ハイスクールB✕H プリキュアになってしまった転生者   作:ボルメテウスさん

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夢の学校

「それにしても、パーティって、初めて聞いた時には緊張したけど、なんとかなるもんだなぁ」

「…あのぉ、ツナ君、それを言うんだったら、もうちょっと中央に行ったら」

「…嫌だ」

 

俺は現在、パーティ会場からわりと目立たない所にいる。

理由は簡単だ、俺がプリキュアである事を知られているからだ。

かなり目立つような行動をしていたが、こんな大衆の前に出てくるのなんて、絶対に嫌だ。

 

「先輩も分かりますか、この気持ち」

「ふむ、よく分かるぞ、そして、ナイスだ、ギャスパー君」

 

同時に、俺は後輩というギャスパー君から貰った段ボールで絶賛ステルス中だ。

最初は女装をしているから、少し離れようと思ったが、俺と似たような考えをしている事もあり、一安心だ。

 

「ギャー君、そんな所にいないで来る」

「ほら、ツナ君も」

「「嫌だあぁぁぁぁぁ!!」」

 

そんな俺達の思いを他所に、ましろと子猫ちゃんによって、俺達は無理矢理連れ出される。

 

「うぅ、目立ちたくないのにぃ」

 

そうしながらも、会場では何やら盛り上がっている様子だった。

 

「それにしても、一体何が起きているんだ?」

「んっ、いわゆる若者の野望をここにらしいよ、悪魔だって聞いたから、結構恐ろしいのが来るのかと思ったけど、少し安心したわ」

「はい、リアスさんもサイラオーグさんもかなり盛り上がりましたからね」

「そうなんだ」

 

俺は特に魔界の事など興味はなかった。

けど、ソラが言う以上は、大きい夢なんだろうな。

 

「冥界にレーティングゲームの学校を建てることです」

 

そう、目標を聞いていると、どうやら、生徒会長の番が来たみたいだ。

それにしても、学校か。

 

「かなり大変そうだなぁ、悪魔の学校って、あんまり知らないけど」

「そういうのんきな事を言わないの」

 

そう、俺が言っているとあげはさんが呆れたように言う。

すると。

 

「レーティングゲームを学ぶ所ならば、既にあるはずだが?」

 

「それは上級悪魔と一部の特権階級の悪魔のみしか行くことが許されない学校のことです。

私が建てたいのは下級悪魔、転生悪魔も通える分け隔てない学舎です」

 

差別のない学校か、それはかなり難しい話だと考える。

大きな夢ではあるが、叶うかどうか分からない。

 

「けど、夢は大きく目指せばな」

 

だが、嫌いではない。

そう考えていた時だった。

 

「ハハハハハハハハハハハハッ!」

 

聞こえたのは笑い声。

だが、それは夢に関心する笑いではなく、馬鹿にする笑い。

それを、理解出来た。

 

「それは無理だ!」

「これは傑作だ!」

「なるほど!夢見る乙女という訳ですな!」

「若いというのはいい!しかし、シトリー家の次期当主ともあろう者がそのような夢を語るとは。

ここがデビュー前の顔合わせの場で良かったというものだ」

 

次々と、その口に言うのは、否定の言葉。

 

「ソーナ・シトリー殿。下級悪魔、転生悪魔は上級悪魔たる主に仕え、才能を見出されるのが常。

そのような養成施設を作っては伝統と誇りを重んじる旧家の顔を潰すこととなりますぞ?」

 

本当に目立つのはあんまり好きじゃないけどな。

それを察したのか、俺の後ろにはあげはさんがいた。

 

「…悪い、悪目立ちするわ」

「はぁ、本来ならば、止めたい所だけど、行ってこい、ツナ君」

 

その言葉に背中を押され、そのまま俺は前に出る。

 

「いくら悪魔の世界が変革の時期に入っていると言っても変えていいものと悪いものがあります。

まったく関係のない、たかが下級悪魔に教えるなどと…」

「この場は夢を、目標を宣言する場所じゃなかったのか?」

「なに?」

 

その言葉を遮るように、俺は前に出る。

 

「ツナ君」

「なんだ、貴様」

「招待客だ。こっちはパーティで緊張しているのに、品性のない会話が聞こえて、注意しに来たんだよ」

「注意だと?」

 

その言動に対して、向こうは顔を歪ませていた。

 

「魔王のサーゼクス様は言った。今後の目標を語りたいと。そして、こうも言った。

彼らは、冥界の宝だと。ならば、その夢は冥界の宝でもあるんじゃないのか?」

「ふっ、叶えられない願いだとしても?」

「それは、あなた方が未来予知で見たからか?それは凄いな」

 

そう、俺もまた皮肉を込めて言う。

 

「貴様、馬鹿にしているのか」

「馬鹿に?そう思うという事は、未来を見れないのか、それは失礼。だけど、それだったらあなた方もそうだろ」

 

そう、俺は見つめる。

 

「時に、夢は無謀かもしれない。だけど、それを信じ、努力する事になぜ馬鹿に出来る?それは悪魔だろうと、天使だろうと、堕天使だろうと同じはずだ。無謀で無茶だと分かっても叶え続けたのが、この世界じゃないのか?」

「まったく、人間を招待したと思えば、ここまでとは」

「だったら、人間の力を見せれば良いんじゃない?」

 

そう言うと、あげはさんが背中を叩いた。

 

「えっと、レーティングゲームだっけ?それで私達と戦うのはどうかな?」

「何を」

「別に、勝てる自信がないんだったら、良いよ。だけど、夢を馬鹿にする事しかできないのが、悪魔だったら、仕方ない仕方ない」

「…良いだろ、魔王が招待したという人間の力を見るには丁度良い」

 

そう、目の前にいる糞悪魔が宣言した。

 

「あぁ、これはなんというか」

「うん、ツナ君もあげはちゃんも」

「怒っていますね」

次回のヒロインは

  • ソラ
  • ましろ
  • あげは
  • エル
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