ハイスクールB✕H プリキュアになってしまった転生者   作:ボルメテウスさん

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魂の兄弟

「ここは」

 

目を覚ませば、そこは花畑だった。

様々な色の花が咲いており、心が和む光景だった。

しかし、なぜこのような花畑にいるのか、俺にはまるで記憶はない。

 

「なぜ、俺はこんな所に」

「ようやく、目覚めたようだな」

 

同時に聞こえて来た声に俺は振り向く。

先程まで、人の気配のなかった場所での突然の声。

俺は、警戒しながら後ろを振り返る。

 

「なっ」

 

そこに立っていたのは、ドラゴン。

ファンタジーでは象徴と言える存在。

炎を思わせるような赤いドラゴンが、俺の目の前に立っていた。

 

「お前は一体」

「俺か、俺の名はドライグ、そうだな、この姿で会うのは初めてだったな」

「なっ」

 

確か、聞いた話だと、兵藤の身体に宿っている武器。

その力の大元がドラゴンだとは聞いていたが、まさか目の前にいる奴だとは。

 

「そんなドラゴンが一体、俺に何の用だ」

「ふっ、俺はお前を呼んだ訳ではない。俺もお前も自然とここに来た。

それだけの話だ」

「どういう意味だ?」

 

俺が自然と、ここに来ただと?

ドライグは何を言っているのか、疑問に思っているとその視線は下に向けられていた。

 

「下を見れば、全てが分かる」

「全てが」

 

そう、俺はゆっくりと視線を下に向ける。

その光景を見た瞬間、俺は全てを思い出した。

 

「そういぅ事だったのかっ」

「そうだ、俺達は」

 

それと同時に、下の光景。

そこには。

 

『「アガガガガガガッ」』「ツナさぁん!!」「ドライグゥ!!」

 

魂が抜け出る音と共に、震えている俺の身体と兵藤の腕に出ている赤い籠手。

そして、そんな二つに対して、呼びかける仲間達の姿だった。

 

「・・・思い出してしまった、まさか、冥界中に俺の存在が知れ渡って、しかもまさか、アニメしているなんてっ」

 

向こうの世界でのレーティングゲームの活躍を見て、人気に。

さらには、その人気を見て、アザゼル先生が以前から計画していたというプリキュアをアニメ化。

しかも、本来だったら見えるはずのない変身シーンまでも再現。

それらはなんと俺の知らない所でソラ達が行っていた。

結果、俺はプリキュアの中の人として有名になってしまった。

 

「うぉぉぉんっ、こんな不名誉な名前があってたまるかぁあぁ」

 

そして、ドライグもまた、それに対して涙を流していた。

彼の場合はさらに酷く、兵藤がおっぱい好きという事で、おっぱいドラゴンという不名誉な名前を付けられた。

それによって、彼の心労が大きくなっていた。

 

「それじゃ、俺と同じくあまりの心労で幽体離脱していたという事かっ!!」

「あぁ、その通りだ、まさかこんな事になるとは、俺も予想外だった」

 

同時に、俺とドライグの目は合わさる。

その目の奥から湧き上がるのは怒りの炎。

そして、それはこれまでに繋がりのなかった俺達に対して、一つの目的が出来る。

 

「戦おう、ドライグ、いや兄弟っ」

「兄弟っ!」

 

それに対して、ドライグは目を見開く。

 

「俺達は、互いに既に相棒がいる。信じられる相棒が!そして、仲間よりも強い絆が生まれた!」

「あぁ」

「だからこそ、俺はお前の事を兄弟と呼ぶ!」

 

その言葉を聞いた瞬間、ドライグは笑みを浮かべる。

 

「まさか、この俺を兄弟と呼ぶ人間がいるとはな」

「・・・嫌だったか」

 

その俺の問いかけに対して。

 

「いいや、そうだな、兄弟!」

 

同時に俺達は互いに手を取る。

それと同時に、俺達の魂は、元の身体に戻っていく。

 

「あっ、ツナさんの魂が戻ってきました!」「おぉ、ドライグもあれ」

 

それと同時に、俺と兄弟は。

 

「『アザゼルはどこじゃ、ぼけぇぇぇぇ!!!』」

 

今回の1件に関わっているだろうアザゼルを殴る事を決意した。

次回のヒロインは

  • ソラ
  • ましろ
  • あげは
  • エル
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