焔紅蓮隊の日影からの情報で『半蔵学園』へと来た闇影と雪泉。
闇影「何気に半蔵学園に来るのは初めてだな。」
雪泉「そういえば、お兄様は私達が『学炎祭』を仕掛けている時、月閃でお祖父様に...」
闇影「しごかれてたよ。最強の善忍になる為だって言ってな。」
雪泉「今はもう、その必要も無くなりましたね。」
闇影「ああ。ところで、日影が言っていた毎年わざと留年している忍学生に連絡は取ったんだよな?」
過去の善忍同士の戦いの話をいったん打ち切って、今回の目的である大道寺という先輩に連絡は通っているのか、闇影は雪泉に訊ねる。
雪泉「お兄様から連絡をもらってすぐに飛鳥さんに連絡したんですが、彼女は大道寺さんの連絡先を知らないので、彼女の先生である霧夜さんに話を通しておくと...」
闇影「その後、連絡が来て待ち合わせ場所に指定されたのが、『休日の誰もいない体育館』だが...」
雪泉「誰もいませんね。」
飛鳥達の先生である霧夜から指定された『休日の体育館』に来た闇影と雪泉だが、待っているはずの大道寺がいなかったのだ。
?「......」
ーバッ!
その時、2人の死角から何者かが飛び出し、闇影に向かって拳を繰り出した。
闇影「フッ!」
ーガシッ!
?「......」
ーブンッ!
雪泉「ハッ!」
ーバシッ!
闇影・雪泉「ヤアッ!!」
ードガッ!
しかし、その攻撃を仕掛けてきた者の気配を察知していた闇影は、繰り出された拳を受け止めた。すると今度は、いきなり雪泉に向かって回し蹴りを放ってきたが、雪泉は慌てる事なく捌いた。
そして、相手の回し蹴りを捌いた事で一瞬の隙ができ、2人は間合いを詰めて攻撃してきた者に同時に拳を繰り出した。
?「うぬぅぅぅぅ...。うむ、見事だ!」
闇影「貴女は?」
?「我は大道寺!」
雪泉「貴女が...。えっと、待ち合わせ場所が間違ってなくて良かったのですが、何故いきなり不意打ちを仕掛けてきたのでしょうか?」
?→大道寺「うむ。霧夜先生からお前達と今日、この場で会ってほしいと言われてな。だが、ただ普通に会うのも面白くない。黒影殿の孫であるお前とコスモ幻獣拳を3つも会得したお前の力を見てみようと思い、失礼ながら不意打ちを仕掛けさせてもらった。」
雪泉「う〜ん、飛鳥さんの言っていた通りですね...(汗)」
闇影「それより大道寺先輩、早速本題に入らせてもらって良いでしょうか?」
大道寺「構わん。聞きたい事は、お前達の忍学校の卒業生である『刹那』についてだな?」
闇影・雪泉「はい。」
飛鳥から聞いていた、大道寺の相変わらずの性格に2人は少し苦笑するがすぐに真面目な顔になり、闇影が本題に入って良いか訊ねる。
大道寺はそれに対して「構わん。」と頷き、自分が収集してきた『月閃の闇・刹那』の情報を開示する。
大道寺「まず最初に言っておくが、奴の居場所はわからん。」
闇影「レアな情報をいくつも収集してきた先輩でもですか?」
大道寺「うむ。コロコロと根城を変え、場所が判明した頃にはもぬけの殻なのだ。」
雪泉「用心深いですね。」
大道寺「その為、現時点で得ている奴の情報は2つだ。1つ目は奴には協力者らしき人物がいる事。いくら善忍のエリート学校である月閃を卒業したとは言え、奴のやっている事は明確な違反行為だ。なのに追手を差し向けられても、まるでその事を事前に知っていたかのように対処しているそうなのだ。」
雪泉「まさか、善忍側に裏切り者が?」
大道寺「その可能性は十分あるゆえ、我はこの後にさらに奴の事を深く探るつもりだ。そして2つ目。奴は裏でとある仕事をしている。」
闇影「とある仕事?」
雪泉「それはいったい?」
大道寺が1つ目の『刹那』の情報を開示し、それを聞いた2人は下手をすれば善忍側の人間が『刹那』に情報を逐一送っている可能性がある事を考え、苦い顔になる。
そんな状態の2人に構わず、大道寺は2つ目の情報を開示しようとする。
大道寺「〈
雪泉「〈
闇影「聞かなくても大体の予想がつくが、一応聞く。その〈
大道寺「機密情報の奪取や暗殺。おおよそ依頼されれば、何でもしているようだ。」
この〈
大道寺「ただ、この〈
闇影「俺達の方もどうにかして調べてみる。」
雪泉「何か分かりましたら、情報交換をしましょう。」
大道寺「承知した。」
その日の夜、2人はマンションのリビングで今回得た情報の事を考えていた。
雪泉「まさか、刹那がそこまでの事をしていたとは...。」
闇影「だが、かなりの収穫だ。今回得た情報をもとに探っていけば、奴を引きずり出す事が出来るかもしれない。」
雪泉「ええ。その時こそ、お祖父様の仇を取りましょう。」
その頃、とある場所では...
刹那「はぁぁ〜、いったいどうしてくれるの?善忍上層部の幹部である貴方が私の協力者ってバレたじゃない?」
男「もっ、申し訳ありません刹那様...(汗)」
腕組みして立っている刹那は、足下で跪いている三十代後半の男に呆れ果てている。
刹那「しかもバレた原因が、忍関係者御用達のキャバクラで酒に酔ってポロリと口を滑らせたという。」
男「ほっ、本当に申し訳ありません!!今後はこのような事が無いように...」
刹那「別に良いわよ。」
男「許して、いただけるんですか?」
自分の失態のせいで主である刹那に多大な迷惑をかけてしまい、男は深く頭を下げ今後は注意を怠らないようにすると言おうとしたが、刹那はそれを遮って「別に良い」と言った。
それを聞いた男は、許されたのかどうか確かめる為に恐る恐る刹那に質問する。
刹那「ああ、今のは許すって意味で言ったわけじゃないわよ。」
男「えっ?」
ーズンッ!
男「えっ?」
いつの間にか刹那は目の前におり、しかも男は腹に違和感を覚えて、下を見ると彼女の手が腹を貫通していた。
男「ど、どうして?」
ードサッ!
刹那「『どうして?』。酒が入ったとはいえ、私との関係をべらべら話すような奴はいらないの。さてと、私とこいつのつながりを示す物を徹底的に消さないとね。」
男を殺した刹那は手に付着した血を拭い、この場から去っていった。
次はコナンの中でも、最も悲しい事件の犯人を救済しようと思います。