表の顔は探偵で、裏の顔は忍び   作:カオスカラミティ

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①雪泉が事務所の副所長だという事は、闇影がすでに彼女に報告済みです。

②今回の話で???の名前が判明します。

③闇影と雪泉を迎えに行ってもらう為に、シャロンには養子にした娘がいる設定にします。


原作開始1年前④・ゴールデン・アップル〈前編〉

―ある日の探偵事務所兼自宅にて

 

闇影「久しぶりだな雪泉。確か、今年で20歳になったんだっけ?」

 

雪泉「はい。無事に月閃は叢さんと卒業し、公認の善忍になりましたよ。」

 

闇影「そうか。いつか叢にも会いたいな。卒業してから会ってないし。」

 

雪泉「きっと叢さんも喜びますよ。あっ、それでですね。今日来たのは、“これ”をお兄様に見てほしくて……」

 

久しぶりに会った雪泉と色々な事で談笑していると、彼女はいったん話を終えて一息つき、ある物を取り出した。それは…

 

闇影「これは…手紙?しかも海外からだな?封が開いてない所を見ると、雪泉もまだ読んでないんだな?」

 

雪泉「はい。おじい様宛の物でしたし、何かの罠ならお兄様と一緒に開けた方が対処出来ると思いまして……。」

 

闇影「なるほど、正しい判断だな。ちなみに差出人は……S・V?まあ良い。開けるぞ、雪泉?」

 

雪泉「はい。」

 

細心の注意をはらいながら海外から来た手紙をゆっくりと開け、中の便箋をつまみ出す闇影。

 

闇影「何かしらの罠が発動する気配が無いな。どうやら、ただの手紙だったようだ。」

 

雪泉「そうでしたか。それで、便箋には何と?」

 

闇影「えーと、『親愛なる黒影様へ。この度、アメリカで大人気の舞台〈金の林檎(ゴールデン・アップル)〉が始まるので、過去に私の護衛をして下さった貴方様を招待します。以前話していたお孫さんと一緒に来ていただけるように、チケットを2枚同封しました。また、お会い出来るのを心よりお待ちしております。シャロン・ヴィンヤードより。』だってさ。」

 

雪泉「ただの招待状だったんですね。安心しました。でも、シャロン・ヴィンヤードさんと言えば、アメリカの大女優ですよね?おじい様はいつ、そんな大物の護衛をしたんでしょうか?」

 

闇影「あぁ〜、そういえば前にじいさんから聞いた事があったな。アメリカの大物の両親の娘が役作りの為に来日するから、護衛を頼まれたって。確か、その娘の名前がシャロンだったはずだ。ちなみに、あの工藤有希子も一緒に役作りしたそうだ。」

 

手紙の内容を確認した2人は体の力を抜き、雪泉は送り主のシャロン・ヴィンヤードの事を闇影に訊ねる。すると、黒影から聞いた事があると言うのだ。

 

闇影「その話をした時のじいさんの顔はめちゃくちゃ嬉しそうだったな。『何でそんなに嬉しそうなんだ?』って聞いたら、なんて言ったと思う?」

 

雪泉「さあ?なんと仰ったんですか?」

 

闇影「『あれほどの美女達の護衛につけるとは、役得だと思ってな。』だってよ。」

 

雪泉「おじい様……(汗)」

 

闇影「あはは…(汗)まぁ、とにかくその時の縁でこうして舞台のチケットを送ってきてくれたって事だな。」

 

雪泉「ですが、おじい様は亡くなっていますから、このチケットはどうしますか?」

 

闇影「そうだな。手紙には彼女の家の電話番号らしき物が書いてあるし、電話して聞いてみるか。」

 

そう言うと闇影は立ち上がり、電話の受話器を手に取って手紙に書いてある番号に電話をかける。

 

 

―数分後。

雪泉「どうでしたか?」

 

闇影「ああ。こちらの事情を話したら、『そういう事なら、そのチケットは貴方達が使って。黒影が手塩にかけて育てた孫である貴方達に会ってみたいしね。』だって。」

 

雪泉「なら、お言葉に甘えて使わせてもらいましょうか。」

 

闇影「ちなみに中には飛行機のチケットも入ってたから、これを使えって事だろうな。」

 

雪泉「では、数日分の衣服の準備をするだけで済みますね。」

 

