Fate/DisspectOrder   作:一般デーモンコマンド

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短いです。何故かって?早く新しいディスペクターを出したかったからさ!


龍魂珠VSアルカワネット

 

 

「くっ...やはり、守るべきものなき戦いでは...」

 

 

 

 そう言って、金の兜を被ったサーヴァント、レオニダスは光となって消滅する。

 

 

「敵サーヴァント消滅確認...皆さん、お疲れ様でした」

 

 

「ん...」

 

 

(素材は回収...と。島で倒したカリウス、だったか?あのディスペクターの素材にされたサーヴァント二体分も回収はできているし...このままアルカワネットも倒したいところだが)

 

 

 そんなことを思いつつ、立香達に龍魂珠はついていく。そして、首都ローマの城の中へと戻ってきた。

 

 

 

 

「ふぅ...やっと、落ち着いたな」

 

 

「すさまじい人のにぎわいでした。先輩、もみくちゃにされていましたね?ですが、それほど不快ではなさそうでした。ああいうのがお好みですか?」

 

 

「まぁ、お祭りなら仕方なし、かな」

 

 

『勝利の美酒に酔う、って気分てわけだ。それはそれとして...龍魂珠、アルカワネットを倒すための算段はついているのかい?』

 

 

ロマニの言葉に龍魂珠は答える。

 

 

「帰り道でAWディスペクターの弱点は話したのは覚えているな?」

 

 

『あぁ。確か、二つの弱点があるんだよね』

 

 

「うむ。一つは、EXライフを宿していないこと。強大な力を使える分、リソースがそっちにはさかれないようだ」

 

 

 通常のディスペクターは、二体の存在が合体しているため、一つの体に二つの命が存在している。

 

 

 

 しかし、AWディスペクターはそうはいかない。AWディスペクターはその英霊とクリーチャーの両方の力という、強大な力を使うことができる分、EXライフ用のリソースが力を発揮するために使われてしまう。そのため、AWディスペクターはEXライフを使えないのである。

 

 

 

『そして、二つ目は...』

 

 

「...あぁ。AWディスペクターは、ディスペクターに弱い。理屈は不明だが...AWディスペクターはバグのようなものだ。正しく作られたものには、弱いのかもしれない」

 

 

 

 龍魂珠曰く、AWディスペクターはこの世界で言うバーサーカー、通常のディスペクターはセイバーやアーチャー、のようなものだということらしい。

 

 

 

「その二つが、AWディスペクターの弱点だ。つまり、必然的にヤツの相手は我がしなければならん。そのために必要なディスペクターは...今から作る。安心しておけ」

 

 

 

『そうか...分かった。アルカワネットは、君に任せる。僕たちは、本来の目的である連合について考えるよ』

 

 

 龍魂珠は頷くと、作戦を立て始めた立香達を後目に、その意識を白い空間へと飛ばすのだった。

 

 

           ◇

 

 

「...さぁて。アレを倒すのは普通のディスペクターでもいいが、せっかくだ。こちらもAWディスペクターでいかせてもらうとしよう」

 

 

 

龍魂珠はそれぞれのカードを引き寄せる。

 

 

 

 そして、カードに描かれた存在を具現化させ、いつものようにジッパーを出して、連結を開始する。

 

 

 

「ここまで、我の命令も聞かず暴走。...しかも、マリーのカードを我から奪い、素材にする始末。...そろそろ、反撃といこうではないか」

 

 

 

 龍魂珠は虹色の石を一つ取り出すと、思いっきりそれを砕く。そこから溢れ出した魔力を、連結途中のAWディスペクターに与えていく。

 

 

 

「さぁ!聖女ジャンヌ・ダルク、そして火文明の最終兵器よ!我に従え!」

 

 

 

 連結が完了する。そして、新たなディスペクターがここに誕生した。

 

 

 

「『終聖連結ジャンダルトレス』、とでも名付けるか。...さぁ、反撃開始だ」

 

 

 

          ◇

 

 

 

「すべてを処刑しろ、アマルル=サンデウスソン!!」

 

 

「――――!!」

 

 

 サンデウスソンが手に持ったタクトを振れば、敵の真上にギロチンの刃が現れ、そのまま敵をリズムよく『処刑』する。

 

 

 

 現在、龍魂珠は立香達とは別の場所から連合の方向へと向かっていた。

 

 

 

 荊軻やブーディカ達によるアルカワネットの調査の結果、アルカワネットは進路上のモノを瓦礫と変えながら、とある方向へと向かっているのが分かった。

 

 

 

 その方向というのが、連合帝国のある方向。これは、女神ステンノに連合の場所を教えられたことによって分かった事である。

 

 

 

(さぁ、はやく姿を見せろ...!)

