視覚の少女   作:寝心地

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心中穏やかではない

ストレンジャーはゲートに入る、ゲートの中は狭く視界が塞がれ周りが良く見えない、1度深呼吸し呼吸を整え前を見れば両の視界の端から他の走者達が走っていくのが見え自身の前のゲートも開く、ストレンジャーも足を1歩前に出し他の走者に迫ると同時に目を使う、焦り、驚き、冷静、余裕、各々が各々の感情を見せる

 

 

ストレンジャーはその内の1人に迫る

 

 

ストレンジャー「貴女、このレースで勝たないと不味いんですね」

 

 

走者「!?」

 

 

ストレンジャー「今まで通りの走りで良いんですか?、前に追い付けないかも知れませんよ?」

 

 

すると走者の感情に変化が訪れ徐々にスピードを増す

 

 

スピカ サイド

 

 

テイオー「あ~あ、あの娘掛かっちゃったよ」

 

 

マックイーン「ストレンジャーさんの術中に嵌まりましたわね」

 

 

キタサン「術中?」

 

 

スズカ「ストレンジャーはね、相手のペースを崩す術に長けているの」

 

 

スペ「アハハ、私も1度模擬レースでやられて手玉に取られちゃいました」

 

 

ウォッカ「でも、あの人のはエグいよな~、俺も1回やられたけど、今思い出してもゾッとするぜ」

 

 

スカーレット「本当、全部見透かされてるみたいで怖いのよね~」

 

 

キタサン「アハハ、やっぱりテイオーさんもやられたんですか?」

 

 

テイオー「ふっふ~ん、僕には聞かなかったもんね」

 

 

沖野「嘘吐け、大泣きして模擬レースどころじゃなかっただろ」

 

 

テイオー「ギクッ!?」

 

 

マックイーン「平然としてたのはゴールドシップさん位ですわね」

 

 

ゴルシ「おいおい、私もあれにはビビったぞ、たこ焼きにタコが入ってなかった時と同じ位ビビったぜ」

 

 

キタサン「じゃあ、ストレンジャーさんは相手にペースを握らせない達人って事ですね」

 

 

沖野「まぁ、そうだな、取り敢えずレースを最後まで見れば分かる事だ」

 

 

キタサン「???」

 

 

キタサンブラックが再びレースに目を向ければ最後の直線に迫りストレンジャーは集団の後ろの方いる状態だった、丁度ストレンジャーの術中に嵌まり破滅した走者の後ろに陣取っていた

 

 

ストレンジャー「感謝します、風避けになってくれて」

 

 

走者「!?」

 

 

ここで走者は漸く嵌められた事に気付いた、しかし時既に遅く彼女にどうこう出来る段階は既に過ぎ最後に彼女が見たのは貯めた足を一気に解放し1人、また1人と追い越すストレンジャーの姿だった

 

 

実況『ストレンジャーが上がってきた!!、ストレンジャーだ!!、ここに来てストレンジャーが先頭を捕えた!!、先頭との差は2バ身から3バ身と言ったところか!?、しかしその差をグングンと縮めていく!!』

 

 

ストレンジャーは更に加速する

 

 

実況『並んだ並んだ!!、外からストレンジャー!!、ストレンジャーが僅かに体勢有利か!?、そのまま2人並んでゴールイン!!、勝ったのはストレンジャー!!、ストレンジャーです!!』

 

 

テイオー「やった~!!!!」

 

 

スペ「ストレンジャーさん!!流石です!!」

 

 

ウォッカ「よっしゃ~!!!!」

 

 

沖野「良くやったぞ!!!!、ストレンジャー!!!!」(これで今回はざっと2000万、もっと上のレースに出さないとこれ以上は間に合わないか、そろそろ本気でこいつらにも負担して貰う事を考えなきゃならんかもな、はぁ、気が重いな~)

 

 

沖野は心中穏やかではない思いを抱きながらストレンジャーに祝いの言葉を送るのだった

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