 

 

―数日後

闇影「無事にアメリカに到着したな。」

 

雪泉「そうですね。確か、空港の外に迎えが来てるってシャロンさんが言ってましたよね?」

 

闇影「ああ、シャロンさんの娘さんが……」

 

???「あの〜、もしかして闇影さんと雪泉さんですか?」

 

何かが起きる事もなく、無事にアメリカに到着した闇影と雪泉は自分達を迎えに来てるはずのシャロンの娘を探す。すると2人の左側から声をかけられた

 

雪泉「そうですが、もしかして貴女が?」

 

???「はい。シャロンの娘のアリサ・ヴィンヤードです。どうぞ、乗ってください。ファントム劇場までお送りしますね。」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

―車内

???→アリサ「もし、機内で寝れてなかったら寝ても構いませんからね。到着したら起こしますから。」

 

雪泉「ありがとうございます。でも、大丈夫ですよ。機内ではしっかり寝れましたから。」

 

アリサ「そうですか。なら良かったです。」

 

そう言って車を発進させたアリサ。雪泉は初めての海外だからか、外の景色を見て楽しんでいた。

 

闇影「ところで1つ良いですか?」

 

アリサ「何でしょう?」

 

闇影「シャロンさんが電話で言ってたんですが、なぜ開演1時間前に到着するように向かうんですか?」

 

アリサ「ああ、その事ですか?確かに早く行けば、ゆっくり出来るんですけど、1時間前に行くとメイクアップが完了していて女優の顔になってるんです。」

 

闇影「なるほどね。」

 

 

そして空港から約20分後、特に渋滞に巻き込まれる事もなくファントム劇場に到着した。

 

アリサ「それじゃ、車を駐車場に置いてくるのでここで少しお待ち下さい。」

 

雪泉「分かりました。」

 

そして、アリサが車を駐車場に置いて戻ってきた。

 

アリサ「お待たせしました。」

 

闇影「それで、早速中に入るんですか?予定より10分位早いですが。」

 

アリサ「母から少しだけ出入口の前で待ってるように言われてるんです。なので、また少しだけ待って下さい。すいません。」

 

闇影「いえいえ、大丈夫ですよ。雪泉も良いよな?」

 

雪泉「はい。構いませんよ。」

 

アリサの言葉通り、しばらくファントム劇場の出入口前で待つことにした闇影と雪泉。すると、丁度開演1時間前に銀色のジャガーが停車した。

 

しかし、その背後にパトカーが停車し、免許証と登録書を出すように言っていた。

 

だが、その背後から小太りの男が現れて上手く警官をあしらったが、なんとその後に顔に手をかけるとビリビリっと小太りの男の顔が破れ、下から大女優シャロン・ヴィンヤードの顔が現れた。

 

闇影「え〜っと、今のはシャロンさんが警部と呼ばれた男に変装していた。で良いのか?」

 

雪泉「そっ、そういう事ですね。」

 

アリサ「ウフフ、驚かせてすいません。母は役作りの為に日本へ行った事はご存知かと思いますが、その役は変装しなければならないシーンがあったんです。それで、日本の有名なマジシャンに弟子入りしたんですよ。」

 

2人「そっ、そうなんですか……(汗)」

 

アリサ「ちなみに、姉のクリスも出来ますよ。母にせがんで教えてもらったそうですから。」

 

2人「アハハハ……(汗)」

 

シャロン「ああ、いたいた。こっちよアリサ。」

 

そんな話をしていると、シャロンに呼ばれたアリサは手を上げて答え、闇影と雪泉を連れ立って母の側に来た。

 

有希子「あら、シャロン。この子達は?」

 

シャロン「こっちは私のもう1人の娘のアリサ。それでこっちは、過去に私の護衛をしてくれた人のお孫さんの雪泉さんと養子の闇影君よ。」

 

闇影「初めまして、天宮闇影です。」

雪泉「雪泉と申します。」

 

有希子「初めまして、工藤有希子よ。」

蘭「毛利蘭です。」

新一「工藤新一です。」

 

シャロン「それじゃ、お互いに自己紹介が済んだところで楽屋に向かいましょうか。」

 

その後、有希子はジャガーを駐車場に停車させた後、シャロン達に合流して楽屋見学を開始した。

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