Fate/DisspectOrder   作:一般デーモンコマンド

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神アート無茶苦茶いい...みなぎってきました。


追記 ディスペクター紹介の名前を忘れていたので追加しました。


龍魂珠birthニューローマ

 

 

「さぁいけ、ジャンダルトレスよ!」

 

 

 

 龍魂珠の命令を聞き、ジャンダルトレスは下半身の砲門をアルカワネットに向ける。そして、全ての砲門を向け終わった次の瞬間に、大量の砲撃がアルカワネットに向け放たれた。

 

 

 

ドゴン!ドゴン!

 

 

 爆発音が辺りに響き渡る。サンデウスソンに拘束されたアルカワネットは、なすすべもなくすべての砲撃を喰らい続けた。

 

 

 

「――ッ」

 

 

 

 アルカワネットから叫んでいるような音が発せられる。が、砲撃は止むことなく、うち続けられる。

 

 

 

 

「どうだ、我の破片如きが調子に乗るからこうなるのだ!!思い知ったのならさっさと我の元に戻るがいい!!」

 

 

 

 アルカワネットの身体にヒビが入り始め、混成されている目印になっているモザイクにノイズが走る。

 

 

 

 今、ローマにおいて暴虐のかぎりを働いたアルカワネットが滅びようとしていた。

 

 

 

「――、――――――――――!!!」

 

 

 

 

 

「どんなに反抗しようと無駄だ!サンデウスソン、宝具(アタック・チャンス)を発動し、トドメを刺してやれ!!」

 

 

 

 サンデウスソンから膨大なエネルギーが溢れ出す。溜め込んだエネルギーを使い、宝具を使おうとしているのだ。

 

 

 

 

 死神の執行人が現れ、その手を開くと、アルカワネットの頭上に巨大なギロチンが落とされた。

 

 

 

ズガァァン!!

 

 

 

 衝撃音がその場に響き渡る。その様子を見て、龍魂珠は勝利を確信した。

 

 

 

「フハハハ!!ついに、ついに!倒したぞ!これでようやく我の力が一つ戻って来る!!」

 

 

 

 舞い上がった砂埃が晴れ始める。ギロチンによって真っ二つになったであろうアルカワネットの残骸を確認するため、龍魂珠はそこに目を向けた。

 

 

 

「さぁて、その無様な姿を見せて...!?」

 

 

 

 龍魂珠の動きが止まる。その直後、龍魂珠は後方へと殴り飛ばされた。

 

 

 

「がぁぁっ!?」

 

 

 

 サンデウスソンの強化された宝具を喰らってなお、アルカワネットは死んでいなかった。既にボロボロの身体をよろめかせながら、アルカワネットは宝具発動によりできたサンデウスソンの隙をつき、その首を刎ねる。

 

 

「――!」

 

 

 

 だが、サンデウスソンにはEXライフがある。刎ねられた首を新たに再生させながら、サンデウスソンはトドメを刺そうと飛びかかる。

 

 

 

「―」

 

 

 

 が、アルカワネットはそれを避けると、ふらつきながらも飛び上がる。そして、そのまま連合の城の方角へと飛び去っていってしまった。

 

 

 

「ぐぅ...おのれ、しぶといヤツめ...ぐっ!」

 

 

「っ、はぁ...やはり、不完全な状態でディスペクターを2体召喚はキツイな...」

 

 

 そう言うと、龍魂珠はEXライフを消費してしまったサンデウスソンを引っ込める。そして、ジャンダルトレスに抱えられると、アルカワネットの向かった方角を向いた。

 

 

 

「だが、ヤツは虫の息。すぐに追いついて、今度こそトドメを刺してくれる!!」

 

 

 

 そういいながら、ジャンダルトレスに抱えられ、龍魂珠はアルカワネットを追いかけるのだった。

 

 

 

           ◇  

 

 

「どこだ、ブーディカ!返事をしろ!」

 

 

 

 遂に連合へと攻撃を開始したネロ達。もう一つの脅威であるアルカワネットは龍魂珠に任せ、ネロ達は立ちふさがる敵たちを蹴散らしていく。

 

 

 

 しかし、バーサーカーのクラスを持つ強敵、ダレイオス三世を倒した直後、とんでもない情報が兵士より報告される。

 

 

 仲間の客将、ブーディカが連合の手によって捕まってしまったのだ。

 

 

 そして、捕まってしまったブーディカは、連合の所有する砦に捕らえられているらしい。

 

 

 

 もしかしたら罠かもしれない。そんな疑惑を持ちながらも、仲間であるブーディカを助けるため、ネロは立香達と共に、その砦へとやって来ていた。

 

 

「よもや、まだ死んではいまい!わかる、余にはわかるぞ!貴様は死なぬ!!」

 

 

 ネロが捕らえられているであろうブーディカへと声を掛ける。が、反応したのはブーディカではなく...

