表の顔は探偵で、裏の顔は忍び   作:カオスカラミティ

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スコッチこと諸伏が死んだのは原作開始の2、3年前との事なので、タイトルは「約2年前」としました。


原作開始約2年前・ウィスキートリオ

回想シーン

 

???の襲撃後

 

月閃はもう1つの善忍養成学校である『半蔵学院』の忍学生5人や教師達の手を借りて復興作業を行う事となった。

 

当然、闇影もその復興作業に参加しようとしたが……

 

黒影『闇影、お主はあやつの行方を追え。』

 

闇影『いや、しかし……。』

 

黒影『あやつは、我が月閃女学館の闇。しかも複数のコスモ幻獣拳を使う。対抗出来るのは、同じく複数のコスモ幻獣拳を使うお前だけだ。頼む、奴を探しだして倒してくれ。』

 

雪泉『お兄様、私からもお願いします。』

 

闇影『……分かった。どこまでやれるかは分からないがその頼み、受けよう。それに個人的にもあいつは気に入らないしな。』

 

黒影の言葉に闇影は頷き、???を探し出して倒す事を承知した。

 

回想終了

 

 

―それから約1年後(闇影23歳)

 

夕方5時、マンションの闇影の部屋にて

闇影「ふぅ~。あれから数ヶ月後にじいさんは亡くなり、生きてる間に依頼完遂の報告が出来なかったな。」

 

フォロス「仕方ありませんよ、マスター。」

 

スピカ「そうですよ。黒影様はもうかなり、お年を召しておりましたし。」

 

トゥバーン「それに依頼完遂の報告なら、あのじいさんの墓前でやりゃいいじゃねぇか。なに、あのじいさんの事だ。闇影から依頼完遂の報告を受けるまでは、意地でも現世にしがみつくだろうよ。」

 

闇影「ハハハ。確かにじいさんならそれ位、やりそうだな。」

 

マンションの自室でそんな話をしている闇影とコスモビースト達。そして、闇影が時計を見て立ち上がると一言。

 

闇影「そろそろ、忍務の時間だな。」

 

 

 

 

 

―5時間後、夜10時の街中にて

 

剣「あれが今回の仕事の場所だな?」

 

スピカ「はい。あの◯✕商事の機密データを入手する事が、今回の忍務です。」

 

トゥバーン「簡単だな。サクッと終わらせちまおうぜ。」

 

フォロス「全くお前は……。」

 

トゥバーン「分かってるって。油断大敵って言いたいんだろ?」

 

剣「それじゃ、今回も気を引き締めて行くぞ!」

 

そう言って、剣は目的地のビルから数十キロ離れたビルの屋上から飛び降り、黒い大凧に乗った。

 

剣「到着っと。後は情報にあった、機密データがあるサーバー室へと向かうか。……っ!!」

 

フォロス「マスター。(小声)」

 

剣「ああ、分かってる。この先には悪忍がかなりの数、いやがるな。(小声)」

 

スピカ「ええっ!?」

 

目的地のビルの屋上に降り立ち、後は機密データがあるサーバー室へと向かうだけかと思われたが、なんと屋上の扉の向こうには大勢の悪忍がいるとの事。

 

それを聞いたスピカは驚くが……

 

剣「だが、丁度いいな。久々に俺の武器が使える。」

 

トゥバーン「お前の武器っつうと、あの黒い剣と槍だったか?」

 

剣「その通り。じいさんが俺の為に作ってくれた特注品なんだ。」

 

剣の方は月閃の在学していた頃に、黒影から与えられた武器を装備して屋上の扉の前に立つ。

 

トゥバーン「というか、何で一般企業の◯✕商事に悪忍が?」

 

剣「恐らく、この◯✕商事の社長は悪忍養成学校の『秘立蛇女子学園(ひりつへびじょしがくえん)』の出資者なんだろう。さて、お喋りはここまでだ。行くぞ。」

 

 

―その頃、屋上の扉の前では

悪忍1「おかしいな。センサーが反応したから来てみたが、別に異常は無いぞ?」

 

悪忍2「まだ気を抜くな。まだ扉の向こうは調べてないのだろう?」

 

悪忍2がそう言った時、屋上の扉は吹き飛んだ。そして扉の向こうから、剣と槍を装備した剣が現れ、悪忍達は驚く。

 

悪忍3「貴様は月閃の!!」

 

剣「さぁて、さっさとお前らを倒して、機密データはいただくぜ。」

 

悪忍1「ほざけ!!」

 

悪忍達は苦無や刀を手に取り、剣に向かっていくが……

 

剣「フッ!」

―ザシュッ!

