視覚の少女   作:寝心地

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救出

キタサン「いたた~」

 

 

テイオー「キタちゃん大丈夫?、ごめんね僕のせいで」

 

 

キタサン「いえ、少し頭を打っただけですから」

 

 

スカーレット「も~!!、誰よ!!こんな所に井戸掘ったのは!!」

 

 

現在キタサンブラック達は古井戸の中にいた、事の発端は数時間前、皆で坂路練習を順調にこなしていた時

 

 

テイオー「へ?」

 

 

キタサン「テイオーさん!?」

 

 

トウカイテイオーが足場を踏み外しそのまま急斜面を転がっていった、それだけならまだ良かったのだろうがキタサンブラックが咄嗟にトウカイテイオーを掴みそのまま引っ張られドミノ倒し方式で皆仲良く落ちていき最後は古井戸に落ちたと言う訳だ、しかもその際ダイワスカーレットが持っていた携帯も落下の際壊れてしまった、おまけにキタサンブラックが頭を打ち出血している為流石に脱出は不可能と判断し大人しく救助が来るまで待っているのだがあっという間に夜になっていた

 

 

テイオー「どうしよう?、このまま救助が来なかったら」

 

 

キタサン「大丈夫ですよ!!、きっと皆が助けに来てくれます!!、ったたた」

 

 

ウォッカ「おい!!、あんまり動くと悪化するぞ」

 

 

キタサン「アハハ、すいません、それにしても、ふわぁ、何だか眠くなってきましたね~」

 

 

そう言いながらキタサンブラックは目を閉じようとする

 

 

テイオー「キタちゃん寝たらダメだよ!!、ほら、皆でも歌おうよ!!、そしたら眠気何かふっ飛ぶからさ!!、ね!?」

 

 

キタサン「ああ、歌ですか、良いですね~」

 

 

そう言いながらもキタサンブラックは船を漕ぐのを止めない、しかし必死に抵抗しているのかなかなか眠りにも付かない、ふとそんな意識の混濁の中でキタサンブラックが思い出すのはあの不思議な夢とトウカイテイオーの歌を歌おうと言うセリフだった、そしてその歌をキタサンブラックは無意識に紡ぎ始める

 

 

キタサン『僕たち仲良しおひさまあびて♪』

 

 

1人でに歌い始めたキタサンブラックに皆驚くがひとまず歌うことで意識があることを確認した一同は少しだけ安心するがその声は少しずつ小さくなっていく

 

 

キタサン『父さん母さんお友達、のぞみの庭で遊ぼうよ♪』

 

 

キタサン『僕たち仲良し、それからえっと、何だっけ」

 

 

???『…………風……いて、父さん母さんお友達』

 

 

すると今度は何処からかキタサンブラックが歌っていた歌の続きと思われる歌が聞こえてくる

 

 

???『おてて繋いで~、笑おうよ~』

 

 

そうして現れたのはストレンジャーとトレーナーの沖野だった

 

 

数分前

 

 

ストレンジャー「うっ!!、はぁ、はぁ、此方だ」

 

 

沖野「おい!!、ストレンジャーもう限界だ!!、お前は帰れ、ここまで来たなら後は俺がやる!!」

 

 

ストレンジャー「はぁ、はぁ、駄目だ、探す」

 

 

沖野「おい!!」

 

 

ストレンジャー「……トレ……薬」

 

 

沖野「あ?」

 

 

ストレンジャー「トレーナー目薬!」

 

 

沖野「おい!!!、お前がそこまでして探す必要があるのか!?」

 

 

ストレンジャー「何だって?」

 

 

沖野「そりゃあ、俺だって心配だ!!、凄い心配だよ!!、だけどな人間そう簡単に死んだりしないって!!、特にウマ娘ならな!!、でもな?、お前の目は、もう簡単に失明するとこまできてんだよ!!、今のお前は!!、生きの良い死体何だよ!!」

 

 

沖野はここまで言えば流石に諦める、そう淡い希望に賭けて沖野は怒ったように見せる、しかしストレンジャーは何も言わず立ち上がるとそのまま先に進んだ

 

 

沖野「おい!!、待てよ!!、例えが悪かったよ!!、おい止まれ!!」

 

 

しかしそこまで言ってもストレンジャーは捜索を止めようとせず沖野も困まる

 

 

沖野「良いか?、怒んじゃねぇぞ?、あいつらも俺もお前にとっては偶々チームが一緒になっただけの赤の他人だろ?、だったらいつか別れる時が来るんだぜ?、だったら自分の!!」

 

 

ストレンジャー「トレーナー!!」

 

 

沖野「!!」

 

 

ストレンジャー「この目に限りがあるなら、なおさら残りの時間で私は何を見るべきなのか何時も考えてる!!、私は……トレーナや皆を観ていたい」

 

 

沖野「…………矛盾してるだろ、見るために見えなくなろうとするなんて」

 

 

ストレンジャー「そうだとしても!!、私は……」

 

 

沖野「………………分かった、お前の目だ、お前が見たいものを、見たい時に見れば良い」

 

 

沖野もストレンジャーの気迫に降参し大人しく目薬を渡す

 

 

ストレンジャー「ありがとう」

 

 

ストレンジャーはそれを貰い両目に差し目が青く光る

 

 

ストレンジャー「………………ああ」

 

 

ストレンジャーは何かに導かれる様に何処かに向かう

 

 

キタサン『僕たち仲良し、えっと、何だっけ?」

 

 

ストレンジャー『僕たち仲良し、そよ風ふいて、父さん母さんお友達、おてて繋いで笑おうよ♪』

 

 

ストレンジャーの視線の先には頭から血を流すキタサンブラックとその他のメンバーがいた

 

 

沖野「お前ら!!、大丈夫か!?」

 

 

テイオー「トレーナ!!、ストレンジャー!!、キタちゃんが怪我してるの!!」

 

 

キタサン「ストレンジャーさん?」

 

 

キタサンブラックがうっすら目を覚ましストレンジャーを見る

 

 

キタサン「知ってる歌も、あるんですね」

 

 

ストレンジャー「………………うん」

 

 

その後、キタサンブラックやその他のメンバーも病院に運ばれ何とか全員救出することが出来た

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