ハイスクールB✕H プリキュアになってしまった転生者   作:ボルメテウスさん

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その覚悟は、死を乗り越えて

「結局、超化になる方法は見つかりませんでした」

 

 あれから、俺達は超化になる為の方法を探り続けた。

 

 しかし、それを見つける事が出来なかった。

 

 だが、既にレーティングゲームは始まった。

 

 試合のほとんどは、ディハウザーさん達の活躍でなんとかなった。

 

 しかし。

 

「まさか、向こう側の王と言えるビィディゼが俺とソラが戦うとはな」

 

 最後の戦いと言える舞台で、俺とソラは緊張と共に、構えていた。

 

「おそらくは、向こうとしては、これを使って、悪魔の力を誇示する可能性がある。だけど、もしも命が危ない時には」

 

「大丈夫です! 私達は負けませんから!」

 

 心配してくれるディハウザーさんになるべく心配をかけないように、ソラが明るく答えてくれる。それと共に、俺もまた頷く。

 

「なに、俺とソラのコンビだったら、勝てるからな、そうだろ!」

 

「はいっ、勿論です!」

 

 そう、変わらないハイタッチを行うと共に、俺達はすぐに転移した。

 

 転移したフィールド。

 

 その先では、既にビィディゼが待ち受けていた。

 

「ふむ、君達が噂のプリキュアかね」

 

「はい、今回はよろしくお願いします」

 

 そう、ソラは挨拶をする。

 

「あぁ、よろしく、まぁといっても、この戦いはそんなに時間は掛からないと思うけどね」

 

「それは、どういう事でしょうか?」

 

 ソラは疑問に思うと共に薄気味悪い笑みを浮かべると。

 

「さぁ、始めようじゃないか、悪魔と人間の決定的な差を見せつける戦いを」

 

 ビィディゼの、その呟きと共に、彼の周囲には黒い穴が現れる。

 

 その黒い穴に一体何の意味があるのか、疑問に思うのも一瞬。

 

 その穴に向けて、ビィディゼは、自分自身の魔力を籠めた弾をそのまま放った。

 

「なにを?」

 

 疑問の声を呟くのは一瞬。

 

「ツナさん!」

 

 ソラの叫び声が聞こえた事で、身体をなんとか動かす事が出来た。

 

「っ」

 

 それによって、俺が先程までいた場所を見つめる。

 

 そこには、既に大きな穴が開いており、その穴の大きさは先程のビィディゼの放った魔力弾と同じ大きさ。

 

「ほぅ、避けれるとは、運が良い」

 

 俺が避けた事に対して、心底感心したように、ビィディゼは呟く。

 

「今のは」

 

「私の魔力は穴。何もない空間に穴を作り出し、そこにあらゆるものを吸い込み、あるいは吐き出すという特異な能力。

 

 先程のように穴から自分の魔力を打ち出すことも出来るほか、取り込んだ物を内部で分解して有害な物だけを返すことも可能」

 

 そう、ビィディゼは自分の能力を易々と開示した。

 

「そんな情報、言っても良いんですか」

 

「なに、君達の弱点に比べたら、問題ない。君達が本領を発揮するには、2人で一緒にいなければならない。ならば」

 

 同時にビィディゼは、再び周囲にある穴に向けて、魔力弾を放つ。

 

「君達を二人共、近づかせなければ良いだけの話だ!」

 

 その言葉と共に、俺とソラに向かって、魔力弾が放たれる。

 

 俺もソラもその一撃を喰らうと不味いと直感すると同時に避け始める。だが、避けた筈の魔力弾が再び現れては、俺達を追い込む様に動き始める。

 

 まるで最初からこの場所に用意されていたかのように、次々現れる魔力弾。

 

 それらを避ける事は出来ても、完全に避ける事が出来ずに着弾してしまう魔力弾も増えてくる。

 

 それでも直撃だけは免れるが、魔力弾を避けながら戦う事に意識を向けているため、どうしてもこちらからの攻撃の機会が失われていた。

 

