Fate/DisspectOrder   作:一般デーモンコマンド

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龍魂珠VSエイリーク

 

 

「ここが、例のサーヴァントが居るという島か」

 

 

 ドレイクと出会い、共に行動していた龍魂珠たち。途中謎の幽霊船に乗っていた海賊ゾンビを蹴散らしつつ、目的の島へとたどり着いていた。

 

 

 

『あぁ。もしかしたら協力してくれるかもしれない。ここは慎重に行動を...』

 

 

 

パァン!!

 

 

 

 ロマニの言葉を遮るようにドレイクが手に持った銃を発砲する。突然の行動に思わずマシュは驚いたようで、ドレイクに敵が現れたのかと聞いた。

 

 

 

「て、敵ですかドレイクさん!?」

 

 

「いや。なんとなく予感がしたから撃ってみた」

 

 

「な、なんとなく...?」

 

 

 

 ドレイクの海賊らしい無法者精神に絶句するマシュ。が、それを気にしてないのか立香はいつものようすでドレイクに当たったかどうかを聞いていた。

 

 

「あはは、そんなの見るまでわかるもんか!死んだか殺したか、ちょっと見てくるよ」

 

 

『...やれやれ。さっそく慎重にいく作戦がおじゃんになっちゃったワケだけど。ここからどうするんだい?』

 

 

 

ロマニの言葉にマシュは動揺しながら返す。

 

 

 

「い、今まで出会わなかったタイプです。ジャンヌさんとも、ネロさんともまた違う...先輩、わたしは一体どうしたら...」

 

 

 

 マシュはかなり動揺したようだ。しかし、この人間は違う。立香は動揺しているマシュを落ち着かせた。

 

 

「まぁ落ち着いて。ここは、臨機応変に対応しよう?」

 

 

「そ、そうですね。臨機応変に、対処します...!」

 

 

 

 そうこうと立香とマシュが会話している他所で、龍魂珠は先程倒した幽霊船の海賊ゾンビをディスタスへと変貌させ、島の探索へと向かわせていた。

 

 

 

(...まったく、相変わらず騒がしい奴らだ。あの海賊人間もあの赤皇帝と似た気配がするし...何故、立香共と出会うような奴らは往々にして我が気に入らない奴らばかりなのだ)

 

 

 

 と、脳裏に忌々しい十三番目の王(未来王)を何故か思いだしながら、海賊ゾンビ...海版Disゾンたちの視界を通して龍魂珠は島を調査する。

 

 

 すると、一体のDisゾンの視界にドレイクが映ったかと思えば...持っていた銃で撃ち殺された。それと同時に、茂みの向こうからドレイクの声が聞こえてくる。

 

 

 

「おーい立香、マシュ、龍魂珠ーー!こっち来てみなー!!」

 

 

 

 ドレイクの所へと向かうと、そこには一つの石板があった。

 

 

 

『ほうほう、これはルーン文字だね。しかも刻まれたのは最近だ。どれどれ...』

 

 

『ちょ、ダ・ヴィンチちゃん?それ、ボクの仕事だよ?とらないで?』

 

 

「どっちがやってもいいから早くなにが書かれているか教えろ」

 

 

『はいはい、急かさない急かさない。えーと、なになに?一度は眠りし血斧王、再びここに蘇る?血斧王?どこかで聞いたような...』

 

 

 

 石板に刻まれていた文字にあった血斧王という名。それにロマニが反応した。

 

 

『け、血斧王は九世紀ノルウェーを支配したヴァイキングの王だよ!』

 

 

「...ほう?」

 

 

『それと気を付けて!その石板からは先程の海賊コピーたちと同じ反応がある!』

 

 

「なるほど、確かにチクチクとしたいやな殺気だ。いくよ、立香、マシュ、龍魂珠!こういうのは、先に殴ったもん勝ちだ!」

 

 

 そうドレイクが叫ぶと同時に、石板から大量の海賊ゾンビが召喚された。

 

 

「我らが王、エイリークのために!」

 

 

「偉大なる王、エイリークのために!!」

 

 

 うじゃうじゃと現れた海賊ゾンビたちは、龍魂珠たちを四方八方から囲み、手に持った斧を一斉に構えた。

 

 

「ふん、有象無象の雑魚どもが。...貴様らには用はないわ!」

 

 

「戦闘開始...いきます!!」

 

 

 

 マシュは盾を構え、地面を蹴り海賊たちに接近戦を仕掛ける。龍魂珠は、取り戻した混成の力を使い海憤混成ジャガ・A・ルザーを召喚する。

 

 

 

「―――――!!」

 

 

 かつて頭だった胴体から憤怒の炎を吐き出し、海賊ゾンビたちを次々に焼いていく。

更に調査にいかせていたDisゾンたちも集合させ、海賊ゾンビたちと戦わせ始めた。

 

 

 

「凄いね!?あれが龍魂珠のディスペクター、ってヤツかい!?」

 

 

「うん、ちょっと見た目はアレだけど...龍魂珠の、頼れる仲間だよ!」

 

 

(...仲間か。コイツが本当のことを知ったらどんな反応をするのだろうな。...もっとも、言う気はないが)

 

 

 

 近づいてきた海賊ゾンビの攻撃を身体から出したモザイクで防ぎつつ、龍魂珠は立香の言葉に内心そう思う。

 

 

「――」

 

 

「!?」

 

 

 手脚が陶器な事以外そっくりな見た目をしているDisゾンの攻撃に驚いたのか口をあんぐり開けながら龍魂珠に襲いかかった海賊ゾンビは消滅した。

 

 

 

 

 