 

悪忍1「グワッ!」

 

剣「ハッ!」

―ズドッ!

 

悪忍2「ガッ!」

 

剣「セイヤッ!」

―ズバァッ!

 

悪忍3「グハァッ!」

 

並の悪忍では剣の相手にならず、ものの5分弱で屋上の扉前に集まっていた50人近い悪忍を倒した。

 

剣「よし、他の階を警備している悪忍が来る前に、サーバー室へ向かうぞ。」

 

フォロス「サーバー室は社長室の隣ですね。」

 

その後、剣達はサーバー室に到着したが、そこも当然のごとく悪忍がいた。しかし、数人だけだったので1分もかからずに全員倒してサーバー室へと入り、目的の機密データを入手した。

 

 

 

 

―忍務後

闇影「ただの機密データ確保の忍務かと思ったら、悪忍と戦う事になるとはな。」

 

フォロス「まさか、◯✕商事が悪忍養成学校に出資していたとは、驚きですよね。」

 

スピカ「でも、マスターの敵では無かったですけどね!」

 

トゥバーン「だが、油断は禁物だぞ。」

 

フォロス「ほうー?そんな事を言うとは。お前も成長するんだな?」

 

トゥバーン「あぁ?んだと、この野郎。(怒)」

 

先程の忍務の内容を思い出して、談笑しながら自宅へと帰還している闇影だが、トゥバーンが真っ当な事を言った事に反応したフォロスが軽く小馬鹿にした。

 

そのせいで一触即発の事態になりかけたが……

 

スピカ「マスター、あの廃ビルの屋上にいる2人の男性が、何か言い合ってますよ?」

 

闇影「何だと?」

 

スピカの報告に闇影だけでなく、フォロスとトゥバーンもそちらを振り返る。するとスピカの言う通り、2人の男性が何かを言い合っていた。

 

闇影「気配を消して様子を見てみるか。」

 

 

 

 

一方で闇影達が見つけた男2人は…

 

ライ「俺に投げ飛ばされるフリをして、拳銃を奪うとはな。やるじゃないかスコッチ。」

 

スコッチ「ハァ…ハァ…。拳銃を奪ったのは、お前を撃つ為じゃない。こうする為だ!!」

 

そう言って、スコッチと呼ばれた男(諸伏景光)はライという男から奪った拳銃を自分の心臓に向け、引き金を引こうとする。

 

ーガシッ!

 

スコッチ→諸伏「っ!?」

 

しかし、ライに拳銃のシリンダーを掴まれた為、引き金を引く事は出来なくなったが、それでも諸伏は引き金を引こうとする。

 

ライ「無駄だ。シリンダーを掴まれたら、人の力で引き金を引く事は出来ない。」

 

諸伏「くっ!!」

 

ライ「安心しろ。俺の名は赤井秀一。FBIからこの組織に潜入していて、お前と同じように奴らに噛みつこうとしている者だ。」

 

諸伏「え、FBI……!?」

 

ライ→赤井秀一「お前1人を逃がす位、簡単だ。とりあえず、話を聞いてくれないか?」

 

赤井の言葉に諸伏は絶望的になるが、次の自分がFBIだという言葉に驚いた。そして、彼の話を聞こうとした時……

 

―カン!カン!カン!

 

2人「っ!?」

 

諸伏「クソッ!!」

 

赤井「っ!!待っ……」

 

―キィンッ!