 

 

 

 混成の力が求めているもの。それは、本体である龍魂珠と同じ聖杯なのではないかと、龍魂珠は予想していた。つまり、アレは強力な力を求めているのだ。

 

 

 

(サンデウスソンを作っておいて正解だったな)

 

 

 龍魂珠がそう思うのには、サンデウスソンの持つ能力による。サンデウスソンは、『処刑』された者が持つ無念だったりの感情を取り込み、その力を増大させる能力を持っている。つまり、強力な力を求めるアルカワネットを引き寄せるいいエサになるのだ。

 

 

 

「まだまだ足りないというわけか?ならば、更に感情を取り込むのみ!」

 

 

 

 まだまだ大量にいる連合軍の方に向かって、龍魂珠はサンデウスソンに指示を出す。

 

 

 

「いくぞ!宝具(アタック・チャンス)死は冒涜のための葬送曲(ディスレクイエム・ラモール)!!」

 

 

 

「ォォ――ォ!!」

 

 

 

 現れるのは死神の執行人と軍団をまとめて一層できるほどの大きさのギロチン。

 

 

死神は笑うと、躊躇なくギロチンを落とす。

 

 

 

 ...本来ならば、執行される側の精神によってはソレの回避が可能だった。

 

 

 

 しかし、執行人は人ではなく死神。その結果...

 

 

 

ズドンッ!!

 

 

 

必ず、当たるようになっていた。

 

 

 

 敵の軍勢はサンデウスソンの宝具(アタック・チャンス)によってほぼほぼ全滅する。そして、倒れた死体から発生した怨念をサンデウスソンは取り込んでいく。

 

 

 

 

サンデウスソンの保有する魔力が高まっていく。

 

 

 

 

 まだ来ないのか...と、龍魂珠が思った、その時だった。

 

 

 

 

キィ――ィン!!

 

 

 

 加速した飛行機のような音を出しながら、こちらに何かが近づいてくる。その正体は勿論...

 

 

 

 

「ふん、ようやくおでましか」

 

 

「――――――」

 

 

 

 クマリーン・アルカワネットだ。自らの持つギロチンの刃のような剣を構え、こちらに近づいてくる。

 

 

 

「散々暴れてくれたな。本体である我に歯向かった事、後悔するがいい」

 

 

 

 そう龍魂珠が言った瞬間である。サンデウスソンが突然アルカワネットを羽交い締めにした。

 

 

 

「遊んでやる時間も惜しい。そのまま抑えておけよ、サンデウスソン」

 

 

 

 龍魂珠の身体が三色に輝く。そして、一体のディスペクターが召喚された。

 

 

 

「ジャンダルトレスを召喚!!こいつでトドメを刺してくれるわ!!」

 

 

龍魂珠はジャンダルトレスを召喚する。

 

 

 最終聖女は高らかに声を上げる。今、最終聖女による反撃が始まろうとしていた。




オリジナルディスペクター紹介

終聖連結ジャンダルトレス


 クマリーン・アルカワネットに対抗すべく、龍魂珠が作り出したAWディスペクター。ジャンヌの上半身と火文明の最終兵器、インビンシブル・フォートレスが連結されている(イメージはミケラトレス)。



宝具


その1


冒涜の兵器はここにありて(インビンシブル・ディスエテルネッル)


燃え盛る山を召喚し、範囲内の味方に反撃の加護を与える結界宝具。味方の『攻撃性』を集める効果もある。


フレーバーテキスト


意思持たぬ冒涜の王妃により、ローマは瓦礫と化した。だが、一体の冒涜者によって作られた最終聖女による、報復が始まろうとしていた。
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