 

 

「...うぅん。それは、ずいぶんと勝手な物言いじゃないかな?でもまぁ、安心していいよ。今は、彼の魔術ですやすや眠っているからね」

 

 

 現れたのは赤髪の少年と、眼鏡をかけ、スーツを纏った鋭い目つきの男。男は抗議するように言う。

 

 

「あれは拘束の魔術だ。すやすや眠る、というのとは違う」

 

 

「でも彼女寝てたよ?すやすやと」

 

 

 そんな漫才じみた掛け合いを後目に、ネロは現れた二人を睨みつけながら言った。

 

 

 

「貴様ら、のこのこと現れるとはな。両名ともに、この砦の将と見た。許す。自らの名をこの皇帝ネロへと告げてみよ」

 

 

 そう言われた少年は、その余裕を崩さず、その名を名乗った。

 

 

 

「名乗らせてくれるのかい?ううん、そうだな。どうやって名乗ろうか。僕は名前が複数あるんだ。悩むね」

 

 

「...そうだな。よし、こうしよう。僕はアレキサンダー。正確には、アレキサンダー三世。で、彼が...」

 

 

「ロード・エルメロイ二世。故あって、いや、縁あって彼の軍師をしている」

 

 

 

 

 アレキサンダーに促され、エルメロイもその名を名乗った。アレキサンダーは、ネロの方へと向いて言う。

 

 

 

 

「そうだね...長々と話しても何だし、率直にいこうか。...僕は、きみと話がしたいんだ。皇帝ネロ」

 

 

「余と、話?」

 

 

「うん。色々ちょっかいかけたのもそのためさ。...ありがとう、ロード・エルメロイ二世、僕の我が儘を見事に叶えてくれた」

 

 

「なにを言う、半分以上はおまえの采配だろうに」

 

 

「あはは...とりあえず、さぁ、早く話をしよう。早くしないと、きみの兵も僕の兵も死んでいく」

 

 

 

 そう言われたネロが周りを見渡せば、お互いの兵士たちがぶつかり合っていた。確かに、アレキサンダーの言うとおりだろう。

 

 

「いいだろう。貴様らの兵士たちにより、我が軍の兵士たちは少なからずその命を落としている。それをただの話一つのために行っているというのは余にはてんでわからぬ話だが...ここまでの貴様らの会話を聞いて、なんとなく分かる。貴様は、そういう(・・・・)奴なのだろう?」

 

 

「うん、そうだね。僕も人の命を尊いものだと思う。きみの感じたとおりさ。こうするのが一番だと思った。ただ、それだけさ」

 

 

「さて、改めて本題に入ろう。ネロ・クラディウス。...君は、何故戦うんだい?」

 

 

「...なんだと?」

 

 

「なぜ、連合帝国に恭順せずに。そうやって、いいや、こうやって戦い続ける?連なる皇帝の一人としていれば、無用の争いを生むこともなかっただろうに」

 

 

 そこまでアレキサンダーが言った時だった。ネロの纏う雰囲気が変わった。

 

 

 

「無用?...無用と言ったのか、貴様は。この戦いを!」

 

 

「言ったよ。なら、どうする?」

 

 

 

 アレキサンダーの挑発に、ネロは毅然として答えた。

 

 

「許さぬ。...死から蘇った血縁であろうと、過去の名君であろうと...古代の猛将であろうと、伝説に名高き、大王その人であろうとも...」

 

 

「今、この時に皇帝として立つ者はネロ・クラディウスただ一人である!!」

 

 

「民に愛され、民を愛することを望まれ!そう在るのはただ独り!ただ一つの王聖だ!!」

 

 

「たとえローマの神々がすべて連合へ下れと言おうとも、余は決して退かぬ!!退かず、君臨し、華々しく栄えてみせよう!余こそが、まごうことなきこの世界(ローマ)である!!」

 

 

 

 ネロの言葉にアレキサンダーはその顔をほころばせた。

 

 

「見事!!その言葉を聞きたかったんだ。さぁ、来なよ!!ネロ・クラディウス!!」

 

 

「無論!!行くぞ、マシュ、立香!お前たちの力、貸してくれ!!」

 

 

「はい!」

 

 

「任せて!」

 

 

 アレキサンダーのもつ剣とネロの剣がぶつかり合う。その音を合図に、戦いは更に熱を増していった。

 

 

 

 

...