 

諸伏「ウワッ!?」

 

赤井「何だ!?」

 

階段から誰かが駆け上がってくる音が聞こえ、潜入している組織の追手だと思った諸伏は、赤井を押し退けて再び拳銃の引き金を引こうとするが、どこからか飛んできた苦無によって拳銃が弾き落とされてしまった。

 

バーボン「(ヒロ)!!」

 

諸伏「ゼ、零?」

 

バーボン「良かった、生きていたか……。って、あっ……。」

 

赤井「……。」

 

階段を駆け上がってきたのは組織の幹部であり、諸伏の幼馴染の降谷零だった。

 

彼は、諸伏から『全てバレた。もう逃げ場はあの世しかない。』というメールをもらって、急いでこの場に駆けつけたのだった。

 

しかし、目の前に赤井秀一がいて『しまった!』と思ったが……。

 

諸伏「あっ、零。ライは実はFBIの捜査官で、俺達と同じように組織に潜入しているNOCなんだ。」

 

バーボン→降谷「えっ!?そっ、そうだったのか?」

 

赤井「ああ。俺の本当の名は赤井秀一で彼の言った通り、奴らに噛みつこうとしているFBIだ。しかし、まさか君までもNOCだったとはな。ちなみにどこの捜査官なんだ?」

 

降谷「僕は警察庁公安部の人間なんだ。」

諸伏「俺は警視庁公安部だよ。」

 

ライこと赤井がまさか自分達と同じく立場の人間とは思わず、驚く降谷だったがとりあえず、赤井に聞かれた所属を明かす。

 

その後、降谷は諸伏が言った『警視庁公安部』という言葉を聞いて、何かを思い出した。

 

降谷「そうだ、景!!お前がNOCだとバレた原因だが、警視庁公安部に奴らと繫がっている奴がいるんだ!!」

 

諸伏「なっ!?」

 

赤井「なら、偽装用の遺体はこちらで用意しよう。」

 

諸伏が潜入捜査官だとバレたのはなんと、諸伏が所属している警視庁公安部の人間のリークだったのだ。

 

何とかして諸伏を逃がそうと考える降谷だが、公安が何かしら動けばすぐにバレてしまう。すると、赤井が手を貸してくれるとの事。

 

降谷「良いのか?」

 

赤井「もちろんだ。それにこちらが用意すれば、公安にはバレないだろう。」

 

降谷「すまない、感謝する!」

諸伏「ありがとう赤井!後、残る問題はあの……ってあれ?」

 

降谷「どうした景?」

 

諸伏「あっ、いや…。零やその他の仲間に迷惑かけないように、携帯電話ごと拳銃で自分を撃とうと思ったら、苦無が飛んできて拳銃を弾いたんだ。」

 

降谷「苦無が?」

 

諸伏「ああ。それで、その苦無を証拠物として回収しようとしたんだけれど……。」

 

諸伏の偽装は何とかなりそうなので、残っていた問題――飛んできた苦無を回収しようとする諸伏だったが、拳銃を弾いてビルの屋上に刺さったはずの苦無はどこにも無かった。

 

降谷「無いじゃないか。極度の緊張状態で見間違えたんじゃないのか?」

 

諸伏「そんな事ないよ!!赤井も見たよな!?」

 

赤井「ああ、確かに見た。だが恐らく、俺達が話し込んでいる間に回収されたんだろう。」

 

降谷「いったい何者が?」

 

 

 

 

一方、苦無を投げて諸伏を助けた闇影は

 

闇影「間一髪だったな。」

 

スピカ「本当ですね〜。スコッチと呼ばれた男の方が、自分の心臓に拳銃を当てた時はビックリしましたよ。」

 

フォロス「だが、マスターが奴の拳銃を弾き落としたおかげで、全て解決しそうだな。」

 

トゥバーン「でもよ、あの3人が言ってる“組織”って言葉、気になるよな?」

 

闇影「その“組織”関係の仕事が回ってきたら、手伝ってやるさ。それまでは干渉する気はないがな。さっ、帰るぞスピカ、フォロス、トゥバーン。」

 

赤井、降谷、諸伏がいるビルより離れたビルに立って彼らの話をきいていたが、その中で出てきた“組織”という言葉に闇影以外は気になっていた。

 

しかし、闇影は仕事以外で関わる気は無いとコスモビースト達に伝え、回収した苦無をしまうと赤井達に見つかる前にコスモビースト達と共に、その場から去って行った。

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