛び去っていった。

 

 

 

 

「...駄目か。やはり、あのボルスレン・バスターは...」

 

 

 

 

 龍魂珠が考察していると、立香達が追いついてきた。

 

 

 

 

「はっ、はぁ、急にどうしたの、龍魂珠?」

 

 

 

 息を切らしながら問う立香に、龍魂珠はさらっと言った。

 

 

 

 

「...その赤皇帝人間は貴様らに任せる」

 

 

 

 

「えっ?どういう、ことですか?」

 

 

 

 

 マシュが困惑する。それを後目に龍魂珠は続ける。

 

 

 

 

「用事ができた。それだけだ...パギャラダイダ!」

 

 

 

 

 この前から活躍中のパギャラダイダを呼び出し、龍魂珠はその背に乗ってボルスレン・バスターが飛び去っていった場所へと飛び去っていく。

 

 

 

 

 

 後には、状況が呑み込めていない立香、マシュ、ネロの三人だけが残されていた。

 

 

 

 

「...結局何なのだ、あの球体は?」

 

 

 

 

「それは...わたし達もいまだに分かっていないというか...」

 

 

 

 

「謎だらけなんだよね...」

 

 

 

 

「良くわからない相手と共に行動していたのか?あまりよくないぞ、そういうのは」

 

 

 

 

 立香達とネロが会話をしている一方で、通信越しに話を聞いていたロマニは嫌な予感を感じていた。

 

 

 

 

(...さっきまでここから受信していたサーヴァントの反応が、彼が先にたどり着いてから途絶えた。そして、その後に彼は飛び去っていった。まるで、逃げるように)

 

 

 

 

(仮にサーヴァントをやったのが彼だとしたら...それを隠そうとした。それなら、飛び去っていった理由に一応の説明はつく)

 

 

 

 

 

(...だが、何故隠す必要がある?)

 

 

 

 

(龍魂珠...君の目的は、一体何なんだ?)

 

 

 

 

          

 

 

           ◇

 

 

 

 ボルスレン・バスターを追いかける龍魂珠。気付けば、木々の生い茂る森の上を飛んでいた。

 

 

 

 

 ボルスレン・バスターに気づかれない距離を保ちながら追跡していく。

 

 

 

 

「混成のディスペクターがいるということは、この特異点に流れ着いたのは『混成の力』、ということ。無論、他の力もいるやもしれんが」

 

 

 

 

 ぶつぶつと独り言を喋り続ける龍魂珠。と、ある程度の距離まで飛んだボルスレン・バスターがその動きを止める。

 

 

 

 

「?何だ」

 

 

 

 

 見れば、下の森から何かがボルスレン・バスターへと近づいてくる。それは、青い肌に、小さな角を携えた、小鬼ともいえる見た目をした存在だった。

 

 

 

 しかし、龍魂珠にはそれに見覚えがあった。それは...

 

 

 

 

「海龍神の魔風を使った時に現れるヤツ...?」

 

 

 

 海龍神の魔風。それは、龍魂珠が使う五龍神の力の一端をディスタスや呪文に変えたものの一種。その海龍神の魔風を使った時に現れる存在があの青いヤツだった。

 

 

 

 

「あの青いヤツ...分かりやすく『魔風の眷属』とでも呼ぶか。魔風の眷属...アレがヴォルジャアクが言っていた我の力がディスタスや呪文となったもの、ということか...?」

 

 

 

 見れば、ボルスレン・バスターの回収した

『断片』を魔風の眷属が受け取っている。あのボルスレン・バスターを作り出したのもあの魔風の眷属なのだろう。

 

 

 

 

 つまりは...あの魔風の眷属の姿をしているのが、龍魂珠の探し求める自身の力、という訳なのである。

 

 

 

 

 

「...まさか、こんなにすぐ現れるとは。我にツキがまわってきているな。...ボルスレン・バスターを抑えろ、パギャラダイダ!やれるなら破壊しておけ!」

 

 

 

 

 龍魂珠の命令に従い、パギャラダイダが後ろから一気に距離を詰め、ボルスレン・バスターを抑えつける。

 

 

 

 

 そして、龍魂珠が魔風の眷属を捕まえようとするが...

 

 

 

「キキキ!」

 

 

 

 さっ!と、避けられてしまう。そして、魔風の眷属は急いで逃げ始めた。

 

 

 

「待て、我の力!」

 

 

 

 

 下の森へと逃げていく魔風の眷属を追いかけて、龍魂珠も下の森へと入っていく。

 

 

 

 

 後には、パギャラダイダとボルスレン・バスターだけが残された。主の命令、そしてクリーチャーが二体。やることは、一つである。

 

 

 

 

「―――!」

 

 

 

 

「――――――!!」

 

 

 

 

 パギャラダイダ、ボルスレン・バスターによる

『バトル』が始まるのだった。

 

 

 




パギャラダイダ君、無茶苦茶労働させられてんな...
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