表の顔は探偵で、裏の顔は忍び   作:カオスカラミティ

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長い間、更新してなくてすいません。

このサイトで3つの小説を掛け持ち&リアルが忙しかったもので……(汗)

今回は闇影は雪泉ではなく、七槻と行動してもらいます。


原作開始
原作開始・越水七槻と共に


私の名前は越水七槻(こしみずなつき)。1年ほど前に故郷から米花町へと引っ越してきた、〈天宮探偵事務所〉の所員の1人よ。

 

これでも、高校生の頃は色んな事件を解決して女子高生探偵なんて言われてたの。そして卒業後は、探偵をする為の証明書を取得して、駆け出しの探偵として地元の小さな事件を解決してたの。

 

結構、充実した日々を送っていたわ。あの日までは……。

 

 

同級生で、親友の水口香奈がメイドとして働いている四国にあるラベンダー屋敷のお嬢様が亡くなった事件で、香奈が疑われていると本人から聞いた。

 

そして香奈は、探偵として事件を調べてほしいと頼んできたので、私はその屋敷に向かって隅々まで調べたが、殺人を証明する物は無く、これは亡くなったお嬢様の自殺と結論づけた。

 

しかし、それから事件は急展開を迎えた。警察が殺人の証拠を見つけ、香奈にキツイ取調べを始めたのだ。

 

キツイ取調べに耐えきれなくなった香奈は、いったん屋敷に帰された時を見計らって私に連絡してきた。「変な喋り方をする高校生が私を疑っている。助けて!!」と。

 

だが、あいにくその時は別の仕事が入っていた為、すぐに向かう事が出来なかったので『今、抱えている仕事を終わらしたら、すぐに向かう。』そう言って香奈を落ち着かせた。

 

数日後、仕事を終わらせたので香奈に連絡を取ろうとしたら、香奈からメールが入っていて中身を見ると、自殺をほのめかすような内容だったので私は『香奈、死なないで!』と思いながら、一目散に彼女の元へ向かった。

 

そして、彼女の元に到着すると2人の男女がいてその側に香奈がいた。その時は本当に『良かった!死んでなかった!』って心の底から安堵したわ。

 

男女の話を聞くと、女性の方は真姫さんといって地元の名士の人らしい。男性の方は天宮闇影さんといって米花町で私立探偵をしていて、私と共にラベンダー屋敷の事件は捜査してくれるとの事。

 

しかも闇影さんは助っ人として、あの有名な探偵である茂木さんを呼んでくれた!!この時、驚きながらも有名な探偵に会えて興奮したのは内緒ね。

 

その後、警察に大きなコネのある闇影さんと探偵として絶大な信頼がある茂木さんのおかげで事件はあっという間に解決した。

 

そこで私は決意した。闇影さんの探偵事務所で働こうと。闇影さんと一緒なら、人に寄り添える探偵になれると思ったから。でもまさか、香奈も一緒に闇影さんの事務所で働きたいと思っていたとは……。

 

 

 

そして現在。

七槻「おはようございます所長。あれ?副所長は?」

 

闇影「おはよう七槻さん。雪泉は学生時代の友達とお出かけ中だ。それと何度も言っているが、タメ口で良いし、俺の事は闇影と呼んで良いんだぞ?所長呼びは慣れないんでな。」

 

七槻さん「分かりました。でもそれなら、私の事も七槻と呼び捨てにして下さい。私は貴方よりも年下なんですから。」

 

闇影「ん、分かった。」

 

2人がそんな話をしていると、奥からエプロンを着た水口香奈が現れた。

 

香奈「あっ、七槻。おはよう〜」

 

七槻「おはよう、香奈。相変わらず、朝早く来てるのね。」

 

香奈「元々早起きだし、屋敷ではメイドしてたからね。あっ、闇影さん。事務所前を掃除した後に郵便受けを覗いたら、手紙が来てましたよ。」

 

そう言って香奈が出してきたのは一通の手紙だった。それを受け取った闇影は、手紙の表と裏を交互に見る。

 

闇影「差出人は香坂夏美か。………。へぇ〜。」

 

七槻「どうしたの闇影?」

 

手紙の内容の読んだ闇影は面白い物でも見つけたように、ニヤリと笑う。それを見た七槻は早速タメ口&呼び捨てで闇影に問いかける。

 

闇影「ああ。この差出人の香坂夏美さんだが、祖母の遺品整理を手伝ってほしいらしい。」

 