「これで、終わりっ――!」

 

 

 そうこうしている間に最後の海賊ゾンビが地面に倒れ伏し、消滅する。それを見て龍魂珠は数体のDisゾンを残し、ジャガ・A・ルザ―とDisゾンを引っ込めた。

 

 

「戦闘終了。お疲れ様でした、皆さん」

 

 

『お疲れ様、皆。周囲を探知したところ、特に反応はなかった。件のサーヴァントも動きはない。だが、迅速にそこから離れよう』

 

 

「そうですね。先に進みましょう、先輩!」

 

 

 

           ◇

 

 

 

 

「うーん。財宝、財宝の匂いがしないかな〜」

 

 

「ドレイク船長、財宝は匂いませんよ」

 

 

 マシュの呆れたツッコミにドレイクは笑って答える。

 

 

 

「あっはっは!そう思うかい、マシュ?だが財宝ってもんは匂うもんなんだよ」

 

 

「海賊特有のヤツだな」

 

 

「おや、その口ぶり。アンタにもいるのかい?海賊の知り合いが」

 

 

歴史上(・・・)にな。気にする価値もない木っ端のクリーチャーだ」

 

 

「ふぅん?」

 

 

 

 いまいち意味が分かってないドレイクはそこで龍魂珠との会話を止め、再びマシュと話し始めた。一方で龍魂珠は、その会話からなにか思いついたのか、意識をディスペクターを作り出すいつもの空間へと飛ばそうとした。

 

 

 が、次の瞬間には目の前に大木が飛んできたので辞めた。

 

 

 

ドォォォ――ン!!

 

 

 なんとか大木を避けた龍魂珠は声を荒げてロマニに文句を言った。

 

 

 

 

「...おい!優人間!サーヴァントが来ているならちゃんと言え!あともう少しで木に潰されるところだったぞ!!」

 

 

『今言おうとしてたところ!立香ちゃん、マシュ、気を付けて!大木を吹き飛ばすぐらい猛烈な勢いでこっちに来ているぞ!』

 

 

「話し合いができる...相手ではなさそうですね」

 

 

「みたいだねー...」

 

 

 

 木々をかき分け、現れたのは禍々しい斧を携えた茶髪の筋骨隆々の大男。男は、支離滅裂な叫び声を上げていた。

 

 

 

「ガガガガガガガガ!!ギギギギ――ギィィィィィ!!ワガッ、ワガナエイリーク!イダイナルエイリーク!!コロス!ジャマヲスルナラコロス!ギギギギィィィーー!!」

 

 

 

(...なんだ、このサーヴァント。あの鎧人間モドキ(ランスロット)と同じバーサーカーなのは分かるが...それにしてはなんだ?なにか、まるでわざと狂っているような...)

 

 

「...まぁいい。さっさと倒してディスペクターの素材にしてやるか」

 

 

 龍魂珠の身体が輝き、ジャガ・A・ルザーを再び召喚する。更にパギャラダイダも召喚し、万全な体制をとった。

 

 

「行くぞ、貴様ら!こういうヤツはさっさと倒すに限る!!」

 

 

「そうだね!ヴァイキングってことはアタシたちのご先祖様みたいなもんだが、敵だってんなら容赦はしないよ!!」

 

 

 

 そうドレイクの言葉を合図に、血斧王エイリークとの戦いが始まった!! 

 

 

 

 パギャラダイダとマシュがエイリークに接近、肉弾戦を開始。後方から立香が礼装のスキルでマシュをサポート、そしてジャガ・A・ルザーとドレイクが炎と銃で果敢に攻め立てる。

 

 

 

「ギギギギィィィ!!」

 

 

「やっ、はぁっ!!」

 

 

 エイリークの振り下ろした斧をマシュが防ぐ。その隙にパギャラダイダが地面に手を突っ込むと、そこから一体のDisイバーンを取り出すと、そのままイバーンを振りかぶり、エイリークへと叩きつける。

 

 

 

「――!?」

 

 

「ギィッ!!?」

 

 

 そのまま二度目の生を武器として終えたイバーンに目をくれることなくパギャラダイダはエイリークを一心不乱に殴りつけた。

 

 

 

 その姿はどこか龍魂珠に対するストレスを発散するかのように見えたと、後にジャガ・A・ルザーは語ったとか。

 

 

 それはともかく、ただ殴られ続けるエイリークではない。

 

 

 

 攻撃を防ごうと両腕を前に出そうとする。が、何故か防御態勢をとろうとした瞬間に身体から力が抜け、無防備な状態を晒してしまう。

 

 

 

 まるで、パギャラダイダたちの攻撃はブロックされないとでも言わんばかりにエイリークは攻撃を防ぐことができない状態へと陥っていた。

 

 

 

「フッハハハハ!!なにがヴァイキングの王だ!!所詮は人間モドキ!どれほど強いのかと思ったが、とんだ期待ハズレだったなァ!!」

 

 

 

いつも以上に下衆な笑い声を上げる龍魂珠。

 

 

 何故か嫌な予感がした立香がその言葉の続きを止めようとした、その時であった。

 

 

 

ヒュンヒュンヒュンヒュン――――

 

 

 

 

「む?」

 

 

 

 

 どこからともなく聞こえてくる風を切る音...それを龍魂珠が察知した時には...

 

 

 

 

ドスゥッ!!!!

 

 

 

 

「ハグワァァッ!??!?」

 

 

 

 自身の身体に『呪』と書かれた古紙が突き刺さっていた。

 

 

 

 

 

           

 




???「なんだこの球体、呪うわ」

パギャラダイダ「ボクも呪っていいっすか?」


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