お互いに自己紹介した後、シャロンとアリサによってファントム劇場の楽屋へと案内された。
そして、その楽屋にはメイクアップした4人の女優がいた。そのうちの3人がシャロンのもとへと駆け寄る。
リラ『まぁ、シャロン!!』
アカネ『本当に来てくれたのね!!』
ローズ『感激〜〜!!』
闇影「彼女達は?」
アリサ「リラ、アカネ、ローズ。この劇場の女優達で皆さんは母に憧れているんです。ちなみに母はこの劇場の座長と知り合いなんで、チケットも用意出来たんですよ。」
雪泉「さすが大女優ともなると、色々なツテがあるんですね。」
その時、女優達の方が騒がしくなっているので、そちらの方を見ると新たにもう1人の女優が加わって、何かを話していた。
闇影「何かあったんですか?それに彼女は?」
アリサ「彼女はイベリスといって、彼女もここの女優です。それで、何かあったかについてなんですが、実はこの劇場に金色のスプレーでコーティングされたリンゴが届いたんですよ。動物の血で書かれた『最も美しい
雪泉「そのせいで、楽屋の雰囲気が暗かったんですね。」
ヒース『まぁまぁ、落ち着いて僕の女神達。どうせ、ただの悪戯さ。』
闇影「キザだな。」
アリサ「彼はここのトップスターのヒースです。映画の主役の話が来てて、今夜の舞台が最後らしいですよ。」
その後、闇影と雪泉、新一と蘭と有希子は舞台裏に案内された
闇影「ちなみにアリサさんは――」
アリサ「待ってください。」
雪泉がアリサの話に驚いていると、闇影がアリサに再び話しかけるが、それにアリサが待ったをかけた。
闇影「何か?」
アリサ「先ほどから気になっていましたが、多分、私の年齢は貴方達2人より下なので、タメ口で構いませんよ。」
雪泉「えっ?そうなのですか?」
闇影「失礼ながら、いくつですか?」
アリサ「19歳です。」
2人「っ!?」
闇影「俺より5歳下で、雪泉より1歳下か。」
アリサが闇影達より年下なので、タメ口で良いと言ってきたので年齢を聞いたら、なんとまだ成人していなかったのだ。
闇影「驚いたな。」
アリサ「ウフフ。結構大人びて見えるからか、本当の年齢を言うと今の貴方達のようによく驚かれるんです。」
雪泉「ところで、アリサさんもお母様と同じく女優の道を目指すんですか?」
アリサの年齢に驚いた後、雪泉が闇影が聞きたかった事を代わりに聞いてきた。
アリサ「いや〜、私は探偵になりたいなぁ〜と思ってるんですよね。」
雪泉「あら、それじゃいつかは同業者になるんですね!!」
アリサ「同業者?という事はお2人は探偵なんですか?」
闇影「ああ。日本の米花町という所で〈天宮探偵事務所〉をやっている。」
アリサ「へぇ〜、そうなんですか!!それじゃ、もし私が探偵になったら遊びに行かせてもらいますね。」
闇影「楽しみにしているぞ。」
―ビンッ!!
2人「っ!!」
闇影と雪泉とアリサの話が一段落すると、どこからか「ビンッ!!」という音が響き、上に吊ってあった鎧が落ちてきた。
各々、当たらないように避けるがローズが服を『NO SMOKING』の看板の釘に引っ掛けてしまい、動けないでいた。
このままでは鎧が彼女に当たってしまう。そう思った時、毛利蘭が駆け出してローズを救出した。それを見届けたアリサはすぐに鎧に駆け寄り、調べ始める。
ローズ『やっぱり私よ!!誰かが私を狙ってるんだわ!!』
すると、ヒースはアリサが調べている鎧に歩み寄る。
ヒース『ロープが古くなって切れただけさ。そうだろうアリサ?』
アリサ『ええ、そのようです。ダメじゃないですか、こんな重い鎧を上げたら。』
そう言ってくるヒースの意図をアリサは理解し、彼の言葉を肯定した。実際はロープの半分は切り込みを入れられていたのだが……。
イベリス『でも、不幸中の幸いね。側にあったあの大鏡が割れなかったんだから。』
ローズ『ええ。私達の守り神だもの。』
シャロン『感謝するのは鏡でも神でもないわ。この娘にでしょ?』
イベリスとローズの言葉に、シャロンは少し語気を強くしてそう言いながら、蘭を指さす。
ローズ『オー!ありがとう、助かったわ!』
蘭「あ、いえ…。」
ヒース『おっと、そろそろスタンバらないと。』
ローズ『じゃあね!』
そろそろ時間が迫っている為、舞台関係者の5人は準備へと向かった。
蘭「痛っ。あっ、擦りむいてる。」
シャロン「やっぱり、神様なんていないわね。いるなら、こんなむごい仕打ちはしないもの。」
そう言って、シャロンは持っていた自分のハンカチを蘭に渡す。その後、シャロンは帰ると言って出口へと向かっていくが、立ち止まってアリサへ一言。
シャロン「そうだ、アリサ。舞台が終わったら――」
アリサ「いつもの所だよね?分かってるよ。」
シャロン「なら良いわ。」
そして、今度こそシャロンは劇場から立ち去った。
闇影「何か約束ごとでもしてるのか?」
アリサ「ウフフ、内緒です。それより、そろそろ舞台が始まるので観客席に行きましょうか。ついてきて下さい。」
そう言うと、アリサは舞台裏の出口へと向かい、闇影と雪泉、新一と蘭と有希子も一緒についていく。
次でゴールデン・アップル編は終了し、その次から原作が開始します。