ハイスクールB✕H プリキュアになってしまった転生者   作:ボルメテウスさん

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未だに知らぬ町で

「本当に助かりました!!」

 

「それは、良かったわ」

 

 あの後、俺達はクレーリアさんと八重垣さんの2人が、この駒王町を案内してくれた。

 

 普通ならば、見ず知らずの人を町を案内してくれる事なんてないはずだが、かなりお人好しであった。

 

 そして、そんなクレーリアさんとソラは気が合ったのか、そのまま喋り続けていた。

 

「なんだか、すいません、ご迷惑をかけて」

 

「気にしないでくれ、それに彼女のお節介に付き合う事には慣れたからね」

 

 そうしながらも、八重垣さんは何か警戒している様子だった。

 

 素人の俺では、それが一体何なのか分からないが、明らかに周りを見ている。

 

「君達はなんでこの町に来たんだ?」

 

「来たって言うよりも、何時の間にか連れてこられた感じですかね」

 

「そうなのか」

 

 俺の言葉に対して、八重垣さんは少しだけ呆けた様子で答えた。

 

 多分だが、彼は何かを警戒していたように見えた。

 

 それこそ、まるで何かを恐れるように。

 

 しかし、今はもうその気配を感じさせない。

 

 一体、どういうことなのだろうか? 

 

「どうかしたんですか?」

 

「いや、なんでもないよ。ただ、この町に来てまだ間もないようだから気を付けた方が良いと思ってね」

 

「えっ?」

 

 俺は思わず聞き返した。

 

 それには疑問はあった。

 

「気をつけるって、何に?」

 

「……最近、少し物騒になったからね、夜の外出は極力控えるんだ。特に女性の一人歩きは危ない」

 

 そう言って八重垣さんは心配そうな表情を浮かべてみせる。

 

 それは、本当に本心から言っているのは、見ていて分かる。

 

 けど、それが一体何なのか。

 

「沢田さん! ここで今日の晩ご飯を買っていきましょう!」

 

 そこでソラが元気な声を上げる。

 

 その手に握られているのはスーパーで買ったらしいお惣菜だ。

 

 どうも彼女は買い物をするのが楽しいらしく、色々と見て回っていたのだ。

 

 まぁ俺達としても、彼女の買い物には付き合うつもりだったし構わないんだけどさ。

 

「あー……そうだね、そろそろ帰ろうか」

 

「そうね、それじゃ、ソラちゃん達も気をつけてね」

 

「はい! お二人共、本当にありがとうございました!」

 

 笑顔を浮かべて別れを告げる彼らに手を振ってから歩き出す。

 

 そして商店街を出て、家に帰る為に歩いていく。

 

「今日は楽しかったですね!」

 

 隣を歩くソラが上機嫌にそんな事を言ってくる。

 

 確かに今日は色々あったけど、ソラにとっては良い一日だったみたいだ。

 

「まぁ、なんだ、いきなり一緒に暮らす事になったけど、本当に良いのか?」

 

「正直に言えば、未だに戸惑いがありますけど、以前にソラシド市に突然住む事になった経験もありましたので、そこは慣れました!」

 

「ソラシド市かぁ」

 

 まるで聞いた事のない町の名前である事もある。

 

「……そう言えば、ハレワタール」

 

「なんでしょうか?」

 

 その時が、ある意味、運命の分かれ道だったかもしれない。

 

「……帰り道、覚えているか?」

 

「それは、あっ」

 

 俺達が、本当に意味で二人で一人のプリキュアになる戦いの分かれ道は。

次回のヒロインは

  • ソラ
  • ましろ
  • あげは
  • エル
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