 このままではやられるだけだと思った俺は、なんとかソラの元へと向かおうとする。

 

 だが、俺の行動に気付いたのか、それともただの偶然か、とにかく、魔力弾は俺だけではなく、ソラへと向かい始める。

 

 俺達の合流を防ぐ為に動く魔力弾、それらを必死に避けようとするが、次第に魔力弾が近くなっていく。この距離では回避する事は不可能だと判断すると、即座に魔力剣を取り出して迎撃に移る。だが、やはり数で押し切られるのか、次々と迫りくる魔力弾の対処に、防戦一方となってしまう。

 

 そうしている間にも、ソラが追い詰められている事を理解して、なんとかしないとと考えるが、どうすれば。

 

「ツナさんっ」

 

「ソラっ!」

 

 そのまま、俺はなんとか手を伸ばす。

 

 しかし、魔力弾が、俺達の道を遮る。

 

 このままでは、負けてしまう。

 

「所詮、人間。その程度で、勝てると思わない事だ」

 

 こちらを馬鹿にするように、ビィディゼの声が聞こえる。

 

 その言葉の通り、このままでは駄目だ。

 

 今回のレーティングゲームで参加するきっかけとなったディハウザーさん達の身も危ない。

 

 何よりも、今、俺と一緒に戦ってくれると言ってくれたソラも危ない。

 

 もしかしたら死んでしまう。

 

 そんな事になってしまうのは嫌だ。

 

 同時に、俺の中に湧き上がるのは、炎。

 

「そんな事っ」

 

 それは、俺の内側から燃え上がるような感覚。

 

 周囲を燃やすように、俺の額に、俺の両手に炎が纏う。

 

「死んでも」

 

 そして、まるで澄んだ世界のように周囲が見える。

 

 自分が死んだような感覚で、俯瞰するように。

 

 だけど、冷静でありながら、燃え上がる覚悟。

 

「死にきれるか」

 

 その言葉と同時に、俺は駆け出す。

 

 両手に灯る炎。

 

 それと共に、迫る魔力弾を避ける。

 

「なっ」

 

 穴から放たれる魔力弾を、全て、直感で避ける。

 

 先程まで、避ける事で精一杯だったはずの攻撃が、今では全てが見える。

 

 まるで、全ての流れを読めるかのような、いや、違う。俺には、見える。

 

 それが、なんなのかわからないけど、わかる。

 

 だから俺は、前へ踏み込む。魔力弾を避けながら、前へ。

 

 そうだ、俺には見える。相手の姿。そして相手の力の流れさえも。

 

 ならば後は簡単だ。

 

 魔力弾を潜り抜けて、相手の元へ行くだけ。

 

 それだけを考えれば良い。

 

 そして、俺は、ソラに襲い掛かろうとした魔力弾を、炎で薙ぎ払う。

 

「ツナさん」「悪い、待たせた」

 

 そう、俺はソラを抱えた。

 

 こちらを見つめるソラの目は心底驚いた様子で。

 

 だけど。

 

「ここからだろ」

 

 そう言うと、ソラは笑顔になった。

 

「はい! ヒーローの出番です!」

 

 そう、俺はすぐに構えていた。

 

「させるかぁ!」

 

 そう、奴が言う。

 

 だけど、それは、俺の手から放たれる炎の幕によって、全てが燃やされる。

 

 同時に。

 

「「スカイミラージュ! トーンコネクト!」」

 

 俺達の声が重なる。

 

「「ひろがるチェンジ!」」

 

 それは、同時に2人の人間が1人の戦士へと変わる瞬間だった。

 

 包み込む炎は、そのまま青くなる。

 

 同時に俺達は一つになると同時に、その姿はこれまでと違った。

 

 これまでの青空を思わせる衣装と共に、そのマントに太陽を思わせるアクセサリーが追加された。

 

「さぁ、行きますよ!」

次回のヒロインは

  • ソラ
  • ましろ
  • あげは
  • エル
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