 

 

 

 

 ...そのお陰で、その場をアルカワネットが通り過ぎていったことには、誰も気づくことはなかった。

 

 

 

           ◇

 

 

「くそっ!!ことごとくやられている!!使えない奴らだ!!」

 

 

 連合の城でそう喚くのは、カルデアを裏切った魔術師、レフ・ライノール。その様子を見ていたローマ、ロムルスはいつもと変わらぬ態度で言う。

 

 

 

「仕方あるまい。それもまたローマというものだ」

 

 

「なにがローマだ!?くそっ、どうすれば...!」

 

 

 

レフが頭を悩ませいる、その時であった。

 

 

 

ドガァァァン!!

 

 

 

「何だっ!?」

 

 

 壁の崩れる音が響くと同時に、レフとロムルスの居る部屋に一つの影が現れる。その影の正体こそ...

 

 

 

「あの球体の生み出した化け物!?何故ここに!?」

 

 

 

 ボロボロの身体でここまで逃げてきたアルカワネットであった。アルカワネット...厳密にはそれを操る混成の力は自らの身体を強化しないといけない。そう判断した。

 

 

判断したからこそ。残る力を全て振り絞り。

 

 

宝具(アタック・チャンス)を、発動した。

 

 

 

 

国を、民を、冒涜した王妃(ディス・マリー・ブレイカー)

 

 

 

 

「ぬぅっ」

 

 

「いきなり宝具だと!?」

 

 

 怯むレフとロムルス。それを確認したアルカワネットは、レフを無視しロムルスへと接近し...

 

 

 

「...!?な、に?」

 

 

 

その身体をあっさりと刺し貫いた。

 

 

 

「カハッ...」

 

 

「なに!?」

 

 

 吐血するロムルス。そのままアルカワネットはロムルスの身体を持ち上げると、自らのポッカリと空いた首の穴を広げ、ロムルスをその中へと取り込んだ。

 

 

 

「サーヴァントを、取り込んだ、だと?」

 

 

 呆然とするレフ。一方で、ロムルスを取り込んだアルカワネットの身体は変化を始めていた。

 

 

 まず、もともと混成されていたマリーの要素は全て外へと捨てられる。残骸は、粒子となって消滅した。

 

 

 そして、新たに取り込んだロムルスと闇鎧亜クイーン・アルカディアスを混成し直し始める。

 

 

 

 クイーン・アルカディアスの首から、ロムルスの上半身が『生える』。そして、クイーン・アルカディアスの腕はロムルスの足へと交換され。

 

 

 

 その姿は、ケンタウロスのようにも、首長竜のようにも見える姿へと変貌した。

 

 

 

 龍魂珠もかつて行ったディスペクターの『再合体』。

 

 

 それをおこない、混成の力は新たなディスペクターとなってその身体を再生させたのだ。

 

 

 

 新たなその体の名は『浪闇混成ロムイーン・アルカディルス』。

 

 

 

 ローマの新たなる『皇帝』が、ここに誕生した。

 

 




オリジナルディスペクター紹介

浪闇混成ロムイーン・アルカディルス


 ロムルスがクマリーン・アルカワネットに取り込まれ、マリー・アントワネットの代わりに混成された結果、誕生した。


 皇帝と混成したことにより、闇鎧亜クイーン・アルカディアスのもつ伝統を滅ぼす能力がフルに発揮できるようになった。


 見た目はクイーン・アルカディアスの首からロムルスの上半身が現れており、クイーン・アルカディアスの身体は四つん這いの状態になっている。


 遠目から見るとまるでケンタウロス、もしくは首長竜のように見える。(イメージはリバイスのブラキオリミックス)


宝具

すべては我が槍で滅びる(マグナディス・ウォルイッセ・マグヌム)



 どこからか取り出した槍を天高く放り投げ、そこから伝統を滅ぼす光線が放たれる宝具。


フレーバーテキスト


真の滅び(ローマ)がもたらされる。


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