評価・アンケート協力ありがとう御座います。
続けての形になりますが、試行錯誤の一貫として短めに話を区切りながら更新即座早め(になるといいなぁ)をやってみます。
こちらもいずれアンケートとっていこうと思います。
「はああっ!!」
『…ひ、ヒェェ゙!? お助けぇ!?』
璃月港郊外、アギトはアビスの魔術師が束ねるキャンプを襲撃の真っ只中。
先日の望舒旅館の一件からアビス教団の危険性をアンノウンと同格にまで引き上げた彼は合間をみて優先して彼等の討伐にあたっている。おかげで、璃月港付近のヒルチャールの集落やアビス教団の根城にしている秘境は壊滅状態にまで追い込まれ、魔物討伐を生業とする冒険者たちが閑古鳥状態になるほどだ。
そして、今回は望舒旅館近くに散在する最後のキャンプ。最後の生き残りであるアビスの魔術師にトドメを刺すべくジリジリと近づくアギト。
『どうか!どうか、命だけは!?』
『……ふむ、これではどちらが悪党かわからんな。』
「…」
頼むからそうテンションが下がることを耳許で言わないでほしいなジャックン。
何処ぞのエルフではないが、人語を話す魔性の害悪性についてはアンノウンやグロンギやらで嫌というほど味わってきたので、まあ容赦なく葬らせてもらうだけ……
「―――!」
『? どうした、ショウイチ? 急に止まって……』
いや待った。何か『おかしな気配』を感じる。
アビス教団の雰囲気を感じるがこの覚えがある邪悪で嫌な感覚は……
「!」
咄嗟にフレイムフォームにフォームチェンジしたアギトはフレイムセイバーで死角から飛んできた片手剣を受け止めた。
ガンッ!!と交錯したのは輝く星の鍔が特徴的な降臨の剣……それを握るのは鋼の双角に青い複眼の兜が輝く黒鉄の仮面ライダー。
その姿は忘れない、忘れたくとも焼きついた脳裏から離れない…ホシノにとってその存在は『人類からの裏切りの象徴』でありそのもの。
――― 仮 面 ラ イ ダ ー G 4
「…どうしてッ!?」
動揺するアギト。G4はホシノが元々いた世界で『人類より超常たる存在』の殲滅のため一部の人間たちにより産み出された超兵器である。故に、もしテイワットに流れついたとしても異界の超科学の産物たるコレを扱える者などいない筈……
しかし、再び現れた厄災の化身は降臨の剣で激しく攻めたてアギトを追い詰めていく。
「…ぐっ! ウッ!?」
ゴリゴリと削られる体幹と体力…フレイムフォームでは歯がたたない。 だからといって、他の基本形態でも渡りあうことすら叶わないだろう…
「くっ!」
なら、一か八か。オルタリングからストームハルバードを取り出す……が、すぐに血を一気に抜かれたような凄まじい倦怠感に襲われ武器を取り落としてしまう。どうやら基本3形態のチカラを取り戻しても尚、本調子には程遠いようで肉体は要求に応えられない有様。
そんな不様な隙を晒せばG4が見逃すわけもなく、片手で首根っこを引っ掴むと…降臨の剣に星が煌く深淵のエネルギーを迸らせ、冷たく言い放つ。
「――己の深淵に沈め、星のアギト。」
「!」
そして、一撃。
大きく斬り裂く一閃が暗黒の三日月を象る軌跡となり、致命的なダメージを与えた。
アギトは悲鳴をあげそのまま、川に落ち水底に……G4はそれを確認すると、今だに腰を抜かすアビスの魔術師を見据える。
「移動するぞ、ついてこい。」
『あ、ああ! ま、待っておいていかないで下さい!!』
去っていくG4に慌てついていくアビスの魔術師。
歩いていく最中、G4は鎧を外し自らのポーチに物理法則を無視して圧縮し収納する。風に靡く編み込まれた金の髪……浮世離れした雰囲気の美しい少年は深淵と罪を崇める者の首魁。
ホシノが彼の顔も名前も知ることはない……
今、意識を失う彼は深く…深く… 暗い底へと沈み流されている最中なのだから。