香奈「でも、遺品整理って専門の業者を手配すれば良いのでは?」

 

闇影「普通ならな。だが、わざわざ探偵事務所に依頼するという事は、それ相応の事情があるという事だ。受けてくれるなら、米花駅で待っててほしいと書いてある。俺は行くが、七槻はどうする?」

 

七槻「もちろん行くわ。」

 

 

―米花駅前。

七槻「米花駅で待ってるけど、それらしい人はいないわね。」

 

闇影「手紙には目印として赤い帽子を被ってるって書いてるな。」

 

すると、2人の元に赤い帽子を被った女性が歩いてきて、目の前で立ち止まって一言。

 

「天宮探偵事務所の方ですか?」

 

闇影「ああ。所長の天宮闇影だ。」

七槻「所員の越水七槻です。」

 

「香坂夏美です。この度は来てくださってありがとうございます。」

 

闇影「それで亡くなった祖母の遺品整理という事ですが?」

 

夏美「はい。詳しい事は家に到着してからという事で。」

 

 

 

―家に到着

夏美「実はこの家、何かしらのカラクリが多数あるようでして。私や専門業者では手に余ると思い、皆さんの事務所にお願いしました。」

 

七槻「なるほどね。それじゃ闇影、手分けして遺品整理しましょうか。」

 

闇影「そうだな。」

 

 

―そして1時間後

夏美「凄い……。もうこんなに片付いたんですね。」

 

七槻「ええ。後はカラクリが無い物ばかりですから――」

 

闇影「待て。まだあるぞ。」

 

2人「えっ?」

 

闇影の言葉に2人が振り返ると、彼は暖炉の方を見ていた。その様子を見た七槻は首を傾けながら、近づいてくる。

 

七槻「えっと、暖炉に何か?」

 

闇影「よく見たら分かるぞ。」

 

七槻「ん〜?あっ、これって……」

 

夏美「何かありましたか?」

 

七槻「暖炉のここを見てください。このレンガ、他のレンガと形が違って真四角ですよね?」

 

七槻が暖炉に頭を突っ込んでよーく見ると、1箇所だけレンガの形が違う物を発見した。それを夏美にも見せる。

 

夏美「本当ですね。でも、作ってる最中にこの形じゃないと入らなかっただけじゃ?」

 

闇影「それは無いな。建築士は家を作る時、図面を引く。しかし、この真四角のレンガは明らかにおかしい。」

 

七槻「なるほど。推理小説とかなら、こういう場合は――」

―ガコッ!

 

七槻「やった!!」

 

闇影に指摘された箇所のレンガを七槻が押すと、そのレンガがあった面が開いて地下へ降りれる階段が現れた。

 

そして、夏美が持ってきた懐中電灯を闇影が使い、先頭に立って3人はゆっくりと降りていく。最下層に到着するとちょっとした広間になっており、その中央には台座があり、その上には……

 

闇影「ん?箱が置いてあるな?」

 

七槻「夏美さん、開けてもらえますか?」

 

夏美「はい。」

―ガチャ。

 

台座の上に置いてあった箱を夏美が開けると、中には大きな鍵と何かの図面が入っていた。

 

七槻「何かの図面と鍵ですね。」

 

夏美「そうですね。」

 

闇影「とりあえず、これで依頼された事は全て完了しましたね。そちらの鍵と図面はどうしますか?」

 

夏美「これの事は自分で調べてみようと思います。今日は本当にありがとうございました。」

 

闇影「いえ、お力になれて良かったです。」

七槻「また何かありましたら、遠慮なく。」

 

 

その後、夏美から依頼料を受け取り、闇影と七槻は夏美の車で事務所まで送ってもらった。

 

 

 

―夜・闇影のマンションにて

雪泉「そんな事があったんですか。」

 

闇影「なかなか面白い依頼だったよ。」

 

雪泉「お兄様の事ですから、例の図面に書かれていた物の事も知っているのでは?」

 

闇影「まぁな。だが、彼女は自分で調べると言った。ならば水を差すわけにはいかん。」

 

雪泉「そうですね。」

 

闇影「それより、お前の方はどうだったんだ?飛鳥とお出かけしたんだろ?」

 

雪泉「はい。実はですね―――。」

 

お互いに今日あった出来事を話し合いながら、夜は更けていった。




劇場版キャラである香坂夏美を出しました。

例の鍵や図面を見つけた瞬間を書きたかったので出しました。
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